2025.05.30 2025.06.02
本記事では、洗濯機にアース線がない時の対処法を解説します。
洗濯機の設置時、「アース線をつける場所がない…」と悩むケースは、意外に多く見受けられます。しかし、アース線を接続しないまま洗濯機を使用し続けると、大きなリスクも存在するのです。
そこで、アース線の重要性やつけるところがない場合の対処法をまとめました。代替手段や設置時の費用相場など、気になる情報満載なので、ぜひ参考にしてください。
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目次
洗濯機のアース線とは【つけるところがないとなぜ危険?】
まず、洗濯機のアース線の重要性をチェックしていきましょう。
- 水まわり家電に義務付けられている
- 漏電時の感電防止の役割がある
- アース線がないと起こるリスク
水まわり家電に義務付けられている
洗濯機などの水まわりで使用する家電製品には、漏電による感電や火災のリスクを低減するための安全対策として、アース線の接続が義務付けられています。
湿気や水分が多い環境では電気が漏れやすくなるため、アース線を適切に接続するのが、一番の防災対策と言えるわけです。
漏電時の感電防止の役割がある
では、なぜアース線がトラブル防止になるのでしょうか。
アース線は、電化製品から漏れた電気を地面へ逃がす役割を果たします。逃げる道が確保されているため、漏電が発生した際に電気が人体を通るのを防ぎ、感電のリスクを大幅に減少させるのです。
洗濯機のような水を使用する家電では、アース線を正しく接続すると、より安心して使用できるでしょう。
アース線がないと起こるリスク
アース線が重要であるからには、接続されていないと起こりえるリスクも発生します。
アース線を接続せずに洗濯機を使用すると、漏電時に電気が逃げる経路がなくなり、感電の危険性が高まります。また、長期間アース線なしで使用していると、電気が常にわずかに漏れ続けて、周囲にたまったほこりに引火して発火しやすい環境になりかねません。
古い住宅や賃貸物件では、当時の建築基準にアース設置の義務がなかったため、アース端子が備えられていない場合があります。特に、洗濯機や冷蔵庫用のコンセントがアース接続仕様になっておらず、現代の安全基準に合わない住環境も少なくないのが実状です。
洗濯機のアース線をつけるところがない時の対処法
古い建物や賃貸物件には、洗濯機のアース線がない状態も多く存在します。アース線を付けられない場合の対処法を見ていきましょう。
- コンセントのあるところまでアース線を延長する
- 複数のアース線を1箇所につなげる
- プラグ形漏電遮断器を取り付ける
- 新たに設置する
- 賃貸の場合は管理会社に相談する
上記5点、状況にあわせて検討してください。
コンセントのあるところまでアース線を延長する
洗濯機のアース線の長さが足りず、アース接続口のあるコンセントまで届かない場合は、アース線そのものを長い線に取り替えられます。
家電製品を買った店舗やホームセンター、ネット通販などで購入できるので、洗濯機とコンセントの距離にあわせたアース線を選びましょう。
複数のアース線を1箇所につなげる
通常、アース線の差し込み口は一つのコンセントに一箇所ですが、一つの差し込み口に複数のアース線を取り付けられる場合もあります。
アース線自体に電気は流れていないので、複数つないで対応しても問題ありません。水まわりに設置するケースの多い洗濯機のアース線を、近くの他の家電と同じアース接続口に接続できれば、一安心と言えます。
アース線のつなげ方は、以下記事を参考にしてください。
さらに詳しく知りたい方はこちら
コンセントへのアース線接続方法・作業手順とは?【端子がない/届かない場合の対処法や設置工事費用も】
2024.12.07 2024.12.07
プラグ形漏電遮断器を取り付ける
賃貸などで、勝手にコンセントを交換できない場合は、市販のプラグ形漏電遮断器を使うと漏電事故のリスクを低減できます。
プラグ形漏電遮断器とは、コンセントと家電製品のプラグの間に差し込んで使うもので、家電製品の漏電を検知すると電気を遮断する機能を持ちます。
ただし、漏電防止に役立つものの、漏電時に電流を地面に逃がして感電や火災のリスクを低減する、アース線の役割を代用できるわけではない点に注意してください。
新たに設置する
アース線対応のコンセントを新たに設置、もしくは交換する方法もあります。
一番安全な対処法と言えますが、コンセント工事は電気工事士資格が必須なため、必ず電気工事業者に相談してください。賃貸住宅に住んでいる場合は、まず管理会社に許可を得る必要があります。
アース線対応のコンセントが付けられれば、アース線の接続自体は素人でも実践できますよ。
アース線を後付けする際の工事方法は、以下記事で詳しく解説しています。
さらに詳しく知りたい方はこちら
コンセントにアース差込み口がない!後付け設置?交換や増設?【おすすめ工事の徹底比較】
2025.01.10 2025.01.10
賃貸の場合は管理会社に相談する
賃貸物件で、洗濯機のアース接続口がない場合、まずは物件の管理会社やオーナーに相談してみましょう。
古い建物ではアース接続のないコンセントも多く存在しますが、現在は、2016年の内線規程改定にともない、アース線接続が法律で義務付けられています。そのため、アース端子付きのコンセントへの交換や、アース線の延長工事を許可してもらえるケースもあるでしょう。
ただし、許可なく勝手にコンセント交換すると、契約違反と見なされかねません。必ず、事前に管理会社に相談するのを怠らないようにしてください。
洗濯機のアース線対策【つけるところがない時の代用手段】
洗濯機用のアース線が接続できないままのケースに役立つ代用手段をご紹介します。
- 変換アダプターやアース線付きタップを使用する
- ビニールテープで絶縁する
上記2点を、解説していきましょう。
変換アダプターやアース線付きタップを使用する
アース端子のないコンセントでも、アース線付きの電源タップや変換アダプターを利用すれば、アース接続が可能になります。
洗濯機のアース線を接続できるだけでなく、漏電遮断機能が付いた製品もあるので、万が一の漏電時には自動で電源を遮断してくれます。製品の仕様や取扱説明書をよく読んだうえで、正しく活用してみましょう。
ビニールテープで絶縁する
アース線の接続先を追加できない場合の最終手段として、洗濯機のアース線の先端をビニールテープで絶縁処理する方法があります。
ただし、あくまでもアース線が他の金属部分と接触してショートするのを防ぐための応急処置で、長期間推奨される状態ではありません。可能な限り、他の方法でアース接続できる環境を整えるのが望ましいと言えるでしょう。
洗濯機のアース線を取り付ける時の注意点【つけるところがない場合でもNG!】
アース線を接続しないリスクや、つけるところがない場合の代替え手段をお伝えしましたが、アース線を取り付けるためにしてはいけないNG行為も存在します。
この項では、洗濯機のアース接続を検討する際の注意点を見ていきましょう。
- 水道管や金属部にアース線を巻きつけない
- 浴室や排水管は導通が不安定で危険
- 別の接続口に付けない
- 新設時は電気工事業者への依頼が必須
それぞれ、解説していきます。
水道管や金属部にアース線を巻きつけない
水道管や金属部分に、アース線を巻き付けるのはやめましょう。
この発想の背景として、かつては金属製の水道管が使用されていたために、アース線に代わる機能を期待できた経緯があります。しかし、現在では樹脂製の配管がほとんど。電気を通さないためアースとして機能しません。
だからと言って、その他の金属部に安易にアース線を巻きつけると、漏電時に腐食を引き起こす恐れがあり、非常に危険です。
アース線は、必ず指定されたアース端子に接続する必要があるのです。
浴室や排水管は導通が不安定で危険
浴室や排水管などの水まわりは湿気が多く、電気が漏れやすい環境です。だからこそ、アース線の接続が義務化されているわけですが、間違った場所に接続すると逆効果になりかねません。
漏電時の感電リスクが高まるうえ、導電性が不安定になるので、適切なアースとして機能しないでしょう。
別の接続口に付けない
ガス管や電話線、避雷針など、適切なアース端子以外の場所にアース線を接続するのも、法律で禁止されています。
繰り返しになりますが、アース線は必ず、指定されたアース端子に正しく接続しないと、逆に危険が高まる点を覚えておきましょう。
新設時は電気工事業者への依頼が必須
アース端子がないコンセントにアース線を新設する場合や、アース付きコンセントへの交換は、必ず電気工事士の資格を持つ専門業者に依頼してください。
無資格での工事は法律で禁止されているだけでなく、感電や火災のリスクを高める結果になりかねません。
アース線を新設する工事は、コンセント交換の実績が多い電気工事業者を比較検討するのをおすすめします。
洗濯機用のアース線をつける時の費用相場
最後に、洗濯機のアース線取り付け工事にかかる費用相場をご紹介します。以下の表に、よくある施工メニューごとの費用相場をまとめました。
工事内容 | 費用相場 | 備考 |
---|---|---|
アース端子付きコンセントへの交換 | 5,000~10,000円 | 既存の配線にアース線が通っていれば交換作業のみで完了 |
アース端子付きコンセントの増設 | 15,000円~ | 新たにアース付きコンセントを設置 |
分電盤からアース線を引く工事 | 10,000~30,000円 | 既存の配線にアース線がない場合の壁内配線など |
新規D種接地工事 | 15,000~30,000円 | 地面にアース棒を埋設し、接地を確保する工事 |
アース線を接続するための工事費用は、住宅の構造や既存の配線状況、工事の難易度によって変動します。複数業者から相見積もりをもらい、不明な工事内容などは事前に確認しましょう。
賃貸住宅の場合は、事前に管理会社や大家さんの許可を得るのをお忘れなく。
洗濯機のアース線をつけるところがない時は『セーフリー』から業者依頼!
洗濯機のアース線をつけるところがない時の対処法をご紹介しました。
アース線がつけられないなら仕方ない、とそのまま放置するのは危険が伴います。洗濯機のような水まわり家電は、アース線の設置が必須。不安に思う点は、早めに電気工事サービスに相談してみましょう。
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- 洗濯機のアース線がつけられない!
- つけるところがないなら放置OK?
- 賃貸だけどアース線を付けられる?
洗濯機のアース線を
つけるところがないなら
対処すべき!
洗濯機のアース線をつけるところがない時によくある質問
-
Q. アースをつけないまま使っていても平気ですか?
A.洗濯機をアースなしで使い続けるのは、漏電が起きた際、感電や火災のリスクが高まります。
特に、洗濯機が設置されるケースの多い水まわりは電気が通りやすく、人体への影響も大きいため、必ずアース線を接続、もしくはアース端子付きアダプターなどを活用してください。
-
Q. 漏電ブレーカーがあれば、アース線がなくても問題ないでしょうか?
A.漏電ブレーカーが設置されていても、洗濯機のアース線は必要です。
漏電ブレーカーは、あくまでも漏電を察知して電気を遮断する装置。一方のアースは感電防止に特化していて、それぞれ役割が異なります。
アース線と漏電ブレーカーを併用するのが、理想の安全対策と言えるでしょう。
-
Q. 賃貸でもアース端子を増やせますか?
A.賃貸でもアース端子を増設できますが、事前に管理会社、もしくは大家さんに許可を得る必要があります。
近年アース接続が義務化された経緯から、貸主側も工事に応じてくれる可能性が高いですが、無断でコンセント交換などを実施するのはやめましょう。