2025.05.31 2025.05.31
この記事では、配管に侵入した木の根の除去方法について徹底解説します。
トイレやお風呂・洗面台で水が詰まる原因は色々ありますが、配管内に木の根が伸びているかもしれません。木の根が原因であれば排水管や排水枡を確認し、除去する必要があります。
本当に木の根が詰まっているのか確認する方法や、自力で木の根を除去する方法、予防まで解説しています。作業はプロに依頼すべきか、費用についても紹介しているのでぜひ参考にしてください。
目次
配管の木の根の除去方法の前に!そもそもなぜ詰まるかの原因
木の根は非常に敏感に水分を感知し、水がある方向へ根を伸ばしていく性質があるのです。特に庭先に木が植えられている場合、水分を求めて根が排水管の方へと伸びていき、やがて小さなひび割れや継ぎ目の隙間から配管内部に侵入してしまいます。
最初はほんの数本だった根も、湿気と栄養を得ながら配管の中でどんどん成長を続けていきます。そして気づいた時には排水管の中が根でびっしりと埋め尽くされ、水の流れが著しく悪化してしまうのです。
配管を変形させてしまうケースもある
さらに問題なのは、根がただ詰まるだけでなく内部から配管を圧迫し、物理的に変形させてしまう恐れがあること。根が増殖すればするほど排水桝や排水管の損傷は拡大し、最終的には修繕だけでは済まず全面的な交換工事が必要になるケースもあります。
このように、木の根による詰まりは時間の経過とともに深刻化するため、早期発見と対応が重要になります。
配管(排水管)に侵入した木の根を確認する方法
排水の流れが悪くなったり異音や異臭がする場合、木の根による詰まりである可能性があります。しかし、目に見える場所に原因があるとは限らず、配管内をチェックしなくてはいけないケースも。
排水枡、排水管内に木の根が伸びているか確認する方法を見ていきましょう。
排水枡の確認方法
排水桝は家庭内の複数の排水管が集まるポイントに設置されており、一般的に庭や敷地の片隅、駐車場の脇などにあります。外観はコンクリートまたは樹脂製の丸型や四角形の蓋で、マンホールのような形をしているため周囲を注意深く見て探すと複数見つかる場合もあります。
排水桝は1箇所だけでなく、台所用、浴室用、トイレ用など用途ごとに数か所設置されているのが一般的です。
点検時は蓋をゆっくりと開け、懐中電灯で中を照らして様子を確認します。排水枡内に木の根が見える場合、その根が排水管に侵入し詰まりを引き起こしている可能性が高いでしょう。
また、水が引かずに溜まっている様子や異物が溜まっている場合も要注意。目視で木の根の存在が確認できればすぐにでも処理すべきです。
排水管内の確認方法
一方で、排水桝に異常が見られない場合でも、配管の奥で木の根が詰まっているケースもあります。内部の状況を確認するには内視鏡カメラを用いた調査が必要になります。
ネットショップ等で購入できる家庭用の管内カメラもあり、価格は4〜6万円程度から購入できます。ただし、市販品はカメラのケーブルの長さが短く奥深くまで届かないことが多いほか、防水性能や画像の精度もプロ仕様と比較すると劣ります。
また、どの配管で詰まりが発生しているのか正確に見極めるのは経験がないと難しく、調査の途中で判断がつかなくなる可能性もあるでしょう。そのため、排水管の中の状況を確実に把握し、木の根の侵入箇所や詰まりの深さを正確に特定するには、やはり専門業者に調査を依頼するのが最も安心で確実な方法です。
配管(排水管)に侵入した木の根を除去する方法【自力でする場合】
木の根による排水の詰まりは、状況次第で自力でも対処可能です。必要な道具は次のとおりです。
- 高圧洗浄機、またはホース
- ケレン棒、ヘラ、ノコギリなど
- ドライバーなど(マンホールの蓋を開けるため)
以下の手順を参考に、詰まりの原因となっている木の根を安全に除去しましょう。
- 詰まり箇所の特定
- 木の根の処理
- 配管内の洗浄
- 詰まりの正体を確認
- 最後の仕上げ洗浄
順番に確認していきます。
手順1〜2|詰まり箇所の特定・木の根の処理
庭や駐車場にある排水桝の蓋を順に開け、満水になっている箇所を探します。
下流側に向かって確認していき、水が溜まっていない桝が見つかれば、その上流側が詰まりの場所です。
桝の中に木の根が見えている場合は、手で引き抜いてみましょう。ケレン棒(先端が鋭利なヘラ状の道具)を使えば、配管の隙間から生えた根も効率よく切断できます。
手順3〜4|配管内の洗浄・詰まりの正体を確認
次にホースなどで水を流し、配管内の汚れや詰まりを一気に洗い流します。汚れを取り除いたら、配管を突いて感触を確かめてみましょう。
- コツコツ→配管の継ぎ手(エルボ)
- ゴリゴリ→木の根の可能性
- ジャリジャリ→モルタルなどの破片
見た目で分からなくても、ゴリゴリとした感触であれば木の根が詰まっている可能性が高いです。
手順5|最後の仕上げ洗浄
内部の木の根も処理し水が流れ始めたら、再度ホースで内部をしっかり洗浄し根の残りや汚れを完全に取り除きましょう。排水トラップが外れているだけなら、ケレン棒で軽くずらすことで改善される場合もあります。
配管(排水管)の木の根を除去した後の予防方法をチェック!
木の根を一度除去しても、時間が経てばまた配管や排水桝に侵入してくる可能性があります。再発を防ぐ最も確実な方法は、排水設備の近くにある樹木そのものを別の場所に移植することです。
木の根は水気を求めて伸びるため、湿気のある排水管や桝へと自然に向かってしまう傾向があるためです。根を切るだけでは一時しのぎに過ぎず、成長が早い樹木であれば、すぐに再び根が伸びて詰まりを引き起こしてしまいます。
そのため、根本的な対策としては木を抜き、できるだけ配管から離れた場所へ移しましょう。造園業者など庭木の扱いに慣れている専門業者に相談するのが安心です。
排水桝を交換する
古いコンクリート製の排水桝を塩化ビニル製に交換するのも予防策の一つです。コンクリート桝は時間とともに劣化してひび割れや破損が起こりやすく、そこから木の根が侵入してしまいます。
一方、塩化ビニル製の桝であれば接合部を専用接着剤で密閉しているため、根や土砂の侵入リスクが格段に低下します。今後の再発を防ぐためにも、設備自体の見直しを検討してみると良いでしょう。
配管(排水管)の木の根の除去は業者依頼すべき?放置するリスク
木の根による詰まりを自力で対処できるケースもありますが、内部の状態が確認できなかったり根の侵入が深刻な場合は、専門業者に依頼するのが最も安全で確実です。
配管内部は複雑に入り組んでおり、場所によっては専用の内視鏡カメラや高圧洗浄機、根の切断工具などがなければ対応が困難なケースも多いです。また、無理に取り除こうとすると配管を傷めてしまい、余計な修理費用がかさんでしまう恐れもあるでしょう。
放置するリスクとは
さらに根の詰まりを放置しておくと、排水が完全に流れなくなり生活に支障が出るだけでなく、配管そのものが潰れてしまう、漏水が起こるリスクもあります。
特に古い設備の場合は一部の配管が破損しやすく、最終的に全面的な工事が必要になるケースも。早めの調査・対応によって被害の拡大を防げるため、少しでも異常を感じたら専門業者へ相談しましょう。
プロに依頼すれば原因の特定から修繕、予防提案まで一貫して対応してもらえるので、長期的に安心できます。
配管(排水管)の木の根の除去を業者依頼する際の費用相場
配管内に侵入した木の根の除去を業者に依頼する場合、費用は詰まりの原因や作業内容、排水管の構造などによって幅があります。以下の表に、おおよその費用相場をまとめたので参考にしてください。
作業内容 | 費用の目安 |
---|---|
ローポンプによる軽度の詰まり除去 | 8,000円~15,000円 |
排水ポンプ交換が必要な場合 | 15,000円~20,000円 |
トーラー作業(ワイヤーでの除去) | 20,000円~40,000円 |
高圧洗浄による除去(標準作業) | 30,000円~70,000円 |
排水枡の木の根除去(軽度) | 13,000円程度 |
高圧洗浄機使用(3mまで) | 55,000円程度 |
一戸建ての排水管洗浄(全体) | 17,000円~30,000円程度 |
できるだけ費用を抑えるには、症状が軽いうちに専門業者に依頼しましょう。木の根が完全に排水管を塞いでしまう前に対応すれば、重機や大掛かりな洗浄機を使わずに済むケースもあります。
配管(排水管)の木の根の除去を依頼する際の業者の選び方4選
木の根による詰まりを確実に取り除くには、信頼できる業者に依頼することが大切です。しかし、似たような業者が多く存在する中で、どこに頼めばいいか迷う方もいるでしょう。
ここでは、業者選びのポイントを4つに絞ってご紹介します。以下の観点を参考に、自分の状況に合った業者を選んでみてください。
地域密着業者を選ぶ
地域に根ざした業者は、現地までの移動時間が短く対応も早いため、緊急時にも頼りになります。地元の地盤や配管の傾向を把握している業者も多く、効率的な対応が可能です。
また、出張費や木の根の運搬費が抑えられるので費用面でも安心でしょう。
口コミ評判が良い業者を選ぶ
実際にサービスを利用した人の声は信頼できる情報源です。ネット上の口コミやレビュー、GoogleマップやSNSなどで評価を確認し、対応の丁寧さや技術力、料金の明確さなどをチェックしましょう。
評判の良い業者は作業前後の説明もしっかりしており、安心して任せられます。
実績豊富な業者を選ぶ
配管内の木の根の除去は特殊な作業を伴うため、経験とノウハウが必要です。施工事例や対応件数が多い業者であれば、複雑なケースにも的確に対応できる可能性が高くなります。
作業後に再発防止策まで提案までできる業者であればなお良いです。
複数業者の見積もりを比較する
1社だけの見積もりで判断せず、必ず複数業者から見積もりを取りましょう。同じ作業内容でも料金に差があるためです。
また、見積もりの説明が分かりやすく、内訳が明確な業者ほど信頼度は高く後々トラブルに発展しません。比較時は価格だけでなく作業内容の充実度もチェックするのがポイントです。
配管(排水管)の木の根の除去はプロに任せてスッキリキレイに!
本記事では、配管(排水管)に伸びた木の根の除去方法について解説しました。木の根が伸びているのか確認する方法、予防や費用までお分かりいただけたかと思います。
配管(排水管)の木の根がどこに詰まっているかの原因を突きとめたり、除去したりするのは、素人では難しく危険です。予防まで完全にするのは至難の業でしょう。周辺確認からプロに依頼し、完璧に処理してもらう方が安全で確実です。
セーフリーでは、配管内の木の根の除去に対応する格安業者が多数掲載されています。口コミや料金を確認しながら気になる業者をピックアップし、無料見積もりに進んでみましょう!
- 何しても水の詰まりが解消されない…
- 排水枡を開けたら木の根がびっしり…
- トイレが何度も詰まる…
配管の木の根は放置危険!
少しでも木の根が生えているなら
早急にプロに相談を!
配管の木の根の除去方法に関するよくある質問
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Q. 排水溝の詰まりが解消されないのは配管内が原因?
A.配管内部に根本的な原因がある可能性が高いです。屋外に排水桝がある家庭では、配管に木の根が侵入しているか、内部に汚れが堆積しているケースがよく見られます。
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Q. 配管の木の根は自分で除去できる?
A.目に見える位置にある軽度な詰まりであれば、自分で木の根を除去するのは可能です。
ただし、配管の奥深くに根が入り込んでいる場合や、詰まりの原因が複雑な場合は専門業者に依頼しましょう。
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Q. 配管の木の根はどこから伸びている?
A.配管に侵入する木の根は、庭に植えられた樹木や生垣の根から伸びてくるケースが大半です。木の根は敏感に水分を感知する性質があり、地中で漏れ出た排水の湿気に引き寄せられて伸びていきます。