2025.12.10 2025.12.10
本記事では、県民共済の火災保険で屋根修理費用をどこまでカバーできるのか、また、対象となるケースと適用外のケースの違い・条件について徹底解説していきます。
「台風・竜巻などの強風で、屋根がめくれたり、一部がズレたりしたら?」
「豪雨などで雨漏り被害が発覚したら?」
「落下物や工事ミスなどの事故で割れ欠けが生じたら?」
といったケースで、補償される場合・されない場合の違いを丁寧に解説します。
記事後半では、共済金額の目安、実際の申請の流れ・注意点もご紹介。県民共済を活用して屋根修理を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
| 作業内容 | 料金 |
|---|---|
| 瓦修理工事 | 11,000円 |
| 棟瓦の取り直し(㎡) | 20,000円〜25,000円 |
| 瓦屋根への葺き替え工事(㎡) | 5,500円〜12,000円 |
| ガルバリウム鋼板8(㎡) | 4,800円〜10,000円 |
| アスファルトシングル(㎡) | 4,500円〜8,500円 |
| スレート(㎡) | 4,300円〜8,000円 |
| 防水シート交換(㎡) | 550円〜1,500円 |
| 作業内容 | 料金 |
|---|---|
| 雨樋全修理・交換(㎡) | 3,300円〜 |
| 屋根カバー工法(㎡) | 8,800円〜 |
| 屋根塗装 光触媒プレミアムコート4回塗り(㎡) | 2,650円〜 |
| ベランダ防水工事 | 要見積もり |
| 屋根板金工事 | 要見積もり |
| 作業内容 | 料金 |
|---|---|
| 共通の諸経費、管理費等 | 20,000円〜49,999円 |
| 足場代(㎡) | 600円〜850円 |
| 撤去・処分費 (㎡) | 2,800円〜5,000円 |
| 下地板補修(㎡) | 1,800円〜4,000円 |
| 作業内容 | 料金 |
|---|---|
| シリコン塗料 | 547,800円 |
| ラジカル塗料 | 657,800円 |
| フッ素塗料 | 877,800円 |
| 無機塗料 | 1,097,800円 |
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目次
県民共済の火災保険で屋根修理はできる?【対象・対象外のケース】

県民共済の火災保険(新型火災共済)は、台風や落雷など突発的な自然災害で損傷した屋根修理に利用できます。ただし、経年劣化や施工不良が原因となる破損は補償の対象外となるため、被害の原因が重要となります。
まずは対象・対象外の違いを明確に確認しましょう。
| 被害事例 | |
|---|---|
| 対象 | ・台風で瓦が飛んだ ・落雷で屋根材が割れた ・大雪で雨樋が破損した |
| 対象外 | ・経年劣化による雨漏り ・コーキング劣化による隙間 ・施工不良に起因した破損 |
原因が自然災害であることを示す根拠(写真や業者の調査報告)がとても重要です。不安があれば、屋根修理実績のある業者へ相談し申請準備をサポートしてもらいましょう。
【対象】台風・落雷などの自然現象で被害を受けた場合
突発的な自然災害による屋根被害は、保険適用されます。
<対象となる災害の例>
- 台風・暴風・突風
- 落雷
- 雪害(積雪や落雪など)
- ひょう害
- 水災(条件あり)
自然災害と証明するには、天気情報や発生日、破損の写真が必要です。
【対象】火災で屋根が破損した場合
火災や落雷後の消火活動により屋根材が壊れたり、天井裏まで水が回るケースがあります。この場合、原因が火災であると明確なため、申請も比較的スムーズに進む傾向です。
延焼による一部破損や、濃煙による汚れの復旧工事も対象となる場合があるので覚えておきましょう。
火災関連の補償では、屋根だけでなく室内への損傷も合わせて認定されるため、被害箇所をまとめて修理依頼すると効率的です。
【特約でつけると適用】地震で屋根が破損した場合
地震による屋根被害は、基本補償では給付額が小さいため、地震特約の加入有無が適用判断のカギとなります。地震の場合は揺れによる棟瓦ズレや瓦落下、屋根内部の防水シートの破損など、見えない部分まで損傷が広がるのが特徴です。
特に日本は地震発生リスクが高いため、建物の築年数や立地によっては特約を付けておくことで安心感が大きく変わります。「いつの揺れで壊れたのか?」が問われるため、被災時は写真記録や日付を控えておきましょう。
【対象外】経年劣化で破損した場合
屋根材の寿命や金属部品のサビ、コーキングの割れといった自然な老朽化が原因の場合は補償対象外です。長年の紫外線や風雨の影響はどの住宅にも起こるため、「どこまでが災害被害で、どこからが劣化か」という線引きが重要です。
ただし、「劣化していた部分が災害で一気に破損した」と認定されるケースもあります。
「これは劣化なの?被害なの?」と迷った場合こそ、保険申請サポートしてくれる業者に相談しましょう。
県民共済の火災保険で屋根修理するときの共済金額(支払額)
県民共済の火災保険「新型火災共済」を利用して屋根修理する場合、支払われる共済金は被害内容と修理にかかる実費によって決まります。さらに、風水害と地震では上限額が異なる点も押さえておきましょう。
民間保険と違い、過大な補償は期待しづらい一方、掛け金が安く必要最低限の補償を受けられるのが県民共済の特徴です。
ここでは、屋根被害に関係する共済金の支払い範囲を表にまとめました。
| 対象となる被害 | 共済金(支払額)の目安 |
|---|---|
| 台風・大雪・突風などによる 屋根破損 |
修理実費を支給(風水害は最大600万円まで) |
| 火災・落雷による 屋根損傷 |
修理費用を補償(建物共済金額を上限) |
| 地震で屋根瓦破損 (地震特約あり) |
損害額の5%(最大300万円) |
| 雨漏りによる家財の損害 | 家財共済金額の範囲内(最高100万円) |
屋根修理にかかった費用がそのまま全額支払われるわけではなく、「修理が必要と認められた範囲」に限られます。
県民共済の火災保険で屋根修理するときの流れ

県民共済の火災保険で屋根修理するときは、以下の流れで進めていきます。
- 加入内容を確認する
- 県民共済へ事故を連絡する
- 被害状況の現地確認と書類の取得
- 必要書類を郵送する
- 審査後に共済金が振り込まれる
- 「共済金お支払いのご案内」を確認する
- 屋根修理業者と契約する
- 修理を実施し工事代金を支払う
県民共済へ連絡する前に修理を進めてしまうと、補償の対象外になるので注意してください。
被害の状況は必ず写真に残し、共済金の内容が確定してから工事契約を進めましょう。
県民共済の火災保険で屋根修理するときの注意点
屋根修理で共済金を利用するには、対象となる損害の条件や申請のタイミングなど、知っておくべきルールがあります。以下のポイントを必ず確認しておきましょう。
修理前に共済金の申請を済ませる
共済金の申請は、屋根修理よりも先です。修理を先にしてしまうと、被害状況が証明できず「共済金が支払われない」ケースが実際に発生しています。
応急処置する場合は、以下を徹底しましょう。
- 損箇所の写真を複数角度から撮影
- 台風など災害の発生日を記録
- 被害拡大防止のための応急処置のみ対応(防水シートなど)
「とりあえず直す」は大きなリスクにつながります。
事故報告→査定→修理の正しい順番で進めてください。
修理額は全額保障されない
新型火災共済では、損害額に対し満額が支払われるわけではありません。補償額は契約内容(建物/家財)、損害の程度、共済金の上限によって大きく左右されます。
台風被害で大規模な工事が必要になると、共済金だけでは賄いきれず、自己負担が発生します。見積もり額=保険支払額ではないため、必ず補償内容を確認し、資金計画も立てておきましょう。
修理は原状回復のみ適用される
県民共済の補償対象は「被災前の状態に戻すための修理」です。次のような工事は補償されません。
- 屋根材のアップグレード
- 雨仕舞改善などの機能追加
- 外観リフォーム
つまり、台風でスレート屋根が割れた場合はスレート交換のみ。カラーベストからガルバリウムへ変更したい場合は、差額を自己負担する必要があります。
「どうせ直すなら良い素材で」と考えがちですが、共済金の対象外範囲を理解しておかないと想定以上の支払いにつながります。
共済金の支払い後に業者と契約する
共済金が支給されると確定する前の契約は危険です。最悪の場合、申請内容が認められず全額自己負担で高額請求だけが残るという事態もあり得ます。
業者の中には「保険で全額おります!大丈夫です!」と強引に契約を迫る悪質なケースも!
焦らず、共済金の支払い決定通知→契約締結の順で進めてください。
他県の県民共済には加入できない
県民共済は原則として居住地、勤務地のある県のみ加入できます。引越したり勤務地が変わった場合、そのままでは補償対象外になります。
「加入しているつもりが、実は対象外だった」という事態を避けるため、住所変更時は必ず契約内容を確認し、変更手続きを済ませておきましょう。
県民共済の火災保険と業者選びで屋根修理費用を抑えるポイント

火災保険を活用しつつ、さらに費用を抑えながら屋根修理を依頼する3つのポイントを解説します。
自社施工の地域密着型業者を選ぶ
屋根修理を依頼するときは、下請けに丸投げする会社より自社施工の地域密着型の業者が適しています。
中間マージンが発生しないため費用が抑えられ、急な雨漏りにも迅速に駆けつけてくれるのがメリット!
さらに、地域性を理解している業者なら、台風の影響を受けやすい屋根形状や、強風で破損しやすい素材にも精通しており、再発防止につながる提案も期待できます。
トラブル時にすぐ相談できる距離感も魅力です。
お住まいのエリアから
ピッタリの業者が見つかる
屋根修理の実績豊富な業者を選ぶ
火災保険や共済申請に慣れていない業者の場合、必要書類の不備や写真撮影の不足により、共済金の申請が通りにくくなる恐れがあります。屋根修理は専門性が高く、特に台風による破損は細かな診断力が問われます。
過去の工事実績や施工事例を確認し、雨漏り調査や台風被害の補修経験が豊富な業者を選びましょう。実績がある会社ほど、共済の査定で評価されやすい証拠提出もスムーズに対応してくれます。
修理内容と見積もりを細かく説明してくれる業者を選ぶ
見積書に「屋根修理一式」としか記載せず、具体的な内容を説明しない業者は要注意です。不明確な見積りはトラブルにつながり、共済側から承認されにくい場合があります。
「どこが破損しているのか」「なぜその工事が必要なのか」「どの材料を使うのか」丁寧に説明してくれる業者であれば、適正な工事が期待でき、共済金の申請資料としても信頼性が高まります。
疑問点があればその場ですぐ答えてくれるかも重要な判断ポイントです。
県民共済の火災保険で屋根修理するときは業者選びも大切!
県民共済の火災保険は、自然災害や火災による屋根の破損を補償してくれます。ただし、申請の流れや条件を理解しておかないと、思うように共済金が受け取れない場合があります。
確実に補償を受けるためにも、申請手続きや修理内容の丁寧に確認しましょう。また、修理費用を抑えるには業者もじっくり選定してください。
セーフリーでは、口コミ評価や料金を比較しながら自分に合った屋根修理業者を探せます!現地調査・見積もり無料の業者も多く、土日祝・即日対応の依頼先も多数掲載。
まずはいくつか業者を探し、無料見積もりで比較してみましょう!
\保険適用についてもプロに相談してみよう!/
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- 屋根修理費用を抑えたい…
- 屋根修理で火災保険が使えるか知りたい…
- 台風で屋根が破損…安く修理したい

県民共済の火災保険は屋根修理に使える!
共済金と適切な業者選びで
修理費用を賢く節約!
県民共済の火災保険と屋根修理に関するよくある質問
-
Q. 台風で屋根が壊れた場合、県民共済の火災保険で修理できる?
A.台風や突風など、突発的な自然災害が原因で屋根が破損した場合は、県民共済の「新型火災共済」で修理費用が補償されます。被害状況が分かる写真や発生日の記録が重要な判断材料になります。
-
Q. 経年劣化で屋根が傷んだ場合も共済金は支払われる?
A.経年劣化や老朽化が原因の破損は補償対象外です。ただし、劣化していた部分が台風などの災害で破損した場合は、災害分のみ補償されることがあります。
-
Q. 共済金が出るかどうか、業者に判断してもらえる?
A.多くの屋根修理業者は保険・共済申請に慣れており、災害による損害かどうか現地調査で判断してくれます。申請に必要な写真撮影や見積作成もサポートしてくれるため、不安がある方は業者に相談するのがおすすめです。
























