フローリングワックスがけの費用相場は?業者依頼時の注意点や効果を徹底解説
2024.04.07 2024.09.04
この記事では、フローリングワックスがけの費用相場について徹底解説します。
フローリングワックスがけの費用相場は、床の素材や部屋の面積、汚れの程度で大きく変わります。また、古いワックスの剥離作業や家具の移動が必要な場合は、別途料金がかかることも多いです。依頼後のトラブルを防ぐためにも、費用相場を確認して、予算内で依頼できる業者を選びましょう。
記事後半では、業者に依頼する際の注意点や費用を抑えるコツも紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
フローリングワックスがけの費用相場【床材別】
床材別の費用相場は、以下の通りです。
費用相場(10帖[畳]あたり) | |
---|---|
化学系床材 | 1万〜3万円 |
木質系床材 | 3万〜5万円 |
石質系床材 | 3万〜5万円 |
塗装系床材 | 1万〜3万円 |
それぞれの概要を詳しく確認していきましょう。
化学系床材
フローリングワックスがけの費用は、10帖あたり1万〜3万円が相場です。
水が染み込みにくい化学系床材の特質上、キッチンや洗面台など水回りで多く使用されています。化学系床材にはさまざまな種類がありますが、ビニルタイルや塩ビシート、クッションフロアなどの使用が多いです。
木質系床材
木質系床材の費用は、10帖あたり3万〜5万円が相場です。
温度や湿度の変化に強く、膨張や伸縮が起こりにくい床材で広く使用されています。木質系床材では、表面加工が施されている「複合フローリング」や、天然素材をそのまま使用した「無垢フローリング」などの使用が多いです。
石質系床材
石質系床材の費用は、10帖あたり3万〜5万円が相場です。
ほかの床材に比べて圧倒的に強度が高く、椅子や家具を引きずっても傷がつきにくいことから、近年人気を集めています。石質系床材では、光沢が強く高級感のある「大理石」や、耐久性に優れた「御影石」などの使用が多いです。
塗装系床材
塗装系床材の費用は、10帖あたり1万〜3万円が相場です。
床専用塗料を下地コンクリートに塗りつけて仕上げた床材で、衝撃性や耐摩擦性に優れています。塗装系床材では、耐水性が高い「エポキシ樹脂」や、弾力性やクッション性に優れる「ウレタン樹脂」などの使用が多いです。
フローリングワックスがけの費用相場【部屋の広さ別】
ワックスをかける範囲でも費用は変わります。
費用相場(10帖) | |
---|---|
6帖 | 1万円〜 |
10帖 | 1万〜2万円 |
15帖 | 2万〜3万円 |
20帖 | 3万円〜 |
基本的に部屋が広いほど費用が高くなります。日頃から丁寧に掃除しているつもりでも、実際は見えにくい場所が黒ずんでいたりシミが発生していたりすることも多いです。汚れを放置すると床材が劣化してしまい、張り替えが必要になるので、定期的にプロに掃除してもらうことが大切です。
フローリングワックスがけで別途費用がかかるケース
古いワックスの剥離作業や家具移動が発生する場合、別途費用がかかることがあります。剥離作業とは、剥離剤を使用して古いワックス塗膜を完全に除去し、新しいワックス層を作り直す作業のことです。床材をほぼ新品の状態に戻すため、プロの業者でも手間や時間がかかります。
また、剥離剤を塗布すると既存のワックスが浮き上がるので、床面が非常に滑りやすいです。人の出入りが多い場合は、転倒事故が起こらないように配慮する必要があります。また、安全に剥離作業を進めるためには、作業の邪魔になる家具も作業範囲外の場所に移動しなければいけません。
さらに、剥離作業中の専用道具をそのまま床に置くと剥離剤の跡がつくので、養成シートを使うなど道具の管理も重要です。このように剥離作業は、十分な配慮かつ作業負担が大きくなるので、別途費用を請求されることがあります。
剥離作業や家具移動が基本料金に含まれる業者もあるので、事前に確認しましょう!
フローリングワックスがけの種類【費用が変わる?】
フローリングワックスがけの作業は、以下の3種類に大きく分かれます。
- 洗浄のみ
- 洗浄・ワックス仕上げ
- 剥離・ワックス仕上げ
どのような作業が必要になるのかは、フローリングの状態を見て業者が判断してくれます。業者の説明をしっかり理解するためにも、作業の種類を把握しておくことが大切です。
それぞれの特徴を詳しく確認していきましょう。
洗浄のみ
大理石や御影石、タイルなど石質系床材の場合、専用の機材を使用して隅々まで丁寧に洗浄していきます。洗浄のみでワックス作業がないので、費用は安くなることが多いです。キッチンの油汚れやリビング・ダイニングの足裏汚れなど、普段の掃除では落とせない汚れでも掃除のプロがきれいに落としてくれます。
洗浄・ワックス仕上げ(塗り重ね)
ワックスを塗布できる床材は、洗浄とワックスがけで仕上げます。まず専用の機材で床をきれいに洗浄した後、数回に分けてワックスを塗布します。ワックスはさまざまな種類がありますが、床材に応じて業者が選定することが多いです。ただし、ワックスの種類はたくさんあるので、使用したい商品がある場合は業者に伝えましょう。
剥離・ワックス仕上げ
剥離・ワックス仕上げは、既存ワックスを剥離してから塗り直す作業方法です。既存ワックスの上から重ね塗りしても新品のような光沢が出せますが、汚れも一緒に重ねてしまうことになります。床材やワックスの状態が悪い場合は、剥離してから塗り直すのがおすすめです。剥離・ワックス仕上げは、「洗浄のみ」「洗浄・ワックス仕上げ」に比べて作業時間が長く、業者の負担が大きいので清掃費用が高くなる傾向があります。
剥離・ワックス仕上げの費用は高くなりますが、長期的に見ると床材の劣化を防いできれいな状態を維持できます!
フローリングワックスがけの作業手順【費用の抑えるコツも紹介】
フローリングワックスの作業手順は、以下の通りです。
- 作業周辺の片付け・周辺養生
- 除塵(じょじん)作業
- 床面洗浄
- 汚水回収作業・剥離作業
- 拭き上げ作業
- ワックス塗布作業
- 復旧作業
それぞれの作業内容を詳しく解説します。
1.作業周辺の片付け・周辺養生
本格的に作業を始める前に、まず作業周辺を片付けます。
リビング・ダイニングであれば、テーブルやソファなど作業の邪魔になる家具を別の場所に移動します。また、剥離作業がある場合、出入り口に浮き上がらせた汚水が広がらないよう、養成マットを敷くことも多いです。
2.除塵(じょじん)作業
掃除の邪魔になるものを可能な限り別の場所に移動させたら、ほこりや汚れを取り除く除塵(じょじん)作業に移ります。
除塵作業では、ダスタークロスや掃除機の使用が一般的です。壁と床の境目に取り付ける幅木(はばぎ)などに溜まった汚れは、フロアモップできれいに拭き取ります。
3.床面洗浄
ほこりや汚れを取り除いたら、次は、床材に合わせた洗剤を塗布しながら床面洗浄機で洗浄します。
机の下や部屋の隅に溜まった汚れは、床面洗浄機が入らないので手作業で掃除することが多いです。また、床にこびり付いた固着物も手作業で除去し、細かい汚れもきれいに取り除いていきます。
4.剥離作業・汚水回収作業
既存ワックスは普通の洗剤では落ちないので、剥離剤を使用して落としていきます。
剥離剤とは、既存ワックスを溶解させて除去するための洗剤です。剥離剤はさまざまな種類がありますが、床材に合わせて業者が選定してくれます。
既存ワックスを均一に除去するために、ブラシを回転させて効率よく洗浄できる「ポリッシャー」を使用する業者も多いです。洗剤を塗布すると汚れが浮き出るので、その汚水と洗剤成分をしっかり回収します。部屋が広い場合は、吸水バキュームやフロアスクイジーを使用することも多いです。
5.拭き上げ作業
汚水を回収しても、床面には強いアルカリ性の剥離剤が残っています。
剥離剤が残ったまま放置すると床材の劣化につながるので、完全に拭き取るために水拭きするのが通常です。剥離剤は、一度の拭き取りで完全に落ちません。汚水回収と水拭き作業を数回繰り返し、表面の剥離剤が完全になくなるまで丁寧に拭き上げていきます。
6.ワックス塗布作業
拭き上げ作業が完了したら、新しいワックスを塗布します。
ワックスの塗布後は、送風機などで速やかに乾燥させ、仕上がりに応じて同様の作業を繰り返します。ムラなく塗れるよう、2〜3回ワックスを塗布するのが一般的です。ワックスは抗菌や耐久性に優れるなど豊富な種類があるので、目的や用途に合わせて決めます。希望がある場合は、事前に業者に伝えましょう。
7.復旧作業
ワックスが完全に乾燥したことを確認しながら、「塗り残しはないか?」「光沢がきちんと出ているか?」など仕上がりの状態をしっかり見ていきます。
仕上がりに問題がなければ、ほかの部屋に移動させた家具などを元の場所に戻して作業は完了です。作業内容によって作業時間は変わりますが、洗浄から剥離、ワックス仕上げまで行う場合は90分程度かかります。
フローリングワックスがけの嬉しい効果3選【費用以上の価値】
フローリングワックスがけの嬉しい効果には、以下のようなものがあります。
- キズや汚れを保護できる
- 床材の美観を維持できる
- 普段のお手入れが楽になる
それぞれの効果について詳しく解説します。
傷や汚れを保護できる
フローリングワックスを塗布すると、床の表面を傷や汚れから保護できます。人が歩いたり椅子を引きづったりすると、床材に傷がつくことが多いです。床材にワックスを塗ると表面に被膜ができるため、傷がつきづらくなります。
また、床材が木材である場合は、水分を吸いやすいです。フローリングの継ぎ目から水分が入り込むと、カビや変形の原因になることがあります。ワックスを塗布することで、水分からフローリングを保護してくれる効果が期待できます。
床材の美観を維持できる
フローリングワックスを塗布すると、床材の美観を保てる効果が期待できるのも特徴です。またワックスがけすると、床の表面に光沢が出るので部屋の印象も明るくなります。ワックスがけの頻度は、1年に1回程度が理想です。
ワックスの塗り直しは3年に1度程度、または汚れが目立った段階で再塗装するとフローリングが長持ちします。無垢材のフローリングは、定期的に重ね塗りすると長持ちするだけでなく、経年変化や素材の変化を楽しめるのも魅力です。
普段のお手入れが楽になる
フローリングにワックスを塗ると、普段のお手入れが楽になることが多いです。ワックスを塗っていない床は、表面の凹凸に汚れが入り込むので掃除しづらいです。
ワックスがけで表面に被膜ができると、食べこぼしや飲みこぼし、足裏の皮脂汚れが床材に直接触れるのを防げます。フローリングに汚れがついても、塗れた雑巾でサッと拭けば、きれいに落とせるので掃除が簡単です。
フローリングワックスがけ費用は「床材や部屋の広さ」で変わる!まずは相談を
この記事では、フローリングワックスの費用相場について解説してきました。
費用相場(10帖あたり) | |
---|---|
化学系床材 | 1万〜3万円 |
木質系床材 | 3万〜5万円 |
石質系床材 | 3万〜5万円 |
塗装系床材 | 1万〜3万円 |
フローリングワックスの料金は、1万~5万円程度が相場です。総額費用は床材や部屋の広さ、剥離作業の有無で変動します。作業するにあたって家具の移動が多くなる場合は、別途料金が発生する業者もあるので事前の確認が必須です。
また、業者で価格設定が変わるため、相見積もりを依頼して比較検討することが大切。業者選びに迷うなら、業者との出会いをサポートしてくれる「セーフリー」をご活用ください。
実際に利用したお客様の口コミから優良業者を探せるため、自分に最適な依頼先を見つけられます。依頼したい業者を見つけたら、電話、またはお見積りフォームから予約するだけです。疑問点がある場合は、気軽に問い合わせてみましょう!
フローリングワックスがけの費用相場は?業者依頼時の注意点や効果を徹底解説のよくある質問
-
Q. フローリングワックスの費用を抑える方法は?
A.キッチンやリビング・ダイニングなど、複数の場所をまとめてワックスがけする「セットプラン」を利用しましょう。単発で利用するより、セットプランのほうが断然お得です。
-
Q. フローリングワックスがけの費用は床暖房でも同じ?
A.床暖房の床でも掃除方法は同じなので費用は変わりません。ただし、業者によって料金設定が変わる場合があるため、気になる方は問い合わせてみましょう。
-
Q. フローリングワックスがけの適切な頻度は?
A.ワックスがけの頻度は、1年に1回程度が理想です。ワックスの塗り直しは3年に1度程度、または汚れが目立った段階で再塗装するとフローリングが長持ちします。
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