2024.03.08 2024.09.04
この記事では、洗濯機を掃除したことない方に向けて、掃除方法を解説しています。
「洗濯機は掃除したことがないけど、もしかしてちゃんと洗濯できてない?」
「洗濯槽にたまったカビの落とし方は?」
洗濯機は掃除しないとカビや汚れが衣類に付着し、衛生的な問題を引き起こすリスクがあります。また、汚れがあまりに溜まると洗濯機の故障が早まるケースも。
この機会に、洗濯機の掃除方法と対策について理解を深めていきましょう。
目次
掃除したことのない洗濯機・洗濯槽のリスク【カビ発生】
洗濯槽は、定期的な掃除を怠ると、カビ発生のリスクが高まります。洗濯槽の隠れた部分は湿度が高く暗い環境であり、カビが成長する条件が整っているためです。
さらに、洗濯中に発生する皮脂汚れや石鹸カスなどの栄養分が加わることで、カビは容易に繁殖してしまいます。
カビ発生の原因や放置の危険性について、さらに詳しく見ていきましょう。
カビ発生の原因
カビが洗濯槽で発生する主な原因は、使用後の湿度と温度、そして洗濯物からの汚れや洗剤残りです。洗濯物から落ちた皮脂汚れ、洗剤や柔軟剤の残留物が栄養源となり、カビの成長を促進。
さらに、洗濯機の閉じた空間は湿気を保持しやすく、カビが繁殖しやすい環境を作り出しています。
カビを放置する危険性
洗濯槽内のカビを放置すると、衣類にさまざまな悪影響を及ぼします。カビは衣類に黒い点や茶色いワカメ状の汚れとして付着し、一度付着すると簡単には取り除けません。
また、カビが原因で衣類から嫌な臭いが発生する場合も。さらに深刻なのは、カビの胞子がアレルギー反応を引き起こす可能性があることです。そのため、特に抵抗力の弱い乳幼児や高齢者は注意が必要でしょう。
カビ以外の汚れについて
洗濯機を掃除しないことで、カビだけでなく他の汚れも発生します。洗濯時は糸くずやホコリ、泥汚れなどが生じ、これらが洗濯槽内に蓄積。
また、硬水による水アカも洗濯槽内部に残りやすいです。これらの汚れは、洗濯機の洗浄効率を低下させるだけでなく、むしろ衣類を汚してしまうため、定期的な掃除が重要と言えます。
掃除したことのない洗濯機・洗濯槽に使いたい洗浄剤
洗濯槽を清潔に保つには、適切な洗浄剤を使用する必要があるでしょう。掃除には主に「重曹」「酸素系漂白剤」「塩素系漂白剤」の3種類が使用されます。
ここでは、それぞれの特性について解説していきます。
重曹
重曹は環境に優しく安全な洗浄剤です。アルカリ性であるため、酸性の汚れに効果的。主に皮脂汚れやヌメリの除去に有効で、消臭効果も期待できます。
しかし、殺菌力は他の洗浄剤に比べ劣るため、日頃から洗濯機を手入れしている比較的綺麗な洗濯機に推奨されます。ただし、浮き上がったカビや汚れを除去する手間は発生します。
酸素系漂白剤
酸素系漂白剤は過酸化ナトリウムを主成分とし、強力な発泡作用でこびりついたカビを剥がし落とします。この作用により、洗濯槽に付着したカビや茶色のカスが浮かび上がり、汚れの落ち具合を目視で確認できます。
塩素系漂白剤に比べ殺菌効果は劣りますが、衣類へのダメージが少なく、臭いも抑えられています。ただし、使用時は浮いたカビやカスを途中で取り除く必要があるでしょう。
また、ドラム式や二層式の洗濯機では使用が難しい場合があるため、機種の取扱説明書を確認するようにしましょう。
塩素系漂白剤
塩素系漂白剤は非常に強力な殺菌効果をもち、カビを分解しながら除去していきます。見えないカビ菌まで殺菌できるため、洗濯槽のカビ除去には最も効果的な洗浄剤とされています。
ただし、取り扱いに注意が必要で、酸性の物質と混合すると有毒ガスが発生する危険が。また、洗浄後のすすぎ残しがあると衣類が色落ちしてしまうため、使用後は十分すすいでから洗濯機を使用してください。
掃除したことのない洗濯機・洗濯槽を掃除する方法
掃除したことのない洗濯機・洗濯槽を掃除する方法について、3パターンに分けて解説していきます。
- 【縦型】重曹・酸素系漂白剤を使う掃除方法
- 【縦型/ドラム式両対応】塩素系漂白剤を使う掃除方法
- 部品・洗濯パンの掃除方法
順番に解説していきます。
【縦型】重曹・酸素系漂白剤を使う掃除方法
重曹・酸素系漂白剤を使う掃除方法は、以下の手順を参考にしてください。
- 洗濯槽に40~50℃のお湯をはる
- 規定量の重曹または酸素系漂白剤を加える
- 約5分間「洗い」設定で運転する
- 4~6時間そのままにしておく
- 浮いたゴミを取り除く
- 標準コースで2回運転する
- 底にたまったゴミを取り除く
- 「洗い」から「脱水」まで通常運転する
- 底にたまったゴミを再度取り除く
重曹や酸素系漂白剤を利用する方法は、肌が敏感な方や塩素系の臭いが苦手な方に適しています。縦型洗濯機であれば基本的に問題ありませんが、ドラム式洗濯機に適さない場合があるので、洗濯機の取扱説明書を確認してください。
【縦型/ドラム式両対応】塩素系漂白剤を使う掃除方法
塩素系漂白剤を使う掃除方法は、以下の手順を参考にしてください。
- 塩素系漂白剤を洗濯槽に投入する
- 槽洗浄コースで運転する(通常コースでも問題ない)
塩素系クリーナーを使用する方法は、縦型洗濯機だけでなくドラム式洗濯機にも適しています。また、塩素系漂白剤を洗濯槽に投入し運転するだけなので、簡単に掃除が済ませられるでしょう。
注意点として、塩素系漂白剤を使用する際は、熱湯の使用はNG。熱湯を使うと漂白剤の成分が急速に分解し、健康に害を及ぼす塩素ガスが発生する恐れがあるためです。
そのため、常温の水を使用し安全に掃除しましょう。
洗濯パンの掃除方法
洗濯パンの掃除は、手軽に実施できます。洗濯パンはホコリや髪の毛が溜まりやすいため、定期的な掃除が効果的でしょう。
ストッキングをハンガーに巻き付け、洗濯機の下を拭くだけで掃除できます。洗濯機を動かすことなく、簡単に洗濯パンが掃除できるため実践してみてください。
掃除したことのない洗濯機・洗濯槽の「カビ汚れ対策」5選!
洗濯機のカビ対策は、日々の小さな行動から大きな差が生まれます。
以下5つは、日々取り組みたいカビ汚れ対策です。
- 月に一回は洗濯機を掃除する
- 衣類は洗濯機の中に放置しない
- 洗濯機のフタは閉めない
- 洗剤・柔軟剤の使用量を守る
- すすぎの回数を守る
ここでは、洗濯機のカビ汚れ対策として効果的な、5つの方法を紹介します。
月に一回は洗濯機を掃除する
洗濯機の洗濯槽は、月に一度塩素系漂白剤を使用して掃除するようにしましょう。夜スタートしておけば翌朝には綺麗になっており、手間も少なく効果的です。糸くずフィルターの掃除も実施することで、さらにカビ対策が強化されるでしょう。
衣類は洗濯機の中に放置しない
使用した衣類を洗濯機内に放置すると、カビの原因になります。脱いだ衣類には汗や皮脂が含まれており、カビの栄養源になるためです。
そのため、使用した衣類は洗濯カゴに入れ、洗濯機内には入れないようにしましょう。
洗濯機のフタは閉めない
カビは湿度が高く、暗い場所を好むため、洗濯機のフタを開けておくとカビ対策として効果的です。フタを開けておくことで、洗濯機内の空気の流れが良くなり、湿度が下がります。
ただし、ドラム式洗濯機の場合は、ドアを開けっ放しにすることで子供が閉じ込められる事故のリスクがあるため、安全対策も徹底してください。
洗剤・柔軟剤の使用量を守る
洗濯機で洗剤や柔軟剤を使用する際は、適量を守ることが大切です。洗剤や柔軟剤を過剰に使用すると、完全に溶けきらずに洗濯槽内に残り、洗剤カスが蓄積される原因に。
洗剤カスはカビの温床となり得るため、洗剤や柔軟剤に記載されている適量を守って使用しましょう。
すすぎは2回する
洗濯機のカビ予防のためには、すすぎの回数も重要です。洗濯物に洗剤や柔軟剤が残らないよう、すすぎは1回でなく2回実施するのが効果的です。
2回すすぐことで、洗濯槽の裏側に洗剤や柔軟剤が残りにくくなり、洗濯槽内をより清潔に保てるでしょう。
掃除したことのない洗濯機・洗濯槽は一度プロに任せよう
この記事では、洗濯機の掃除方法と予防について解説しました。
洗濯機の掃除は誰でも簡単に実施できますが、長期間放置されたカビや汚れはなかなか落ちない場合もあるでしょう。
そんなときは、セーフリー掲載のハウスクリーニング業者に依頼してみましょう。洗濯機を分解洗浄し、隅々までキレイにしてくれますよ。また、ホコリやカビが発生しがちな、洗濯場・ランドリールーム全体のリセットもおすすめです。気になるハウスクリーニング業者が見つかったら、ぜひ相談してみてください!
掃除したことない洗濯槽はカビだらけ?【洗濯機汚れ放置のリスク〜簡単お手入れ方法】のよくある質問
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Q. 洗濯機の掃除はどれくらい時間がかかる?
A.汚れが浮いてくる待ち時間も含め、4〜7時間程度を目安にしましょう。
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Q. 洗濯機を掃除したら汚れやカビは絶対落ちる?
A.一定の掃除効果は期待できますが、完璧に綺麗にするならハウスクリーニング業者に依頼しましょう。
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Q. 洗濯槽を掃除しても黒いカスが出続ける場合は?
A.カビが深部まで発生し、量も多いと考えられます。そうなると、ハウスクリーニング業者に依頼すべきでしょう。
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