2025.07.10 2025.07.17
本記事では、エアコンに使用されている冷媒ガスの寿命について解説します。
エアコンの効きが悪くなったと感じたら、冷媒ガスの漏れや不足が原因かもしれません。
- 冷媒ガスは減るの?
- 自分で補充できる?
- 冷媒ガスの寿命を延ばす方法はある?
上記のような疑問に向けて、冷媒ガスの役割や寿命の目安、寿命を延ばすコツなどをご紹介します。補充や修理の費用相場もお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
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目次
エアコンの冷媒ガスの寿命とは?まずは基本知識をチェック
「冷媒ガス」というワードを聞き慣れない方も少なくないはず。最初に、冷媒ガスの基礎知識や寿命の目安、冷媒ガスが減る原因を、それぞれ紹介していきます。
冷媒ガスの役割と正しい仕組み
エアコンの冷媒ガスは、室内の熱を効率よく外に運ぶために欠かせない存在で、正しく密閉されていれば長く安定して使えるのが特徴です。
冷媒ガスの循環によって、室内機の熱交換器から室外機へ熱を放出させるサイクルが生まれます。
そのサイクルで部屋の温度を快適に保っているので、冷媒ガスが規定量入っていないと、熱を効率よく運べず、冷暖房の効きが悪くなります。さらに、コンプレッサーなどの部品に過剰な負担がかかり、故障の原因になりかねません。
冷媒ガスの寿命目安
エアコンに使われる冷媒ガスは、密閉された配管内で気体と液体を繰り返し循環しているため、正常な状態であれば、年数が経っても自然に消耗したり蒸発したりしないとされています。
ただし、10年以上使ったエアコンでは、本体の経年劣化によるガス漏れのリスクが出てきます。冷媒ガスが漏れて少なくなった状態を、冷媒ガスの寿命と考えるべきでしょう。反対に、定期的な点検で状態を確認していれば、冷媒ガス自体は半永久的に機能を保てるというわけです。
冷媒ガスが減る原因
冷媒ガスは、理論的には通常の使用で減らないとお伝えしましたが、経年劣化で配管の接続部にわずかな隙間ができると、そこからガスが少しずつ漏れ出します。
また、エアコン移設工事をした際に、配管の接続が不十分だった場合も漏れの原因となります。さらに、外部からの強い衝撃や振動で配管が破損し、冷媒が一気に抜けるケースもゼロではありません。
冷媒ガスが減ると、冷暖房の効きが悪くなるだけでなく、機器への負担を増やすため、冷媒ガスはとても重要。冷媒ガスの量が減って寿命を迎えたサインを、次の項で解説していきます。
エアコン冷媒ガスの寿命のサイン
では、エアコンの冷媒ガスの寿命のサインを挙げていきます。
- 冷えが悪い・冷房効率が落ちる
- 室外機に異音や霜付きなどの異常が起きる
- 電気代が上がるのはガス漏れの兆候かも
上記3点を、それぞれ見ていきましょう。
冷えが悪い・冷房効率が落ちる
エアコンの冷媒ガス不足を疑う代表的なサインが、冷房の効きが悪くなる事態。冷媒ガスは、室内の熱を吸収して室外へ運ぶ役割を担っているため、ガスが不足すると十分に熱を逃がせず、設定温度に達しにくくなります。
以前よりも冷え方が弱くなったと感じるときは、エアコン自体の性能劣化を疑う前に、冷媒ガスの量が適正かチェックしてみましょう。
冷媒ガス不足など、エアコンが冷えない時の原因や対処法は、以下記事で詳しく解説しています。
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室外機に異音や霜付きなどの異常が起きる
室外機は、本来、適切な圧力で冷媒を循環させていますが、ガスが減ると負担が増して、異常が現れはじめます。
内部のコンプレッサーから異音がしたり、配管部分に霜が付着したりしはじめます。冷媒が不足すると熱交換がうまくいかず、冷たいガスが一部で留まりやすくなり、外気との温度差で霜が発生するのです。
異音や霜が付く現象は、放置すると室外機内部の故障を引き起こす原因にもなりかねません。
電気代が上がるのはガス漏れの兆候かも
冷媒ガスが不足していると、エアコンは設定温度に到達させようとして長時間運転を続けるため、結果として電力消費が増えます。
冷媒が適正に循環していれば効率的に温度調整できますが、ガス漏れがあると本来の性能が発揮できず、無駄な電力を使い続けてしまうわけです。
そのため、以前と同じ使用時間や設定温度でも、電気代が明らかに高くなるでしょう。このような光熱費の変化も、冷媒ガスの寿命サインとして知っておくと役立ちますよ。
エアコン冷媒ガスの寿命時の対処法
続いて、エアコンの冷媒ガスが不足している時の対処法をお伝えします。
- ガス漏れが起きているかチェックする
- 専門業者に連絡する
それぞれチェックしていきましょう。
ガス漏れが起きているかチェックする
基本的に、密閉された空間を循環している冷媒ガスは、量が減らない想定です。そのため、冷媒ガスが不足しているなら、ガス漏れが発生している確率が高くなります。
実際にガスが漏れているか、自分でできる簡単な確認方法を挙げました。
- 室内機から水漏れや異音がないか
- 室外機の配管や継ぎ目に油染みがないか
- 配管の結露や霜付きがないか
- 以前より冷暖房の効きが悪いか
もしこれらの症状があれば、冷媒漏れの確率が高いでしょう。無理に自分で修理しようとせず、状況をメモして専門業者に連絡してください。
ガス漏れの確認方法は、以下記事をチェックしてみましょう。
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専門業者に連絡する
冷媒ガスの寿命サインに気付いたら、まずは専門業者に連絡しましょう。
専門業者に依頼すれば、配管の漏れ箇所を専用の検知器や気密試験で正確に特定し、修理や部品交換、冷媒ガスの補充を一貫して対応してくれます。
冷媒ガスの補充は、専門知識が必要な難しい作業。知識の少ない素人が漏れている場所の修繕や冷媒ガス補充を自ら実施するのはおすすめできません。専門的な知識や工具が必要なだけでなく、火災や爆発の危険性があります!
エアコン冷媒ガス寿命時の補充・修理の費用目安
では、冷媒ガス補充や補充にともなう各種修理の料金相場を解説します。修理か買い替えかを判断する目安もお伝えするので、それぞれ参考にしてください。
冷媒ガス補充の料金相場
冷媒ガス補充に関する料金相場を、以下の表にまとめました。
メニュー内容 | 費用相場(税込) | 内容の例 |
---|---|---|
点検・漏れチェックのみ | 5,000円〜10,000円 | 配管や接続部の漏れ確認 |
冷媒ガス補充(家庭用1台) | 10,000円〜20,000円 | 冷媒ガスの種類により変動 |
漏れ修理+冷媒補充 | 20,000円〜50,000円 | 漏れ箇所の補修作業を含む |
真空引き作業(必要な場合) | 5,000円〜10,000円 | 配管内の水分除去や気密性確保 |
出張費・診断費 | 0円〜10,000円 | 業者が現地で状況確認する費用 |
冷媒ガス補充の費用は、単純な補充だけなら1万円台で完結しますが、漏れ修理や真空引きが必要になると費用は高くなる傾向にあります。
正確な金額は漏れの状態や冷媒の種類で変わるため、複数の業者に点検してもらい、見積もりを比較してみましょう。
冷媒ガスの補充費用相場は、以下記事も参考にしてください。
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修理か買い替えかを判断する目安
一般的にエアコンの耐用年数は10年程度とされ、10年以上経過していると、配管や基板など他の部品も劣化している確率が高くなります。ガスを補充しても別の不具合がすぐ発生しやすく、結果的に修理費用がかさむリスクが否めません。
一方で、比較的新しい機種で漏れ箇所が小さい場合は、適切に修理してガスを補充すれば長く使える可能性があります。
専門業者に相談しつつ、総合的に判断するのをおすすめします。
エアコン冷媒ガスの寿命を放置するリスク
効きは悪い気がするけれどまだ使用できるから、と冷媒ガス不足を放置していると、以下のようなリスクも発生します。
- 電気代が無駄に増える
- 機器自体の故障リスクが高まる
- 予定外の買い替え出費になる
それぞれチェックしていきましょう。
電気代が無駄に増える
冷媒ガスが不足したままエアコンを使い続けると、設定温度に達するまでに通常よりも長時間運転が必要になり、電気代が無駄に増えてしまいます。
特に、酷暑や厳冬時の長時間運転では、その差が大きく表れやすく、家庭全体の光熱費を押し上げる原因になるでしょう。
機器自体の故障リスクが高まる
余計な電力が増えると、電気だけでなく、エアコン本体にも負担が激増します。
本来スムーズに熱を運ぶ仕組みが働かず、機械が必要以上に稼働することで摩耗や劣化が早まります。特に、コンプレッサーはエアコンの心臓部とも言える重要なパーツで、故障すると高額な修理が必要になるケースも。
冷媒不足は、機器自体の寿命を縮める大きなリスクと言えるでしょう。
予定外の買い替え出費になる
余計な負担がかかり、結局修理や交換が必要になると、予定外の出費が発生します。
冷媒ガスを適正量に保っていればまだ使えたはずのエアコンも、買い替えが必要になるでしょう。本体購入だけでなく、設置工事費や古い機器の処分費用なども発生するため、放置によるトラブルは経済的なダメージにつながるのです。
エアコン冷媒ガスの寿命を延ばすコツ
最後に、冷媒ガスを適正量に保ち、エアコンの寿命を延ばすコツをご紹介します。
- 室外機まわりの環境を整える
- フィルター掃除で冷房効率を保つ
- 定期的なプロ点検でガス漏れを早期発見する
上記3点を参考にして、長く大切にエアコンを使用しましょう。
室外機まわりの環境を整える
エアコンの冷媒ガスと室外機は大きく関係しています。
室外機の周囲に物があると風通しが悪くなり、熱交換の効率が落ちます。これによりコンプレッサーに負担がかかり、冷媒の循環が悪くなります。
ゴミや落ち葉、植物などが室外機を塞ぐと熱がこもりやすくなるので、室外機の周囲は最低でも50cm程度のスペースを空けて、風通しの良い状態を保ちましょう。
フィルター掃除で冷房効率を保つ
エアコンのフィルターは、空気中のほこりや汚れをキャッチする重要な部分。
フィルターが目詰まりすると空気の流れが悪くなり、冷媒ガスの循環にも余計な負担がかかります。
月に一度程度、フィルターのほこりを掃除機や水洗いで取り除くと、効率よく冷媒が働き、機器の負担を減らせるはずです。
定期的なプロ点検でガス漏れを早期発見する
冷媒ガスの不足に早急に気付くためには、専門業者による定期的な点検が非常に重要です。
プロの点検では、冷媒の圧力や漏れの有無を正確に測定できます。目に見えない微細な漏れを早期に発見すれば、本体へのダメージも最小限に抑えられるでしょう。
自己判断だけでなく、2~3年に一度は専門家に点検を依頼し、冷媒ガス量を含めた点検を実施してもらうのをおすすめします。
エアコン冷媒ガスの寿命に不安を感じたら業者に相談
エアコンに使用されている冷媒ガスの寿命に関して、詳しく解説しました。
エアコンが冷えない症状の代表的な原因は、冷媒ガス不足。寿命やガス漏れで冷媒ガスに異常がある場合は、早めに専門業者に相談する必要があります。
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- 冷媒ガスって寿命があるの?
- 冷媒ガスの補充費用目安は?
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エアコン冷媒ガスの寿命に関するよくある質問
-
Q. 冷媒ガスは年月が経つと減るのですか?
A.冷媒ガスは、密閉された配管内を循環しているので、本来は年月が経っても自然に減りません。
ただし、エアコン本体の経年による配管などの劣化によって、冷媒ガスが漏れ出る点に注意が必要です。
-
Q. エアコンと冷媒ガスの寿命は同時期ですか?
A.冷媒ガスの寿命は、エアコン本体の寿命とは異なります。
本来は、冷媒ガスは減らずにエアコン本体の交換時期が先に訪れるケースが多いですが、配管の破損などでガス漏れが起きると、冷媒ガスが不足する事態になります。
-
Q. 冷媒ガスは自分で補充できますか?
A.冷媒ガスの補充は、専門知識や専用機器が必要で、誤った取り扱いは故障や事故の原因になります。
必ず、専門業者に依頼してください。