2024.12.29 2025.02.28
外壁塗装に火災保険が適用できるケースと条件をご紹介します。
比較的費用が高額なイメージがある外壁塗装ですが、加入している「火災保険」の条件さえ満たせば、費用を軽減できる可能性があります。
外壁塗装に適用される保険の種類についても詳しく解説しますので、外壁塗装を検討中の方はぜひ参考にしてください。
目次
外壁塗装に火災保険が適用されるケース
外壁塗装に火災保険が適用されるケースについてご紹介します。
比較的幅広い対象に適用されると言われている火災保険ですが、外壁塗装の補修適用に関しては幾つかのケースに限定されます。全ての状況が対象とはなりませんので、ご注意を。
外壁塗装に火災保険が適用されるケースを詳しく解説していきましょう。
台風などの災害で外壁が破損した場合
外壁塗装で火災保険が適用されるケースは、よくある自然災害によって外壁が損傷し、補修が必要となった場合です。
例えば、台風の強風や突風によって飛んできた物が外壁にぶつかって傷がついた場合や、豪雪や雹で外壁に亀裂が生じた場合が考えられます。
こうした突発的な災害が原因で発生した損害に対して、火災保険は適用されると覚えておいてください。
火事などの人的災害の場合
一般的に「住宅火災保険」や「住宅総合保険」は、火災などの人的災害にも対応できると言われています。もし下記のようなケースであれば、火災保険が適用される可能性が高いでしょう。
- 暴動などで火災が発生して外壁が破損した
- 車がぶつかって門扉が破損してしまった
- 近所の子どもが家の外壁に落書きをした
上記のような人的な外壁の破損も火災保険の補償対象になる場合がありますが、もちろん保険の種類や契約内容により微妙に違いがあります。
考え得る全てのケースを補償の対象としたいなら、人災も対象の火災保険を選択してください。
外壁塗装に火災保険が適用されないケース
外壁塗装に火災保険が適用されないケースをご紹介します。
家主にとって外壁塗装に火災保険が適用されるのは嬉しいポイントですが、状況やケースによっては適用されない場合も。この場合は申請しても却下となりますので、事前に知っておくと助かります。
外壁塗装に火災保険が適用されないケースを詳しく解説しましょう。
年数の経過による劣化の場合
あらゆる自然災害に対応している火災保険でも、年数経過による劣化の外壁塗装には適用されません。これは災害が原因ではなく、時間が経ったことによる劣化だからです。
以下のような劣化サインの場合、火災保険の適用は難しいでしょう。
- 色褪せ
- ひび割れ
- こびりついた汚れ
- コケやカビ
- 金属部分のサビ
- サイディングの割れ
災害による外壁のひび割れなら話は別ですが、長年経過して自然にできたひび割れと災害などで急にできたひび割れは、プロが確認すればすぐに違いが分かります。
自然災害と関係のない外壁の劣化では申請できないことを覚えておきましょう。
家主の不注意に起因した破損の場合
たとえば、家主の不注意によって外壁にぶつかってしまった、もしくは傷をつけてしまったという場合でも、火災保険による外壁塗装はできません。
これも災害とは関係なく、保険でカバーしているサポート内容ではないからです。事前に契約している保険の適用範囲を確認して、申請トラブルを避けるようにしてください。
美観向上のための塗装の場合
また美観や機能向上を目的とした外壁塗装も補償の対象外となります。
「デザインを変更したい」、「外壁カラーを変えたい」、「性能が良くなった新しい塗料を導入したい」などの自己都合では保険は適用されません。
火災保険が適用となるのは、家を維持するための原状回復のサポートが目的なので、特に機能上必要ない補修や変更は許可が下りないので要注意です。
ただ外壁塗装をしたいという理由だけでは、保険の適用は不可です。
外壁塗装に火災保険が適用される条件
外壁塗装に火災保険が適用される条件をご紹介します。
外壁塗装に火災保険を適用したい場合、決められている幾つかの条件を満たす必要があります。まずは以下に挙げている条件を満たしているか考慮してみましょう。
それぞれ求められる条件を詳しく解説していきます。
災害による損害を受けていること
火災保険を適用できる外壁塗装は、災害によって外壁に被害を受けた場合です。
一般的には台風や突風、豪雪、雹などの災害が対象となり、外壁に損傷ができてしまった、もしくはメンテナンスや補修が必要という場合に適用の判断が下されます。
特に日本は台風などの自然災害の多い国ですから、何かと助けとなるサポート内容でしょう。
適用となる保険に加入していること
また加入している火災保険の契約内容に、災害の特約が含まれていることが条件となります。
保険の中には、特定の災害のみが対象になっている場合もあり、契約内容を今一度確認してみる必要があるでしょう。また地震の補償は火災保険には含まれないことが多々あります。
地震が原因のひび割れや破損の場合は、地震保険を別途契約している必要があります。この地震保険は、単独での契約ではなく火災保険に組み合わせる形が多いようです。
地震が比較的多い地域に持ち家がある方は、事前に検討してみる価値があるでしょう。
補修額が免責額を超えること
通常、火災保険には決まった金額以下の補修工事は適用されない免責額が設定されているため、申請時には注意が必要です。
もし火災保険を適用したいと思っても、外壁塗装の費用が免責金額を下回れば保険は適用されません。
これが申請の条件になりますので、見積もりを取る際や申請書を書く際には金額に注意してください。
損害から3年以内に申請すること
外壁塗装に火災保険を適用させるためには、損害から3年以内に申請するように求められています。
これは基本的な期限ルールで、どの会社の火災保険でも年数の期限は定められていますので、申請する予定がある時には注意が必要です。
もし3年を越えている場合、外壁の損害の原因を特定することが難しくなるため、なるべく早めの申請・請求が求められているのです。加入している保険会社の期限を確認しておきましょう。
外壁塗装に適用される火災保険の種類
外壁塗装に適用される火災保険の種類をご紹介します。
外壁塗装に適用可能な火災保険は、3種類あります。適用の可能性がある火災保険は、加入している保険の種類によって補償範囲が異なりますので、申請前に確認が必要です。
詳しく解説していきます。
住宅火災保険
「住宅火災保険」は最も基本的な保険で、風災や雪災、落雷などの自然災害が対象となります。
ただ水害や水漏れ、物体落下などは補償範囲外ですので、よくありがちな自然災害にのみ対応する保険と覚えておくべきでしょう。
水害が含まれていないので、家が川や海の近くにある方、水害の多い地域などに住んでいる方は保険を選ぶ時によく考えることをおすすめします。
住宅総合保険
住宅火災保険に加えて、さらに幅広い補償内容が付いてくるのが「住宅総合保険」です。
自然災害などで受けた被害の補償に加え、水害や物体の衝突、盗難、不注意による破損も補償対象となります。考え得るほとんどの状況に対応してくれるので、実に心強い保険です。
オールリスク型保険
「オールリスク型保険とは」補償範囲の最も広い火災保険プランです。火災や爆発、自然災害にはもちろんのこと、偶然・外来・突発的な出来事による物的損害を全て保証してくれます。
起こり得る全ての事故や出来事を保険でカバーしたいと考える方に一番向いている保険です。
ただ補償内容は各保険会社のプランもしくはグレードによって多少異なるので、事前に外壁に関する補償内容をチェックしておくことをおすすめします。
外壁塗装で火災保険を利用する際の申請方法
外壁塗装で火災保険を利用する際の申請方法についてご紹介します。
外壁塗装で火災保険を適用する場合、以下のような手順で申請を行ってください。
- 業者に補修箇所を見積もってもらう
- 保険会社に申請する
- 必要書類を用意して保険会社に送付する
- 鑑定人による調査を受ける
- 受給できるかどうかと金額の決定
- 保険金の支払い
外壁塗装の補修に火災保険を適用したいなら、まず被害状況を確認して業者に見積もりを取ってもらう必要があります。この見積もりは保険の申請に欠かせない書類ですので、信頼できる業者に依頼してください。
保険会社に申請する際の書類には、保険金の請求書や事故内容報告書、被害状況を証明する写真、業者が作成した見積書などが必要となります。
手続きを考えると億劫になりがちですが、業者は保険の手続きにも慣れていますので、サポートしてもらって迅速に申請を行ってください。
外壁塗装の火災保険申請は専門家に相談!
外壁塗装に火災保険が適用できるケースと条件をご紹介しました。
外壁塗装に火災保険を適用できるケースは、自然災害などの補償が基本ですが、保険内容によってはもっと幅広い補償も受けられます。保険の種類も幾つかありますので、最適なものを選択しましょう。
外壁塗装の費用を火災保険でカバーしたい方は、ぜひ契約している保険の内容を確認してみてください。
とはいえ、外壁塗装を火災保険でカバーするための申請は、素人には難しいのが現状。スムーズに保険の申請を行うには、プロの業者に相談するのがおすすめです。
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