2025.05.10 2025.05.10
この記事では、外壁のツタを除去する方法について徹底解説します。
「外壁に根でしっかり張り付いたツタは、どうやってはがす?」
「一面おおっているツタの駆除はどこに頼める?」
「手の届かない高さまで伸びているツルを、自分ではぎとるのは危険?」
といった疑問をお持ちの方も必見です。外壁に生えたツタの除去は難易度が高いため、事前に注意点などをよく確認しておくことが大切です。
記事後半では、業者に依頼する際の費用相場も解説。外壁のツタでお困りの方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
外壁のツタ除去を自分でやる方法は?撤去の手順とコツ
外壁に生えたツタは、自分で除去することも可能です。本章では、以下の4つの手順で外壁のツタを撤去する方法を紹介します。
- 事前準備をする
- ツタの根元を切って引き剥がす
- 必要に応じて道具を使って綺麗に撤去する
- ツタを処分する
事前に手順を把握し、スムーズに撤去できるようにしておきましょう。
1.準備事前準備をする
外壁のツタを自分で除去する際は、事前準備が重要です。まずは作業に必要な道具を揃えましょう。基本的には、以下のような道具が必要です。
- 軍手
- ゴーグル
- 剪定ばさみ
- スクレーパー
- 長尺ヘラ
- 除草剤
- 脚立など
また、必要に応じて長袖の服を着用し、高所作業を伴う場合はヘルメットも用意しておくと安全に撤去作業が進みます。
2.ツタの根元を切って引き剥がす
準備が整ったら、ツタの撤去作業に入ります。
まずは、ツタの根元を剪定ばさみで切断し、その後、手で取れる部分のツタを手作業で引き剥がしていきます。
この作業では、ゆっくりと丁寧に引き剥がすことが大切です。ツタで手を切ったりかぶれたりしないように手袋で保護し、注意しながら除去しましょう。
3.必要に応じて道具を使って綺麗に撤去する
手作業で引き剥がした後は、必要に応じてヘラやブラシなどの道具を使用してツタを除去します。
特に、ツタが外壁に強く残ってしまった場合、バーナーと高圧洗浄機を使用する方法が効果的です。バーナーで吸着根を軽く炙って表面を炭化させると粘着力が弱まるため、高圧洗浄機の水圧で一気に除去できます。
ただし、外壁材によっては熱や水圧に弱いものがあり、加えてバーナーを使用することで火災リスクも上がるため、安全面に十分注意が必要です。
4.ツタを処分する
最後は、ツタを処分する作業です。除去したツタをすぐに処分することで再発のリスクを減らせます。
枯れたツタは可燃ごみとして出せる自治体もありますが、量が多い場合は粗大ごみや剪定ごみとして処理が必要な場合もあります。そのため、事前に自治体の分別ルールを確認しておきましょう。
また、根や地下茎などは再び根付く可能性があるためビニール袋などで密閉し、確実に処分することが大切です。
外壁のツタ除去を自分でやる際の注意点【自力撤去時の4つのリスク】
外壁のツタを自分で撤去する際は、以下のような4つの点に注意が必要です。
- 無理に剥がすと塗装・壁材を傷める
- 高所作業の危険がある
- 再発のリスクが高い
- 電線や配管周りは難易度が高い
それぞれ詳しくみていきましょう。
無理に剥がすと塗装・壁材を傷める
ツタを強引に引き剥がすと、外壁の塗装や壁材を傷つけてしまうリスクがあるため注意が必要です。
ツタの吸着根は強く壁に絡みついており、無理に剥がすと塗装が剥がれたりひび割れが生じたりすることがあります。特にモルタルやサイディングといった外壁材は繊細で塗膜が剥がれると雨水が浸入しやすくなるため、建物の劣化を早める原因になります。
そのため、ツタを除去する際はできるだけ慎重に作業しましょう。
高所作業の危険がある
ツタは建物の屋根近くまで伸びることがあるため、高所作業でのリスクを伴います。
ツタの撤去で高所での作業が必要になった場合、脚立を使用するケースが多くあります。プロの場合は高所での作業に慣れていますが、素人は脚立に登ることはもちろん、高所での作業は不慣れな方が多いでしょう。
特に片手でツタを引っ張りながらもう一方の手でバランスを取るような作業は非常に危険なため、十分注意が必要です。
転倒や落下など重大事故につながる危険性も!
自身でのツタの撤去作業に危険を感じたら即座に中断し、落ち着いてプロに相談しましょう。
再発のリスクが高い
再発のリスクが高い点にも、注意が必要です。
ツタは繁殖力が非常に高く、根や茎が少しでも残っていると再び生えてくる可能性があります。特に外壁周辺の地面に茎が広がっている場合、目に見えない部分から新芽が出てくることも。
再発を防ぐためには、徹底した除草と、再発防止のための定期的なチェックが欠かせません。除草剤や防草シートの使用なども検討し、再びツタが生えてくるのを防ぎましょう。
電線や配管周りは難易度が高い
自分でツタを撤去する際は、電線や配管回りに注意しながら作業しなければいけません。
外壁のツタは電線や配管、換気口といった住居設備の周辺に絡みつくことが多く、撤去作業は非常に難易度が高いです。無理にツタを引っ張ると配線が断線したり配管が破損したりするリスクがあります。
難易度の高い場所では専門的な知識や技術が必要になるため、無理をせず業者に依頼するのがおすすめです。自分で作業する前にどの部分にツタが絡んでいるかをよく確認して判断しましょう。
電線に触れることで感電事故につながる可能性も!
外壁のツタ除去はどこに頼む?適切な撤去依頼先2つ
外壁のツタの除去を依頼する際の主な依頼先は、造園業者と外壁塗装業者の2つです。それぞれの特徴を把握し、適切に依頼できるようにしましょう。
造園業者
外壁のツタ除去は、除草や雑草駆除の経験が豊富な造園業者に依頼するのが有効です。
造園業者は庭木や雑草の管理に精通しているためツタの特性を理解し、根からしっかりと取り除く作業が可能です。壁面の状況や周辺の植物への影響も考慮しながら効率的に撤去してくれるため、安心して依頼できるでしょう。
また、定期的なメンテナンスも依頼できるため、再発防止を含めた長期的な管理もしてもらえる点は大きな利点です。気になる方は、下記から近所の造園業者を探し、自分に合った業者に依頼してみてください。
外壁塗装業者
外壁塗装業者は、ツタ除去後の吸着根の処理や壁面の補修・塗装までを一貫して対応してくれるのが大きな強みです。
特にモルタル壁やサイディングなど、壁材によっては吸着根の跡が深く残ることがあり、見た目を回復するには塗り替えが必要になるケースもあります。そのため、壁材の種類に応じた適切な方法で作業してくれる業者を選ぶと安心です。
また、高所作業にも対応できるため、屋根近くまで伸びたツタの除去も安全に任せられるでしょう。
外壁塗装時の補助金や助成金の申請方法については、以下記事で詳しく解説しています。あわせて参考にしてみてください。
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外壁のツタ除去を業者依頼した際の費用相場
外壁のツタ除去を業者に依頼した場合の費用は、一般的に1平方メートルあたり1,000〜5,000円が目安で、具体的には2階建ての場合が約5万円~20万円程度が相場です。ただし、作業範囲やツタの繁茂状況、建物の構造によって大きく異なります。
また、ツタの除去作業に加えて、高所作業の足場設置費用や廃棄物処理費が含まれることが多い傾向にあります。
さらに、ツタの吸着根が外壁に深く残っている場合や壁材の補修・塗装が必要なケースでは、追加費用が発生することも。特に外壁塗装業者に依頼する場合は、ツタの除去後に再塗装まで含めて10万円以上かかることもあるため、事前に見積もりをしっかり確認しましょう。
除草業者利用時の費用相場や除草シートなどの施工費用に関しては、以下記事で詳しく解説しています。
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外壁のツタ除去を業者に依頼する4大メリット【撤去処分までお任せ!】
外壁のツタの除去を業者に依頼した場合は、以下のようなメリットがあります。
- 外壁材に合った適切な方法で対応してくれる
- 高所作業や危険箇所も対応できる
- 再発防止策までセットで対応してもらえる
- 作業後の廃棄処分も任せられる
それぞれ詳しくみていきましょう。
外壁材に合った適切な方法で対応してくれる
外壁のツタの除去を業者に依頼する最大のメリットは、外壁材に適した方法でツタを撤去してくれる点です。
ツタは外壁の素材によって吸着根の付き方や処理方法が異なるため、知識と経験が求められます。素人には難しい判断も、専門業者に依頼することで素材ごとに応じた工具や薬剤を使い、最小限のダメージで作業してもらえます。
また、ツタによる壁面の汚れや劣化箇所を見極め、必要に応じて補修の提案も行ってくれるため建物全体の美しさや耐久性を保ちやすくなるでしょう。
高所作業や危険箇所も対応できる
危険な場所でも対応してもらえる点は、業者に依頼する大きなメリットのひとつです。
高所や電線周辺、配管まわりなどの危険な場所や屋根付近までツタが繁茂しているケースでは、無理に手を出すと転倒や感電といったリスクがあります。
その点、プロの作業員は安全対策を徹底しており、必要に応じて高所作業車などの専用機材も使用できます。事故のリスクを抑えながらスピーディーに除去作業を進めてもらえる点は、大きなメリットです。
再発防止策までセットで対応してもらえる
業者に依頼することで、ツタの除去だけでなく今後の再発を防ぐための処置も一緒にしてもらえるメリットがあります。
具体的には、地下茎の掘り起こしや除草剤の使用、防草シートの敷設などがあり、専門知識に基づいた対策が期待できます。
また、外壁周辺の環境改善についてもアドバイスが受けられる場合があり、長期的にツタの繁茂を防ぎやすくなるでしょう。
作業後の廃棄処分も任せられる
作業後のツタの処分を任せられる点もメリットです。
ツタの除去・伐採では、範囲にもよりますが、予想をはるかに超える大量の枝葉や根のゴミが発生します。個人で処理すると手間がかかるうえに、自治体によっては処分方法が制限されていることも。その点、業者に依頼すれば作業後に発生するごみの処理までまとめて対応してくれるため、処分の手間が省けます。
作業を一括で任せられるのは、時間や労力をかけたくない人にとって大きなメリットです。
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外壁のツタは除去しないとどうなる?放置の3大デメリット
外壁のツタをそのまま放置することで、以下のような3つのデメリットが生じます。
- 外壁塗装の劣化を早める
- 害虫や小動物の住処になる
- 室外機の故障や雨漏りの原因になる
ツタが外壁の塗装に密着することで通気性が失われ、湿気がこもりやすくなります。その結果、外壁全体の耐久性が落ちて劣化を早めます。
また、ツタの葉や茎は害虫や小動物の隠れ家になることがあり、特に蜂やクモ、ムカデなどが巣を作ることで住環境の衛生面でも悪影響を及ぼすでしょう。
加えて、ツタがエアコンの室外機や排水管に絡みつくと機械の故障や排水不良を引き起こし、最悪の場合は雨漏りの原因にもなりかねません。そのため、ツタは放置せず、早めの除去が重要です。
外壁のツタの除去は専門業者への撤去依頼がおすすめ
ツタの除去は見た目以上に大変な作業です。高所や電線周辺などの作業は大きなリスクを伴うため、安心で確実にツタを取り除きたい場合は、専門の業者への依頼がおすすめです。
しかし、どうやって業者を探せば良いか分からない方も多いでしょう。そんなときは、業者比較にも便利な「セーフリー」をご活用ください。セーフリーでは、自身の希望に沿った業者を探せます。また、口コミなども確認できるため、安心して任せられるメリットがあります。自身に合う業者でスムーズに外壁に生えたツタを処分できるよう、ぜひ活用してみてください。
- 外壁を傷つけずにツタを除去したい
- 高いところの作業は苦手
- ツタの撤去から処分まで全て任せたい
安全で確実にツタを除去したいなら
プロに任せるのがおすすめ!
外壁のツタを撤去・除去する際のよくある質問
-
Q. ツタ除の除去で使用する道具は?
A.外壁のツタ除去に使用する道具は、はしご・枝切りバサミ・高枝切りバサミ・鎌・長尺ヘラ・除草剤などです。
ただし、外壁やツタの状況によっても異なり、さらに、必要な道具を揃える費用もかかるため、業者に一括するのがおすすめです。
-
Q. 外壁のツタ除去にはバーナーが有効ですか?
A.バーナーは、吸着根や細かいツタの跡を効率よく取り除く手段の一つとして有効です。
ただし、外壁材を傷つけたり火災のリスクがあったりするため、バーナーの使用には十分注意が必要です。
-
Q. 外壁のツタを撤去したら跡が残る?
A.ツタを撤去しても、吸着根が外壁に付着し、跡が残ることが多いです。
特に、素人が手で剥がすだけでは完全に除去できず、跡になるケースが多くあります。
外壁の補修や塗装が必要になる場合もあるため、専門業者への依頼が原則です。