2025.08.26 2025.08.26
この記事では、クレーン車を使った大木伐採の費用について徹底解説します。
大木伐採にクレーン車を使用する場合、木の高さや太さによって費用が大きく変わります。さらにクレーン車本体の費用に加え、高所作業車や人件費、伐採後の処分費も発生するため、全体の相場を把握しておきましょう。
本記事では、クレーン車が必要になるケースや木のサイズごとの費用相場を紹介します。安く依頼するための方法や業者選びのポイントも徹底解説。
「クレーン車を使うと伐採費用はいくらかかる?」と気になっている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
大木伐採でクレーン車が必要になるケース【費用の前に確認】
大木を伐採するとき、必ずしもクレーン車を使うわけではありません。低木や中木であれば人力やチェーンソーだけで対応できることも多いです。
しかし、あまりにも高さや太さがある木、周囲の環境などによってクレーン車を導入しなければ安全に作業できない状況もあります。
- 大木の高さが非常に大きいケース
- 周囲に建物や電線がある場合
- 人力やチェーンソーだけでは危険な場合
ここでは、クレーン車が必要になる代表的なケースを見ていきましょう。
大木の高さが非常に大きいケース
高さ15メートルを超えるような大木は、枝や幹を人力で処理するのが難しくなります。特に20〜30メートル級のケヤキやスギ、マツのような樹木は、チェーンソーだけでは切り倒すのが危険で、倒す方向を誤れば周囲に被害が及ぶ恐れがあるでしょう。
クレーン車を使えば、枝を上から順に切り落としながら安全に作業を進められるため、効率的かつリスクを抑えた伐採が可能です。
周囲に建物や電線がある場合
住宅街や市街地にある大木では、建物や電線に枝がかかっているケースがあります。このような環境で木をそのまま倒すと、屋根や壁を損傷させたり、電線を切断する事故につながります。
クレーン車を使用すると、切り分けた枝や幹を吊り上げて安全な場所に下ろせるため、周囲への影響を最小限に抑えられるでしょう。特に狭小地や道路に面した敷地では、クレーン車の利用が不可欠です。
人力やチェーンソーだけでは危険な場合
木が老朽化して内部が空洞化している場合や、傾いている大木は、人力だけで伐採すると倒木の方向を制御できず、作業員や周囲が危険です。こうしたケースでは、チェーンソーで切り込みを入れるだけでは不十分で、クレーン車で幹を支えながら少しずつ切り下ろす方法が採用されます。
作業中に木が不安定になってもクレーンで保持できるため、安全面で大きなメリットがあります。
大木伐採でクレーン車を使ったの費用相場
大木の伐採は人力だけで対応できる範囲を超え、安全面を確保するためにクレーン車や高所作業車といった重機の導入が欠かせません。これらの重機はサイズや能力によって費用が異なり、現場の条件によって必要な機材も変わってきます。
ここでは、クレーン車と高所作業車を利用する場合の費用相場をサイズ別に整理しました。
クレーン車の費用
大木を吊り下ろしながら伐採する場合はクレーン車の使用が一般的です。サイズが大きいほど吊り上げられる重量や高さが増しますが、その分費用も変動します。
1日あたりの相場を見てみましょう。
大きさ | 料金相場(1日〜) |
---|---|
5t | 80,000円 |
12t | 50,000円 |
16t | 60,000円 |
35t | 90,000円 |
クレーン車は吊り上げ能力だけでなく、現場までの搬入経路や設置場所の広さも選定に影響します。狭い住宅地では小型クレーンが選ばれる一方、巨大な大木を処理する際は大型クレーンが必要となり、その分費用も高くなります。
高所作業車の費用
木の上部にある枝を切り落とすときは、高所作業車を併用するケースがあります。特にクレーン車を設置できない狭小地や、細かい作業が必要な現場で活躍します。
1日あたりの費用相場は以下を確認してください。
大きさ | 料金相場(1日〜) |
---|---|
2t | 60,000円 |
3t | 70,000円 |
4t | 85,000円 |
5t | 13万円 |
高所作業車は高さと作業スペースの確保に優れているため、安全に効率よく伐採を進められるのが特徴です。ただし、大型のものほど設置スペースを必要とするため、現場の条件に応じて適切なサイズを選びましょう。
大木伐採でクレーン車使用時に発生するその他の費用【作業費用・人件費・処分費】
大木の伐採にクレーン車を導入する場合、重機のレンタル費用だけでなく、伐採作業そのものや抜根、整地、廃材処理など多岐にわたる費用が発生します。特に抜根や処分は木の大きさや現場環境によって大きく変動するため、この機会に確認しておきましょう。
大木伐採で想定される主な作業内容と費用の目安をまとめました。
作業内容 | 費用の目安 |
---|---|
伐採作業 | 1本:15,000円~ |
抜根作業 | 1本:6,000円~ |
整地作業 | 1㎡:300円 |
木の処分費用 | 1本:2,000円~ |
木の運搬費用 | 1本:3,000円~ |
クレーン車の使用 | 1日:50,000円〜 |
上記はあくまで目安であり、幹の太さが80センチを超えるような巨木や、根が深く張り巡らされているケースでは、追加で数万円から十数万円が必要になる場合も想定されます。
さらに、根の回収を別途請求する業者もあるため、見積もりを依頼する際は「伐採」「抜根」「根の回収」「処分」がすべて含まれているか確認しましょう。
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大木伐採でクレーン車を使用した際の費用・施工事例を紹介
クレーン車を導入した伐採で、実際にどの程度の費用がかかるのかイメージできるよう、施工事例を見てみましょう。
事例1.高さ20メートルのクスノキを伐採したケース
住宅街に生えていた高さ20メートル、幹周り80センチのクスノキを伐採した例では、安全確保のために16tクレーンを使用しました。
- クレーンレンタル費用:1日あたり60,000円
- 作業員4名の人件費:約12万円
- 伐採作業:15万円
- 抜根費用:25,000円
- 処分と運搬:50,000円
最終的な総額はおよそ40万円となり、大型クレーンを使った伐採では重機費用と人件費が大きな割合を占めているのが分かります。
事例2.電線に接している高さ15メートルのスギ3本を伐採したケース
道路沿いに立っていた高さ15メートルのスギ3本は、枝が電線に接触していたため特殊作業が必要でした。12tクレーンを利用して枝を少しずつ切り落とし、ロープで吊り下ろしながら処理を実施。
- クレーン代:50,000円
- 人件費と交通誘導:15万円
- 伐採費用:30万円
- 抜根:21万円
- 搬出処分:10万円
総額は約80万円となりました。周囲の環境が複雑な現場では、安全対策や追加作業もかかります。
事例3.高さ10メートルのマツ5本を伐採・整地したケース
広い敷地に生えていた高さ10メートルのマツ5本を伐採した例では、作業効率を考えて高所作業車を併用しました。
- 高所作業車3tクラスの費用:70,000円
- 伐採費用5本:40万円
- 抜根費用:15万円
- 整地費用:30㎡分で9万円
- 運搬と処分費:12万円
総額は約85万円でした。伐採本数が増えると、処分費と整地費用が大きな割合を占めることが分かります。
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大木伐採でクレーン車使用の費用を安くする方法4選
クレーン車を使った大木伐採は、工夫次第で費用を抑えられます。ここでは、クレーン車を用いた伐採費用を少しでも安くするための方法を4つ紹介します。
繁忙期をずらして依頼する
伐採業者の繁忙期は、木が成長する春から夏、また台風や大雨の後など依頼が集中する時期です。この時期は業者のスケジュールが埋まりやすく、料金も割高になることがあります。
一方、冬場など比較的依頼が少ない時期を狙えば、見積もりが下がりやすくなることも。スケジュールに余裕があるなら、依頼時期を調整するだけで数万円単位の節約につながるかもしれません。
複数業者の見積もりを比較する
大木伐採の費用は業者によって差が大きく、同じ条件でも数十万円変わるケースも珍しくありません。特にクレーン車の選定は業者によって判断が分かれやすく、ある業者では35tを提案しても、別の業者は16tで十分と判断されるケースもあります。
見積もりを複数比較すれば余計な費用を避けつつ、適切な重機で作業してもらえるため、結果的に全体コストを抑えられるでしょう。
伐採した木を再利用する
伐採後の木材は通常であれば処分費用が発生しますが、薪やチップとして再利用すれば廃棄コストを抑えられます。例えば、薪ストーブを使っている家庭では伐採した木を薪として活用でき、業者に処分を依頼する必要がありません。
自治体によっては木材を資源として回収してくれる場合もあり、処分費用を節約できる場合も!
廃棄ではなく再利用の視点をもつことで、費用を削減していきましょう。
自治体の補助金を活用する
大木が倒木の危険を及ぼす場合や、生活に支障をきたす木を伐採する場合、自治体の「危険木伐採補助金」や「支障木伐採補助金」を利用できるケースがあります。
助成額は数万円から十数万円と自治体によって異なりますが、伐採費用を大きく減らせます。制度の対象条件が限定される場合も多いので、依頼前にお住まいの自治体に確認してみましょう。
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大木伐採でクレーン車使用を適正費用で依頼するための3つのポイント
最後に、適正料金で大木伐採を依頼するために押さえておきたい3つのポイントを見ていきましょう。
地元の伐採業者に依頼する
クレーン車を使った伐採は、重機を現場まで運搬する費用も見積もりに含まれます。遠方の業者に依頼すると移動コストが上乗せされ、総額が高くなってしまいます。
その点、地域密着の業者であれば移動コストが抑えられるため、同じ作業でも費用を安く抑えやすいのがメリット。また、地元に拠点を置いていることで現地調査やアフター対応も期待できます。
お住まいのエリアから
ピッタリの業者が見つかる
口コミ・実績を確認する
料金の安さだけで業者を選ぶと、作業後に追加費用を請求されたり、仕上がりに不満が残ったりするリスクがあります。そのため、前もって口コミや施工実績を必ず確認しましょう。
過去の作業写真や利用者の声を参考にすれば、技術力や対応の丁寧さを判断できます。特にクレーン車を扱う作業は高い技術が求められるため、実績豊富な業者を選ぶと安心です。
資格・保険加入の有無をチェックする
大木伐採は危険を伴う作業なので、万が一の事故に備えて資格や保険の有無を確認しておきましょう。
伐採作業には「伐木等特別教育」や「玉掛け技能講習」といった資格が必要で、保有しているスタッフがいる業者なら安心。
また、作業中の事故や近隣被害に備えた損害保険に加入しているかどうかも重要なチェックポイントです。
クレーン車使用の大木伐採費用を抑えるには業者選びがカギ!
本記事では、クレーン車を使用した大木伐採の費用相場や実際の事例、さらに費用を安くするための工夫について解説しました。
大木の伐採は高さや太さによって必要機材や人員が増えるため、想像以上に費用がかかるケースも少なくありません。安全に作業を進め、無駄な出費を避けるためには、信頼できる業者を見極めて依頼することが何よりも大切です。
業者探しはセーフリーをご活用ください!安心して依頼できる格安業者が多数掲載されており、口コミや料金を比較しながら簡単に探せます。見積もり無料の業者も多いので、まずはいくつか気になる業者をピックアップしてみましょう!
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大木伐採とクレーン費用に関するよくある質問
-
Q. 大木伐採でクレーン車を使う場合、費用はどれくらいかかる?
A.クレーン車を導入する伐採は、重機のレンタル費用だけでなく人件費や処分費も加算されます。1日あたりのクレーン車使用料は5tで約80,000円、16tで60,000円、35tでは90,000円前後が相場です。
-
Q. クレーン車ではなく高所作業車でも対応できる?
A.現場の状況によってはクレーン車を使わず、高所作業車で作業が可能な場合もあります。2t〜5tクラスの高所作業車であれば1日あたり60,000〜13万円程度が目安で、クレーン車を使うより費用を抑えられるケースもあります。
-
Q. クレーン車を使った伐採費用を安くする方法は?
A.費用を抑える確実な方法は、複数業者から見積もりを取り、クレーンのサイズや作業方法を比較することです。また、伐採後の木を薪やチップとして再利用すれば、処分費を節約できます。