2025.01.31 2025.01.31
今回は、コンセントが水没してしまった際のリスクと適切な対処法について詳しく解説します。
コンセントが予期しない出来事で、水浸しになってしまうのは、危険な状態に陥る可能性があります。適切な対処をしなければ、火災、漏電からの感電と人命にかかわるトラブルにもなりかねません。
この記事では、コンセントを水没させてしまった際の具体的な対処手順から対策まで解説します。ぜひ参考にしてください。
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目次
コンセントが水没した際の4大リスク
コンセントが水没した際の4大リスクとして、以下が挙げられます。
- 火災
- 漏電による感電
- カビや腐食
- 機器の故障
それぞれ詳しく見ていきましょう。
火災
コンセントは、通常使用でも長期間差し込んだままにしておくと、プラグとコンセントの間にホコリが溜まります。
ホコリが湿気を吸収すると、その部分に微弱な電流が流れ、「トラッキング現象」と呼ばれる発火の危険が生じます。この現象は、電源がオフでもコンセントにプラグが差さっているだけで発生するため、非常に危険です。
つまり、コンセントが水浸ししてしまうと、当然ほこりが水分を吸収しやすくなり、発火の危険性が高くなるわけです。
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また、水が乾いても不純物が残っており、湿気で電気が流れる状態に。漏電や発火から火災につながる危険性があります。
コンセントに異常やコゲなどある際には、早めに業者に相談しましょう。以下の記事もご参照ください。
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漏電による感電
コンセントが濡れると、感電のリスクが大幅に高まります。これは、水が電気をよく通すため、濡れたコンセントを介して電流が人体に流れる危険性があるからです。
水に含まれる不純物は電流の流れを助けるため、コンセント内部や接続されている電気機器にまで水が浸入する場合があります。これにより、電気回路の本来の経路から外れた場所にも電流が流れ、感電のリスクが生じます。
さらに、流れる電流の量が増えると、その危険性も増します。50ミリアンペア以上の電流が人体を流れると、命に関わる重大なリスクも。
このレベルの電流は心臓や呼吸に深刻な影響を及ぼす可能性があるため、浸水したコンセントには絶対に触れないようにしましょう。
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カビや腐食
コンセントや電気設備が水に浸かると、水分が内部に長期間残り、カビの発生や金属部品の腐食を引き起こす原因となります。
これらの問題は、電気的な接触不良を招き、回路の効率を大きく低下させるリスクを高めることに。とくに金属部品の腐食は、重要な電気接続の断線や絶縁不良を引き起こし、機器の信頼性と性能を大幅に損ないます。
その結果、予期しないトラブルや故障が発生し、安全性も低下する恐れがあります。さらに、カビや腐食は外観にも悪影響を及ぼし、電気設備の寿命を短くする原因ともなるでしょう。
機器の故障
コンセントが水浸しになると、家電製品や電子機器が故障するリスクが高まります。たとえば、テレビや空気清浄機などの機器がその例です。
これらの電子機器に水分が入り込むと、ショートサーキットが発生し、修理不能なダメージを受ける可能性があります。
ショートサーキットとは、電気が本来の回路を避け、最も抵抗の少ない経路を通って直接流れる現象です。
ショートサーキットが発生すると、機器が正常に動作しなくなる恐れがあります。この場合、修理や交換が必要です。さらに、電源部分の損傷で、その影響が他の部品に波及し、最終的に電気製品の故障に至る場合も考えられます。
コンセントが水浸しになった際の対処法
コンセントが水浸しになった際の対処法として、以下があげられます。
- コンセントを抜く際の注意点
- ブレーカーを落としてからプラグを抜く
- コンセント工事業者に相談する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
コンセントを抜く際の注意点
コンセントが水浸しになった場合、すぐに抜こうとすると漏電の危険性があります。とくに、濡れた手で触ると感電する恐れがあるため、十分に乾かすことが重要です。
コンセントや周囲が完全に乾くまで触れず、必要に応じて専門業者に相談してください。慌てず冷静に対応し、二次被害を防ぎましょう。
ブレーカーを落としてからプラグを抜く
濡れた家電製品の電源を切り、コンセントを抜くことが大切です。
電気が流れている状態で水に触れると感電の危険性があるため、安全を確保するためには水没したコンセントのある漏電ブレーカーを落とす必要があります。
さらに、水害などで建物内に他にもコンセントの水没がある場合には、電気供給を停止するためにすべてのブレーカーを落とし、速やかに電気工事業者に相談しましょう。
コンセント工事業者に相談する
水浸しや浸水によってコンセントや電気設備が影響を受けると、漏電のリスクが高まります。感電や火災の危険を防ぐためにも、素人判断で触らず、専門の電気工事業者に相談しましょう。
電気工事は資格が求められるため、修理や点検は電気工事士に依頼する必要があります。確実な対応のためにも、信頼できる業者を選びましょう。
コンセントが水没!依頼先の探し方【即連絡を!】
コンセントの修理業者を選ぶ際、重視すべきポイントは以下のとおりです。
- 豊富な実績と高い評価
- 見積もり内容が明確であるか
- 有資格者が在籍しているか
- アフターサービスや保証の充実度
- コストパフォーマンスの高さ
コンセント修理業者によって、サービスの内容や金額は大きく異なります。上記4つを押さえ、納得のできる業者に依頼しましょう。
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コンセントを水没から守るためにできること
コンセントを水没から守るための対策は、以下の3つがあります。
- コンセントを高い場所や水に濡れにくい位置に設置
- コンセントカバーを利用
- ポータブル電源を用意
それぞれ詳しく解説していきます。
コンセントを高い場所や水に濡れにくい位置に設置
コンセントを高い位置に変更すれば、水浸しや浸水による被害を防ぐ効果的な対策になります。
とくに、洪水のリスクがある地域や水がたまりやすい場所では、コンセントを床から離した位置にすれば、感電や設備故障のリスクを軽減できます。
また、洗濯機周辺や洗面所、キッチンでは水はねにも注意が必要です。洗濯機のコンセントは腰の高さ以上に設置し、コードが床につかないようにしましょう。
洗面所では、蛇口やシャワーの水がかからない位置に、キッチンではシンクやコンロから十分に距離を取ることが理想的です。
これらの設置には配線の変更工事が必要なため、専門の電気工事士に相談し、安全基準に沿った施工を依頼しましょう。
コンセントカバーを利用
コンセントにカバーを取り付けるのは、水やホコリの侵入を防ぎ、感電事故のリスクを軽減するシンプルで効果的な対策です。
防水・防塵タイプのカバーを使用すれば、水害時の被害も抑えられるでしょう。また、小さな子どもがいる家庭では、コンセントカバーがとくに役立ちます。
市販のコンセントカバーには、簡単に取り付けられるタイプがあり、デザインやカラーも豊富です。インテリアに合わせて選べるため、実用性だけでなく見た目の調和も考慮できます。
ポータブル電源を用意
ポータブル電源を備えがあれば、水浸しや浸水によってコンセントが使えなくなった際の対策として役立ちます。停電時でも、ポータブル電源があれば必要な機器を動かし続けることが可能です。
とくに、浸水による電気供給の遮断は生活に大きな影響を与えます。そのような状況では、スマートフォンの充電を確保し、通信手段を維持が重要になるでしょう。
災害時にポータブル電源があれば、情報収集や緊急連絡が可能となり、安全性が大幅に向上します。
災害時の備えとしてはもちろん、一家にひとつ用意しておくと安心ですね。
コンセントが水没してしまう事例【扱いには注意を】
コンセントが水没してしまう具体的な事例として、以下の4つが挙げられます。
- 水回りのトラブルや災害により水没
- 洗濯機のお湯ポンプがはずれたため壁コンセントに浸水
- 延長コードが意図せずはずれていて水浸し
- ペットや子どものいたずら
ただし、コンセントの水没は災害や水トラブル以外は日ごろからコンセントの状態や扱いに注意すれば防げます。
ここからは、上記4つの事例とあわせて、それぞれを防止するための注意点や工夫もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
水回りのトラブルや災害により水没
コンセントが水没する主な原因は、水回りのトラブルや災害による浸水です。そのため、キッチンや洗面所では防水カバー付きのコンセントを使用するのがおすすめ。
また、漏水が発生しやすい場所ではこまめに点検し、万が一の浸水時には速やかにブレーカーを落としてください。
とくに、洪水リスクのある地域では、電気設備を高所に設置するなどの対策を講じ、安全性を確保しましょう。
洗濯機のお湯ポンプが外れたため壁コンセントに浸水
洗濯機のお湯ポンプが外れ、水が漏れて壁のコンセントが浸水する事故が発生するケースも皆無ではありません。
これを防ぐためには、ホースの接続を定期的に確認し、確実な固定が重要です。また、洗濯機周辺のコンセントには防水カバーを設置し、万が一の漏水時には速やかに電源を切りましょう。
延長コードが意図せず外れていいて水浸し
延長コードが意図せず外れた状態で床に置かれ、水漏れや浸水によって濡れると、感電や火災のリスクが高まります。
これを防ぐためには、コードがしっかり接続されているか定期的に確認し、抜けにくい設計の製品を選ぶのが必須です。
また、延長コードは床に直接置かず、フックやケーブルホルダーで固定し、水回りでは防水タイプを使用するのが効果的です。
何らかの事情で濡れた程度であれば、十分に乾燥させた上で利用しましょう。
ペットや子どものいたずら
ペットが水をこぼしたり、子どもが遊んで水をかけたりしてコンセントが水没すると、感電や火災の危険性があるので、対策は必須です。
これを防ぐためには、コンセントに防水カバーを設置し、ペットや子どもの手の届かない位置の配置が大切です。気になる箇所は、コンセント工事業者に早めに相談してください。
また、使用しないコンセントにはキャップをつけ、コード類も整理して誤って引っ張られないようにしましょう。
コンセントが水浸しに!トラブルになる前にプロに相談を
今回は、コンセントが水浸しや水没させてしまった際に、考えられる危険性を回避する適切な対処法について解説しました。
水没による感電や火災を防ぐには、適切な対応が欠かせません。大きなトラブルを招かないためにも、電気工事事業者によりコンセントを安全に使えるように修理・交換してもらいましょう。
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- コンセントを水没させてしまった!
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コンセントの水没に関するよくある質問
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Q. コンセントが水浸しになったらどうすればいい?
A.水浸しになったコンセントは、交換しなければなりません。電気工事事業者に速やかに相談しましょう。
-
Q. 水浸しになったコンセントから漏電する可能性はある?
A.水に濡れたコンセントからは、漏電する可能性があるため、そのまま触ってしまうと感電してしまい、命も脅かしかねません。
-
Q. 電気に水がかかったら感電する?
A.不純物が含んでいる水は電気を通しやすく、漏電による感電が懸念されます。