2024.10.08 2024.10.08
この記事では、テレビのアンテナ工事費用がどれくらいかかるか詳しく解説します。
「地デジやBSなどによって費用が変わる?」
「どの業者に依頼すればお得なの?」
「アンテナの追加や修理はどれくらいかかる?」
などの疑問をまるごと解決します。記事後半では、少しでも安くするポイントも紹介しているので、アンテナ工事の依頼を検討中の方はぜひ最後までご覧ください。
目次
工事費用にかかわるテレビアンテナ種類【全5種類とその特徴】
テレビアンテナは、家の環境や希望する放送の視聴範囲に応じてさまざまな選択肢があります。それぞれのアンテナは受信能力や設置場所の自由度、外観への影響などに特徴があり、費用も異なるため、自宅の条件に最適なものを選びましょう。
地デジ放送やBS/CS放送に対応した5つのアンテナと特徴を解説します。
地デジ:八木式アンテナ
地デジ用の八木式アンテナは、テレビアンテナとして最も古くから使われているタイプ。屋根上に設置されるケースが多く、魚の骨のような形をしていますが、これは電波を効率よくキャッチするための設計です。
高所に設置できるため、電波が弱い地域でも強い受信力を発揮します。ソーラーパネルが設置されている住宅の場合でも、軒下に設置できる柔軟性も魅力。
設置場所に関する自由度とコストパフォーマンスの高さから、多くの家庭で利用されています。
地デジ:デザインアンテナ
デザインアンテナは、近年人気が高まっている地デジアンテナで、新築やモダンな住宅に適しています。シンプルで目立たないデザインが魅力で、外壁に設置しても住宅の外観を損なわないよう工夫されています。
豊富なカラーバリエーションがあり、家の色やデザインに合わせて選べる点が、多くの利用者に支持。八木式アンテナに比べ設置場所が限られるものの、見た目を重視したい方にはおすすめの選択肢です。
地デジ:ユニコーンアンテナ
ユニコーンアンテナは、最新のデザイン性と機能性を兼ね備えた地デジアンテナです。独特な形状が「ユニコーンの角」のように見えることから名付けられました。
外壁に取り付けられるため、家の外観に溶け込みやすいだけでなく、八木式アンテナと同様の受信性能も魅力。住宅が密集しているエリアでも安定した受信が可能で、色の選択肢もあります。
ただし、価格は他のアンテナに比べやや高めであり、取り扱い業者が限られている場合があるでしょう。
地デジ:室内アンテナ
室内アンテナは、その名の通り室内に設置できるアンテナで、簡易アンテナとも呼ばれます。設置が非常に簡単で、自分で設置できる手軽さが魅力です。
しかし、受信性能は他のアンテナに比べて低く、電波塔に近く周囲に遮るものがない環境でないと十分な受信が難しい場合があります。さらに、1台のアンテナで視聴できるテレビの数が1台に限られているため、複数台のテレビを利用したい家庭では注意が必要。
価格が非常に安価であるため、費用を抑えたい方には適していますが、電波状況を考慮する必要があるでしょう。
BS/CS:BSCSアンテナ
BS/CSアンテナは、衛星放送を受信するために使用されるアンテナです。特徴的な丸い形状から「パラボラアンテナ」とも呼ばれ、ベランダや外壁、屋根上などに設置されるケースが多いです。
地デジ放送とは異なる電波方式を利用しており、映画やスポーツ、ドラマ、アニメなど多種多様なジャンルの専門チャンネルを楽しめます。4K8K対応の機材と組み合わせることで、より鮮明で臨場感のある映像を視聴できるのも魅力の一つ。
南西方向への設置が基本で、メーカーによってはカラーバリエーションや悪天候に備えた特別モデルも用意されています。
テレビアンテナ工事の費用相場【新規設置時の料金目安】
テレビアンテナを新規に設置する費用は、アンテナの種類や設置場所、必要な機材によって大きく異なります。アンテナ自体の価格に加え、工事費用や追加の部材費が発生する場合もあるでしょう。
以下の表は、主アンテナの機器代金と工事費用の相場を表にまとめたものです。
設置工事費用 | 機器代金 | |
---|---|---|
八木式アンテナ | 16,500円〜49,000円 | 2,000円〜10,000円 |
デザインアンテナ | 22,000円〜59,000円 | 5,000円〜12,000円 |
ユニコーンアンテナ | 33,000円〜68,000円 | 6,000円〜12,000円 |
BS/CSアンテナ | 25,000円〜70,000円 | 15,000円〜50,000円 |
4K8Kアンテナ | 16,500円〜64,000円 | 3,000円〜13,000円 |
地デジ+BS/CS | 40,000円〜90,000円 | テスト |
この表は一般的な費用目安であり、住まいの立地や電波状況によってはさらに費用が増減する場合もあります。アンテナの設置場所や電波の受信状況を確認するための調査が必要なケースもあるので、工事前の見積もりで詳細を確認しておきましょう。
アンテナ工事費用の内訳
アンテナ工事費用は、単にアンテナを設置するだけでなく使用する機材や工事の条件に応じて異なります。受信電波が弱い場合や、複数のテレビを接続したい場合は追加の機器が必要になるケースもあります。
機器の費用や作業費用について確認していきましょう。
機器の費用
アンテナ工事は、ブースターや分配器、分波器、混合器といった機器が必要です。機器は電波の受信環境や視聴するテレビの台数、放送の種類に応じて使い分けられます。
設置工事費用 | 用途 | |
---|---|---|
ブースター | 15,000円〜28,000円 | 弱い電波を増幅し、受信を安定させる |
分配器 | 2,000円〜10,000円 | 複数のテレビに電波を分配する |
分波器 | 800円〜3,300円 | 地デジとBS/CSの電波を分ける |
混合機 | 2,000円〜5,000円 | 地デジとBS/CSの電波を1本にまとめる |
設置するアンテナの種類や家庭で必要とされる視聴条件に合わせて追加されるため、目安として覚えておきましょう。ブースターが必要な場合や、分配器を設置して複数台のテレビに接続する場合などは、見積もり時にどうすればいいのか対応業者に確認しましょう。
作業料金
高所作業が必要になる場合、追加料金が発生します。屋根上や外壁、ベランダ外壁などにアンテナを設置する場合は、安全対策のための特別な装備と技術が求められるため、作業料金が高くなるのです。
- 屋根上設置:10,000円〜25,000円
- 外壁設置:6,000円〜18,000円
- ベランダ外壁設置:〜15,000円
上記の費用は足場を使わずに作業する場合のものであり、足場が必要な場合はさらに費用が追加される場合があります。
出張費
出張費は、アンテナ工事会社が拠点から離れた地域で工事する場合に追加される料金です。多くの業者が電波調査や見積もり時の出張費を無料にしていますが、実際の工事は別途出張費がかかる場合があります。
出張費の相場は、地域や距離によって異なり、一般的には 6,000円〜程度が相場。
出張費の発生する条件や金額は事前に工事業者に確認し、予算に反映させておきましょう。
テレビアンテナ工事の費用相場【追加・修理・処分にかかる料金目安】
テレビアンテナの工事は新設だけではありません。修理や追加工事、アンテナの撤去や処分といった作業もあります。
アンテナの角度調整や立て直し、ブースターの交換など、主な修理・追加作業の費用相場を以下の表にまとめました。
費用相場 | |
---|---|
分配・配線 | 15,000円 |
立て直し | 13,000円 |
角度調整 | 9,000円 |
ブースター交換 | 20,000円 |
撤去・処分 | 15,000円 |
修理や追加工事は、新たにアンテナを交換するよりも費用は抑えられるでしょう。角度調整や立て直しといった作業であれば、多くの場合1万円前後で対応できます。
また、テレビの台数を増やすための分配工事やブースターの追加は、15,000円〜20,000円程度の費用がかかるため、これらの点も考慮して検討しましょう。
テレビアンテナ工事を依頼する業者4パターン【費用相場と特徴】
テレビアンテナの設置を依頼する際、選ぶ業者によって費用やサービス内容に違いが出てきます。工事費用だけでなく、アフターサポートや技術の信頼性、保証内容に差があります。
家の新築時や既存のアンテナの修理・交換といった状況によって、適切な業者を選びましょう。
地デジのみの工事費用 | 地デジ+BS/CSの工事費用 | |
---|---|---|
電気工事業者/アンテナ工事専門業者 | 3万円〜6万円 | 5万円〜10万円 |
工務店/ハウスメーカー | 4万円〜14万円 | 6万円〜18万円 |
家電量販店/ホームセンター | 4万円〜7万円 | 7万円〜13万円 |
個人の電気店 | 4万円〜10万円 | 7万円〜15万円 |
ここでは、アンテナ工事の依頼を受けている4つの業者について、特徴や費用相場を解説します。
電気工事業者/アンテナ工事専門業者
アンテナ工事専門業者に依頼するメリットは、費用を抑えつつも技術力の高い工事を提供してもらえる点です。専門業者はアンテナ設置に特化しているため、無駄な作業が少なく、効率的に工事を進めてくれます。
また、手数料がかからないため、家電量販店や工務店に依頼するよりも安く済むでしょう。さらに、5年以上の長期保証が付く場合もあり、アフターサポートが充実している点も大きなメリットです。
工務店/ハウスメーカー
新築の際に、工務店やハウスメーカーを通じてアンテナ工事を依頼するのも可能です。住宅ローンに工事費用を組み込めるため、支払いの負担を軽減できるのがメリット。
また、窓口が一本化されるため、他の家電や設備の設置も一括で進められます。しかし、実際の工事は下請け業者に委託されるため、費用が割高になる上、技術力やサービスの質にばらつきがある点に注意してください。
家電量販店/ホームセンター
家電量販店やホームセンターでアンテナを購入し、そのまま工事依頼するパターンもあります。大手家電量販店では、キャンペーンやポイントサービスを利用できるため、お得に依頼できるケースもあるでしょう。
しかし、工事自体は下請け業者に委託するのがほとんどであり、その分費用が高くなる傾向。また、依頼する業者によって技術の質が異なる点も考慮しておくべきです。
個人の電気店
地元に根付いた個人経営の電器屋でもアンテナ工事を依頼できます。昔から付き合いのある店舗であれば、信頼関係が構築されているため安心して依頼できるでしょう。
また、地域の電波状況に詳しいため、アンテナ周りのアドバイスを受けられる可能性もあります。ただし、アンテナを専門に扱っていない場合が多く、取り扱う機材やアンテナの種類が限られている点や、技術力にばらつきがある点がデメリットになるでしょう。
テレビ アンテナ工事費用を抑えるポイント4つ
テレビアンテナの設置や修理は、業者や条件によって大きく費用が変わるため、できるだけ費用を抑えたいと考える方も多いでしょう。無駄な出費を避けるために、アンテナ工事費用を抑える4つのポイントを紹介します。
複数業者の見積もりを比較する
工事費用を抑えるための最も効果的な方法は、複数業者から見積もりを取得すること。アンテナ工事業者によって費用設定は大きく異なるため、1社だけで決めてしまうのは避けるべきです。
複数の見積もりを取ることで相場を把握でき、無駄な料金が含まれていないか確認できます。また、同じ作業内容でも業者によってサービス内容や保証の期間に違いがあるため、価格だけでなく内容までしっかり吟味しましょう。
見積もり時は現状・条件を詳しく伝える
見積もりを依頼する際は、自宅の状況や希望する条件をしっかりと伝えましょう。例えば、アンテナを設置する場所の高さや電波の受信状況、使用するテレビの台数などを具体的に説明すれば、正確な見積もりをもらえます。
事前に条件を明確にしておくことで、工事中に追加費用が発生するリスクを減らせるため、総額を抑えられるはずです。
保証の有無を確認する
アンテナ工事を依頼するときは、費用を抑えるだけでなく保証内容の確認も確認しましょう。業者によっては長期間の保証がつく場合があり、万が一のトラブル時に追加費用がかからないようサポートを受けられます。
一方、保証が付いていない業者に依頼すると、後々の修理費用がかさむ可能性があるため、初期費用だけで判断せず長期的なコストも考慮して選びましょう。
口コミ・実績で問題ない業者に依頼する
費用を抑えたいからといって、安さだけで業者を選ぶのは避けるべきです。過去の実績や他の利用者の口コミをチェックし、信頼できる業者に依頼するのが大切です。
インターネットの口コミサイトや、実際に工事を依頼した人の評判を確認すればトラブルを避けられます。
実績のある業者は費用面でも透明性が高く、追加料金の心配が少ないため、長い目で見てもコストパフォーマンスが良い選択と言えるでしょう。
テレビのアンテナ工事費用について知っておきたいこと
テレビアンテナを設置する際は、法律的な問題や長期的なコスト、さらに住宅の種類によって費用が異なる点など、さまざまな要因を考慮する必要があります。
アンテナ工事に関する知っておきたいポイントを見ていきましょう。
自力での工事は法律違反になる可能性がある
アンテナ工事を自分でしようと考えている方もいると思いますが、法的な問題は無視できません。アンテナで受信した電波を別の場所に再送信する行為は、電波法に違反する可能性があります。
また、電気配線の加工が必要な場合は、電気工事士の資格を持つ専門家が作業しなければいけないため、資格のない人が配線に手を加えるのは法律違反です。
アンテナの設置や配線に関しては必ず法律を遵守し、資格を持つ専門業者に依頼してください。
ケーブルテレビよりアンテナの方がお得
アンテナとケーブルテレビを比較すると、長期的に見てアンテナの方がコストパフォーマンスに優れていると言えます。ケーブルテレビは多くのチャンネルが視聴でき、天候に左右されにくいメリットがありますが、月額料金が継続的にかかる点はデメリットでしょう。
一方、アンテナは設置時に初期費用がかかるものの、一度設置してしまえば、その後の維持費はほとんど発生せず、複数のテレビを接続しても追加費用がかかりません。
また、アンテナの寿命は10〜15年程度と長く、頻繁にメンテナンスを必要としないため、引っ越し予定がない場合はアンテナ設置が経済的な選択肢となります。
一軒家・アパートなど住宅環境で費用にバラつきがある
アンテナ工事費用は、住宅の種類や設置環境によって大きく変動します。一軒家でのアンテナ設置は、屋根の高さや周囲の電波状況により工事が複雑になる場合があり、その分費用も高くなる傾向。
一方で、アパートやマンションの場合は共同アンテナがすでに設置されているケースが多く、個別のアンテナ設置が不要な場合もあります。また、建物の構造によっては高所作業や追加の部材が必要になるケースもあり、それに応じて費用が増加するのを考慮しておきましょう。
テレビのアンテナ工事費用を抑えるなら専門業者へ依頼しよう!
今回は、テレビのアンテナ工事費用について解説しました。新規設置・追加・修理にかかるそれぞれの工事費用や、依頼先の違いなどについてお分かりいただけたかと思います。
テレビのアンテナ工事を依頼するなら、費用の安さと専門性の高さから電気工事業者やアンテナ工事専門業者に依頼するのがおすすめです。
- 専門性や経験に長けている
- 下請け業者がいないため費用が安い傾向
- アフターフォローも手厚い
依頼先に迷っているなら、まずは近くの業者をいくつかピックアップして比較しましょう。業者選定時は料金だけでなく、口コミや実績も確認してください。
気になる業者を見つけたら、まずは見積もりを依頼してみましょう!
テレビアンテナの工事費用を徹底解説!料金を抑えて安く依頼するコツ・方法ものよくある質問
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Q. テレビアンテナの設置・追加工事を依頼する際、本体は自分で用意する必要がある?
A.専門業者に依頼すれば本体や周辺機器の用意は不要です。
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Q. アンテナの電波状況は自分で確認できる?
A.アンテナの電波状況は、テレビ画面やアンテナレベルチェッカー、A-PABのホームページなどで確認できます。
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Q. テレビアンテナ工事を業者に依頼するメリットは?
A.テレビアンテナ工事を業者に依頼するメリットは、以下を確認してください。
・アフターサービスが手厚い
・家電量販店やホームセンターよりも費用が安い傾向にある
・豊富な知識と実績で特殊な工事にも対応してもらえる場合がある