2025.09.08 2025.09.08
雨漏り調査は方法によって費用や精度が大きく異なります。
この記事では、そんな雨漏りの調査について、散水調査や赤外線調査、ガス調査など7種類の調査方法とそれぞれの特徴や相場を徹底解説。安く済ませるコツ、業者選びのポイントまで詳しく紹介していきますので、調査依頼を検討中の方はぜひお役立てください。
無駄な出費を避けながら、雨漏りの原因を確実に特定・修理したい方は必見です!
目次
雨漏り調査の費用相場【調査方法別の精度も】
雨漏り調査にはさまざまな方法があり、それぞれ費用も精度も異なります。調査方法によっては数千円で済むものから数十万円に及ぶものまで幅広く、建物の構造や雨漏りの状況に応じて適した手法を選ぶ必要があります。
以下の表に、代表的な7つの調査方法の費用相場と特徴をまとめました。
費用相場 | 調査精度 状況別おすすめ |
|
---|---|---|
散水調査 | 3〜5万円 | 再現性が高く原因特定率が高い。木造やコンクリートなど構造を問わず有効 |
赤外線(サーモグラフィー)調査 | 2〜50万円 | 非破壊で広範囲を調査可能。複数箇所の不具合が疑われる場合に有効 |
電気抵抗調査 | 3〜10万円 | コンクリート造と相性が良い。乾燥時でも調査可能でコストも比較的安価 |
ガス調査 | 15〜35万円 | 微細な亀裂の特定に有効。短時間で調査できるが設備費用が高い |
発光(塗料)調査 | 5〜25万円 | 複数の雨漏り箇所を色分けして特定可能。室内に色が残らず生活に支障なし |
紫外線投射発光調査 (レインボービューシステム) |
16〜25万円 | 微細な損傷や隠れた浸入口の特定に有効。高い精度で非破壊調査が可能 |
目視の調査 | 0〜3万円 | 最も手軽で低コスト。ただし見えない場所や微細な漏れは発見が難しい |
ここからそれぞれの調査方法について詳しく見ていきましょう。
散水調査
費用相場は3〜5万円程度です。屋根や外壁の特定箇所に水をかけ、実際の雨漏りを再現して原因を突き止める方法で、調査精度が非常に高いのが特徴です。
木造や鉄骨、コンクリート造など幅広い建物で利用でき、再現性が高いため原因発見率が抜群です。ただし、水をかけてもすぐに症状が現れない場合は数時間から数日にわたり作業が必要になるため、時間と労力がかかります。
赤外線(サーモグラフィー)調査
費用相場は2〜50万円と幅広い調査法。赤外線カメラを使って温度の差を可視化し、雨水が滞留している箇所を特定する方法です。
非破壊で実施でき、複数の雨漏りを一度に検出できるのが強み。足場が不要な場合が多く簡単ですが、天候やカメラの角度により精度が左右されるため、専門的な知識と技術をもつ業者に依頼する必要があります。
電気抵抗調査
費用相場は3〜10万円です。建材の乾燥時には電気を通さず、濡れると通電する性質を利用して雨漏り箇所を特定します。
特にコンクリート造の建物と相性が良く、晴天が続いた時期でも調査できるメリットがあります。ただし、鉄骨造の建物では構造体が電気を通してしまうため、精度が落ちやすい点に注意が必要です。
ガス調査
費用相場は15〜35万円です。ヘリウムや二酸化炭素など無害のガスを注入し、検知器で漏れ箇所を特定する調査法です。
目視や水では発見できない微細な亀裂を短時間で調査できるのが強みです。機材が高額でスペースも必要なため費用は高めですが、コンクリート造で大規模建物の調査に適しています。
発光(塗料)調査
費用相場は5〜25万円です。無色透明の特殊な発光塗料を水に溶かし、雨漏りが疑われる箇所に流し込んでブラックライトで照射し特定します。
複数の色を使うことで雨漏り箇所を同時に区別できるのが特徴です。室内に塗料が残らないため生活への影響が少なく、住宅からビルまで幅広く利用されています。
紫外線投射発光調査(レインボービューシステム)
費用相場は16〜25万円です。紫外線ランプで照らすと光る専用の調査液を利用し、目視では確認できない微細なひび割れや浸入口を検出します。
非破壊で高い精度を誇るため、大規模な建物や複雑な構造に適しています。費用は比較的高めですが、正確性と効率性を兼ね備えた調査方法です。
目視の調査
費用相場は0〜3万円です。建物の外観や室内を直接確認し、ひび割れや瓦のずれなど目に見える不具合を点検します。
最も簡単で費用を抑えられる調査ですが、隠れた雨漏りや複雑な浸入経路の発見は難しいため、他の調査と組み合わせて使われるケースが多いです。
雨漏り調査費用が決まる要素は3つ【方法・範囲・場所】
雨漏り調査の費用は一律ではなく、建物の状況や依頼内容によって大きく変動します。特に影響が大きいのは「調査方法」「調査範囲」「アクセスの難易度」の3点です。
- 調査方法
- 調査範囲
- 雨漏り箇所へのアクセス難易度
ここでは、それぞれの要素がどのように費用に反映されるのか詳しく解説します。
調査方法
最も簡単な目視調査であれば数千円から数万円程度で済みますが、赤外線サーモグラフィーやガス検知などの専門機材を使用する場合は数十万円〜となります。どの手法を選ぶかによって調査費用は大きく変わり、精度とコストのバランスを考えなければいけません。
調査範囲
調査対象が一室に限られるのか、建物全体に及ぶのかによって費用は大きく変わります。例として、リビングの天井からの雨漏り1ヶ所を点検するだけなら安く済みますが、マンション全体の外壁から浸水箇所を探すとなれば費用は一気に高額になります。
また、調査範囲が広がるほど時間も長くかかり、人件費や機材費が上乗せされる点も考慮しましょう。
雨漏り箇所へのアクセス難易度
調査箇所にどれだけ近づきやすいか、といった点も費用に関係します。1階の屋根や外壁であれば脚立だけで調査できますが、2階や3階以上の高所になると足場の設置が必要になり、追加で十万円〜プラスされることも想定しなければいけません。
特に天井裏や屋根裏は狭く暗いため調査に時間がかかりやすく、構造が複雑な建物ほど費用はかさむ傾向にあります。
雨漏り調査費用を安くしたい!料金を抑える3つのポイント
雨漏り調査は方法や範囲によって数万円から数十万円まで費用に幅があります。しかし、工夫次第で料金を抑えることも可能です。
ここでは、無駄な出費を避けながら確実に調査を受けるための3つのポイントをご紹介します。
雨漏り調査+修理をセットにしている業者を選ぶ
雨漏り調査だけを単体で依頼すると、目視確認なら無料でも、散水調査や赤外線カメラを使う本格的な調査は有料になります。調査と修理をセットで依頼できる業者であれば、有料の調査費用を無料にしてくれるケースがあります。
結果的に修理の契約につながることを前提に調査費を割引しているため、コストを抑えたい人にとって大きなメリットでしょう。調査の精度を下げずに費用を抑えたいなら、調査と修理を一貫して対応する業者を選びましょう。
さらに詳しく知りたい方はこちら
雨漏り調査会社おすすめ3選!業者選びのポイントや安く抑えるコツも徹底解説
2025.09.08 2025.09.08
複数業者を比較する
一社だけの見積もりでは相場感がつかめず、割高な契約をしてしまうリスクがあります。
同じ建物でも業者によって調査方法や料金の提示が異なるため、必ず複数社から見積もりを取得!
比較することで不自然に高額な見積もりを避けられるだけでなく、極端に安い業者を見抜く判断材料にもなります。調査費用を抑える上で、見積もりの比較はもっとも確実で効果的な方法です。
予算を先に伝える
見積もりを依頼するときは、最初に予算の目安を業者に伝えておくのもおすすめです。金額の上限を明確にしておけば、それに見合った調査方法を提案してもらいやすく、不要な追加費用がかかりにくいです。
また、予算を提示しておけば業者側も無理のない範囲で計画を立てやすく、結果的にコストパフォーマンスの高い調査を受けられるでしょう。
雨漏り調査で無駄な費用をかけない業者の選び方
雨漏り調査は方法や範囲によって費用が大きく変わります。そのため、業者選びを誤ると不要な出費につながってしまいます。
ここでは、信頼できる会社を見極めながら、余計なコストを抑えるために確認しておきたいポイントをご紹介します。
- 調査実績は豊富か
- 口コミ・評判は問題ないか
- 報告書を提出してくれるか
- 出張費がかからないか
- 作業員の印象は良いか
- 見積もりの内訳や作業内容を細かく説明してくれるか
- アフターフォロー・保証は付いているか
業者比較のチェック項目として活用してください。
調査実績は豊富か
雨漏りは建物の構造や材質によって原因が異なるため、経験値がものを言う分野です。実績豊富な業者は、過去の調査例をもとに効率的に原因を特定できます。
業者のHPに施工事例や実績数が掲載されているか確認すれば、信頼度を判断する材料になります。
口コミ・評判は問題ないか
実際にサービスを利用した人の口コミは、業者の信頼性を見極める手掛かりになります。
特に施工事例や写真と一緒に紹介されている口コミは信ぴょう性が高い傾向です。
一方で、出所が不明な口コミばかりの会社は注意しましょう。複数の媒体で情報を比較すると安心です。
報告書を提出してくれるか
調査の過程や結果を明確に残した報告書を提出してくれるかどうかも確認しましょう。報告書があれば原因や修理の優先度を整理でき、余計な工事を避けられます。
調査内容を口頭で済ませてしまう会社は、後々トラブルにつながる可能性があるため避けた方が無難です。
出張費がかからないか
調査は一度で完了しない場合もあり、追加訪問が必要になる場合があります。出張費が高い業者だと、再訪問のたびにコストがかさんでしまいます。
調査後に修理も依頼する可能性を考えると、できるだけ近隣の業者を選ぶ方が経済的!
地元密着型の会社なら、迅速対応と費用削減の両立が期待できるでしょう。
お住まいのエリアから
ピッタリの業者が見つかる
作業員の印象は良いか
電話対応や現地での接し方からも、業者の姿勢を見極めます。丁寧で誠実な対応をしてくれるスタッフであれば、調査や工事も安心して任せられます。
反対に、横柄な態度が見られる会社は、作業面でも不安が残ることが多いため要注意です。
見積もりの内訳や作業内容を細かく説明してくれるか
「雨漏り調査一式」といった大雑把な見積もりは危険信号です。優良業者は作業内容や費用の内訳を細かく記載し、質問にも丁寧に答えてくれます。
明瞭な見積もりを出す会社は作業の透明性が高く、不必要な費用を請求するリスクも低いと言えます。
アフターフォロー・保証は付いているか
調査後の修理で万が一再発した場合に備え、保証やアフターフォローが用意されているか確認しましょう。保証がある会社は自社の技術に自信をもっている証拠でもあります。
長期的に見れば、保証の有無がコスト削減につながる場合もあります。
雨漏り調査の費用を抑えるならセーフリーで業者探しを!
本記事では、散水調査や赤外線調査など7種類の雨漏り調査方法ごとの特徴や費用相場を解説しました。費用が決まる仕組みや無駄な出費を避けるためのポイントもお分かりいただけたかと思います。
調査は精度や範囲によって費用差が大きく、正しい業者選びがトラブル解決の近道です。
セーフリーでは、雨漏り調査や修理に対応する業者を多数掲載しています!出来るだけ早めに対応したい雨漏りですが、土日祝・即日対応可能な業者も簡単に探せますよ。
口コミや料金を確認しながら、今の状況に合った業者をいくつかピックアップし無料見積もりで比較してみましょう!
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- 雨漏りの調査を依頼したい…
- 雨漏りしているけどどこから?
- すぐにでも調査と修理を依頼したい
雨漏りの調査費用はさまざま!
実績豊富な業者に依頼し
確実に修繕を!
雨漏り調査の費用に関するよくある質問
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Q. 雨漏り調査・修理の費用総額はどのくらい?
A.雨漏り調査の費用は調査方法によって幅があり、数万円〜数十万円です。調査後に修理まで依頼すると10万〜30万円前後、屋根全体や外壁の張り替えといった大規模工事になると100万円を超えるケースもあります。
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Q. 無料で雨漏り調査をしてくれる業者はおすすめ?
A.無料調査を掲げている業者もいますが、多くは「目視調査」が中心です。「無料」という言葉に安易に飛びつくのではなく、どの調査方法に対応しているか必ず確認しましょう。
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Q. 雨漏り調査の費用を安くする方法は?
A.調査費用を抑えるためには、まず複数業者から見積もりを取り相場を把握するのが基本です。さらに、調査と修理を一括で依頼できる業者を選ぶと、調査費用が割引または無料になるケースがあります。
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Q. 雨漏りの調査にかかる期間は?
A.簡単な目視調査であれば1〜2時間ほどで終わりますが、散水調査のように実際に水を流して原因を確認する方法では半日から数日かかるケースもあります。「数時間〜数日」と幅をもって考えておくと安心です。