犬の『伏せ』のしつけ方!よくある失敗と対処法・覚えさせるメリット
2024.12.29 2024.12.29
本記事では、愛犬に「伏せ」を教えるための手順と、しつけの際によくある失敗について詳しく解説します。
「伏せ」は犬の基本的なしつけの一つですが、なかなか覚えてくれない、外では伏せをしないなど、多くの飼い主さんが悩みを抱えています。
初心者でも実践できる効果的なトレーニング方法と、「伏せ」ができるようになることで得られる5つのメリットをステップバイステップでご紹介。
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目次
「伏せ」のしつけを始める前の準備
「伏せ」は犬の基本的なしつけの一つです。まずは適切な開始時期と必要な準備について解説します。
「伏せ」をしつけるのに適した開始時期
生後3〜4ヶ月頃からトレーニングを始めるのが理想的です。この時期は脳の発達が進み、トレーニングの内容を理解できるようになります。
焦って早すぎるトレーニングを始めると、子犬に過度なストレスを与える可能性があります。
新しい環境に来たばかりの子犬の場合は、まず環境に慣れ、飼い主との信頼関係を築いてから始めましょう。
必要な道具の準備
「伏せ」のトレーニングを始める前に、以下の道具を準備しましょう。
- おやつ:小さくちぎれる柔らかいもので、トレーニング中にすぐ食べられるサイズ
- 首輪とリード:6フィート(約180cm)程度の長めのものを推奨
- トレーニングマット:滑りにくく、クッション性のある専用マット
特に重要なのはおやつの選び方です。
犬の好みに合わせて2〜3種類用意しておくと、モチベーションを保ちやすくなります。
おやつを入れる小さなポーチもあると便利です。
事前に必要な基本的なしつけ
「伏せ」のトレーニングを始める前に、「おすわり」が確実にできるようになっていることが必須です。
「おすわり」は「伏せ」の基本となる体勢で、これが完璧にできていないと次のステップに進むことは困難といえるでしょう。
また、名前を呼ばれたら反応する、アイコンタクトが取れる、といった基本的なコミュニケーションができることも大切です。
これらの基礎ができていない場合は、まずそちらから始めましょう。
さらに詳しく知りたい方はこちら
犬の「おすわり」のしつけ方!コツや必要な理由・始める時期も解説
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トレーニング環境を整えることも大切
トレーニングは、まず静かで落ち着いた室内から始めましょう。
他の家族や来客、他のペットなど、犬の気が散る要因がない環境を選びます。
トレーニング中は犬の気が散らないよう、周囲のおもちゃは片付けておくことも大切です。
暑すぎたり寒すぎたりする場所は避け、犬がリラックスできる環境を整えます。
慣れてきたら徐々に玄関やベランダなど場所を変えていき、最終的には外でもできるように練習を重ねていきましょう。
犬に伏せを教える手順とトレーニングのポイント
「伏せ」は段階的なステップを踏んで教えることで、確実に習得させることができます。
基本的な手順とコツを詳しく解説します。
ステップ1:「おすわり」をさせて対面に座る
「伏せ」のトレーニングは必ず「おすわり」の姿勢から始めます。
この時、犬が落ち着いた状態で座っていることが重要です。
飼い主は犬の正面約50cmの位置に座り、できるだけ犬と目線の高さを近づけておくようにします。
飼い主の姿勢は安定させ、トレーニング中に大きく動かないようにすることが大切です。
もし興奮して立ち上がってしまった場合は、落ち着くまで待ってから再度「おすわり」からやり直します。
ステップ3:誘導準備
おやつを持った手を犬の鼻先に近づけ、匂いを嗅がせます。
この時、犬があまりに興奮して立ち上がってしまわないよう、ゆっくりと動作を行いましょう。
おやつは小さく握り、犬が飛びついて取られないようにしながらも、確実に匂いを感じられる距離を保つのがポイントです。
この準備段階で犬の集中力を高めることで、次の誘導動作がスムーズになります。
焦らず、犬の反応を見ながら進めていきましょう。
ステップ4:誘導
おやつを使って伏せの体制へと誘導していきます。
おやつを持った手を犬の鼻先から、ゆっくりと床に向かって下げていくのがポイント。
この時、まっすぐ下ではなく、やや犬の胸の方向に向かって弧を描くように動かすのがコツです。
ステップ5:伏せの体制へ
犬がおやつを追いかけて頭を下げ、前足が前に滑り出したら、そのままゆっくりとおやつを床に近づけていきます。
この時、急いで動かすと犬が立ち上がってしまう可能性があるので、犬の動きに合わせてゆっくり誘導します。
おなかが床につく直前で一瞬おやつの動きを止め、犬が自分から完全に伏せの体勢を取るのを待ちましょう。
この瞬間を見逃さず、タイミングよく「フセ」という言葉を添えます。
おなかが床についたら、すぐにおやつを与えて褒めましょう。
この動作を繰り返すことにより、その体勢や動作が「フセ(伏せ)」であることを理解できるようになるのです。
伏せの体勢が取れない時は「足トンネル法」
おやつでの誘導がうまくいかない場合は、「足トンネル法」を試してみましょう。
犬が自然と伏せの体勢を取りやすい方法です。
- 飼い主が片膝をつき、もう片方の足を前に出してトンネルを作る
- 犬を片側に座らせ、トンネルの反対側からおやつを見せる
- おやつでトンネルの下をくぐるように誘導する
- 犬の背中が足の下に来たところで一時停止
- 自然とおなかが床につく瞬間を待つ
この方法のポイントは、トンネルをくぐろうとする自然な動きの中で伏せの体勢を取らせることです。
犬が自発的に体勢を取るまで待ち、成功したらすぐにおやつを与えて褒めましょう。
最初は数回で疲れてしまうので、1日2〜3回程度の短い練習を継続することをおすすめします。
伏せのトレーニングでよくある失敗と対処法
「伏せ」のトレーニングでは、思うようにいかないこともあります。
ここでは主な問題とその解決方法を具体的に解説します。
なかなか伏せない場合の対処
伏せの体勢を取らない主な原因は、床が滑りやすい、おやつの誘導位置が不適切、犬が緊張しているなどが考えられます。
おやつの動かし方が速すぎたり、犬の胸元から遠すぎたりする場合も失敗の原因です。
トレーニングの時間は短めに設定し、犬がストレスを感じない範囲で行うことが重要です。
すぐに立ち上がってしまう場合
伏せの体勢を取れても、すぐに立ち上がってしまう場合は、おやつの与えるタイミングに問題がある可能性があります。
おなかが床についた瞬間ではなく、その体勢を2〜3秒維持できてからおやつを与えるようにしましょう。
また、おやつを与える時の動作が大きいと、犬が興奮して立ち上がってしまいます。
静かにおやつを与え、落ち着いた雰囲気を保つことが重要です。
外では伏せができない場合
室内ではできても外で伏せができないのは、環境の変化による集中力の低下が主な原因です。
外でのトレーニングは、まず人や他の犬が少ない静かな場所から始めましょう。
最初は自宅の庭やベランダなど、室内に近い環境で練習し、成功したら徐々に場所を広げていきます。
散歩の序盤は犬が興奮しているため、ある程度運動した後でトレーニングを行うのも効果的です。
おやつに興味がない場合の代替案
おやつに興味を示さない場合は、犬の好みに合わせて報酬を変更するなどして対処しましょう。
普段与えないような特別なおやつや、大好きなおもちゃを使うのも効果的です。
おやつ以外にも、撫でる、声をかける、一緒に遊ぶなど、犬が喜ぶご褒美を組み合わせることで、モチベーションを保ちやすくなります。
それでも興味を示さない場合は、犬の体調や気分を確認し、別の時間帯に試してみましょう。
「伏せ」のしつけで得られる5つのメリット
「伏せ」のトレーニングは、単なるしつけ以上の価値があります。
愛犬との関係性を深め、日常生活をより快適にする効果が期待できます。
飼い主との信頼関係が深まる
「伏せ」は犬にとって無防備な姿勢であり、完全に信頼できる相手の前でしか見せない行動です。
トレーニングを通じて、飼い主の指示に従うことで褒められ、おやつをもらえるという良い経験を重ねることで、信頼関係が強化されていきます。
また、一緒に練習する時間を共有することで、コミュニケーションの機会が増え、お互いの理解も深まります。
これは他のしつけにも良い影響を与え、より良い関係づくりにつながっていくのです。
興奮のコントロールができるようになる
「伏せ」の姿勢は、犬にとって自然な落ち着きを取り戻す体勢です。
散歩中の急な刺激や来客時の興奮状態でも、「伏せ」の指示を出すことで、犬の気持ちを落ち着かせることができます。
この姿勢を維持することで、呼吸が整い、自然と心拍数も低下するため、興奮状態から冷静な状態へのスムーズな切り替えが可能となるのです。
また、犬自身も興奮時に「伏せ」をすることで落ち着けることを学習し、自己コントロール能力が向上して、さまざまな状況にも対応できるようになります。
動物病院やドッグカフェでの待機が楽になる
動物病院での待ち時間や、ドッグカフェでの食事時など、じっとしていなければならない場面で「伏せ」は非常に役立ちます。
伏せの姿勢は犬にとって最も楽な待機姿勢で、長時間の維持が可能です。
また、周囲の人や他の犬が通っても落ち着いて待てるようになるため、飼い主も安心して過ごせます。
犬のストレス軽減につながる
「伏せ」の姿勢は、犬にとって自然なリラックスポーズです。
この姿勢を維持することで、呼吸が落ち着き、心拍数も安定するため、ストレスの多い状況でも自然と気持ちを落ち着かせることができます。
特に、来客時や騒がしい環境、他の犬との出会い時など、緊張しやすい場面でも、「伏せ」をすることで心理的な安定を得られます。
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