トイレ床クッションフロアの黄ばみ落とし!【汚れの原因と適切な掃除方法】
2023.09.29 2024.03.26
トイレ床の黄ばみを落とそうと思っても、適切な掃除方法が分からず困っていませんか。今回は、トイレ床に使われることが多いクッションフロアの掃除方法について解説します。
洗面所など住宅の水回りでは、耐水性の高いクッションフロアが使われるケースが多く見られます。
クッションフロアに黄ばみができる原因、黄ばみの落とし方について詳しく説明します。トイレ床でクッションフロアを使っている人は、掃除の参考にしてみてください。
目次
トイレ床クッションフロアに黄ばみができる原因とは?
トイレ床のクッションフロアにできてしまう黄ばみの原因はいくつかあります。ここでは、主な4つの原因について紹介します。
- 尿(尿石)
- 結露や水分
- 紫外線や経年劣化
- カビや汚れ
一つずつみていきましょう。
尿石
おしっこをしたときに、床に飛び散ってしまった尿が黄ばみの原因となります。
特に、男性が便器に座らずに立っておしっこをすると、目には見えない程微細な尿しぶきが床に飛び散っているもの。このおしっこの成分を長時間放置していると、黄ばみを起こしてしまうのです。
結露や水分
結露や水分が原因で黄ばみが起こることがあります。トイレは常に水があるので湿度が高めです。しかも、狭い空間のため湿気がこもりやすくなり、結露を発生させます。
また、トイレ内で手を洗ったときにその水しぶきが床に飛び散ることもあるでしょう。それらの水分が長時間残っていると、これもまた変色の原因となってきます。
紫外線や経年劣化
紫外線や経年劣化により、床が変色します。クッションフロアに限らず、どの床材でも塗装の剥がれ、熱による変形や退色が起こります。
カビや汚れ
カビが原因で床が変色することがあります。
高い湿度、適度な温度、ゴミやホコリが溜まりやすいトイレは、カビが発生しやすい箇所。そのため、適切な対策を怠るとカビが生えたり、広がったりするのです。
トイレ床クッションフロアの黄ばみを落とす手順【4ステップ】
ここでは、トイレ床クッションフロアの汚れ具合に応じた黄ばみの落とし方を説明します。
- 掃除道具の用意
- 軽い黄ばみを落とす
- 落ちにくい黄ばみを落とす
- 頑固な黄ばみを落とす
ステップごと詳しく見ていきましょう。
1.掃除道具の用意
クッションフロアの掃除をするときに用意しておくものは以下の通りです。
- ビニール手袋
- 耐水性のあるサンドペーパー
- メラミンスポンジ
- クエン酸(粉末)
- 歯ブラシ
- 雑巾
- スプレーボトル
トイレ床の黄ばみの主な原因は尿石です。尿石の主成分はアルカリ性であることから、酸性のものを使うと汚れが落ちやすくなります。
2.軽い黄ばみを落とす
軽い黄ばみは、クエン酸水を使って落としましょう。
スプレーボトルにクエン酸と適量の水を入れて、クエン酸水をつくります。クエン酸と水の割合ですが、5:5が基本です。粉末のクエン酸のパッケージに書かれてある割合を参考にしてみてください。
黄ばみが気になる部分にクエン酸水を吹きかけて、雑巾で拭き取ります。軽度の黄ばみなら、クエン酸水で汚れを落とせます。
クエン酸水を常にトイレに置いておくと、小まめに床を掃除するのに便利です。尿石は定着すると落ちにくくなります。日頃からクエン酸水を使って掃除する習慣を付けておくと黄ばみがおこりにくくなります。
3.落ちにくい黄ばみを落とす
クエン酸水で落ちない頑固な黄ばみは、クエン酸の粉末を使って落とします。黄ばみが気になる部分にクエン酸の粉末を直接かけて、クエン酸の粉末がしっとりする程度に水をかけます。
そのまましばらく放置しておくと、黄ばみが薄くなってくるはずです。汚れが落ちてきたら、湿ったクエン酸の粉末をトイレットペーパーか雑巾できれいに拭き取りましょう。
4.頑固な黄ばみを落とす
クエン酸の粉末でも落とせなかった黄ばみは、耐水性のあるサンドペーパー、メラミンスポンジ、歯ブラシを使って落としてみましょう。
歯ブラシを使う場合は、黄ばみがある箇所にクエン酸水をふきかけてから、歯ブラシでこすり落とします。その後、きれいな雑巾で拭いてください。
メラミンスポンジを使う場合も、事前にクエン酸水を吹きかけてから黄ばみをこすり落とします。メラミンスポンジはトイレの床を傷つけにくいので、床の傷が心配なときはメラミンスポンジを使うのがおすすめです。
どうしても落ちない尿石などには、サンドペーパーを使ってみましょう。黄ばみの部分を削り落とせますが、トイレの床まで削り取るリスクがあります。優しく丁寧に進めてください。
トイレ床クッションフロアの黄ばみ落としの注意点3つ
トイレ床クッションフロアを掃除するときに、注意しておきたい点がいくつかあります。安全に作業するためにも、以下3つ注意点はしっかりと押さえておきましょう。
塩素系洗剤との併用に注意
塩素系洗剤とクエン酸が混じらないように注意してください。トイレ用の洗剤には、「まぜるな危険」と表示されたものが多く見られます。
誤って「まぜるな危険」と書かれた洗剤とクエン酸が混じってしまうと、刺激臭を発生して大変危険です。
安全に作業をするためにも併用はせず、どちらも単独で使うようにしましょう。意図せず混じってしまうこともあり得るので、換気をしながら掃除をする、マスクを着用するなど対策をとってください。
洗剤選びに注意する
クッションフロアに使える洗剤であるかどうかを確認してから、使用しましょう。トイレ用洗剤の中には、使うことでクッションフロアにシミをつくったり、変色させたりするものがあります。
洗剤を使って掃除をするときは、クッションフロアに使えるかどうかを事前に確認してから使うようにしましょう。
洗剤やクエン酸をしっかりと拭き取る
洗剤やクエン酸を使ってトイレ床を掃除した後は、洗剤やクエン酸が残らないようにしっかり拭き取ること、乾かすことが大切です。
洗剤やクエン酸の成分、水分が残っていると、クッションフロアにシミをつくる原因になるからです。
トイレ床クッションフロアに黄ばみを作らないコツ
定着してしまうとなかなか落とせないトイレ床の黄ばみは、できるだけつくらないようにするのが望ましいです。そこで、日頃から黄ばみをつくらないコツを2つ解説します。
便座に座っておしっこをする
黄ばみの主な原因となる尿石が床に飛び散らないようにするためには、座っておしっこをしてもらうことです。
男性が立っておしっこをすると、便器だけでなく床、壁などあらゆる箇所におしっこが飛び散ってしまいます。家族で立っておしっこをしている人がいたら、注意して改善してもらいましょう。
簡単で良いので小まめに床掃除をする
トイレを使用するときに尿石や水分が飛んでしまうことを完全に避けられません。飛び散った尿石や水分を黄ばみにしないためにも、小まめに床掃除をするクセを付けましょう。
トイレ用の洗剤やクエン酸スプレーを目に見えるところに置いておき、ときおり床を拭いてもらうようにすると、黄ばみが起こりにくくなりトイレもきれいに保てます。
トイレ床のクッションフロアの黄ばみが落ちないときの対処法
トイレ床の黄ばみが落ちない、劣化がひどいときは張り替えも検討してみましょう。床の張り替えをする判断ポイントやおおよその費用について紹介します。
床の張り替えが必要なときの判断ポイント
クッションフロアを張り替える目安や以下の通りです。
- 寿命(約10~15年)
- 変色
- 掃除をしても汚れが取れない
- きしみや凹み
- 剥がれ
本来、クッションフロアを張り替えるタイミングであるのに、張り替えをしないまま使用していたとります。すると、トイレ床の防水性や防音性が低下して、トイレや家を傷める原因となるため注意が必要です。
床の張り替えをする費用と工期の相場
クッションフロアのみを張り替える際の工期は、約半日から1日です。スケジュールを把握し、必要な準備を整えておくことで、日常生活に大きな支障をきたさないでしょう。
クッションフロアを張り替えるときの費用相場は、40,000〜80,000円です。既存のクッションフロアの上に新しい床材を重ねる重ね張り工法の場合は、30,000〜60,000円が相場となります。
下地や床材の状態によって適切な工法が異なります。張替えを検討するなら、まずは業者に相談して見積もりを取りましょう。
トイレ床クッションフロアの黄ばみを適切な方法で掃除しよう!
ここでは、トイレ床に使われることが多いクッションフロアの黄ばみの掃除、黄ばみ対策について解説しました。
トイレ床に使われることが多いクッションフロアは、耐水性がありお手入れしやすいのが特徴です。しかし、経年劣化や尿石などが原因で、黄ばみや黒ずみといった汚れが目立つようになってきます。
黄ばみができる原因、原因に合わせた対策をよく理解し、クッションフロアの黄ばみを掃除してみましょう。
トイレ床クッションフロアの黄ばみ落とし!【汚れの原因と適切な掃除方法】のよくある質問
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Q. トイレ床に使われるクッションフロアって何?
耐水性や防水性に優れた床材で、キッチンや洗面所などの水回りに使われることが多いです。
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Q. クッションフロアに付く黄ばみの原因は?
おしっこから飛び散った尿石、紫外線、経年劣化などいくつかの原因が考えられます。
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Q. クッションフロアの頑固な黄ばみは落とせる?
汚れの種類に適した洗剤を使えば、汚れを落とせる可能性は高いです。