蛇口の掃除方法はこれで完璧!【水アカ・カビ・油汚れの落とし方を解説】
2024.03.03 2024.08.30
この記事では、蛇口の掃除方法について詳しく解説していきます。
「蛇口の白っぽい汚れやサビが落ちない…」
「銀色がくすんでいて汚らしい」
こんな悩みを抱えている方も多いでしょう。実は、蛇口の汚れはいくつか種類があり、正しい方法でないと汚れが落ちないのはもちろん、蛇口の状態を悪化させてしまうことも。本記事では、蛇口の正しい掃除方法を汚れの種類別に徹底解説します。
また、記事後半では、蛇口掃除の注意点や日々のお手入れについてもご紹介。ぜひ最後までご覧ください。
目次
蛇口の掃除の前に!【つきやすい汚れの種類は?】
蛇口の掃除をする前に、汚れの種類と特性を理解することで効率よく進められます。蛇口に見られる主な汚れは、以下の6つです。
- 皮脂汚れ・油汚れ
- 水アカ
- 湯アカ
- 黒カビ
- 赤カビ
- 青サビ
一つずつ見ていきましょう。
皮脂汚れ・油汚れ
「皮脂汚れ」や「油汚れ」は、調理油や食材の油が原因で、キッチンの蛇口によく見られます。油性の汚れは時間が経過すると固形化し、放置すると黒カビの繁殖原因に。
キッチン周辺を清潔に保つためにも、料理後は蛇口を掃除し、汚れが蓄積するのを防ぎましょう。
水アカ・湯アカ(白っぽい汚れ)
「水アカ」と「湯アカ」は見た目が似ていますが、それぞれ異なる性質をもつ汚れ。水アカは水道水のミネラルが結晶化したもので、アルカリ性の汚れです。
一方、湯アカは水アカに石鹼カスや皮脂汚れが混ざり合ったもので、酸性の汚れという違いがあります。
水アカと湯アカはどちらも放置するとかなり落としにくくなるため、定期的な掃除が必要です。
黒カビ(黒い汚れ)
蛇口周辺に見られる黒い汚れは、多くの場合「黒カビ」です。温度が20〜30度、湿度が約70%、皮脂や油汚れなどの有機物が存在する環境で、黒カビは繁殖していきます。
また、黒カビは一度付着すると深く根を張るため、除去が困難に。さらに、黒カビに触れ続けると気管支炎や喘息、アレルギー症状などの健康問題を引き起こす可能性があります。
赤カビ(ピンク色のドロドロ汚れ)
「赤カビ」は、ピンク色のドロドロした膜のような汚れです。湿度の高い環境やシャンプーやリンス、石けん受けなど、水分がたまりやすい場所に発生しやすい特徴があります。
また、赤カビは他のカビ類と比較して繁殖スピードが早く、2〜3日で広がってしまいます。迅速な繁殖力で黒カビの繁殖を促すことも。
放置しておくと掃除が困難になるばかりか、健康に対するリスクも高まるため、特にお風呂場など湿度が高い場所は細かくチェックしてください。
青サビ(銅が酸化した汚れ)
「青サビ」は、銅が酸化して発生する「緑青(ろくしょう)」と呼ばれるサビです。水道の蛇口に多く用いられる素材「真鍮(しんちゅう)」は、銅と亜鉛の合金で銅の成分が青サビの主な原因となります。
青サビは蛇口の外側だけでなく、内部にも発生する可能性があり、水に混ざって出てくることも。全体が青サビに覆われた蛇口は、水漏れのリスクも高まります。放置するとサビは拡大し、最終的に蛇口の交換が必要になるでしょう。
蛇口の掃除方法!【種類別】
蛇口の汚れは皮膚に触れる、体内に入ることで健康的な被害を受ける恐れがあるため、見つけ次第早急に掃除するようにしましょう。
ここでは、汚れの種類別による掃除の仕方を詳しく紹介していきます。
油汚れの掃除方法
油汚れは放置すると除去しにくくなるため、早めの掃除が肝心。ポイントとしては、油汚れは酸性の汚れであるため、アルカリ性の重曹を使用します。
- 重曹水の準備
- 油汚れに重曹水をかける
- 汚れを拭き取る
- 水洗いと乾拭きで仕上げ
まず、40〜50度のお湯に対し小さじ1杯の重曹を加えて重曹水を作ります。作成した重曹水を、油汚れの部分にたっぷりと吹きかけます。スプレーボトルがあれば便利ですが、なければ直接かける形でも構いません。
その後、汚れた部分を雑巾で拭き取ります。油汚れが完全に落ちない場合は、重曹水を再度吹きかけて作業を繰り返してください。
最後に、油汚れが完全に落ちたのを確認したら、水で洗い流しましょう。乾いた雑巾で水気をしっかりと拭き取って終了です。
水アカの掃除方法
水アカは、水道水に含まれるカルシウムやマグネシウムが蒸発して固まったもので、硬くて取り除きにくい性質があります。このようなアルカリ性の水アカには、反対の性質をもつ酸性のクエン酸を使用します。
- クエン酸水の準備
- キッチンペーパーにひたす
- 蛇口へ巻きつける
- 水アカを除去
- 水洗いと乾拭き
200mlの水に対してクエン酸小さじ1杯入れ、クエン酸水を作ります。作ったクエン酸水に、キッチンペーパーをひたしてください。
その後、水アカが付着している蛇口の部分にキッチンペーパーを巻きつけ、輪ゴムで固定します。この状態で約2時間放置し、クエン酸が水アカに作用するのを待ちます。
輪ゴムを外した後、キッチンペーパーを使って水アカをこすり落としましょう。最後にクエン酸水を水でしっかりと洗い流し、雑巾で乾拭きします。放置すると再び水アカが付着する恐れがあるため、しっかりと乾燥させてください。
黒カビの掃除方法
蛇口に発生した黒カビの掃除は、重曹とクエン酸の中和反応を利用するのが効果的です。重曹はアルカリ性、クエン酸は酸性の性質をもち、これらを組み合わせることで発生する炭酸ガスが、カビを浮かせ除去しやすくします。
- クエン酸水の準備
- 黒カビにクエン酸水をかける
- 重曹で黒カビをこする
- 水洗いと乾拭き
200mlの水にクエン酸小さじ1杯混ぜ、スプレーボトルに入れます。スプレーボトルがない場合は、直接かけて問題ありません。
その後、蛇口の黒カビ部分にクエン酸水をたっぷりと吹きかけます。クエン酸水がひたるほど多めにかけましょう。
使用済みの歯ブラシに重曹をつけ、クエン酸水を吹きかけた黒カビ部分をこすります。黒カビが取れたら水で洗い流し、最後に雑巾で蛇口を拭き上げて完了です。
赤カビの掃除方法
赤カビは酸性であるため、アルカリ性の重曹を使うのが効果的です。赤カビの繁殖を防ぎ、汚れを除去するのに役立ちます。
- 重曹水の準備
- 赤カビに重曹水をかける
- 水洗いする
100mlの水に対し重曹小さじ1杯混ぜ、よくかき混ぜて重曹水を作ります。その後、赤カビ部分に重曹水を吹きかけます。スプレーボトルを使用すると均等に塗布できますが、なければ直接かけても構いません。
重曹水を吹きかけた後、数分待ってから水で洗い流しましょう。特に頑固な赤カビは、重曹を熱湯に溶かして使用してください。熱湯を使うと重曹の洗浄力が高まり、頑固なカビ汚れに対して効果的に作用します。
青サビの掃除方法
青サビを効果的に落とすには、いくつかの方法があります。
使用する道具 | 掃除の方法 |
---|---|
歯ブラシと歯磨き粉 | 進行度が低い青サビは、歯ブラシと歯磨き粉を使って優しく洗い落とします。歯磨き粉に含まれる適度な研磨効果が、蛇口の真鍮素材を傷つけずにサビを除去します。 |
重曹とスポンジ |
|
クエン酸 |
|
緑青専用の洗剤 | 頑固な青サビには、市販の緑青専用洗剤が効果的です。比較的簡単に青サビを落とせるでしょう。使用方法は商品によって異なるため、製品の説明書に従って正しく使用しましょう。 |
青サビを掃除した後は、再発防止のために蛇口周りの水分を丁寧に拭き取ってください。
蛇口掃除をパーツ別に解説!汚れが溜まりやすい箇所までしっかり
蛇口の掃除は、各部位の特性に合わせて実施しましょう。特に汚れが溜まりやすい「吐水口」「ハンドル」「根元部分」にスポットを当て、掃除のコツについて詳しく解説します。
吐水口
吐水口は水やお湯が出る部分のこと。下向きに設置されているため、汚れが見落とされがちです。また、蛇口の中で水と最も接しているため、水アカや黒カビが繁殖しやすいです。定期的な掃除を心掛けましょう。
ハンドル
蛇口のハンドルは、頻繁に手が触れるため汚れが目立ちます。「三角ハンドル」「アクリルハンドル」「レバーハンドル」など種類もさまざまですが、共通して言えるのはハンドルと本体の接合部や裏側にも汚れが蓄積すること。
ぱっと見える部分だけでなく、必要であれば分解して掃除する必要があります。特にシングルレバー混合栓では、レバー可動部の隙間にも注意を払いましょう。分解が少しでも不安であれば、業者に依頼することをおすすめします。
根元部分
洗面台やキッチン、浴槽との接合部である根元部分は、水滴や石鹸カス、油汚れなどが付着しやすい場所です。手や体を洗う際に飛び散る水、石鹸などで汚れが蓄積するため、定期的に掃除しましょう。
蛇口掃除の際に押さえておきたい注意点5つ
蛇口を掃除するときは、効果的に汚れを落とすだけでなく、安全にも配慮が欠かせません。以下5つの注意点を押さえることで、蛇口を長持ちさせるとともに、健康上のリスクも回避できます。
- 掃除中は換気する
- 素手で作業しない
- 蛇口を強くこすりすぎない
- 塩素系漂白剤とクエン酸は混ぜない
- 真鍮(しんちゅう)素材にクレンザーはNG
順番に解説していきます。
掃除中は換気する
塩素系漂白剤やその他の洗浄剤を使用する際は、有害なガスの発生を防ぐために室内を換気してください。換気扇を回す、ドアや窓を開けるなどして空気を循環させましょう。
素手で作業しない
重曹は短時間の使用では肌に影響が少ないですが、長時間の作業では肌荒れの原因になり得ます。掃除の際は使い捨てのゴム手袋やビニール手袋、エンボス手袋などを着用することが望ましいです。
蛇口を強くこすりすぎない
蛇口を金製のたわしやスポンジの硬い部分で強くこすると、傷つく可能性があります。傷つくとその部分が汚れやカビの温床になり得るため、柔らかい材質のスポンジや雑巾、歯ブラシなどを使用して優しく掃除しましょう。
塩素系漂白剤とクエン酸は混ぜない
クエン酸と塩素系漂白剤を混ぜることで、有毒な塩素ガスが発生する危険があります。呼吸器障害などの健康被害を引き起こす可能性があるため、絶対に混ぜないでください。
万が一混ぜてしまった場合は速やかに換気し、医療機関に相談してください。
真鍮(しんちゅう)素材にクレンザーはNG
真鍮製の蛇口にはクレンザーの使用を避けるべきです。クレンザーは研磨効果が強く、軟らかい真鍮素材を傷つけます。美観を損なうだけでなく、汚れや水アカの蓄積を促進してしまうため、蛇口の材質に合わせた適切な掃除用具と洗剤の選択が重要です。
蛇口の掃除後は日々のメンテナンスを!キレイにキープするコツ
蛇口の掃除が完了したら、清潔な状態を保つため日々のメンテナンスを実践しましょう。以下のコツを把握し、蛇口掃除に役立ててください。
毎日の掃除
蛇口の汚れは放置すると掃除が大変になります。そのため、毎日こまめに掃除する癖をつけましょう。柔らかいスポンジやブラシを使い、蛇口周りの汚れを落とす簡単な掃除で問題ありません。
特にキッチンでは、料理前に蛇口を水で濡らしておく「水養生」が効果的。水養生することで油汚れが付着しにくくなります。
水分を残さない
蛇口に水滴を残さないことが、カビや水アカの予防につながります。使用後は乾拭きする習慣をつけましょう。クエン酸水や重曹水をスプレーボトルに入れておくと、気になる汚れをすぐに落とせるので便利です。
フッ素コーティングで汚れを防止する
フッ素コーティングスプレーを使用することで、蛇口の表面を滑らかにし水アカや汚れの付着を防いでくれます。また、フッ素樹脂の皮膜が水を弾き、乾燥を早めるため、カビが生えにくい環境を作り出します。
日々の掃除が難しい方や、さらに手間を減らしたい方は、フッ素コーティングも検討しましょう。定期的にコーティングを施すことで、蛇口を長期にわたって美しく保てます。
蛇口を掃除しても汚れが落ちないときは…
この記事では、蛇口の主な汚れから掃除方法、注意点について詳しく解説しました。
蛇口の掃除は適切な道具と正しい方法で、誰でも簡単にできます。しかし、なかなか落ちない汚れもありますし、無理やり汚れを落とそうとして傷つけてしまうリスクもあります。
このような場合は、ハウスクリーニング業者に依頼してみましょう。セーフリーに掲載している業者であれば、蛇口のしつこい汚れを徹底的に落としてくれますよ。この機会に、ぜひ無料見積もりしてみましょう!
蛇口の掃除方法はこれで完璧!【水アカ・カビ・油汚れの落とし方を解説】のよくある質問
-
Q. 汚れがひどかったら蛇口は交換すべき?
A.汚れがひどく掃除しても落ちないときは、蛇口の交換を検討すべきです。
-
Q. 蛇口の中は菌だらけ?
A.蛇口の内部にも汚れや菌が付着しています。分解して掃除するか業者に依頼しましょう。
-
Q. 蛇口を掃除しなければ水を飲むのは危険?
A.水道にはカルキと呼ばれる殺菌剤が含まれているため、水を飲む分には通常問題ありません。
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