2024.12.08 2024.12.08
この記事では、防犯カメラの電源の取り方について徹底解説します。
防犯カメラが動作するための電気の取り方について事前に確認しておかないと、後から想定外の工事費用が発生してしまうケースも。本体の給電方法は、配線の計画や機器購入にあたって非常に重要なポイントです。
「防犯カメラの近くにコンセントは必要?おすすめの給電方法は?」
「配線は自分でもできる程度のもの?」
「配線を外から見えないようにできる?」
といった疑問にもお答えします。
記事後半では、電源不要の便利な防犯カメラの種類や、セキュリティ効果を高める方法などまで詳しくご紹介。防犯カメラの設置を予定されている方は、ぜひ最後までご覧ください。
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目次
防犯カメラの電源の取り方4つ【コンセントは必要?】
早速、防犯カメラの電源の取り方をご紹介します。コンセントが不要な方法も含め、以下4つの取り方が挙げられます。
- 屋内外のコンセントから配線する
- PoE給電
- 屋外の照明器具などから分岐させる
- バッテリーやソーラーパネルの電気を使う(配線しない)
屋内外のコンセントから配線する
一番イメージがつきやすい方法は、屋内外のコンセントからの配線でしょう。コンセントから給電する場合は、安定した電力供給が可能なため、24時間監視が必要な防犯カメラには、安心の配線方法と言えます。
実際の配線方法や注意点などは、後ほど詳しく解説していきますね。
PoE給電
PoE(Power over Ethernet)給電とは、LANケーブルを利用して電力を供給する方法。LANケーブルのみで電力供給が可能なので、複数の電源が確保しづらい場所でも設置しやすいメリットがあります。
ただし、PoE給電するためのおおもとのネットワーク機器や録画機器には、電源が必要です。
屋外の照明器具などから分岐させる
防犯カメラの電源を既存の屋外照明器具から分岐して取る方法もあります。例えば、玄関灯の電源を利用する、などがこのケース。玄関まわりは防犯カメラの設置位置としても適していますね。
既存の電気設備を活用できるため、配線の景観に気を配れば仕上がりもキレイでしょう。
バッテリーやソーラーパネルの電気を使う(配線しない)
配線が不要な方法もご紹介しましょう。主に、以下の3種が挙げられます。
配線不要の電気供給方法 | 特徴 |
---|---|
バッテリー式 | 事前のバッテリー充電で、直接給電しなくても使用できる |
ソーラーパネル | ソーラーパネルで、太陽光をエネルギーに変えて使用する |
乾電池 | 乾電池で利用できる |
詳しいメリット・デメリットなどは、後ほどお伝えしていきます。
防犯カメラから屋内コンセントまでの配線方法【よくある電源の取り方は?】
防犯カメラから屋内コンセントまでの配線方法を解説します。よくある電源の取り方に、以下の3つが挙げられます。
- 窓サッシを通す
- エアコンのダクト穴・換気口を通す
- 壁に穴を開けて通す
自分で配線しやすい方法もあるので、それぞれ参考にしてください。
窓サッシから配線する
1つ目の方法は、窓サッシやドアの隙間に線を通す配線方法。雨戸やドアに干渉しないすき間を選んで、サッシの溝に沿って、ケーブルを折り曲げながら配線します。
DIYでもチャレンジしやすい方法ではありますが、屋外にコネクター接続部が露出する場合は、防水対策を万全にしてください。
エアコンのダクト穴・換気口から配線する
防犯カメラを設置したい場所が、屋外や屋内の電源から離れている場合、エアコンのダクト穴や換気口から配線する方法もあります。
この方法は、いざ中を通してみない全体像が把握できない懸念があります。配線が複雑になる場合があるので、専門業者に依頼して設置するのが安心でしょう。
壁に穴を開けて配線する
電源を隙間やダクトから配線できない場合、壁に穴を開けて配線する方法もあります。
外壁に穴を開ける工事になるので、外観に影響します。一度穴を開けてしまうと、場所の移動や原状回復が難しいので、慎重な場所選びが必須。適した場所の選定も含め、専門業者に施工を依頼してください。
屋内外の防犯カメラの配線方法は、以下記事で詳しく解説しています。
さらに詳しく知りたい方はこちら
防犯カメラの配線はどうする?屋内外の工事内容や穴を開けずに済む選択肢も解説
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防犯カメラを屋外コンセントとつなぐメリットデメリット
給湯器や屋外用洗濯機などのために屋外コンセントを設置されているご家庭もあるでしょう。防犯カメラを屋外コンセントに接続すると、どういう影響があるのでしょうか。
屋外コンセントを防犯カメラの電源供給に使用する場合の、メリット・デメリットをご紹介します。
メリット | デメリット |
---|---|
・電気供給が安定している ・コードの長さ内で自由に設置できる |
・泥棒や侵入者が簡単に電源プラグを抜いてしまう ・配線が目立つ、たるむ、などで外観に影響する |
メリットとしては、やはり電気供給が安定している点。24時間しっかり監視したい場合には、安心ですよね。
一方で、コンセントの抜き差しが第三者にも可能になってしまう点は否めません。コンセントが目立たない場所にあり、コードをうまく隠せる環境でないなら、万が一電源を抜かれても録画機能で証拠が残せるカメラを選ぶべきと言えます。
屋外コンセントから離れた場所に防犯カメラを設置する際は、ケーブルの外観や防水対策にも配慮しましょう。
屋外にコンセントを増設する方法や費用は、以下記事をチェックしてみてください。
さらに詳しく知りたい方はこちら
屋外にコンセントを増設する方法2つを解説!費用相場や注意点も紹介
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電源・配線不要の防犯カメラは使える?3種のメリット・デメリット
コンセントがそばにないから、電源や配線が不要の防犯カメラを使ってみよう、という方のために、電源・配線不要の防犯カメラのメリット・デメリットをご紹介します。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
バッテリー式 防犯カメラ |
・コンセントのコードやケーブルは不要 ・高機能で自由度が高い |
・SDカードやバッテリーの定期的な交換やメンテナンスの頻度が多い |
ソーラー充電式 防犯カメラ |
・日照時間が一定量確保されれば、電源が取れない場所でも使用可能 | ・ホコリや汚れ、日照時間の増減によって蓄電効率が低下する恐れ ・定期的なメンテナンスが必要 |
乾電池式 防犯カメラ |
・乾電池で電力供給できるので、気軽に設置できる ・設置や維持費が比較的リーズナブル |
・頻繁に電池交換すべき ・常時撮影には向かない |
それぞれの特徴を含めて、見ていきましょう。
バッテリー式
バッテリー式の監視カメラは、事前に充電しておけば、コンセントやケーブルは不要。防犯カメラの向きが変わったり倒れたりしないように固定すれば、そのまま使用できます。
ただし、バッテリーやSDカードなどは、稼働時間に比例して頻繁に交換・メンテナンスする必要があります。24時間自宅を見張るケースより、イベント時や不動産の内見時など、一時的に防犯カメラを設置したい場合に便利と言えますね。
ソーラー充電式
ソーラー充電式は、バッテリーに蓄電された電力を使用して監視カメラを稼働させます。天気の良い日にしっかり蓄電できれば、夜間や曇りの時でも使用できます。
一方で、ソーラー充電式は、定期的な太陽光パネルの清掃やメンテナンスが欠かせません。日照時間も大きく影響するので、まわりに高い建物がない遠隔地や電源の取りづらい山間部・河川・工事現場などに向いていると言えます。
乾電池式
乾電池式の防犯カメラは、赤外線やセンサーを用いて動きに反応して撮影する仕様が多く、比較的リーズナブルな値段で手軽に利用できる点がメリット。
ただし、電池だけでは長時間電源を供給できないため、常時撮影に向きません。
電源不要の防犯カメラは、手軽に設置できるメリットと、電力量に限りがあるがゆえの制限が多いデメリットを踏まえて、それぞれの状況に応じて検討すると良いですね。
防犯カメラ電源をコンセントから取る際の3つのコツ【耐久性・セキュリティ効果UP!】
防犯カメラの電源をコンセントから取る時のコツを、注意すべき点も含めながらご紹介します。
- ケーブルを保護する
- 防水対策する
- コンセントを抜かれない工夫をする
それぞれ、見ていきましょう。
ケーブルを保護する
防犯カメラの電源ケーブルが外気に触れる配線の場合は、外部からの損傷を防ぐためにしっかり保護する必要があります。
モールや配線カバーを使って壁や地面に固定すれば、雨風や紫外線による劣化をしのげるだけでなく、不審者やいたずらなどの被害から守れるでしょう。屋外設置用の、耐久性の高い素材を選ぶのも重要なポイントです。
防水対策する
電源まわりの防水対策も必ず考慮してください。
防水のコンセントカバーやシリコンシールなどを駆使して、水の侵入を完全に防ぎましょう。湿気や結露防止に加えて、漏電のリスクも軽減しますよ。
コンセントを抜かれない工夫をする
防犯性を高めるため、電源コンセントが簡単に抜かれないように工夫するのも大切なコツ。
ロック式カバーや電源タップカバーを取り付けると、視覚的に目立ちにくいので効果的と言えます。高所にコンセントを設置するなど、手の届きにくい位置にコンセントや防犯カメラを配置するのも、安全性を向上させるポイントです。
防犯カメラは電源取り方を熟知している電気工事業者を選ぼう
防犯カメラ用の屋外コンセントを増設する際や、配線方法に迷う場合は、電気工事業者に依頼するのが安心。メリットや費用相場をお伝えするので、ぜひ参考にしてください。
電気工事業者に依頼するメリット
電気工事業者に依頼すれば、以下のようなメリットがあります。
- さまざまなケースの場数を踏んでいる
- 配線工事のみ依頼できる
- 電源の取り方以外の相談もできる
防犯カメラの設置時に業者にコンセントの取り付けを依頼すると、安全性が格段にUPします。美観を損ねない設置方法も熟知しているので、見た目もストレスなく過ごせるでしょう。
今後、日常生活でも頼りにできる業者を選んでおくのもおすすめですよ。
電気工事業者の選び方
信頼できる電気工事業者を選び抜くのは、とても大切なポイント。以下の点に、着目してみてください。
- 防犯カメラの施工実績が多い業者を選ぶ
- 事前説明や見積もり内容がわかりやすい
- アフター保証があると安心
電気工事士などの資格を持ち、防犯カメラ設置の実績を積み重ねているかは必須条件。
施工内容や費用がわかりやすく表記している見積もりを作成してくれる業者も、安心できるでしょう。あとから思わぬ追加料金を請求されないためにも、しっかりと確認してください。
電気工事業者の選び方は、以下記事で詳しく解説しています。
さらに詳しく知りたい方はこちら
電気工事はどこに頼む?電気屋を選ぶ5つのポイント・費用相場も解説
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コンセント給電がいい?防犯カメラの電源取り方はプロに相談を
防犯カメラを設置する際の電源の取り方について、工事方法やコツなどをお伝えしました。
最近は、コンセントが不要な手軽な防犯カメラも増えています。しかし、安定した操作を求めるなら、はやりしっかり配線したほうが安心ですね。
電気工事業者を探す際は、多くの電気工事業者の概要や口コミを掲載しているセーフリー
がおすすめ。防犯カメラの配線や設置実績が多い店舗を比較検討できるので、気になる業者にスムーズに問合せできますよ!
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防犯カメラの電源の取り方に関するよくある質問
-
Q. 防犯カメラの電源を取るには壁に穴を開ける必要がありますか?
A.防犯カメラを有線で接続する場合、配線を室内に通すためにが壁に穴を開けるケースが一般的です。
一方、バッテリー式やソーラーパネル対応のカメラなら、配線不要で設置できるので、設置場所やカメラの種類を考慮して選びましょう。
-
Q. 防犯カメラの電源取り方を専門業者に相談できますか?
A.電気工事の資格を持つ業者に相談すれば、適切な電源位置の選定や配線の安全性が確保されるのでおすすめ。
設置場所や電源の隠し方など、セキュリティ面も含めてアドバイスが受けられますよ。
「セーフリー」では全国各地の電気工事業者を掲載しているので、希望にあわせて絞り込み検索してみてください。
-
Q. 防犯カメラのコンセント配線は自分でできますか?
A.防犯カメラの配線工事自体は、無資格で作業できます。ただし、壁に穴を開けるなどの有線工事は、専門業者に依頼すると良いでしょう。
防犯カメラを自分で配線しようと考えている方は、以下記事もチェックしてみてください。
さらに詳しく知りたい方はこちら
防犯カメラ設置を自分でやる方法とDIYの注意点【資格不要の商品も紹介】
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