2025.06.09 2025.06.09
この記事では、室外機から各種異音がする際の原因と対処法について徹底解説していきます。
「室外機のうるさい音が気になる…故障?」
「うるさいほどではないけれど、放置しても大丈夫?」
「修理はいくらくらい?隣の家にも迷惑?」
といった疑問をお持ちの方は必見です。
「カタカタ、ガラガラ」「ブーン」「キュルキュル」「ピー」「ポコポコ」など、異音の鳴り方で分かる原因と不具合箇所、さらには対処法を丁寧に解説します。
記事後半では、修理業者に依頼すべき適切なタイミングもご紹介。室外機の異音に不安を感じている方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
エアコン室外機の異音を放置してはいけない理由
室外機から聞こえる異音は、単なる経年劣化や一時的な音と思われがちですが、重大なトラブルの前兆であることも少なくありません。放置してしまうとエアコンの故障を招くだけでなく、電気代の無駄やご近所とのトラブルにつながる可能性もあります。
以下では、室外機の異音がなぜ問題なのかを3つの観点から解説していきます。
故障の前兆である場合が多い
エアコンの室外機は、ファンモーターやコンプレッサーなど複雑な構造で成り立っています。これらの部品のどれかに不具合が生じると、「ブーン」「ガタガタ」「キーン」などの異音が発生します。
こうした音は故障の前触れであることが多く、放置してしまうと部品が完全に故障し、冷暖房が効かなくなるリスクがあります。
電気代の上昇や冷暖房効率の低下に直結する
室外機の異常は、エアコンの効率にも直結します。ファンの回転不良やコンプレッサーの異常は、冷媒の循環に支障をきたし、室内の温度調整がうまくいかなくなります。
結果として設定温度まで到達するのに時間がかかり、稼働時間が長引いて電気代がかさむ原因になります。
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家が近いと近隣トラブルにも
都市部や住宅密集地では、エアコン室外機の異音が隣近所への騒音問題になることがあります。夜間に発生する高音や振動音は、静かな環境を乱し、苦情の原因となることもあります。
騒音トラブルは関係性の悪化を招くだけでなく、管理組合や大家との調整が必要になるケースもあるため、異音は軽視せず早めに対処しましょう。
室外機の異音の鳴り方からわかる異常の原因とは?不具合の特定方法
室外機から聞こえる異音は、音の種類によって異常の原因をある程度絞り込むことができます。音のパターンと原因を把握しておくことで、修理依頼の前に状況を把握しやすくなり、不要な出費や放置による悪化を防ぐことができます。
代表的な異音とその原因を以下にまとめました。
異音の種類 | 想定される原因 |
---|---|
ブーン・ジーという低音 | ファンモーターのバランス異常 |
カタカタ・ガタガタ音 | 外部パーツの緩みや異物の混入 |
キーン・ビーンという高音 | コンプレッサーの異常や過負荷 |
ポコポコ・ゴボゴボ音 | ドレンホースや配管への空気混入 |
ピー音 | 故障警告音や内部センサーによるエラー通知 |
以下では、それぞれの音の特徴と原因を詳しく解説していきます。
ブーン・ジーという低音:ファンモーターのバランス異常
ファンが回転する際に「ブーン」や「ジー」といった低音が続く場合、ファンモーターや羽根のバランスに問題がある可能性があります。長年の使用による劣化や、羽根に付着した汚れ・氷などによって回転が不安定になり、摩擦音や振動が生じることがあります。
早めに清掃やモーターの点検を行い、必要に応じて部品交換を検討しましょう。
カタカタ・ガタガタ音:外部パーツの緩みや異物混入
「カタカタ」や「ガタガタ」といった断続的な音がする場合、室外機内部のパーツの緩みや、ファン周辺に異物(落ち葉・小石など)が入り込んでいる可能性があります。
特に風が強い日などには、飛来物がファンに接触し、異音を発生させるケースがよくあります。安全を確認したうえで一度電源を切り、目視点検を行うか、専門業者にチェックを依頼しましょう。
キーン・ビーンという高音:コンプレッサーの異常や過負荷
「キーン」や「ビーン」といった甲高い音は、コンプレッサーが正常に動作していないことを示している場合があります。オイル不足や経年劣化による過負荷、内部での圧力異常が主な原因です。
これを放置すると冷媒ガスの漏れや圧縮不良を引き起こし、冷暖房の効きが著しく低下します。高音が継続する場合は、直ちに使用を中止し、修理対応を検討しましょう。
ポコポコ・ゴボゴボ音:ドレンホースや配管の空気混入
室外機の周辺から「ポコポコ」や「ゴボゴボ」といった水泡のような音がする場合、ドレンホースの詰まりや、空気の逆流が原因です。また、配管に空気が混入して冷媒の流れが乱れている可能性もあります。
この音は排水不良のサインでもあるため、長期間放置すると水漏れや故障につながるおそれがあります。定期的なメンテナンスでホースの状態を確認しておきましょう。
ピー音:故障警告音やセンサーエラー
「ピー」という一定の電子音が断続的に鳴る場合は、室外機内部のセンサーが異常を感知し、警告として発している音であることが多いです。温度センサーや圧力センサーなどの不具合、あるいは制御基板のトラブルが考えられます。
エアコンのリモコンにエラーコードが表示される場合もあるため、説明書を確認し、速やかにメーカーまたは修理業者に連絡するのが望ましいです。
室外機の異音に対して自分でできる対処法
室外機から異音が聞こえたとき、「すぐに業者を呼ぶべき?」と悩まれる方も多いでしょう。しかし、すべての異音が即修理につながるとは限らず、自分で点検・対処できるケースもあります。
ここでは、特に安全に配慮しながら行える対処法を2つご紹介します。
異物除去・清掃
「カタカタ」「ガタガタ」といった異音が断続的に聞こえる場合、ファン部分や周辺に異物が入り込んでいることがあります。落ち葉、ビニール片、小石などがファンに接触して音を出しているケースはよくある例です。
まずはエアコンの電源を切り、ブレーカーを落とすなどして完全に電気が流れていないことを確認してください。そのうえで、ファン周辺や吸排気口に目視で異物がないかを確認し、あれば取り除きます。掃除機やブロワーを使ってホコリや細かなゴミを吹き飛ばすだけでも、音が改善されることがあります。
ただし、ファン内部に手を入れて無理に異物を除去しようとするのは危険です。取りにくい場所に異物がある場合は、無理せず専門業者に依頼しましょう。
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\室外機の清掃で異物除去!/
ネジの緩みチェックや固定し直し
「ブーン」「ジー」といった振動音や、「カタカタ」という共振音の原因には、外装パネルや固定部のネジの緩みがある場合があります。長年の使用や地震、強風の影響でネジが徐々に緩み、金属同士が擦れたり振動したりして音を発することがあります。
こちらも必ず電源をオフにしてから作業してください。外装パネルの周囲を目視で確認し、ドライバーで軽く締め直してみましょう。ネジが外れていたり、大きく緩んでいたりする場合には、その箇所を固定し直すことで音が解消されるケースも多くあります。
また、室外機そのものが地面としっかり接していない、もしくは設置台が劣化している場合には、設置面に防振ゴムを挟むなどの方法で振動を和らげられます。
室外機の異音に自力で対応すると危険なケース
室外機の異音は、自力で対応するのが危険な場合もあります。特に以下のケースは専門業者へ連絡してください。
- 異音の原因が内部のコンプレッサーや基板などの精密部品に関係している
- 「ピー音」や「キーン」といった高音が定期的に鳴っている
- 室外機に触れた際に熱を持っている
これらのケースを素人で修理しようとすると大きなトラブルに発展する恐れがあります。
下手に触ると、ショートしたり火災の原因になる恐れも!
室外機の異音をエアコン修理業者に相談すべきタイミング【迷った際の判断基準】
室外機から異音が発生した際、自己判断で様子を見てよいのか、すぐに修理業者に相談すべきか迷う方も少なくありません。ここでは、修理業者へ相談すべき代表的なタイミングを解説します。
異音が長期間続く
異音が数時間〜1日程度でおさまる場合は一時的な振動や外的要因による可能性もありますが、数日以上にわたって同じ異音が継続する場合は注意が必要です。
特に、音が日に日に大きくなる、振動が増していると感じる場合は、内部部品に深刻な異常がある可能性が高く、放置するほど修理費が高額になることもあります。
自分で対応しても改善しない
異物の除去やネジの締め直しなど、軽微なメンテナンスを行っても音が消えない場合は、より深部の故障が原因と考えられます。
特に、ファンモーターやコンプレッサーといった主要部品が劣化している場合は、一般家庭では対応が難しく、無理な作業が感電やさらなる破損を招くリスクもあります。
自己処理で改善しない時点で、プロに相談すべきタイミングです。
使用年数が10年以上経過している
エアコンの寿命は一般的に10年〜15年と言われています。使用年数が10年を超えていて異音が発生した場合、経年劣化による部品の摩耗や基板不良などが原因であることが多くなります。
このようなケースでは部品の交換が必要になることが多いため、早めに診断を受け、修理か買い替えを検討しましょう。
室外機の異音修理にかかる費用相場
異音の原因によって修理費用は大きく変動します。ここでは、修理部位ごとの費用目安と、基本的な出張費・点検費についてご紹介します。
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修理部位別の費用相場
異音の原因が複合的な場合、複数箇所の修理が必要になるケースもあり、その際は費用が合算されます。なお、メーカーや機種によっても金額は異なります。
修理内容 | 費用相場 |
---|---|
ファンモーターの交換 | 15,000〜30,000円 |
コンプレッサーの交換 | 30,000〜80,000円 |
ドレンホース・配管の修理 | 5,000〜15,000円 |
電子基板の交換 | 10,000〜25,000円 |
訪問点検・出張費
修理前に状況を確認するための訪問点検費用や出張費も必要です。一般的な目安は以下の通りです。
費用の種類 | 費用相場 |
---|---|
出張費 | 2,000〜5,000円 |
点検費 | 3,000〜6,000円 |
室外機の異音は早めの対処と専門業者への相談を!
室外機の異音は、放置することでエアコン本体の故障や電気代の増加につながる恐れがあります。音の種類によって原因はさまざまですが、自己判断による修理はかえって状況を悪化させるリスクも。
特に使用年数が10年以上経過している場合は、専門業者の点検を受けるのが賢明です。
セーフリーでは、お近くの信頼できる電気工事業者を検索できます。いくつかの業者に相談しながら、費用や対応を比較して、最適な依頼先を見つけましょう。>近くのエアコン修理業者を探して、室外機の異常について相談する
- エアコンが上手く作動しない
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エアコンに関する悩みは
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室外機の異音に関するよくある質問
-
Q. 室外機から異音がしたまま使用しても問題ないですか?
A.そのまま使用を続けるとエアコンの故障や性能低下のリスクがあります。
-
Q. 室外機の耐用年数はありますか?
A.エアコンの寿命は一般的に10〜15年と言われています。
-
Q. 室外機から異音がある場合に、修理と買い替えどちらが良いですか?
A.異音の原因によって修理か買い替えかは異なります。