2025.09.24 2025.09.24
本記事では、一箇所だけ電気がつかない時の症状について、詳しく解説します。
「一箇所だけ電気がつかないだけなら、大したことないだろう」と考える方も少なくないでしょう。しかし、実は、火災や感電につながる重大なサインかもしれないのです。
そこで、一箇所だけ電気がつかない時に考えられる原因や対処法、業者に相談すべきタイミングなどをわかりやすくまとめました。
大事に至る前に適切に対処できるよう、最後まで参考にしてください。
目次
一箇所だけ電気がつかないときはブレーカーをチェック
電気が一箇所だけつかない時には、まずブレーカーをチェックすると、おおまかな状況が把握でききます。
- ブレーカーが落ちていない場合
- 安全ブレーカーだけが落ちている場合
- 繰り返し落ちる場合
上記それぞれのパターンを見ていきましょう。
ブレーカーが落ちていない場合
分電盤を開けてみても、全体ブレーカーや個別のブレーカーが落ちていない場合、電気回路ではなく、コンセント自体の故障や電球切れが考えられます。
一箇所だけ照明がつかないなら、電球を交換してみましょう。
また、卓上ライトなどの家電に電気が通らない場合は、他のコンセントであれば問題なくつくのか試してみてください。他の場所では使えるようなら、コンセント自体に問題があるので、コンセントや内部配線の修理が必要になります。
電球切れでもなく、他のコンセントでもつかない場合は、その家電自体の故障、もしくはブレーカー本体の故障が考えられるため、電気工事士に点検を依頼しましょう。
安全ブレーカーだけが落ちている場合
特定の安全ブレーカーだけが落ちている場合は、その回路で電気を使い過ぎている確率が高いでしょう。
安全ブレーカーは、それぞれのエリアに分けた回路ごとに設置されています。
まず、その回路に接続されている機器をすべて外して落ちたブレーカーをONにしてください。その後、使用していた機器を1つずつ付けていけば、過電流の原因がどれかを特定できます。
繰り返し落ちる場合
電気の使用量を減らしても、ブレーカーが繰り返し落ちる場合、回路のどこかに深刻な異常があるかもしれません。
壁内配線の劣化や漏電の恐れがあるので、速やかに電気工事業者へ相談してください。内部でのショートや漏電は目に見えず、自己判断で修理すると感電や火災の危険があります。ブレーカー本体の点検も含め、早めに対応すべきです。
一箇所だけ電気がつかない主な原因
続いて、なぜ一箇所だけ電気がつかない事態が起こるのか、原因を掘り下げてみましょう。
- コンセントやスイッチの故障
- 配線の断線や劣化
- 照明器具や家電本体の故障
- ブレーカー回路の一部異常
それぞれ、詳しく解説していきます。
コンセントやスイッチの故障
一箇所だけ電気がつかない場合に多いのは、コンセントやスイッチの内部故障。
長期間使用したスイッチやコンセントは、内部の接点が摩耗したり金属部品が腐食したりして、電流が正しく流れなくなるケースがあります。
また、水まわり付近の湿気や、掃除不足でたまったほこりが内部に入り込むと、ショートや接触不良が起こり、特定の場所だけ電気が使えなくなる場合も考えられます。
他の場所では異常がない、他の家電を試してもつかない、などの現状が起こるなら、コンセントの不具合の確率が高いでしょう。
コンセントが一箇所だけ使えなくなった時のセルフチェック方法などは、以下の記事で詳しく解説しています。
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コンセントが一箇所だけ使えなくなった!原因と対処法を詳しく解説
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配線の断線や劣化
壁の中や天井裏の配線が、断線したり絶縁体が劣化したりすると、一部のコンセントや照明器具だけ電気が通らなくなります。
経年劣化やなんらかの衝撃で電気の通りが不安定になるわけですが、断線や劣化は外から見えないため、放置しておくと被害が拡大しかねません。
照明器具や家電本体の故障
一箇所だけ電気がつかないなら、照明器具や家電そのものの故障も考えられます。家電製品の内部回路や部品の劣化、接続部分の摩耗、電子部品の破損などにより、スイッチを入れても電気が通らなくなるケースは珍しくありません。
どのコンセントに挿しても稼働しない場合は、その機器の故障を疑いましょう。
ブレーカー回路の一部異常
ブレーカーの特定回路だけが落ちる場合、安全装置が作動しているケースも少なくありません。
本来、安全ブレーカーが落ちたら、その回路で過電流が起きている証拠。電気を使い過ぎていないか確認してください。
一緒に漏電ブレーカーも落ちているようなら、そのエリアで漏電している確率が高いので、使用している家電製品の電源を切り、至急専門業者を呼びましょう。
一箇所だけ電気がつかない時の対処法
では、一箇所だけ電気がつかない時の対処法を解説します。
- ブレーカーをリセットする
- 電気消費量を減らす
- 家電や照明を別の場所で試す
まずは自分でできる対処法を試してみましょう。
ブレーカーをリセットする
一度、ブレーカーをリセットしてみてください。雷などの外的要因でブレーカーが落ちている場合は、ブレーカーのリセットを試すだけで簡単に復旧するケースもあります。
リセット方法は以下の通りです。
- 分電盤を開け、落ちているブレーカーを確認
- ブレーカーをオフにする
- 再度オンに戻す
落ちているブレーカーを一度完全にオフにしてからオンに戻すと、回路保護機能がリセットされます。ただし、繰り返し落ちる場合は、その回路に問題があるので、次の項を試してみてください。
電気消費量を減らす
リセットしてもすぐに同じブレーカーが落ちる場合は、その回路だけ過電流になっている可能性があります。
該当するエリアで電力を使いすぎていないか、ドライヤーなどの消費電力が大きい家電を一度に使用していないか、チェックしてみてください。
過電流が解消すれば、ブレーカーの安全装置が解除され、元に戻るでしょう。
家電や照明を別の場所で試す
電力量に問題がない場合は、該当エリアで接続している家電や照明を外して、他のコンセントで試してみてください。
他のコンセントでうまく稼働するならコンセントの不具合、特定の機器を接続するとブレーカーが落ちるなら、その家電や照明が故障している確率が高いでしょう。
コンセントまわりから異音や焦げた臭いがする場合は、重大な電気トラブルの恐れも!配線のショートや接触不良、過熱などによる漏電や火災の前兆で、自分で触ると感電や火災の危険が高まるので、すぐに電源を切り、電気工事業者に連絡しましょう!
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一箇所だけ電気がつかない状態を放置するリスク
一箇所だけとは言え、電気がつかない状態は異常です。そのまま放置するリスクを見てみましょう。
- 他の場所も使えなくなる恐れがある
- 感電や漏電を引き起こす
- 火災の恐れもある
それぞれ、解説していきます。
他の場所も使えなくなる恐れがある
一箇所だけだからと、電気がつかない状態を放置すると、トラブルが拡大するリスクがあります。
断線や配線の劣化が原因で電気がつかないのであれば、徐々に、同じ回路に接続された他のコンセントや照明にも影響が及び、複数箇所で電気が使えなくなります。
トラブル箇所に比例してブレーカーが頻繁に落ちるなど、日常生活に支障が出始めると、修繕費もかさむでしょう。
感電や漏電を引き起こす
一箇所の電気トラブルから感電したり、漏電に気付かず大きなダメージにつながったりするリスクも無視できません。
感電は軽度でもケガにつながりかねませんし、漏電は火災などの大事に直結します。目視できない不具合は、違和感を感じた時では取り返しがつかないケースもあるのです。
火災の恐れもある
配線の劣化や接触不良で過熱が起きると、周囲の絶縁材や壁材が発火する恐れもあります。
ほこりが湿気を吸うだけでも電気を通すトラッキング現象も、よく見られる火災の原因。電気が使えないからとそのまま放置していると、目に見えない箇所で粛々と火災原因が大きくなっていると考えるべきでしょう。
一箇所だけ電気がつかない時に業者に依頼するケース
一箇所だけでも起こりうるリスクを踏まえたうえで、速やかに業者に相談したほうが良いケースをお伝えします。後悔しないためにも、以下3点を参考にしてください。
- 原因がわからない場合
- 何度も同じ不具合が起きる場合
- 異臭や発熱がある場合
大前提として、原因が分からないなら、迷わず電気工事業者に相談しましょう。原因が特定できない以上、どの程度のトラブルか計り知れず、その分リスクも高まります。
また、一箇所だけ電気がつかない現象が繰り返し発生する場合は、単なる一時的なトラブルではなく、回路や接続機器に問題がある確率が高いでしょう。
さらに、電気がつかない箇所から焦げた臭いや異音、配線や器具の発熱を感じる場合は、火災や感電に直結する危険な状態。すぐに使用をやめて、電気工事業者に連絡してください。
基本的に、業者に相談しなくていい場合は、電気の使い過ぎの時だけ!と覚えておきましょう。
電気工事の依頼先は、以下記事を参考にして探してみてくださいね。
さらに詳しく知りたい方はこちら
電気修理はどこに頼むべき?依頼先の選択肢や優良業者の見極め方を徹底解説
2025.06.09 2025.06.09
一箇所だけ電気がつかない時は放置せず『セーフリー』で業者を探そう
本記事では、一箇所だけ電気がつかない時の対処法をご紹介しました。
一箇所だけだからといって、放置は厳禁!被害が拡大すれば感電や火災を引き起こすきっかけにもなります。不具合が続くなら、速やかに電気工事業者へ相談してください
業者を探す際には、全国の電気工事業者を絞り込み検索できる『セーフリー』を活用してみましょう。
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一箇所だけ電気がつかない時によくある質問
-
Q. 一箇所だけ電気がつかなくても放置しても大丈夫ですか?
A.一箇所だけ電気がつかなくても放置は危険です。
トラブルが拡大する確率が高くなるうえ、感電や火災につながる恐れがあるので、安全のため、早めに電気工事業者へ点検を依頼しましょう。
-
Q. 一箇所だけ電気がつかない原因がわかりません。
A.一箇所だけ電気がつかない原因は、過電流やコンセントの故障、照明器具や家電の不具合など、さまざまです。
自己判断は危険なため、原因が特定できない場合は速やかに電気工事業者へ相談してください。
-
Q. 一箇所だけ電気がつかなくても業者に相談できますか?
A.一箇所だけ電気がつかない場合でも、電気工事業者は駆けつけてくれます。
漏電や配線劣化など重大な問題を迅速に特定してくれる、安心できる業者に連絡しましょう。
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