2025.07.25 2025.07.25
本記事では、戸建ての電気配線工事にかかる費用を詳しく解説していきます。
戸建ての電気配線工事は、マイホームの希望を自由にかなえられる一方で、費用も気になるところ。
「不可欠な配線工事はどれ?」
「相場はどのくらい?」
「追加料金が発生するのはどんな時?」
などの疑問や不安に向けて、配線工事の種類と費用相場をまとめました。費用を左右するポイントや節約のコツまで役立つ情報満載なので、ぜひ参考にしてください。
目次
戸建てで必要になる電気配線工事の主な種類と費用
早速、戸建てで必要になる電気配線工事の内容や、費用相場を見ていきましょう。戸建てならではのポイントも踏まえて、以下の表にまとめました。
工事内容 | 費用相場 | 戸建てならではのポイント |
---|---|---|
照明器具の新設・移設工事 | 1万円〜3万円/1箇所 | 吹き抜けや高所は、足場代の追加や天井裏配線の延長が必要な場合あり |
コンセント・スイッチの増設・移設 | 8千円〜2万円/1箇所 | 壁内部の構造により配線距離が長くなると、壁の開口・補修が発生 |
EV(電気自動車)充電用コンセント設置 | 5万円〜15万円 | 屋外配線+分電盤増設が必要な場合あり |
屋外コンセント・防水コンセント設置 | 1万円〜3万円/1箇所 | 屋外用は防水仕様・壁穴あけ・防水処理が必須 |
分電盤・ブレーカーの交換・増設工事 | 3万円〜10万円 | 古い住宅は分電盤ごと交換する必要な場合あり |
アンテナ・LAN配線工事 | 2万円〜5万円 | 屋根上設置や壁内配線で足場費用がかかる場合あり |
インターホン設置工事 | 1.5千円〜3万円 | 外壁への穴あけ配線工事が追加される場合あり |
防犯カメラ配線工事 | 2万円〜5万円/1台 | ネットワーク設定含む |
戸建ての電気配線工事は、集合住宅に比べて自由度が高い分、もともとの構造によっては、追加工事費用が加算されるケースがあります。
特に、足場が必要になる工事が発生するのは、集合住宅にはない費用相場と言えるでしょう。
リフォーム時によくある配線工事は、以下の記事で詳しく解説しています。
さらに詳しく知りたい方はこちら
リフォーム時の電気工事おすすめ箇所と費用は?各部屋の配線見直し徹底解説
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戸建てで需要の高い電気配線工事2選!【費用相場】
さまざまな種類がある戸建ての配線工事ですが、戸建てで特に需要の高い配線工事に焦点を当てて、2つ解説していきます。
- 照明器具の新設・移設工事
- コンセント・スイッチの増設・移設
それぞれの細分化した費用相場もお伝えするので、参考にしてください。
照明器具の新設・移設工事
照明器具に関する配線工事は、新設・移設ともによくあるケースです。代表的な項目の費用相場を表にまとめました。
作業内容 | 費用相場 | 戸建てならではのポイント |
---|---|---|
シーリングライト新設 | 1万円〜2万円/箇所 | 希望場所から天井裏の配線が遠いと追加費用が発生
古い配線は補修が必要な場合あり |
ダウンライト新設 | 1.5万円〜3万円/箇所 | 天井の穴あけや断熱材処理が必要 |
ペンダントライト移設 | 1万円〜2万円/箇所 | 配線延長や補強金具の設置が必要な場合あり |
吹き抜け照明交換 | 2万円〜5万円 | 足場設置が必要になりやすく、高所作業費が別途加算 |
間接照明・スポットライト新設 | 2万円〜4万円/箇所 | 壁内配線の増設や電源確保が必要な場合あり |
戸建ての照明器具新設・移設工事は、天井裏の配線距離や高所作業の有無など、住まいの構造により費用が変動します。
特に、吹き抜け照明やダウンライトは、穴あけ作業や足場設置が必要になるため、追加費用が発生しやすいと言えるでしょう。
コンセント・スイッチの増設・移設
コンセントやスイッチの増設や移設も、よくある配線工事の一つ。作業内容ごとの費用相場を、以下の表にまとめました。
作業内容 | 費用相場 | 戸建てならではのポイント |
---|---|---|
コンセント1箇所増設 | 8千円〜2万円/箇所 | 隠ぺい配線は別途追加料金 |
スイッチ1箇所増設・移設 | 8千円〜1.5万円/箇所 | 移設時は、壁の開口や配線延長が必要な場合あり |
屋外用防水コンセント増設 | 1万円〜3万円/箇所 | 防水ボックス設置や外壁穴あけ、防水処理が必須 |
専用回路コンセント(エアコン・IHなど) | 1.5万円〜4万円/箇所 | 大型家電用は分電盤から新たに新規の専用配線を引く必要あり |
配線隠ぺい・壁補修費 | +5千円〜1.5万円程度 | 配線を露出させない隠ぺい配線は、壁の開口や補修が上乗せ |
隠ぺい配線や屋外コンセント、専用回路の新規引き込みなどが、高額になりやすい工事項目になります。
専用回路を増設して全体の電力容量が足りなくなるケースも多く見られるので、分電盤自体の交換も視野に入れておくと良いでしょう。
屋内配線工事の詳細は、以下記事を参考にしてください。
さらに詳しく知りたい方はこちら
屋内配線工事の完全ガイド!必要な工事や費用・配線方法選び【DIY?資格必須の範囲も解説】
2025.01.10 2025.01.10
戸建ての電気配線工事費用を左右するポイント
戸建ての構造や年数によって、電気配線工事の費用は変動します。費用を左右するポイントを、具体的に見ていきましょう。
- 建物構造による配線の長さ
- 回路数や専用回路の有無
- 高所などの難所作業
上記3点に着目して、それぞれ解説していきます。
建物構造による配線の長さ
戸建てはマンションと違い、各間取りが広く、配線の距離が延びやすい傾向にあります。
たとえば、分電盤から離れた2階や屋外まで配線を引く場合、通常の費用に加えて5千円〜2万円ほどの追加費用がかかる場合があります。また、壁内部に断熱材が多い構造や天井裏が狭い場合、配線を通す作業の難しさに比例して、追加の工賃が発生する確率が高いでしょう。
極力無駄のない配線ルートを取っているか、事前にしっかりチェックしましょう!
回路数や専用回路の増加
回路数の変更や専用回路の追加も、費用を左右するポイントです。
一般的な既存回路からの分岐で済めば、比較的安く収まりますが、エアコンやIHクッキングヒーターなどの大きな電力を使う設備を導入すると、分岐配線では事足りず、専用回線を増やすケースが多いでしょう。
戸建ては分電盤が1階にあるのが一般的なので、2階の寝室にエアコンを増設するなど、専用回路を離れた場所まで追加する場合は、割高になる傾向にあります。
高所などの難所作業
戸建てならではの難所作業として、吹き抜けの照明交換や屋根裏、屋外の高所での配線作業などが挙げられます。
通常の室内作業では不要な、足場の設置や高所作業車の手配が必要になり、1回の作業で1万円〜5万円程度の追加費用がかかります。作業員の安全確保のための人件費も上乗せされるので、通常の工事費用より高額になるでしょう。
戸建ての電気配線工事で費用を節約するコツ
割高になりやすい戸建ての電気配線工事ですが、費用を節約するコツもあります。以下の4つのポイントを参考にしてください。
- 必要のない配線工事を省く
- 他のリフォームとまとめて工事する
- 設備追加を見越して点検口を設ける
- 相見積もりを取る
それぞれ、解説していきます。
必要のない配線工事を省く
電気配線工事の費用を節約するためには、本当に必要な場所や用途をよく検討し、不要な増設や複雑な配線工事を省くのが大前提と言えるでしょう。
家具の配置や家電の設置場所を事前に決めておいたり、生活動線を考慮したりすれば、適切な配線のみに絞れるはずです。
迷う場合は、電気工事業者と相談し、将来的な使用計画に基づいた工事内容を練っていきましょう。
他のリフォームとまとめて工事する
もし、他のリフォーム工事も検討しているなら、電気配線工事とうまく並行してスケジュールを組むのもおすすめ。
たとえば、壁のクロス張り替えや床工事、外壁塗装などを実施するなら、同じタイミングで配線工事を計画すると、必要な足場設置費や養生費などの共通費用を、複数回支払わなくて済むわけです。
隠ぺい配線などは特に、壁や床を開口するリフォーム時にあわせて依頼すれば、費用を大きく節約できます。効率的に作業できるため、工期の短縮にもつながるでしょう。
設備追加を見越して点検口を設ける
その場の費用節約というわけではありませんが、将来的な設備追加を見越して、電気配線工事のタイミングで点検口を設けておくのも得策です。
点検口があれば、なんらかの修理が必要になった時でも天井や壁を壊さずに済み、後からの工事費用や修繕費を大幅に抑えられます。自身で不具合の原因も突き止めやすくなるメリットもあるので、現状、点検口がないなら、設置を検討してみてください。
相見積もりを取る
複数の電気工事業者から相見積もりを取るのも、大切な節約のコツ。
業者によって作業内容や料金体系に差があるため、見積もりを比較検討すると適正価格や必要な工事を判断しやすくなるでしょう。
相見積もりは、業者への値引き交渉もしやすくなるため、より良い条件で工事を依頼できる秘策にもなりますよ。
戸建ての電気配線工事を依頼する業者の選び方【費用節約にも直結】
最後に、電気配線工事を安心してお任せできる業者の選び方をお伝えします。
- 電気工事士資格と施工実績をチェック
- 見積もり比較と料金内訳の確認ポイント
- アフターサービスと保証内容を必ず確認
それぞれチェックして、満足度の高い仕上がりを目指しましょう。
電気工事士資格と施工実績をチェック
第一のチェックポイントとして、「第二種電気工事士」などの国家資格を持っているか確認してください。
資格の有無は、安全かつ法令に則った工事を実施するための最低条件です。電気工事士資格がなければ、素人同然。安心して工事を任せられません。
資格の有無を公式サイトでチェックしがてら、過去の施工実績や施工事例で、戸建て特有の配線や高所作業に慣れているかも確認しましょう。実績が豊富な業者ほどトラブルが少なく、満足度に比例するはずです。
見積もり料金の確認ポイント
複数の業者から相見積もりを取るべきだとお伝えしましたが、金額だけでなく、見積もり自体の内容も細かくチェックしていきましょう。
材料費、人件費、足場代、配線延長費用などが、明確に分かれて記載されていると安心。反対に、あいまいな料金表示や「一式」などの表記でまとめられている場合は、後から追加請求されるリスクがあるので、十分注意してください。
アフターサービスと保証内容を必ず確認
アフターサービスや保証の内容をチェックするのも、後悔しない業者選びのポイントです。
電気配線工事は、施工後に不具合が起きる事態もゼロではありません。工事後の無料点検期間の有無、故障やトラブル発生時の対応、保証期間の長さなどを比較してください。
工事の品質に自信がある業者は、適切な保証を設定しているもの。保証内容が明確でない業者は、万が一の際に対応が遅れる恐れが否めません。
戸建ての電気配線工事費用は『セーフリー』で相見積もりを
戸建てにかかる電気配線工事費用について、詳しく解説しました。
自由度の高い戸建てには、さまざまな配線工事が存在します。複数個所をまとめると費用節約にもつながりますので、電気工事業者にアドバイスを受けつつ、快適で便利な日常生活を手に入れましょう。
セーフリーは、全国の電気工事業者を絞り込み検索できる便利なサイトです。ワンランク上のマイホーム生活をアドバイスしてくれる専門業者がすぐに見つかるので、まずは気軽に問い合わせてみてください。
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- 戸建てに不可欠な配線工事は?
- 配線工事の相場はどのくらい?
- 費用を左右するポイントは?
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戸建ての配線工事費用に関するよくある質問
-
Q. リフォーム時に見直した方が良い配線場所を教えてください。
A.キッチンや洗面所のコンセント増設、リビングの照明移設、エアコンの増設などが需要のあるメニューです。
また、屋外にコンセントあがあると便利な場所も多いので、生活動線に合った配線を検討してください。
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Q. おおがかりな配線工事でないと業者には依頼できませんか?
A.スイッチ交換ひとつからでも、専門業者に依頼できます。
どんなに小規模でも、専門知識が必要な作業は、資格を持つ専門業者に依頼しましょう。
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Q. なにが必要な配線かどうかが判断できません。
A.必要な配線かどうか迷ったら、まずは生活スタイルや家電の設置場所をイメージしてみましょう。
専門業者に相談すると、将来の使い勝手や安全面を考慮した最適な配線プランを提案してくれます。新しい視点が利便性をUPする結果につながりますよ。