2025.09.16 2025.09.24
本記事では、漏電ブレーカーだけが落ちる現象について解説します。
ブレーカーが急に落ちて電気が消えると焦りますよね。なかでも、漏電ブレーカーだけが落ちている事態は危険度が上がります。
「漏電ブレーカーだけが落ちてしまうのはなぜ?」
「安全に確認する方法はある?」
などの疑問に向けて、漏電ブレーカーの仕組みや落ちる主な原因、自力でできるチェック方法などをご紹介します。安全に対処するために、ぜひ参考にしてください。
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目次
漏電ブレーカーだけが落ちる現象とは
漏電ブレーカーが落ちる現象を探る前に、まず、漏電ブレーカーの役割や漏電時の症状を確認していきましょう。
漏電ブレーカーの役割
最初に、他のブレーカーとの役割の違いや、作動する時の仕組みを解説します。
他のブレーカーとの違い
ブレーカーにはいくつか種類があり、それぞれに安全を守る役割分担が異なります。それぞれの役割や安全装置が作動する時の特徴を、表にまとめました。
ブレーカーの種類 | 主な役割 | 落ちる時の症状 |
---|---|---|
アンペアブレーカー | 家全体の電気をまとめて制御する | 住居全体の契約アンペアを超える使用時に落ちる |
安全ブレーカー | 部屋や回路ごとに制御する | 特定の回路に過電流が流れた時に落ちる |
漏電ブレーカー | 漏電を検知して遮断する | 漏電を感知すると落ちる |
アンペアブレーカー・安全ブレーカーは、定められた部分の電力を制御していますが、漏電ブレーカーは、電流が本来の通り道を外れて地面や人体などに漏れる「漏電」を検知して遮断します。
つまり、「流れる電流の量」ではなく「流れ方の異常」を感知するわけです。
漏電ブレーカーが作動する仕組み
漏電ブレーカーは、電気がどこに流れて戻ってきたかを常に監視する仕組みによって、異常な電流を察知します。
正常な状態では、回路に流れた「行きの電流」と、戻ってきた「帰りの電流」は同じ値になりますが、絶縁が劣化していたり水で濡れていたりして、電気が正しい戻り道を通らないと、「漏電電流」とみなして安全装置が作動するわけです。
漏電ブレーカーの仕組みは、以下記事で詳しく解説しています。
さらに詳しく知りたい方はこちら
漏電ブレーカー(漏電遮断機)の仕組み・原理とは?【なぜ感電を防げるのか】
2024.08.05 2025.08.26
漏電している時の症状例
漏電ブレーカーだけが落ちる現象は、アンペアブレーカーや安全ブレーカーとは異なる「漏電のサイン」だとお伝えしました。そこで、漏電している時の症状例を見てみましょう。
- 雨の日や湿気が強い時だけ漏電ブレーカーが落ちる
- 特定の家電を使うときだけ漏電ブレーカーが落ちる
- 金属部分を触ると「ピリッ」と感じる感触がある
- コンセント・配線・プラグなどが焦げ臭い・変色している
雨や湿気の多い時だけ漏電ブレーカーが落ちるのは典型的な事象。壁内コンセント周辺の絶縁体にまで水が漏れてが漏電を察知しています。
さらに、特定の家電や金属部分を触ったときに軽いピリッとした感覚があれば、電流が人体を経由して漏れている状態かもしれません。
漏電時の兆候は、以下の記事をチェックしてみましょう。
さらに詳しく知りたい方はこちら
2024.10.07 2025.09.26
漏電ブレーカーだけが落ちる主な原因
では、漏電ブレーカーだけが落ちる主な原因を見ていきましょう。
- 家電製品の故障による漏電
- コンセントや配線の劣化・損傷
- 雨や湿気による一時的な漏電
上記3点を、詳しく解説していきます。
家電製品の故障による漏電
家電は、長年使っていると、内部の部品や絶縁体が劣化します。
特に、洗濯機や冷蔵庫など、水まわりの電化製品は、内部部品の経年劣化で、配線やモーターまわりにわずかなひび割れや絶縁の弱い箇所ができやすい傾向にあります。
特定の家電を使ったときだけ漏電ブレーカーが落ちる場合、家電内部の故障が疑われるでしょう。
コンセントや配線の劣化・損傷
コンセントやプラグ部分も、使い続けるうちに外側の被覆が擦れたりひびが入ったりしはじめます。経年劣化だけでなく、コードを家具に挟んだり、急な角度で曲げたりするだけでも被覆が傷み、内部の金属線が露出して、漏電につながります。
掃除不足で、コンセントたまったほこりに湿気が加わると、そこから通電するトラッキング現象も起こります。コンセント一つで漏電の原因につながるのです。
トラッキング現象については、以下記事を参考にしてください。
さらに詳しく知りたい方はこちら
コンセントのほこりで火事に!トラッキング火災の対策完全ガイド【5つの防止策】
2024.11.30 2025.02.18
雨や湿気による一時的な漏電
雨が降った日や湿度の高い季節だけ、漏電ブレーカーが落ちるケースもあるでしょう。
それは、屋根や外壁の隙間などから、雨水が配線やコンセント周辺に浸入し、絶縁体が濡れて電気が漏れている状態。目に見える雨漏り以外にも、壁内でダメージが広がっている恐れもあります。
まれに、落雷などの誤作動で漏電ブレーカーが作動するケースもありますが、もし梅雨時期や大雨後に都度漏電ブレーカーが作動するようなら、屋根や壁の設備を点検してもらうべきでしょう。
漏電ブレーカーが落ちる原因は、以下記事を参考にしてください。
さらに詳しく知りたい方はこちら
なぜ漏電ブレーカーが落ちる!?原因不明のトラブル原因や対処法を探ろう!
2025.04.22 2025.04.27
漏電ブレーカーだけが落ちる時の対処法
漏電ブレーカーだけが落ちた時に、とり急ぎ自力でできる対処法をお伝えします。
まずは電化製品を1つずつ抜き差しして、どれが漏電ブレーカーの作動に関係しているかを確認しましょう。
以下手順で、漏電箇所をチェックしてみてください。
- 家中の家電製品のプラグをすべて抜いてから漏電ブレーカーを上げる
- 一つずつ電源を入れて、漏電ブレーカーが作動しないかチェックする
- 電源を入れた時に漏電ブレーカーが落ちた家電があったら、その家電に問題がある
- 3.の家電の使用を中止して、再度漏電ブレーカーを上げる
漏電している家電を特定できれば、とり急ぎ安全が確保できるはず。該当の家電を取り除いたら、漏電ブレーカーを戻しても問題ありません。
ただし、上記の作業は、あくまでも応急処置。家電の修理・交換だけでなく、その他に問題がないか、あわせて専門業者に点検を依頼する必要があります。
また、家電が原因ではない場合は、自分で原因を特定するのは難しいでしょう。壁内部の配線が劣化しているケースや微小漏電の場合は、専門業者でないと特定・修理できないので、早めに対処してもらってください。
漏電調査や修理は、必ず電気工事士資格を有する業者に依頼すべきです。次の項で詳しく解説していきます。
漏電ブレーカーだけが落ちる時は速やかに業者に連絡しよう
漏電ブレーカーだけが落ちる事態は、漏電している場合がほとんど。速やかに専門業者に修理依頼すべき理由や、安心できる業者の選び方をお伝えします。
専門業者に修理依頼すべき理由
漏電修理は、配線を伴う有資格の作業。電気工事士資格を持つ専門業者の知識や技術が必要な工事で、資格を持たない素人は手出しできません。
実際の作業も、専門業者であれば、漏電調査や絶縁抵抗測定などで安全に原因を特定し、そのまま修理対応してくれるので安心です。
信頼できる業者の選び方
信頼できる業者を選ぶポイントも押さえておきましょう。
- 公式サイトで資格や実績の有無をチェック
- 見積もり内容をチェック
- 口コミや評判もチェック
- アフターサービスの有無をチェック
大前提として、電気工事士資格や実績の有無を確認してください。実績の多さは、業者の信頼度に比例すると言えます。
また、見積もりがわかりやすいか、不明瞭な点はないか、アフターサービスや保証はあるか、などの点も要チェック。
口コミの点数だけでなくコメントまでチェックすると、見積もり時の対応や実際の請求額に対する満足度、スタッフ対応の良し悪しなども把握できるので、比較検討するのをおすすめします。
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漏電ブレーカーだけが落ちる事態を放置するリスク
ブレーカーが作動しているにもかかわらず、業者に相談せずに原因不明のまま放置しておくと、以下のようなリスクが生じます。
- 電化製品が故障する
- 感電のリスクがある
- 火災の危険が高まる
電化製品の故障による買い替え費用が無駄に発生するだけでなく、火災や感電など、重大な事故につながる恐れもありますよ。
「原因不明だから様子を見る」では、のちのち後悔する事態になりかねません。大事に至る前に、早めに専門業者へ相談してください。
漏電ブレーカーだけが落ちる事態の修理費用相場
最後に、漏電ブレーカーが落ちるなどの不具合にかかわる、修理費用相場を解説します。漏電調査や各種交換などの作業内容と相場を、以下の表にまとめました。
作業内容 | 費用相場 | 備考・詳細情報 |
---|---|---|
漏電調査・測定 | 4千~7千円 | 漏電の発生箇所を特定するための調査費用 |
分電盤の調査 | 7千~8千円 | 分電盤内部の点検・調査費用 |
漏電ブレーカーの交換・修理 | 2万~2.5万円 | 漏電ブレーカー本体の交換または修理費用 |
配線の引き直し | 2千~5千円 | 配線の交換や修理にかかる費用 |
コンセントの交換 | 3千~4千円 | コンセントの交換作業費用 |
スイッチの交換 | 4千~5千円 | スイッチの交換作業費用 |
廃棄処分費用 | 2千~5千円 | ブレーカーなどの廃棄が必要な場合 |
あくまでも上記は目安です。住居の状況によって価格は変動するので、複数の電気工事サービスから相見積もりを取りましょう。
必要な作業や適正価格が把握しやすくなり、信頼できる業者選びにもつながります。
漏電ブレーカーだけが落ちるなら『セーフリー』で業者を探そう
漏電ブレーカーだけが落ちる現象について、原因や対処法をご紹介しました。
漏電ブレーカーだけが落ちるのは、かなり危険な状態。放置すると大事故になりかねないので、速やかに専門業者に連絡しましょう。
『セーフリー』は、全国の電気工事業者を絞り込み検索できる便利なサイトです。漏電時の緊急対応も依頼できる専門業者をスムーズに比較検討できるので、ぜひ活用してみてください。
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漏電ブレーカーだけが落ちる時によくある質問
-
Q. 漏電ブレーカーだけが落ちるのは漏電しているからですか?
A.漏電ブレーカーだけが落ちる場合、多くは電気が本来通るべき経路以外に漏れている「漏電」が原因です。
感電や火災のリスクがあるため、自己判断で復旧せず、必ず資格を持つ電気工事士に相談してください。
-
Q. 漏電は自分で修理できますか?
A.感電や火災の危険がある漏電修理は、法律で定められた電気工事士資格が必要な作業です。
リスクだけでなく、法令でも無資格の作業は禁じられているので、必ず資格を持つ専門業者に依頼してください。
-
Q. 電力会社と電気工事業者、どちらに連絡すればよいでしょうか?
A.漏電ブレーカーだけが落ちる場合は、漏電修理が必要なケースが多いため、電気工事業者に連絡してください。
電力会社は、停電や送配電の異常対応が主な業務で、家庭内の配線や漏電の修理は対応外である点に注意してください。