2025.06.25 2025.11.08
本記事では、電気引き込み工事をどこに頼むべきか、詳しく解説します。
日常生活の電力容量不足やオフィスの増設などで、電気引き込み工事をしないとけいけないケースもあるでしょう。
「リフォームを機に電気引き込み工事を依頼できる？」
「どこに頼めば安心？」
「お得に工事依頼するには？」
上記のような疑問に向けて、依頼先ごとの比較や費用相場などをご紹介します。おすすめの依頼先の見極め方も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
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目次
電気引き込み工事はどこに頼む？【依頼先比較】
電気の引き込み工事はどこに頼むべきか、依頼先候補のメリット・デメリットを踏まえつつ比較していきます。
| 依頼先 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 電気工事業者 | ・電気工事士資格者が対応・申請～施工まで一括対応 ・中間マージンなしで割安 |
・諸経費は業者によって差が出る |
| ハウスメーカー | ・建築工程に組み込みやすい ・設計と連携しやすい |
・下請け任せで費用が高くなりやすい |
| リフォーム業者 | ・既存住宅の改修に慣れている ・部分的な引き込みにも柔軟に対応 |
・電気工事は外注が多く、費用や品質が不明瞭なことも |
| 家電量販店 | ・家電購入と工事を一括で依頼可能 ・セット割引のチャンスもあり |
・提携業者任せで品質にバラつきあり・見積もりが不明確な場合も |
上記4つの依頼先の特徴をそれぞれ見ていきましょう。
電気工事業者
電気工事業者は直属の電気工事士が在籍し、法令に則った安全な施工が約束されているのが大きな強みです。専門性の高さから安心感も大きく、特殊な条件下でも柔軟に対応してくれるでしょう。
中間業者を介さないため、費用が比較的安く抑えられる点もメリットです。
一般家庭の修理からオフィスや店舗などのおおがかりな改修に至るまで、さまざまな作業を安心してお任せできます。
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ハウスメーカー
新築時などハウスメーカーに電気引き込み工事を依頼する場合は、建築の流れに電気工事を組み込めるため、初期設計との連携も取りやすいメリットがあります。
ただし、工事は下請け業者に任せているケースが多く、中間マージンが発生するため費用が高くなる傾向です。さまざまな作業を並行して進めるので、工事内容の詳細を依頼主が把握しづらい点も注意してください。
リフォーム業者
リフォーム業者に電気引き込み工事を依頼すると、住宅の改修と同時にまとめて依頼できる点がメリット。
既存の建物に対して柔軟に工事内容を調整してくれるので、部分的な引き直しや追加工事にも対応してくれます。ただし、リフォーム業者の場合も電気工事そのものを委託している場合が多いので、費用や工期、工事品質にばらつきが生じやすいです。
家電量販店
家電量販店でエアコンやIHなどの電化製品を購入する際、電気引き込み工事を同時に依頼できるのが一般的です。製品購入と設置工事をワンストップで手配できるため、手間がかからず便利です。
セット割引が適用される場合もあるので、手軽でお得に感じられますが、実際の工事を提携している外部業者が請ける点は他の依頼先と同様。希望がうまく反映されない、対応の質や技術レベルに差が出るケースもあります。
想定より高額になる場合もあるので、作業範囲や費用・作業員の技術についてしっかりリサーチすべきです。
電気引き込み工事のタイミング【どこに頼むか決める前に】
最初に、電気の引き込み工事をするタイミングをチェックしていきましょう。
- 新築・建て替えで新たに電気を使うとき
- 設備増設で電気容量が足りないとき
- ブレーカーが頻繁に落ちるとき
- 200Vなどの専用回路を引きたいとき
- 照明をつけたい部屋や倉庫に電気がきていないとき
当てはまるケースがある場合は特に、参考にしてください。
新築・建て替えで新たに電気を使うとき
新築時はもちろん、建て替えの際は、電気の引き込み工事を検討するベストタイミングです。
大幅なリフォーム時だからこそ、天井裏や壁内に効率よく電気を引き込めます。電柱から建物内へ電線を引き込むため、設計段階から専門業者と相談しつつ、計画的に進めてください。
内装などのリフォームと電気工事は別ラインで進めます。内装工事の仕上がりから逆算したタイミングで早めに依頼すれば、入居時にスムーズに電気が使えます。
EV自動車が普及しはじめている昨今では、ガレージにも照明や充電用の電気を引きたいと考える方もいらっしゃるでしょう。ガレージにも電気を引きたいと考えている方は、以下記事を参考にしてください。
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設備増設で電気容量が足りないとき
エアコンやIHクッキングヒーターなどの新しい設備を追加する、オフィスの規模拡大などで各種機材を追加すると、契約アンペア数を超える確率が高くなります。容量不足はブレーカーの頻繁な遮断や電圧低下の原因になるので、新規配線の引き込みが必要です。
特にオフィスでは、不安定な電力状態を放置すると業務の生産性が低下するだけでなく、最悪の場合、情報機器の故障やデータ損失などの重大なリスクにもつながりかねません。
オフィスや店舗の電気工事については、以下記事で詳しく解説しています。
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ブレーカーが頻繁に落ちるとき
ブレーカーが頻繁に落ちるのは、過負荷や配線の劣化などが考えられます。そのままの状態を続けると、ブレーカーの故障や火災のリスクに発展するため、早急に対処すべきです。
電気工事業者に点検してもらい、適切な電力量を保てる配線の引き込みを依頼してください。
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200Vなどの専用回路を引きたいとき
エアコンやIHクッキングヒーター、電気自動車の充電器など200V専用回路が必要な機器を設置する時も引き込み工事します。
既存の100V回路とは別に、専用配線や専用ブレーカーを設置する必要があるので、建物の電気容量や配線状況を見直して、計画的に工事を進めましょう。
200V工事の詳細は、以下記事をチェックしてみてください。
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照明をつけたい部屋や倉庫などに電気がきていないとき
電気引き込み工事は、新築や増設だけでなく「倉庫や離れた部屋に照明をつけたい」といったケースでも必要です。屋外や別棟に電気配線が届いていない場合、電柱や母屋から新たに電線を引かないと電化製品は使えません。
ガレージ・倉庫・物置・離れなどはもともと電源が想定されていない構造も多く、延長コードなどの簡易対応では安全性に不安が残ります。電気工事業者に依頼すれば、照明やコンセントを安全に増設でき、屋外でも安定した電力供給が可能です。
屋外照明やセンサーライトを設置したい場合も、電気の引き込みから対応してもらえるので計画段階で相談しておくとスムーズです。
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電気引き込み工事は電気工事業者がおすすめ【どこに頼むか決めるポイント】
4つの依頼先をご紹介しましたが、電気の引き込み工事は電気工事専門業者がおすすめです。その理由を、詳しくお伝えしていきます。
- 申請から施工まで一括で対応可能
- 豊富な場数で適切な工事を実施
- 中間マージンがかからず費用が抑えられる
それぞれ参考にしてください。
申請から施工まで一括で対応可能
電気工事業者は、電気引き込みに必要な電力会社への申請から実際の施工まで、一貫して対応。素人にはむずかしい点は、全部丸投げできるので安心して任せられます。
工事に伴う現地調査や設計、施工管理もスムーズに進むため「入居時までに」「オフィスや店舗ビルの稼働時間内で」などの制約にあわせ、工期通りに作業が完了します。
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豊富な場数で適切な工事を実施
電気工事業者は多数の電気引き込み工事の場数を踏んでおり、さまざまな現場環境に柔軟に対応できるのも頼もしいポイント。
新築住宅から商業施設、古い建物の更新工事まで豊富な事例をもとに、最適な工事方法や配線設計を提案してくれます。国家資格の電気工事士資格を持つプロと直接やりとりして希望を聞いてもらえるので、伝達ミスも起こりません。
「エアコンを増設するために一箇所だけ専用回路を引きたい」などの小規模な工事も引き受けてくれます。
中間マージンがかからず費用が抑えられる
電気工事業者に直接依頼できるのは費用面でもお得。中間業者や仲介業者が入らないため、余分なマージンが発生しません。
ハウスメーカーやリフォーム会社、家電量販店に依頼すると、委託する分の手数料が依頼主側に加算され総費用が高くなります。専門業者から直接見積もりをもらえるのは、費用節約につながるメリットです。
電気引き込み工事を電気工事業者に頼む費用相場
電気引き込み工事を依頼する費用相場を見ていきましょう。
電気引き込み工事の費用は、建物の規模・引き込み線の距離・必要な電力容量などの条件で幅があるため、建物タイプ別の参考値も含めて表にまとめました。
| 工事内容・建物タイプ | 費用相場の目安 |
|---|---|
| 戸建て住宅／ガレージなど小規模建物 | 10万～20万円程度 |
| 新築住宅の引き込み工事一式 | 15万～30万円程度 |
| 地中通線・引き込み柱からの配線（標準距離） | 30万～50万円程度 |
| 単相2線→単相3線への切替（容量アップ） | 10万円前後 |
| 高圧電力（オフィス仕様など高容量の引き込み） | 100万円以上 |
地中配線や容量変更、高圧電力の引き込みは高額になりやすいので、複数業者の見積もりを比較検討してみましょう。
電気工事に関する費用相場は、以下記事を参考にしてください。
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電気引き込み工事を依頼する電気工事業者の見極め方【どこに頼むか決めたら】
電気の引き込み工事を安心してお任せできる業者の見極め方をご紹介します。
- 電気工事士の資格があるか
- 引き込み工事実績が豊富か
- 見積もりが明確か
以下3点、それぞれ参考にしてください。
電気工事士の資格があるか
電気引き込み工事は専門技術と法律の知識が求められます。
必ず国家資格の「電気工事士」を持つ業者を選びましょう。
無資格業者の作業は法律違反である上に、感電や火災など重大な事故を引き起こしかねません。工事後のトラブルを防ぐためにも、公式サイトなどで資格の有無をチェックしてください。
引き込み工事実績が豊富か
電気引き込み工事の経験が豊富な業者は、現場ごとの状況に応じた最適な工事方法を提案しやすく、スムーズでトラブルの少ない施工が期待できます。
過去の施工例や利用者の口コミをチェックし、信頼性の高い業者かどうか見極めるのが大切です。
見積もりが明確か
見積もりが詳細でわかりやすい業者を選ぶのも、トラブル回避につながります。材料費や人件費、工事内容の内訳が明確に記載されているかをチェックしましょう。
曖昧な見積もりは後から高額な追加料金が発生するリスク大！
疑問点は遠慮なく質問し、納得できる説明を受けてから契約しましょう。
電気工事全般の依頼先は、以下記事で比較しています。
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電気引き込み工事をどこに頼むか迷ったら『セーフリー』で比較しよう
電気引き込み工事をどこに頼むべきか、依頼先候補をご紹介しました。
リフォームやオフィス増設時の大規模な工事から、エアコン用の専用回路を引く工事など、状況に応じたさまざまな工事に対応できるのは、電気工事に特化した専門業者だけです。
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電気引き込み工事をどこに頼むかに関するよくある質問
-
Q. 電力会社に引き込み工事を依頼できますか？
A.電力会社は、電気の供給や引き込み柱までの工事を担当しますが、建物内の配線工事は対応していません。
建物内部の配線や設備設置は、電気工事業者などに依頼しましょう。
-
Q. 1回路だけでも電気引き込み工事に対応してもらえますか？
A.エアコン増設のための専用回路を引き込むなど、1回路の配線を引き込む工事は、電気工事業者に相談してみましょう。
引き込み工事は建物全体の電気容量に関わるため、1回路だけでも全体的なバランスを考慮するのが大切です。
-
Q. リフォーム時の電気引き込み工事は、リフォーム会社に依頼すべきですか？
A.リフォーム会社に工事依頼できますが、電気工事業者に再委託しているケースも少なくありません。
費用面や直接やり取りできる安心感を考えると、電気工事専門業者に依頼するのがおすすめです。
