エアコン専用コンセント

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エアコン専用コンセントを不要にできるって本当?特別な形状が必要なケースや増設費用も解説

2024.09.06 2024.09.06

この記事では、エアコン購入時・設置時に知っておきたい「エアコン専用コンセント」の正しい知識について徹底解説します。

「エアコン用のコンセントってそもそもどういうもの?特殊なもの?」
「エアコン専用のコンセントがないとどうなる?取り付けられない?」

といった疑問も解消できますよ!

記事後半では、専用コンセントの増設が必要なケースや、コンセント設置業者の選び方についてもご紹介。専用コンセントがない場合は、ぜひ最後までご覧ください。

「エアコン専用のコンセント不要」は間違い!専用コンセントが必要な3つの理由

エアコン専用のコンセント不要

「エアコン専用コンセント」とは、建物内で、エアコン単独の電気回路に用意されたコンセントです。

エアコンは電力消費量が高く、一般的なコンセントでは過負荷の危険があるため、専用の電気回路が必要になるのです。そのため、エアコンを購入する際は、「専用コンセント不要」という表示に惑わされず、設置環境を確認しましょう。

業者によっては、エアコン専用コンセントがない場合、取り付けを拒否するケースがあります。

以下で、より具体的な理由について解説します。

普通のコンセントはエアコンの消費電力に対応できない

エアコンは他の家電製品と比べて電力消費量が非常に高いため、普通のコンセントでは消費電力に対応しきれません。

エアコンは立ち上げ時に2000Wもの電力を必要とすることがあります。これは冷蔵庫(250W)や電子レンジ(500W)と比べて格段に大きい消費電力です。

通常のコンセントでエアコンを使用すると、他の家電と同じ回路を共有することになり、ブレーカーが頻繁に落ちる可能性があります。また、他の家電製品にも負担がかかり、故障のリスクが高まります。

過負荷が原因で火災が起こる危険性がある

一般的なコンセントでエアコンを使用すると、過負荷により電気配線が過熱し、火災の危険性が高まります。エアコンの大量電力消費は、ケーブルやコンセントを熱くし、発火の可能性があります。

専用コンセントを設置することで、エアコンの電力需要に対する回路の負荷を適切に分散できます。これにより、火災発生を予防できます。

エアコンが正常に動作しなくなる可能性がある

エアコン専用コンセントは、正常な動作を確保するために必要です。一般的なコンセントでは電力供給が不足し、エアコンの性能低下や動作不良を引き起こす可能性があります。

専用コンセントを使用しない場合、冷房機能の低下や頻繁な電源切れなどの問題が懸念されます。

エアコン専用コンセントの形状と電圧とは?【失敗の心配不要!】

エアコン専用コンセントの形状・電圧・アンペア数について解説します。エアコンの購入前やコンセント設置前に確認しておきましょう。

エアコン専用コンセントの形状と電圧

エアコン専用コンセントの形状は、通常の家庭用コンセントとは異なります。日本で一般的なエアコン専用コンセントの形状は、以下の2種類です。

  • 200V用コンセント…「エルボー型」と呼ばれるL字型の形状
  • 100V専用コンセント…主に小型のエアコンに使用

さらに詳しく知りたい方はこちら

エアコン専用コンセント回路のアンペア数

エアコン専用コンセントの回路のアンペア数は、エアコンの消費電力に応じて決まります。エアコンの種類やサイズにより必要な電力が異なるため、それに応じたブレーカー容量(アンペア数)を設定する必要があります。

  • 100Vエアコンの場合…15Aまたは20A
  • 200Vエアコンの場合…20Aから30A

エアコン専用コンセントを設置・使用する際の注意点3つ

エアコン専用コンセントを設置・使用する際の注意

エアコン専用コンセントを設置・使用する際には、以下3つに注意してください。

  • 延長コードは火災の原因となるため使用しない
  • コンセントに差し込んでからすぐに電源をつけない
  • 賃貸で専用コンセントがない場合は設置許可を取る

それぞれの重要性やリスクについて解説します。

延長コードは火災の原因となるため使用しない

エアコン専用コンセントの使用時は、延長コードを避け、直接接続してください。一般的な延長コードはエアコンの強い電流に耐えられず、火災の危険性があるためです。

エアコン専用の延長コードも販売されていますが、長期使用の安全性は保証されていません。安全を確保するには、エアコンまたはコンセントの位置を変更する工事を行いましょう。

コンセントに差し込んでからすぐに電源をつけない

エアコンのコンセントを差し込んだ後は、すぐに電源を入れず、30秒ほど待ってから使用してください。コンプレッサーの潤滑油が適切な状態になるまで時間が必要で、すぐに電源を入れるとエアコンに負担がかかるためです。

また、長期間使用していないエアコンは、潤滑油の温度が下がり粘度が低くなっています。この状態でコンプレッサーを動かすと、エアコンに大きな負担がかかり、故障のリスクが高まります。

賃貸で専用コンセントがない場合は設置許可を取る

賃貸物件でエアコン専用コンセントを設置する際は、必ず大家や管理会社の許可を得てください。賃貸物件は借用物であり、大掛かりな工事には所有者の承諾が不可欠です。

基本的には、管理会社を通じて工事許可を申請します。物件によってはエアコン設置や電気工事に関する特定のルールがある場合もあります。

エアコン専用コンセントを増設する流れと費用相場

エアコン専用コンセントを増設する際の流れや費用について解説します。あわせて、自分で増設するリスクについても解説するので、必ず確認しておきましょう。

エアコン専用のコンセントを増設する流れ

エアコン専用コンセント増設工事の流れは、以下のとおりです。

  1. ブレーカーを落とす
  2. 分電盤に専用ブレーカーを増設
  3. 回路を延ばしてコンセントを設置
  4. 動作確認

自分でできそうに感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、DIYは避けてください。専門知識がないと火災や感電のリスクがあり、法的にも問題があります。エアコン専用コンセントの増設は、必ず資格を持つ専門業者に依頼しましょう。

業者に増設工事を依頼した場合の費用相場

業者に増設工事を依頼する場合は、エアコンの設置状況や分電盤の位置によって異なります。

コンセントの位置・状況 コンセント増設にかかる
費用相場
分電盤とコンセントが同じ階にある 20,000円~40,000円
分電盤とコンセントが違う階にある 30,000円~60,000円
分電盤にブレーカの空きがない場合 15,000円~

ブレーカーに空きがない場合は、2つの方法で専用回路を増設できます。

  • 分電盤交換…30,000円~80,000円
  • ブレーカー新設…15,000円前後

ただし、分電盤の種類によってはブレーカーを増やせない場合もありますので、業者に確認しておきましょう。

さらに詳しく知りたい方はこちら

エアコン専用コンセントを増設する際の業者選び【失敗しないためのポイント3つ】

エアコン専用コンセントを増設する際の業者

エアコン専用コンセントを増設する際は、業者選びも大切です。適当な業者を選んでしまうと、失敗する恐れがあります。

そのため、以下3つのポイントを意識しましょう。

  • 電気工事士の資格を有する業者に依頼する
  • 複数の業者から見積もりを取る
  • 実際に利用した人の口コミや評判を確認する

以下では、それぞれのポイントが大事な理由について解説します。

電気工事士の資格を有する業者に依頼する

エアコン専用コンセントの増設は、必ず電気工事士の資格を持つ業者に依頼してください。コンセントの増設は法律で定められた資格が必要な作業であり、無資格者が行うと違法になります。

電気工事士の資格には、「第二種電気工事士」、「第一種電気工事士」、「特殊電気工事資格者」などがあります。これらの国家資格を持つ業者に依頼することで、安全で適切な工事ができます。

複数の業者から見積もりを取る

エアコン専用コンセントの増設は、複数の業者から見積もりを取りましょう。料金やサービス内容に大きな差があるため、比較検討することで最適な業者を選ぶことができます。

例えば、ある業者は基本料金が安くても追加費用がかかる場合がある一方で、他の業者はすべての費用が見積もりに含まれていることがあります。これらの違いを理解するためにも、必ず複数の業者から見積もりを取ってください。

>> 近くの電気工事業者を探す

実際に利用した人の口コミや評判を確認する

の業者選びでは、実際の利用者の口コミや評判を確認しておきましょう。口コミは、業者の実際のサービス品質や対応を知る貴重な情報です。初めての利用者にとって重要な判断材料になるでしょう。

口コミには、工事当日の対応、事前の連絡状況、追加料金の有無など、サービス選びに役立つ具体的な情報が記載されています。例えば、「丁寧な作業で追加料金もなかった」「事前の説明が分かりやすかった」といった評価は、業者の信頼性を判断する上で参考になります。

エアコン専用コンセントが不要…は間違い!設置でお困りならまずはご相談を

エアコン専用コンセントは必ず設置してください。専用コンセントでないと、トラブルの原因になります。

もしエアコンを取り付けた場所の近くに専用コンセントがない場合は、業者に依頼して専用コンセントを設置してもらいましょう。

セーフリーでは、コンセント増設を依頼できる多くの業者を掲載しています。見積もり無料で希望の条件から絞り込み検索も可能。もしご自宅のエアコン専用コンセントがなく悩んでいる状況なら、ぜひお近くの業者を探して見積もりを取ってみてください。

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エアコン専用コンセントを不要にできるって本当?特別な形状が必要なケースや増設費用も解説のよくある質問

  • Q. エアコンは専用コンセントがなくても使えますか?

    A.

    基本的には専用コンセントが必要です。

  • Q. エアコンの専用コンセントは義務化されていますか?

    A.

    法律上の義務はありません。

  • Q. エアコンを普通のコンセントで使うとどうなりますか?

    A.

    電力が足りなくなり、ブレーカーが落ちたり、最悪の場合は火災の原因になったりします。

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