2025.09.08 2025.09.08
「台風で屋根が飛ぶのはどんな条件が整ったとき?」
「被害を防ぐのに効果的な対策は?」
と不安に思う方もいるでしょう。実際、棟板金や瓦、さらに屋根自体が飛ばされるケースもあり、経年劣化やメンテナンス不足が主な原因とされています。
本記事では、台風で屋根が飛ぶ原因や被害を受けやすい屋根の特徴を解説。確実な対策と万一の際の正しい対処法まで詳しくご紹介します。
台風に備えて、この記事を参考に大きな被害を防ぎましょう。
目次
台風で屋根が飛ぶのはどんなとき?被害が多い3つのケースと発生条件
台風の強風は想像以上に屋根へ大きな負担を与えます。経年劣化やメンテナンス不足があると棟板金や瓦などの部材が外れやすく、時には屋根全体が飛ばされる深刻な事態につながる場合も。
ここでは、実際に被害の多い3つのケースと発生条件について解説していきます。
棟板金(トタン屋根)が飛ぶ場合
棟板金はスレート屋根や金属屋根の頂部を覆っている金属板で、釘で固定されています。年月が経つと熱膨張や収縮によって釘が緩み、板金が浮きやすくなります。
その状態で台風の突風を受けると、1〜3mもの板金が一気に飛ばされるリスクがあります。さらに、飛散した棟板金は歩行者や近隣住宅に衝突し、二次被害のリスクが極めて高い部材です。
瓦が飛ぶ場合
瓦屋根は瓦自体の重量があるとはいえ、風速25m/秒以上になると飛散の危険が高まります。瓦がズレたり割れていたり、固定している漆喰が崩れていると、風の圧力をもろに受けて外れやすくなります。
さらに、窓ガラスが割れて室内に風が吹き込むと、内部からの圧力が加わり瓦が押し上げられて飛ばされるケースも。瓦そのものだけでなく、周辺部材の状態も安全性を大きく左右します。
屋根自体が飛ぶ場合
最も深刻なのが屋根全体が飛ばされるケースです。窓ガラスの破損によって強風が室内に入り込み、屋根を下から突き上げるように圧力がかかることで発生します。
築年数の浅い家や重い屋根材を使っている住宅でも、窓から風が吹き込めば屋根が剥がれる危険は避けられません。屋根が丸ごと飛ばされれば建物内部に大量の雨が流れ込み、柱や梁が腐食して住まいの耐久性が著しく低下してしまいます。
さらに詳しく知りたい方はこちら
屋根が飛んだらどこに連絡?風ではがれた際の対処法から被害責任・トラブル事例まで徹底解説
2025.09.08 2025.09.08
台風で飛ばされやすい屋根の特徴・弱点まとめ【形状・方角・立地etc.】
台風の強風によって屋根が飛ぶ被害は、すべての住宅に起こりうるものです。しかし、屋根の形状や素材の状態、立地環境によっても飛ばされやすさは大きく変わります。
以下のような、台風時に被害を受けやすい屋根の特徴に当てはまらないかどうかチェックしてみましょう。
- 棟板金が浮いている、または釘が緩んでいる状態
- 屋根材同士の間に隙間がある、漆喰が崩れている
- 瓦がずれている、割れている、または脱落している
- スレート材や金属屋根の一部に破損や欠落がある
- 陸屋根や片流れ屋根など風を受けやすい形状をしている
- 強風が吹き込みやすい立地(海沿いや高台、角地など)
- 窓ガラスが破損している
- 築年数が20〜30年経っている
これらに該当する屋根は、台風の影響を受けやすく飛散リスクが高まります。小さな異変を見逃さず、早めの点検と補修を済ませておくと安心です。
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台風で屋根が飛ばされないための対策4選【業者依頼が基本!】
台風で屋根が飛ぶ被害は、準備次第でリスクを減らせます。屋根本体のメンテナンスは専門知識が必要なため業者への依頼が基本ですが、窓や家の周囲の対策も欠かせません。
ここでは、被害を防ぐための具体的な方法を4つご紹介します。
屋根修理業者に依頼する
屋根は普段目にする機会が少なく、劣化や不具合に気づきにくい部分です。台風で屋根が飛ぶケースの多くは、釘が浮いた棟板金やズレた瓦など小さな劣化から始まります。
専門業者に点検を依頼すれば、ドローン調査や散水検査を用いて普段確認できない箇所までチェック可能です。劣化が見つかった場合は、板金の再固定や漆喰の補修など、被害が広がる前に手を打てます。
特に築10年以上の屋根は定期点検を習慣化することが推奨されます。
窓のひび割れ修理・保護する
台風で屋根が飛ぶ大きな要因は、窓ガラスが割れて室内に風が吹き込み、内側から屋根を押し上げてしまう現象です。たとえ小さなひびでも放置すれば、強風で一気に破損し大きな事故につながります。
台風が近づいていると分かった時点で、ガラス修理やシーリング材で補修しておきましょう。
雨戸やシャッターがあれば必ず閉め、無い場合は窓に養生テープを米印状に貼り、さらに段ボールで内側から補強します。
補強の際は、段ボールを窓枠のサイズに合わせて切り貼りし、外側ではなく内側に設置するのがポイントです。
網戸・シャッターは閉めておく
台風時は小石や枝などの飛来物が猛スピードで窓に衝突します。雨戸やシャッターを閉めておけば、窓ガラスの割れを防ぐと同時に、屋内への風の侵入を大幅に減らせます。
網戸も風圧で外れてしまう恐れがあるため、しっかり閉じておくか外して室内にしまうのが安全です。もし雨戸やシャッターが設置されていない住宅であれば、厚手のカーテンやシーツを窓に固定しておくだけでも、割れたガラスの飛散を抑える効果が期待できます。
外の物を中にしまう
庭やベランダにある植木鉢や物干し竿、収納ボックスなどは、台風の強風で空を舞う凶器に変わります。飛来物が屋根を直撃すれば、その衝撃で瓦が割れたり、棟板金が外れて飛散する原因になります。
台風接近の予報が出たら、外にある軽量なものはすぐに室内や倉庫に入れ、移動できない大きな物はロープでしっかり固定しておきましょう。
過去に、固定されていないベランダのパラソルや物干しが隣家の屋根を直撃し、大きな損害賠償につながったケースも報告されています。小さな備えが大きな被害を防ぐことを意識してください。
対策しても屋根がはがれて飛んでしまった際の対処法!
前もってどれだけ台風に備えていても、台風の威力によっては屋根が飛ばされてしまうことはあります。その際は慌てず、次の流れに沿って対応しましょう。
- 屋根修理業者に依頼する
- 保険会社に連絡する
- 現地調査・契約
- 火災保険の申請
- 修理作業
一連の流れを踏めば、被害を最小限に抑えつつ修理をスムーズに進められます。被害状況の記録や保険申請に必要な書類の準備を忘れず、冷静に対応しましょう。
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台風で屋根が飛んだら被害は誰の責任?賠償・トラブル事例
台風の強風によって屋根材や棟板金が飛び、隣家や通行人に被害を与えてしまうケースは起こり得ます。このような場合「責任は自分にあるのか?」と不安に感じる方も多いでしょう。
ここでは、法律上の賠償責任がどう判断されるのか、実際に起こり得るトラブル事例とあわせて解説します。
賠償責任が発生しないケース
台風や竜巻などの自然災害は「不可抗力」にあたるため、原則として所有者に損害賠償責任はありません。
たとえ自宅の屋根材が飛び、近隣の外壁や車を傷つけたとしても、自然災害の影響であれば通常は賠償義務は発生しないと考えられています。
被害を受けた側は火災保険を利用して修繕するのが一般的です。
賠償責任が発生するケース
一方で、所有者が適切な維持管理を怠っていた場合は話が変わります。
例えば、釘が抜けたまま放置された棟板金や、瓦が崩れかけている状態を修理せずに放置していた場合、その瑕疵が原因で屋根材が飛散すれば「所有者の過失」とみなされる可能性があります。
民法717条では「土地の工作物に瑕疵があることで他人に損害を与えた場合、所有者に賠償責任が生じる」と定められており、責任を問われる可能性が高いでしょう。
実際に起こり得るトラブル事例
実際のトラブルとして、老朽化した瓦屋根を放置した結果、台風で飛散し隣家のカーポートを破損させたケースがあります。この場合、裁判で「適切な修繕を怠ったことが原因」と判断され、賠償命令が下された事例も報告されています。
一方で、台風直後に迅速に応急処置し、二次被害を防げたことで賠償請求を回避できたケースもあります。
普段からの点検と修繕が重要
台風の被害は避けられない場合もありますが、劣化を放置したままでは責任を問われる可能性が高まります。
棟板金の浮きや瓦のズレは大きなトラブルのもとになりやすい部分!
心配な箇所があるなら台風シーズンを迎える前に必ず修理依頼し、強風被害と周囲への責任の両方の対策を済ませておきましょう。
台風で屋根が飛ぶ前に業者メンテナンスを!被害対策・弱点強化の相談も!
本記事では、台風で屋根が飛ぶ原因や被害を受けやすい屋根の特徴、具体的な対策を解説しました。万が一の対処法もお分かりいただけたかと思います。
屋根の劣化やズレを放置すると、強風時に一気に被害が拡大する恐れがあります。定期的な点検と修理を信頼できる業者に任せることが何より重要です。
屋根修理業者はセーフリーに多数掲載!現地調査・見積もり無料の業者や土日祝・即日対応可能な業者も簡単に探せます。口コミや料金を確認しながら比較し、気になる業者を見つけたら無料見積もりに進んでみましょう!
\台風予報前に屋根周りの点検を!/
- 台風予報で屋根が心配…
- 屋根がだいぶ古い…飛んでいかないか不安
- 台風前に屋根を頑丈にしておきたい
屋根は台風で飛ぶ可能性あり!
早めにメンテナンス・修理し
徹底的に予防を!
台風による屋根被害に関するよくある質問
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Q. 台風で屋根が飛ぶ主な原因は?
A.台風で屋根が飛んでしまう大きな原因は、経年劣化やメンテナンス不足による屋根材の緩みや破損です。さらに、窓ガラスが割れて室内に風が吹き込み、内側から屋根を押し上げることで全体が飛ばされてしまうケースもあります。
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Q. 台風の前に自分でできる屋根対策はある?
A.専門的な修理や補強は業者に依頼するのが基本ですが、台風直前でもできる対策はあります。
- 庭やベランダの植木鉢や物干し竿など飛散しやすい物を片付けること
- 雨戸やシャッターを閉めること
- 窓ガラスに養生テープや段ボールで補強をすること
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Q. 風で屋根がはがれたり、最悪飛んでしまった場合はどうすれば良い?
A.万一屋根が飛ばされてしまった場合は、まずご家族と近隣の安全を確保することが最優先です。その後、応急処置し落ち着いたら屋根修理業者へ連絡しましょう。