2025.07.03 2025.07.03
外壁塗装に火災保険を使う前に、確認しておくべき詐欺被害とデメリットをご紹介します。
「火災保険利用で負担ゼロの外壁塗装が可能」という営業トークが目立ちますが、その背後には危険な罠や法的リスクも潜んでいます。
本記事を読むことで、火災保険の正しい知識が身につき、トラブルや無駄な出費を回避するための判断力が得られます。
詐欺業者の見極め方や保険申請時の注意点も詳しく解説しているので、賢く安全に保険を活用したい方はぜひ参考にしてください。
目次
火災保険を使った外壁塗装に潜むデメリット
火災保険を使った外壁塗装に潜むデメリットをご紹介します。
火災保険を活用して外壁塗装ができる可能性は確かにありますが、その背景には数々の注意点が存在していることも。以下に、火災保険を使って外壁塗装を行う際に見落としがちなデメリットを挙げています。
ひとつひとつの項目を詳しく解説していきましょう。
悪徳業者に高額請求されるリスクがある
一見、お得な情報を教えてくれた親切な業者のように思えても、中にはその保険活用を逆手に取った悪徳業者も存在します。
「保険から支払われるから大丈夫」として、相場の2倍以上の高額な費用を見積もる業者がいるのです。このようなケースの場合、もし保険金が下りたとしても残りの差額を自腹で支払う羽目になることも。
しかも保険金が下りなかった場合には、工事費全額を請求されるリスクも見逃せません。見積もリの内容に不明瞭な項目が含まれていたなら、すぐに契約を見送りましょう。
保険料が上がる可能性がある
一般的に、火災保険は申請をしただけで保険料が上がることはありません。
ただ、複数回続けて高額申請を行ったり、明らかに不自然な請求が続く場合は、保険会社の判断によって更新時に保険料が見直される可能性があります。
また保険会社によっては、過去の申請履歴を参考にしたうえで契約更新を断られるケースもあるため、むやみに申請することには慎重になるべきです。
申請が通らない場合は全額負担になる
もし外壁塗装における火災保険の申請が却下された場合、施工費は全額負担になる点も覚えておく必要があります。事前に確実に保険が下りる保証はありませんので、要注意です。
業者によっては、「全額火災保険で対応可能」というフレーズを盾にしていますが、これは業者ではなく保険会社が決めるものです。うまい話全てをうのみにせず、必ず保険会社や専門家に確認しましょう。
手続きが非常に複雑で素人には負担になる
一般的に保険の申請には手間が掛かりますが、火災保険も同様で、申請には多くの書類が必要であり、保険会社とのやり取りも専門的な知識を要します。
特に外壁の被害を立証するための資料作成や施工前後の写真撮影など、準備が複雑なものも少なくありません。また提出書類に不備があると、申請のやり直しや遅延の原因となることも。
ただ申請手続きを専門家に依頼すれば代行費が発生し、結局費用がかさむ結果となることもあるので、活用するかどうかは慎重に決める必要があります。
火災保険の適用条件の誤解に注意
火災保険の適用条件について誤解がないように注意しておく必要があります。
保険についての詳しくない素人なら当然のことかもしれませんが、中には「火災保険は建物に関する補修にはなんでも使える」と考えている人も少なくありません。
ただ火災保険には明確な適用条件があり、対象外となるケースも多数存在していますので、事前に誤解がないように把握しておく必要があります。
火災保険は自然災害による損害のみ適用可能
外壁塗装における火災保険の補償対象となるのは、あくまで台風・暴風・大雪・落雷などによって生じた突発的な損傷に対してです。
台風の突風による飛来物で外壁が破損したなど、自然災害に起因した損害に限定される保険です。一方で、日常的に発生する汚れや老朽化によるひび割れなどは補償の対象にはなりません。
このような条件を理解していなければ、申請のための時間は無駄になってしまいますので、ご注意ください。
経年劣化や塗り替えは基本対象外
外壁塗装工事の大半は、外観を美しく保つため、あるいは防水性を維持するために行われます。しかし、塗膜の劣化は年月によって必然的に起こるものであり、火災保険ではこれを「損害」とは認めません。
業者の中には、「経年劣化でも火災保険が適用される」と誤った情報を流すケースも見られるようですが、この言葉を鵜呑みにすると対象外として弾かれてしまいますので、惑わされないでください。
申請の流れと必要書類
火災保険の申請時には、提出を求められる書類すべてを揃える必要があります。事故発生日の記録や現場の被害写真、業者の見積もり書、保険証券、被害報告書などです。
また施工業者による損害診断書などを添付すると、審査がスムーズになる可能性もあると言われています。ただ審査には時間がかかるため、余裕をもって準備し、書類不備がないか念入りに確認してください。
火災保険の申請には、以下の手順を参考にしましょう。
- 被害状況を確認する
- 保険証券を確認する
- 保険会社へ連絡する
- 被害箇所の写真を撮影する
- 修理業者の見積もり書を取得する
- 必要書類をそろえて提出する
- 保険会社の調査と審査を受ける
- 保険金の振込を確認する
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火災保険を利用した外壁塗装詐欺に注意
火災保険を利用した外壁塗装詐欺に注意してください。
「火災保険を活用して無料で外壁塗装工事ができる」という勧誘は、詐欺業者の常套手段です。多くの注意喚起がなされていても被害件数は増えていますので、より一層の注意が必要でしょう。
火災保険適用の無料工事を勧める悪徳業者がある
詐欺業者は、外壁塗装を勧める際に「火災保険で全額出るから、今なら無料で工事できる」と甘い言葉で契約を迫ってきます。彼らの狙いは、工事の受注よりも保険金の不正取得の場合が多いのです。
正規の業者ではないので、もちろん外壁塗装工事の品質は低く、アフターサービスも期待できません。加えて、保険適用が却下された場合の責任はすべて依頼者に押し付けられることもあるのです。
業者の不正請求に加担させられるリスクもある
もっと悪質な業者の中には、被害をでっち上げて虚偽の申請を行うケースもあります。一部では、家主が把握していないことまで不正に使用し、知らないうちに依頼者も不正請求の共犯になってしまうリスクも。
後日、保険会社が調査する際には、すべて家主のせいにして逃げる業者もいますので、魅力的な「無料」という言葉につられて安易に乗ってしまわないようにしてください。
火災保険を利用した外壁塗装詐欺に騙されないコツ
火災保険を利用した外壁塗装詐欺に騙されないコツをご紹介します。
火災保険を利用した被害に遭わないためには、業者選びと保険に関する正しい知識が鍵を握ります。ここでは、詐欺を見抜くためのポイントやコツを解説しますので、念頭に置いておきましょう。
保険の適用の可否を断言する業者には注意
まず覚えておくべきなのは、保険金の支払い可否を判断するのは保険会社であり、業者が断定できるものではないという点。ですから、「必ず保険で塗装ができる」と言い切る業者は疑ってかかるべきです。
もちろん長年の経験を活かして、この状況なら申請が承認されるだろうと推測できる業者もいるかもしれませんが、100%言い切ることはできないはずです。
実際に申請してみなければ分からないわけですから、誠実な業者であれば「申請してみないと分からない」と正直に伝えてくれるはずでしょう。
詳細な説明があるかどうか確認する
詐欺被害に遭わないためには、まず業者が説明責任を果たしているかどうかを確認してください。
工事内容や申請手続きの流れを丁寧に説明してくれる業者であれば信頼性は高まります。一方で、「全部任せて」とか「難しいことは素人に言っても分からない」といった態度の業者は要注意です。
明確な説明を避けているようであれば、説明責任を放棄しており、悪だくみをしていると疑われても仕方ありません。
契約内容は必ず書面化して残す
火災保険を活用した外壁塗装をするとしても、契約前には見積もり書や契約書、重要事項説明書などの書類をきちんと確認し、必ず控えを残しておいてください。
どんなに良心的に見える業者に依頼したとしても、口頭の説明のみで工事を進めるのは非常に危険です。トラブル時の証拠としても書面はトラブル解決の糸口となる重要な証拠です。
外壁塗装の火災保険詐欺に遭ったときの対処法
外壁塗装の火災保険詐欺に遭った時の対処法についてご紹介します。
どんなに気を付けていたとしても、時には詐欺と気づかず契約してしまう可能性もあり得ます。もし不審な業者と契約してしまったり、被害に遭ったと分かったら冷静に対応してください。
以下の方法を実践して、被害拡大を防ぎましょう。
工事を中止する・支払いを停止する
まずは業者に工事の中断を申し出て、それ以上の被害を防ぐことが先決です。そして支払いも一時停止し、相手方に対して契約内容の見直しを要求してください。
正規の契約内容でなければ、工事の中止も支払いの停止も業者の許可は必要ありません。
公的機関に相談する
工事や支払いを停止した後も業者がごねるなら、公的機関に相談する方法もおすすめです。
消費生活センターや国民生活センターなどの公的機関に相談すれば、法律や契約トラブルに詳しい担当者からアドバイスが受けられます。また弁護士などに相談すれば、法的な観点で助けてくれるでしょう。
困った場合は一人で悩まず、早めに専門機関へ相談してください。
- 消費者ホットライン(188)へ相談する
- 国民生活センターや消費生活センターへ相談する
- 弁護士へ相談する
火災保険会社へ連絡する
火災保険会社への連絡も忘れないようにしてください。
万が一、業者が勝手に虚偽の内容で申請していた場合には、速やかに保険会社へ連絡を入れます。自身は関わっておらず、騙されて申請したことを説明します。
その後、保険会社が詳しく調査を行って不正の有無を確認してくれますので、報告を待ちましょう。
「セーフリー」なら信頼できる外壁塗装業者を探せる
外壁塗装に火災保険を使う前に、確認しておくべき詐欺被害とデメリットをご紹介しました。
近年増えつつある火災保険詐欺ですが、「外壁塗装に適用できる」と謳う業者に騙されないためには、保険適用のデメリットと詐欺の手口をよく理解しておくことが大切です。
また不正業者に騙されないためには、信頼できる業者を選ぶことが何よりも重要。うまい口車に乗せられず、きちんと明確な説明をしてくれる良心的な業者を探しましょう。
信頼できる業者を比較検討したい場合は、業者のマッチングサイト「セーフリー」の活用がおすすめ。利用者による口コミ評価を比較でき、料金やサービス内容も同時にチェック可能です。
効率よく信頼できる業者を探したい方におすすめです。ぜひご活用ください!
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外壁塗装における火災保険適用のよくある質問
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Q. 火災保険の適用には請求期限がありますか?
A.外壁塗装において火災保険を適用するためには、損害が発生したとされる日から3年以内に申請する必要があります。
多少日付を誤魔化したとしても、これは災害が起きた日付や内容、規模などの情報を照らし合わせればすぐに分かることですので、正確な内容を申請してください。
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Q. 火災保険の種類によっては適用されないこともあるのですか?
A.火災保険と言っても、補償の上限や免責金額、適用条件がそれぞれ異なります。思ったより費用がかからない工事だったりすると、保険を適用した方が損になる可能性も。
まずは保険内容を確認して、今の状況に対応しているものかどうか確かめてから申請に踏み切ってください。
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Q. 補償対象外になる自然災害もあるのですか?
A.多くの自然災害は適用の範囲内になりますが、地震や火山の噴火、津波などは対象外になる保険もあります。全ての自然災害をカバーしているわけではないので、注意が必要です。
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