2025.01.10 2025.01.10
トラッキング現象は、火災のなかでもよくある原因の一つです。「トラッキング現象に備えて対策をしないと!」と不安を感じている方もいるでしょう。
しかし、いざ対策をしようと思っても、何をしたら良いかわかりませんよね。
そこで、本記事では、トラッキング現象の原因から対策まで解説します。対策グッズも紹介するので、ぜひ万全の対策をほどこしてください。
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目次
トラッキング現象が起こるメカニズム【どのくらいコンセント火災につながる?】
トラッキング現象は、コンセントに溜まったホコリと湿気が原因で発生する危険な電気事故です。これは、コンセントの電極間に特殊な経路(トラック)が形成される現象で、以下の段階で進行します
- コンセント内にホコリが蓄積
- ホコリが湿気を吸収
- 電極間に微小電流が発生
- 発熱により部分的な乾燥が起こる
- 微小放電による炭化が進行
特に冷蔵庫やテレビの裏、台所、洗面所など、ホコリが溜まりやすく湿気の多い場所で発生しやすく、最終的には発火の危険性があります。
トラッキング現象が起こる主な原因【コンセント火災の予兆とは?】
トラッキング現象が起こる主な原因として、下記の3つが挙げられます。
- ホコリの蓄積
- 湿気の影響
- たこ足配線
普段あまり気にしていない部分かもしれませんが、これらの要因でトラッキング現象が起きてしまうのです。具体的にどのようにトラッキング現象に発展するのか、以下で解説します。
ホコリの蓄積
ホコリの蓄積はトラッキング現象の大きな原因です。ホコリが電源プラグ周辺に溜まると、電流が流れて発熱し、火災につながるリスクが高まります。
例えば、家具の裏など掃除が行き届かない場所はホコリがたまりやすく、湿気と組み合わさることで発火の危険性が増加します。
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湿気の影響
湿気はトラッキング現象を誘発する要因の一つです。湿気がホコリに吸着すると導電性が増し、漏電や発熱を引き起こします。
特に梅雨時期や浴室近くのコンセントで多く発生し、未使用のプラグにも注意が必要です。
たこ足配線
たこ足配線はトラッキング現象の要因となります。配線が絡まると熱がこもりやすく、ホコリも溜まりやすくなるためです。
特に一つのコンセントに複数のタップを差し込むと過剰な電力負荷がかかり、発火リスクが増加します。
トラッキング現象が発生しやすい場所【コンセント火災の火元】
トラッキング現象は、下記の場所で発生しやすいです。
- 家具裏や狭いスペース
- 湿度が高い場所
- ペットが動き回る範囲
普段あまり気にかけていない場所であれば、これを機に確認してみてください。それぞれの場所でトラッキング現象が発生しやすい理由について、以下で解説します。
家具裏や狭いスペース
家具の裏や狭いスペースはトラッキング現象が発生しやすい場所です。掃除が行き届かず、ホコリが溜まりやすいためです。
例えば、テレビ台やソファの裏は通気性も悪く、湿気がこもりやすい傾向があります。
湿度が高い場所
湿気の多い場所ではトラッキング現象が発生しやすくなります。湿度が高いとホコリが吸湿し、導電性が増してしまうためです。
特に浴室やキッチン近くのコンセントは特に注意が必要です。湿度管理を徹底し、未使用のコンセントにはカバーを装着しましょう。
ペットが動き回る範囲
ペットがいる家庭ではトラッキング現象に注意が必要です。ペットの毛がホコリと混ざり、コンセント周辺に溜まりやすいためです。
特に猫や犬がいる家庭では毛の蓄積が早いため、掃除の頻度を増やした方が良いでしょう。
トラッキング現象が発生しやすい時期【コンセント火災の報告件数最多】
トラッキング現象は、時期によっても発生しやすさが異なります。特に湿気の多い時期には注意が必要です。
以下で、具体的な時期と対策について解説します。
梅雨時期
梅雨時期はトラッキング現象が最も発生しやすい時期です。湿気が多く、ホコリが湿気を吸収して発火しやすくなるためです。
特に6~7月は湿度が高いため、コンセント周りの清掃や除湿を徹底する必要があります。
結露する時期
冬場の結露もトラッキング現象のリスクを高めます。窓際や外壁近くのコンセントが結露によって湿気を帯びやすいためです。
特に暖房器具を使う季節は結露が発生しやすく、ホコリとの相乗効果で発火のリスクが増加します。結露しやすい場所では防湿カバーを活用しましょう。
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トラッキング現象の防止策と日常的なコンセント火災対策
トラッキング現象は、日常的な対策で発生リスクを軽減できます。
- 定期的な清掃
- 使わない電化製品はコンセントから外す
- 発熱している電源プラグは使用を中止する
- 古い電源タップは使わない
それぞれの効果について、以下で解説します。
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定期的な清掃
コンセント周りは定期的に清掃しましょう。ホコリが溜まるとトラッキング現象が発生しやすくなるためです。
乾いた布や掃除機でプラグの隙間や周囲のホコリを取り除くことが効果的です。日常的な清掃が火災防止につながります。
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使わない電化製品はコンセントから外す
使わない電化製品はコンセントから抜きましょう。プラグにホコリが溜まり、火災の原因となるリスクがあるためです。
特に長期間使用しない機器は、コンセントを抜いておくだけで安全性が向上します。
発熱している電源プラグは使用を中止する
発熱している電源プラグは使用を止めてください。異常発熱はトラッキング現象や火災の前兆です。
触ると熱いプラグや焦げ臭いにおいがする場合は、直ちに使用を中止し、交換または修理を検討しましょう。
古い電源タップは使わない
劣化した電源タップは使用を避けましょう。古いタップは絶縁性能が低下し、火災リスクが高まるためです。
具体的には、5年以上使用しているタップは交換するのが安全です。
トラッキング現象を防げるおすすめ対策グッズ4選【コンセント火災防止に!】
トラッキング現象のリスクを軽減するなら、対策グッズを用意してみましょう。気軽に購入できて簡単に対策できるので、ぜひ以下で紹介するグッズを試してみてください。
トラッキング防止コンセント
トラッキング防止コンセントは、ホコリや湿気の影響を受けにくい特殊設計のコンセントです。防塵・防湿構造により、トラッキング現象が発生しにくくなっています。
外部にホコリが侵入しない構造や耐熱素材を使用した製品が多く、家庭用やオフィス用として広く活用されています。
配線用遮断器
配線用遮断器は、異常な電流が流れると自動で電源を遮断する装置です。短絡や過負荷などのトラブル時に電流を遮断し、火災の発生を防ぎます。
特に高出力の家電製品や複数の電気機器を使用する場合、遮断器の導入が効果的です。家庭用から業務用まで、さまざまなタイプが販売されています。
コンセントカバー
コンセントカバーは、コンセントの差込口を覆い、ホコリや湿気の侵入を防ぐためのグッズです。未使用のコンセントをカバーすることで、トラッキング現象のリスクを軽減します。
簡単に取り付けられるシリコン製やプラスチック製のカバーが一般的で、子どもの安全対策としても役立ちます。
耐トラッキング性のある電源プラグ
耐トラッキング性の電源プラグは、ホコリや湿気に強い素材で作られたプラグです。特殊な絶縁構造により、トラッキング現象の発生を防ぎます。
高品質なプラグは耐久性が高く、長期間の使用でも性能が劣化しにくいのが特徴です。火災リスクを抑えるため、家庭やオフィスでの使用に適しています。
トラッキング現象防止のための3つの注意点【火災リスク対策にも】
トラッキング現象防止のためには、電源コードの適切な管理も大切です。特に下記の点を守ってください。
- 電源コードに重いものを載せない
- 電源コードを束ねない
- コードホルダーに巻き付けない
それぞれが重要な理由について、以下で解説します。
電源コードに重いものを載せない
電源コードに重い物を載せないよう注意しましょう。コードが傷ついたり、被覆が剥がれてショートする可能性があるためです。
家具の下にコードを通す場合はコードカバーを使用し、損傷を防ぎましょう。
電源コードを束ねない
コードを束ねるのは避けましょう。束ねると熱がこもりやすく、発熱やトラッキング現象の原因になるためです。
長いコードを使う場合は余った部分を適度に広げて配置しましょう。
コードホルダーに巻き付けない
コードホルダーへの巻き付けは控えましょう。巻き付けるとコードが屈曲し、内部の導線が断線する恐れがあるためです。
必要な長さだけコードを伸ばし、余分な部分は直線的に配置してください。
コンセント周りの状況を見直して、トラッキング現象や火災の防止対策を!
トラッキング現象は、対策をしておかないと大きな火災になる恐れがあります。今回紹介した内容を参考にしながら、ぜひすぐにでも対策をはじめてください。
ただ、コンセント自体に不具合がある場合には、無理に自分で対策をしようとせずに、業者に依頼した方が良いです。
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トラッキング現象に関するよくある質問
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Q. トラッキング現象とは何ですか?
A.家電製品の電源プラグとコンセントの間にホコリが溜まり、そこに湿気が加わって漏電し、発火する現象です。
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Q. トラッキング現象を防ぐためにはどうしたらいいですか?
A.日常的な清掃やコンセントの適切な管理を徹底しましょう。
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Q. トラッキング現象が起きやすい時期はいつですか?
A.湿気の多い時期はトラッキング現象が起きやすいです。