2025.08.07 2025.08.07
この記事では、OAフロアの配線が自分でできるかや、できる範囲の作業方法について徹底解説していきます。
OAフロアは、床の種類にもよりますがDIYでの施工や、単純な配線程度なら難易度は高くありません。ただし、配線や施工を安全かつ適切に行うには、一般人でも可能な作業内容やOAフロアの構造などをしっかり理解しておく必要があります。
記事後半では、配線工事にあたって必ず押さえておきたい注意点もご紹介。作業予定の方はもちろん、自分でやるか検討中の方も、ぜひ最後までご覧ください。
目次
OAフロアの配線は自分でできる?工事可能な施工範囲とは
OAフロアの配線作業は、基本的に専門業者が行うのが一般的です。ただし、軽微な作業であれば自分でも対応可能な範囲があります。
たとえば、既存のOAフロアのカーペットをめくり、床パネルを一部取り外して配線を通す作業などは、特別な資格がなくても実施できます。ただし、電源工事や床材の切削が必要なケースでは、電気工事士の資格や専用工具が必要になるため、DIYで行うのは避けるべきです。
さらに詳しく知りたい方はこちら
OAフロアの配線工事完全ガイド!費用・施工時間等を徹底解説【依頼の流れも!】
2025.08.07 2025.08.07
OAフロアの配線を自分でやる際の必須知識!知っておくべき床の種類2つ
OAフロアには大きく分けて2つのタイプがあり、それぞれ構造や施工方法が異なります。
自分で配線を行う場合は、まずどのタイプの床かを見極めることが大切です。それによって作業のしやすさや必要な道具、注意点が変わってきます。
ここでは、代表的な「支柱タイプ」と「置敷タイプ」について解説します。
支柱タイプ
支柱タイプは、床面に高さを持たせるために鋼製の支柱を立て、その上にパネルを載せて構成されているタイプです。天井高の余裕があるオフィスなどでよく使われ、床下に広い空間が確保できます。
床下の配線作業はしやすいですが、構造がしっかりしているぶん、パネルの取り外しには専用の吸着工具などが必要になることがあります。支柱に影響を与えるような作業は構造上の問題が出るため、注意が必要です。
置敷タイプ
置敷タイプは支柱を使わず、直接フロアにパネルを敷き詰めていくタイプです。DIYでの施工が比較的簡単で、近年ではリフォーム用途でも多く使われています。床の高さはあまり取れませんが、その分施工性が高く、配線のやり直しもスムーズです。
自分で配線作業を行いたい場合、この置敷タイプであれば比較的安全かつ容易に対応できます。
OAフロアの配線を自分でやる際に必要な道具一覧
OAフロアの配線を自分で行うには、いくつかの専用道具が必要です。下記の表に、最低限そろえておきたい道具とその用途をまとめました。
道具 | 用途 |
---|---|
カッターナイフ | カーペットや下地シートの切断 |
吸着パネルリフター | OAフロアパネルの取り外し |
配線ガイド棒 | 床下にケーブルを通す際のガイド |
絶縁手袋 | 感電防止のために装着 |
配線ケーブル | 通信や電源の配線に使用 |
テープ | 配線の仮止めやカーペット固定に使用 |
これらの道具は、ホームセンターや専門業者向け通販サイトで購入できます。
OAフロアの配線を自分やる方法5ステップ!床の外し方手順も
自分で配線を行う場合、床を開ける作業が必要です。以下は、OAフロアの基本的な配線手順です。
- ケーブルを出したい箇所のカーペットを外す
- OAフロアのパネルを取り外す
- リード線を通す
- ケーブルを床下に通す
- 外したパネルとカーペットを元に戻す
それぞれのステップについて詳しく見ていきましょう。
1.ケーブルを出したい箇所のカーペットを外す
まず、配線したい位置のカーペットを慎重にはがします。カッターを使う際は、下のパネルを傷つけないように注意してください。
2.OAフロアのパネルを取り外す
吸着リフターなどの工具を使って、床パネルを垂直に持ち上げます。無理にこじ開けると破損の原因になるので丁寧に作業しましょう。
3.リード線を通す
リード線(先端に硬い針金などをつけたガイド)を通し、配線ルートを確保します。床下の障害物に引っかからないよう慎重に進めてください。
4.ケーブルを床下に通す
リード線を利用して、必要なケーブルを床下へ通します。このとき、ケーブルがたるまないように軽くテンションをかけておくと収まりがよくなります。
5.外したパネルとカーペットを元に戻す
配線が完了したら、取り外したパネルとカーペットを元に戻します。位置がずれないように注意し、しっかりと固定しましょう。
OAフロアの配線を自分でやる際の注意点【5つのポイント】
自分で配線を行う際には、以下の5つのポイントを押さえておくと安心です。
- 感電リスクのある電源系統は必ず専門業者に任せる
- 配線の通り道を事前に確認し、無理なルートは避ける
- ケーブル同士が干渉しないようにゆとりを持って配置する
- 作業中にパネルを破損しないよう丁寧に扱う
- 配線後は床面のがたつきがないかを必ずチェックする
これらの点を守ることで、事故やトラブルを防ぎながら、安全に作業を進めることができます。
電源系統の作業は感電リスクも!
配線を隠すOAフロア自体を自分で施工できる!?DIYしやすい置敷タイプの使い方
配線をきれいに隠す方法として、OAフロア自体を自分で設置するという選択肢があります。なかでも「置敷(おきじき)タイプ」は、支柱を使わずパネルを床に並べるだけの構造のため、DIYでも比較的取り組みやすいのが特徴です。複雑な工具を必要とせず、比較的短時間で施工できる点も魅力です。
ただし注意点もあります。たとえば、段差解消のために設置するスロープ部分では、下地のコンクリートにアンカー固定が必要となり、ドリルで下穴を開けることもあります。この作業は建物構造に影響を与える可能性があるため、事前にビルの管理会社やオーナーへの相談・許可を取ることが大切です。
以下に、置敷タイプOAフロアの施工ステップを紹介します。
- 施工の準備をする
- 下地シートを敷く
- OAフロアパネルを設置する
- 壁とパネルの隙間を埋める
- スロープを設置する
- 配線を通す
以下、各手順について詳しく解説します。
1.施工の準備をする
まずは施工スペースを空け、床面のほこりやゴミをしっかり掃除しておきます。施工範囲や配線ルートを図面化しておくと、作業がスムーズです。
2.下地シートを敷く
防音や滑り止め、パネルの安定性を確保するため、床全面に下地シートを敷き詰めます。継ぎ目がズレないように丁寧に配置しましょう。
3.OAフロアパネルを設置する
下地の上にパネルを敷いていきます。部屋の形に合わせて、端部のパネルはカッターなどでサイズ調整が必要です。
4.壁とパネルの隙間を埋める
壁際に隙間ができた場合は、専用のクッション材や目地テープで隙間を塞ぎ、ホコリやゴミの侵入を防ぎます。
5.スロープを設置する
段差のある場所には、専用のスロープパーツを設置して安全性を確保します。スロープをしっかり固定するために、下地コンクリートに穴を開けてアンカーを打つ場合もあるため、この工程が必要な場合は必ず管理会社やオーナーへの事前確認が必要です。
6.配線を通す
最後に、必要な位置にケーブルを通し、OAタップなどの端末を配置して完成です。ケーブルは配線ガイドを使うときれいに通せます。
OAフロアの配線を自分でやるのは大がかり!基本はプロの業者に依頼しよう!
OAフロアの配線を自分でやるのが難しそうであれば、電気工事業者に依頼しましょう。特に配線工事は電気工事士の資格が必要なため、素人は手が出せません。
OAフロアの配線工事を業者に依頼する際は、セーフリーをご活用ください。全国各地の電気工事業者を比較検討できるので、最適な業者を見つけられます。
安全かつ確実に施工してもらえるので、不安があれば無理をせず業者を頼りましょう。
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OAフロアの配線を自分でやる際のよくある質問
-
Q. OAフロアの配線は自分でもできますか?
A.軽微な作業であれば自分でも対応可能です。
-
Q. OAフロアの配線を自分でやる手順を教えてください。
A.- ケーブルを出したい箇所のカーペットを外す
- OAフロアのパネルを取り外す
- リード線を通す
- ケーブルを床下に通す
- 外したパネルとカーペットを元に戻す
-
Q. OAフロアの配線工事費用はどの位ですか?
A.配線する回路数やOAフロアの施工方法、使用する部材によって異なります。1回路あたり1万円~、OAフロアの設置費用は坪単価2万円~5万円が目安です。
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