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賃貸物件のフローリングにカビ発生!簡単な掃除方法は?【退去時の影響も解説】

2024.04.07 2024.09.04

この記事では、賃貸物件のフローリングに発生したカビの取り方や手順をご紹介します。

観葉植物を直接床に置いていたり布団を敷いたまま放置していたりすると、フローリングにカビが発生してしまいます。賃貸物件の場合、入居者には原状回復義務があるので、退去時はカビを落とさなければいけません。ただし、頑固なカビは自分で落とすのが難しく、やり方を間違えると床を傷つけるリスクがあります。

記事後半では、カビの発生を防ぐコツまで丁寧にご紹介します。ぜひ最後までご覧ください。

賃貸物件のフローリングのカビを取る方法

賃貸物件のフローリングに生えたカビを除去する人

フローリングのカビを取る方法を解説します。

<用意するもの>

  • 雑巾
  • 中性洗剤
  • 防カビワックス
  • 歯ブラシ・つまようじ

掃除の手順は、以下の通りです。

  1. 掃除前に窓を開けて換気する
  2. 濡らした雑巾で水拭きする
  3. エタノールをカビに吹きかける
  4. 防カビワックスを塗布する

それぞれの手順について確認していきましょう。

掃除前に窓を開けて換気する

カビを除去する際は、まず部屋を換気しましょう。窓を開けて空気を入れ替えないと、カビは同じ部屋の別の場所に移動するだけなのできれいに除去できません。

また、カビは高い湿気を好みます。雨の日は窓を開けながら掃除するのはやめましょう。部屋の中の湿度が高くなり、カビの好む環境を作り出してしまうので逆効果です。カビをきれいに除去したいなら、できるだけ晴れた日に、乾燥した空気を取り入れながら行うことをおすすめします。

濡らした雑巾で水拭きする

窓を開けて部屋の空気を入れ替えたら、濡らした雑巾でカビを拭き取りましょう。カビに直接触れないよう掃除機を使ってしまう人もいますが、おすすめしません。

掃除機を使用すると、カビの胞子を部屋中に撒き散らしてしまうので濡れた雑巾で拭き取るのが一番です。またカビが生えている場所だけでなく、部屋全体も水拭きしましょう。

カビは、ほこりや食べかす、髪の毛など有機物質を栄養分にして繁殖していきます。「カビの栄養分は残さない!」ということを念頭に置いて、部屋全体の汚れを除去することが大切です。

カビが主に生えやすいのは湿気が多い水回り!

エタノールをカビに吹きかける

水拭きしたら、カビを死滅させる作業に移りましょう。湿度を好むカビを濡れた雑巾で拭き取った結果、水分が行き届いてしまい、同じ場所にカビが発生することがあります。

同じ場所にカビが生えないように、エタノールで消毒して死滅させることが重要です。エタノールにはタンパク質を固め、カビの繁殖を抑える効果があるので予防にも適しています。

エタノールがない場合は、アルコールでも問題ありません。ただし、床の材質によって色落ちする場合があるので、気になる人は部屋の端で事前に試してみるのがおすすめです。

防カビワックスを塗布する

丁寧に掃除しても、カビは環境が揃えば何度でも繁殖してしまいます。カビの再発を防ぐためにも、掃除後のフローリングには防カビワックスを塗布するのがおすすめです。

ただし賃貸物件の場合は、許可なく防カビワックスを塗ると大家さんとの間でトラブルに発展する可能性があります。塗布する前に、大家さんに確認して許可を得ましょう。

賃貸物件のフローリングにカビが生える原因

賃貸物件のフローリングに生えたカビを除去する人

主な原因には、以下のようなものがあります。

  • 布団を敷いたまま放置している
  • マットやカーペットを敷いている
  • 観葉植物を床に直接置いている

それぞれの原因について詳しく解説します。

布団を敷いたまま放置している

布団を畳まず、フローリングの上に敷いたままの状態で放置しているとカビが生えてしまいます。人間は就寝中にコップ1杯の汗をかくといわれており、私たちが寝ている間は常に布団が湿った状態です。ここに人間の体温が加わるため、カビが好む湿度の高い環境が作り出されて繁殖してしまいます。

マットやカーペットを敷いている

マットやカーペットは保温効果や防音効果が期待できますが、通気性に欠ける素材が多いです。梅雨など湿気が高くなる時期は、カビが繁殖しやすい環境を作り出してしまいます。また、マットやカーペットに染み込んだ汗やほこりを放置するとカビの原因になるので、こまめな掃除が大切です。

観葉植物を床に直接置いている

観葉植物には、こまめな水やりが必要です。しかし、植物に水を与えると周囲は湿気が多い状態になるので、カビが繁殖しやすい環境を作り出してしまいます。鉢の下に受け皿を置いても、フローリングにカビが生えやすい環境であることに変わりはありません。観葉植物は、なるべく床から離しておくことが大切です。

賃貸物件のフローリングのカビを取る際の注意点

賃貸物件のフローリングに生えたカビを除去する際の道具

主な注意点には、以下のようなものがあります

  • 掃除機でカビを吸い取らない
  • 塩素系漂白剤や重曹を使用しない
  • カビ掃除で床を傷つける場合がある

それぞれの注意点について詳しく解説します。

掃除機でカビを吸い取らない

掃除機でカビを吸い取るのはやめましょう。

胞子の集まりであるカビは、風の流れにそって空気中に飛散します。掃除機をかけると、カビの胞子を部屋中に撒き散らす原因になるので、濡れた雑巾で水拭きするのがおすすめです。直接触れるのが嫌な場合は、ゴム手袋を装着しましょう。

塩素系漂白剤や重曹を使用しない

カビを取る際に、塩素系漂白剤や重曹を使用するのはやめましょう。色素を抜く効果がある塩素系漂白剤を使用すると、賃貸物件のフローリングを脱色してしまいます。重曹は脱色の心配はありませんが、粉状の重曹を完全に溶かして使用しないとフローリングを傷つけるため、使用を避けるのが無難です。

カビ掃除で床を傷つける場合がある

しつこいカビを掃除する際は、賃貸物件のフローリングを傷つけないように配慮することが必要です。たとえば、金属製のスポンジやブラシは研磨力が高いので、力強くこすると床を傷つけます。

退去時に修復費用を請求される場合があるため、使用する道具は慎重に選びましょう。

賃貸物件のフローリングにカビが発生するのを防ぐコツ

賃貸物件のフローリングに生えたカビを除去するために布団を干す

賃貸物件の退去時に無駄な出費が増えないように、カビが生えない対策を行うことも大切です。

カビを防ぐコツには、以下のようなものがあります。

  • 日頃からこまめに換気する
  • 布団はできる限り日干しする
  • 部屋の湿度をなるべく下げる

それぞれのコツについて詳しく解説します。

日頃からこまめに換気する

カビは湿気が多い場所を好むため、こまめに換気することが大切です。とくに湿度が高くなる梅雨の時期はカビが好む環境が整いやすいので、部屋の除湿を徹底しましょう。フローリングに布団やカーペットを敷いている場合は、床との間にすのこや除湿マットを置くなど湿気がこもらない環境を作ることをおすすめします。

布団はできる限り日干しする

人間は寝ている間に大量の汗をかくので、布団はできる限り毎日干すのがおすすめです。

染み込んだ水分を乾かせば、カビ予防に効きます。近年は除湿機能を搭載した布団もあるので、買い換える時は除湿機能が高い商品の購入を検討しましょう。

部屋の湿度をなるべく下げる

マットやカーペットも定期的に干すのが効果的ですが、気軽に干せない場合は部屋の湿度をなるべく下げましょう。

湿度を下げる方法として効果が高いのは、窓を開けて換気することです。天気が良い日は積極的に窓を開けて、部屋に湿気をこもらせない環境を作りましょう。

賃貸フローリングのカビを放置するリスク【退去費用への影響】

賃貸物件のフローリングに生えたカビを除去する人

カビを放置すると、健康被害の問題だけでなく、退去費用に影響を及ぼします。入居者は退去時に原状回復義務があり、カビが発生した状態のまま退去できません。原則として、経年劣化による自然に起きた損傷である場合は、大家さん側の負担になることが定められています。

しかし、カビは入居者の過失と判断されることが多く、原状回復義務が生じることがほとんどです。賃貸物件の退去時は、フローリングのカビを除去する必要があります。また、カビを除去せずに退去した場合は、以下のクリーニング代、または張り替え代を請求される可能性が高いです。

費用相場
クリーニング代 1〜2万円(10畳)
張り替え代 10〜15万円(6畳)

フローリングの張り替え作業は高額になるので、退去費用を抑えたい場合はカビ対策を徹底することが大切です。

また、フローリングに自然とついた「繊細な傷は経年変化によるもの」と判断されますが、掃除で傷をつけてしまった場合は、故意でなくても「過失」と判断されてしまいます。フローリングに傷をつけないように掃除しましょう。

床材は力強くこすると傷がつきやすいので気をつけよう!

賃貸物件のフローリングのカビ取りなら!まずは業者にご相談を!

賃貸物件のフローリングに生えたカビを除去する人

この記事では、賃貸物件のフローリングに発生したカビの取り方や手順について解説してきました。

主なポイントは、以下の通りです。

  • カビにはエタノールを吹きかけるのがおすすめ
  • カビは掃除機ではなく、濡れた雑巾で拭き取る
  • カビを放置すると退去費が高額になる

日々の過ごし方によって、フローリングにカビが繁殖することがあります。とくに賃貸物件の場合、入居者に原状回復義務があるので高い退去費用を請求されることも。退去費を抑えたいなら、こまめにお手入れすることが大切です。

ただし、フローリングを丁寧、かつこまめに掃除する時間がなかなか取れない方も少なくありません。このような場合は、掃除のプロであるハウスクリーニング業者に定期的なお手入れを任せるのがおすすめです。

依頼先を決めかねているなら、信頼できる業者が見つかる「セーフリーをご活用ください。豊富な口コミから優良業者を探せるうえに、複数の業者から比較検討できて安心です。お目当のハウスクリーニング業者を見つけたら、まずは問い合わせてみましょう!

賃貸物件のフローリングにカビ発生!簡単な掃除方法は?【退去時の影響も解説】のよくある質問

  • Q. 賃貸物件のフローリングに発生するカビを防ぐ方法は?

    A.

    フローリングに発生するカビを防ぐには、日頃からこまめに換気したり布団を毎日干したりするのがおすすめです。また湿度が高くなる梅雨の時期は、部屋の湿度をなるべく下げてカビが繁殖しない環境を作ることを意識しましょう。

  • Q. フローリングのカビ発生は退去時に影響が出る?

    A.

    賃貸物件の入居者には、原状回復義務があります。カビは入居者の過失と判断されることが多く、原状回復義務が生じることがほとんどです。カビがある状態で退去すると、クリーニング代、または張り替え代を請求されます。

  • Q. フローリングのカビが落ちない時はどうする?

    A.

    しつこいカビが落ちない時は、ハウスクリーニング業者に依頼するのが安心です。カビが落ちない時に力一杯こすると、フローリングを傷つける可能性があります。退去時に、床の傷の修繕費を請求されるのでプロに任せるのが一番です。

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