スギナの除草

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スギナの除草・駆除に有効な方法を徹底解説!タイミングや除去後の予防策も紹介

2025.06.01 2025.06.01

この記事では、スギナの駆除・除草について徹底解説します。

数多く存在する雑草の中で、スギナは最も厄介だと言われています。

  • 一年中生えてくる
  • どこでも生える
  • 繁殖力が強い

このような特徴をもつスギナを確実に駆除し、予防策まで実践できるようガイドします。除草のタイミングや薬剤の選び方、業者に依頼する場合の費用まで紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

スギナを除草・駆除する前に!【知っておくべき生態について】

スギナの除草を検討中

スギナの除草や駆除は、やみくもに作業してもなかなか効果が出ません。スギナは見えている部分を取り除いても地中深くに張り巡らされた地下茎が残っていれば、すぐに再生してしまいます。

まずは、スギナがどのような環境を好み、どのように生長していくのか把握しましょう。以下の表に、スギナの基本的な生態情報をまとめました。

繁殖時期 3月〜9月:春先に胞子茎(ツクシ)、以降に栄養茎(葉の部分)が成長
生息場所 全国(北海道〜沖縄)、日当たり・半日陰いずれも可能
体長 1cm〜60cm程度
地下構造 地中30cm〜1m以上まで伸びる地下茎を形成
環境適応力 土壌を選ばず乾燥地・湿地のいずれにも対応可能
耐寒・耐暑性 非常に強く冬季も地下茎が生き残る

スギナは表面から見るとただの草に見えますが、実際は地下広い範囲に張り巡らされている植物です。栄養を地中に蓄え、春にはまた芽を出すサイクルを繰り返します。

根絶が難しいと言われている理由について

スギナを完全に駆除するのが難しい理由は以下4つです。

  • 地下茎が深く縦横に広がり少しでも残ると再生する
  • 地表のスギナを取っても地下茎が生きている
  • 冬でも地下で生存し翌春には再び芽を出す
  • 耕すと地下茎が分裂しかえって繁殖を助けてしまう

スギナの駆除が難しいのは、上記のように地下茎が非常に強靭で広範囲にわたって広がるからです。地下茎は地下30cmから1mほど深くまで広がり、完全に取り除くには相当な労力と注意深い作業が必要です。

スギナは見えている部分だけ除草しても意味がなく、むしろ誤った方法だと逆に繁殖を手助けしてしまうことに。効果的に駆除するには、地下茎を意識した方法が必須です。

スギナを除草・駆除する効果的な方法は3種類【メリット・デメリットも解説】

スギナの除草を模索中

スギナの除草・駆除にはいくつか方法があります。それぞれのメリットとデメリットを解説します。

除草業者に依頼する

自力での対応が難しい、すでに庭全体にスギナが広がってしまっている場合は除草のプロに依頼しましょう。業者は専用機材や除草剤を使い、地上部だけでなく地下茎の広がりまで見据えて対応してくれます。

特に秋から冬にかけては地上部が枯れて見えるため油断しがちですが、地下茎は生きており、この時期に根まで処理しておくと翌年の発生を抑えやすくなります。

依頼頻度は年に2〜3回程度が理想的!

費用は面積によりますが、最も確実にスギナを処理できる方法です。

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除草剤を使って自分で除草する

庭にスギナが散在している場合や、まだ範囲が限定的な場合は自分で除草剤を使う方法も有効です。薬剤を正しく使えば地下茎にまで成分が浸透し、高い効果が期待できます。

周囲に他の植物がないか確認しながら作業しましょう。用意する道具は以下の通りです。

  • 除草剤(市販の液体タイプ)
  • 洗面器(薬剤を注ぐ容器)
  • 厚手のビニール手袋とマスク

晴天時に、手袋を浸してスギナ1本ずつに塗布していきます。やや手間がかかりますが、その分薬剤がしっかりと行き渡りやすく翌年のスギナ再発を防ぐ効果が高くなります。

大切な植物に誤って薬剤が付着しないよう、丁寧な作業を心がけましょう。

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根っこから引き抜く

原始的ではありますが、スギナを物理的に引き抜く方法も一定の効果があります。ただし、スギナの根は非常に深く張っており、全てを抜き切るのは難しいため、こまめに作業を繰り返すことがポイントになります。

「三角ホー」と呼ばれる道具があれば便利で、土の表面を浅く削るように使うと地上部を効率よく取り除けます。

春〜夏にかけて地上部が活発に伸びる時期に実施しましょう。目についたタイミングで月1回程度作業するだけでも、スギナの勢いを抑える効果が期待できます。

スギナを除草・駆除するときの効果的な除草剤の使い方・タイミング

スギナの除草を考え中

除草剤を使ってスギナを駆除する場合は、正しいタイミングと方法を知っておきましょう。ここでは除草剤の効果を最大限に発揮させる使い方、安全で適切な選び方について詳しく解説していきます。

除草剤は秋〜冬に使用する

スギナを根から断つには、地上部が枯れても地下茎が生きている時期を狙うのが効果的です。特に秋から冬の間はスギナのエネルギーが地中に集中しており、この時期に除草剤を使えば根まで浸透しやすくなります。

雑草が減って油断しがちな季節ですが、春の再発を防ぐにはこのタイミングが最も重要。また、気温が安定している日や雨が降らない時を狙うことで、除草成分が流されずしっかりと効果を発揮します。

農薬登録された除草剤を使用する

安全に除草作業するには、農薬登録された除草剤を選びましょう。農薬取締法に基づき、人体や農作物への影響が評価された製品の証でもあります。

特に家庭菜園や花壇で使用する場合、登録済みのものを選ぶことで誤って食用植物に付着しても安全性が担保されます。一方で、登録されていない安価な製品は農耕地で使用できず、健康リスクの可能性もあるため購入時にパッケージの表記をよく確認しましょう。

使用する場所に適した除草剤を使用する

除草剤は使う場所に適したタイプを選ばないと十分な効果が得られないばかりか、大切な植物を傷めるリスクもあります。芝生や畑など、育てている植物の種類や目的に応じて選んでください。

芝生→選択性の除草剤

芝生に生えるスギナを駆除するには「選択性除草剤」が向いています。例として「MCPP液剤」は日本芝に使える一方で、西洋芝の中には使用できない品種もあります。

芝の種類が分からないまま薬剤を使うと、芝そのものが枯れてしまうこともあるため、あらかじめ芝のタイプと薬剤の適合性を確認しておきましょう。

畑→農耕地用の除草剤

家庭菜園や農地で除草剤を使う場合は、「農耕地用」と明記された除草剤を選びましょう。人の手で作物が育てられる場所での使用を前提に、安全性や作物への影響が配慮された製品です。

一方、同じ農薬登録済みでも「非農耕地用」は道路や公園などの使用に限定されており、畑に使うと違法になる場合もあるため注意してください。

スギナの状態に合わせて除草剤を使い分ける

スギナがどの段階にあるかによって、使う除草剤の種類も変わります。すでに茂っているのか、これから芽が出るのか、タイミングに応じて正しく使い分けましょう。

既に生えている場合→茎葉処理剤

地上部にスギナが生えている状態なら「茎葉処理剤(液体タイプ)」が効果的です。葉や茎に薬剤をしっかりと吸収させることで根まで成分が届き、再発を防ぐ効果が期待できます。

使用時はスギナの葉がよく開いた時期を狙い、雨の心配がない日を選んで丁寧に塗布してください。

まだ生えていない・芽が出たばかり→土壌処理剤

芽が出始めた頃、またはまだスギナが姿を見せていない段階では、「土壌処理剤(粒状タイプ)」が適しています。土壌表面に薬剤の膜を作り、スギナの新たな発芽を抑える効果で5〜6ヶ月ほどの持続性があります。

予防的な使い方に向いており、スギナが毎年出てくる場所への散布がおすすめです。

スギナを除草したあとの対策5選【駆除した後も大事!】

スギナの除草を依頼中

スギナの除草に成功してもそれで終わりではありません。地下茎が残っていれば、またすぐに生えてくるのがスギナの厄介なところ。

だからこそ、駆除後の予防策がとても重要になります。ここでは、除草後の再発を防ぐ5つの対策をご紹介します。

防草シートを敷く

スギナの再発を物理的に防ぎたいなら、防草シートの活用が効果的です。施工に手間がかかりますが、地中のスギナの芽吹きを光を遮断して抑えられます。

シートは遮光性や耐久性の高いシートを選び、隙間が生まれないよう丁寧に敷設しましょう。また、見た目が気になる場合は上に砂利を敷いてカバーするのもおすすめです。

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石灰窒素を撒く

農業用肥料である石灰窒素も、スギナ対策には効果的な資材です。土壌中にまくことで地中のスギナの根に作用し、繁殖を抑えてくれます。

ただし、撒いた後しばらくは植物を植えられないため、使いときは注意しましょう。また、直接手で触れると皮膚に刺激があるため、撒くときは手袋などの保護具を必ず着用しましょう。

田畑などでも利用されるため、特に農地周辺では手に入りやすい資材です。

芝生を敷く

スギナの生えるスペースを奪うという意味で、芝生を敷いてしまうのも効果的な方法です。芝生の中に完全にスギナが生えないわけではありませんが、定期的に芝刈りすればスギナも一緒に刈り取られ、光合成が難しくなります。

この流れを繰り返せば、スギナの勢いを徐々に弱められるでしょう。除草剤を使いたくない方や広い敷地の対策としておすすめです。

スギナより背丈が高い植物を植える

スギナは日光を好むため、背丈の高い植物で影を作れば光合成が妨げられ、次第に弱っていきます。

ヤブランなどが管理しやすく、スギナよりも高く育つためグランドカバー(地面を覆うために植えられる植物のこと)としても優秀です。

完全に根絶できませんが、視覚的にスギナが目立たなくなり気にならなくなるという精神的なメリットもあります。

ツクシを放置しない

スギナの繁殖源であるツクシは早めに取り除きましょう。春先にツクシを見かけたらその場で摘み取っておくことで、胞子による広がりを防げます。

風に乗って遠くまで胞子が飛ぶこともあるため、周囲のツクシを含め定期的に確認してください。摘み取ったツクシは佃煮などにして季節を楽しむ方法もありますが、庭の健康管理という意味では「見つけ次第摘む」という習慣を徹底しましょう。

スギナを除草・駆除するときの4つのNG行為

スギナを除草している

スギナを駆除する方法はさまざま紹介されていますが、中には効果が薄い、環境を悪化させてしまう方法もあります。ここではスギナの駆除に向いていない4つの方法を解説します。

熱湯をかける

地上部のスギナに熱湯をかければ一時的に枯らすことは可能です。しかしスギナの生命力は地中の地下茎にこそあり、熱湯では深部に届きません。

コンクリートの隙間などでは一定の効果を得られる場合もありますが、大量の熱湯が必要で火傷のリスクも伴うため現実的な手段とは言いづらいです。

高圧洗浄機などを併用する方法もありますが、個人の除草作業では費用も手間も負担が大きく、家庭での使用には不向きな手法です。

肥料を与える

スギナはやせた土地を好むという話から、土壌を肥沃にしてスギナを減らそうという考え方もあります。確かに他の植物が生育しやすくなることで、スギナの存在感をなくすのは可能かもしれません。

しかしこれは「駆除」ではなく、別の植物で視覚的に覆う行為です。また、肥料を入れることでスギナ以外の雑草が増え、かえって管理の手間が増える可能性もあります。

塩を撒く

塩の脱水作用により、スギナを枯らす方法も昔から知られています。たしかに塩分は植物にとって過酷な環境をつくるため、一時的な効果は期待できますが問題は塩を撒くことによる副作用です。

塩は土壌に残りやすく、他の植物にも悪影響を与えてしまいます。さらに、雨によって流された塩が隣接する土地に広がり、周囲の畑や庭に被害を及ぼすリスクもあります。家庭菜園や植栽がある環境では、この方法は避けるべきでしょう。

石灰を撒く

「スギナは酸性土壌を好むから、アルカリ性の石灰を撒けば枯れる」という説は一時期広まりました。しかし実際は、スギナは酸性でもアルカリ性でも問題なく生育できる植物です。

加えて、石灰に含まれるカルシウムが効果的だという話もありますが、これも科学的な裏付けには乏しく、明確な除草効果は確認されていません。むしろ過剰に石灰を撒くことで土壌バランスが崩れ、他の植物の成育に悪影響を及ぼすリスクがあります。

根拠のない方法に頼るより、実績のある対策を選ぶべきでしょう。

スギナの駆除・除草を業者に依頼する場合の費用相場

スギナが広範囲に繁殖している場合や、自力での作業が難しい斜面・畑などでは迷わず除草専門業者へ依頼しましょう。現場の状況や施工方法によって料金は異なりますが、おおよその目安は以下の通りです。

  • 平地:2,500〜9,000円/10㎡
  • 法面・急斜面:3,000〜10,000円/10㎡
  • 畑:2,000〜8,000円/10㎡

作業内容は除草剤の散布と草刈りで、除草剤は根まで枯らせる分、長期的な効果が期待できますが散布前に草刈りが必要な場合もあります。

一方、草刈りは薬剤を使わずに済むため環境にはやさしい反面、再びスギナが生えるリスクも考慮しましょう。

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スギナの駆除・除草は正しい情報と有効な方法で!プロに任せて徹底的に対策を!

本記事では、効果的なスギナの駆除・除草方法について解説しました。除草のタイミングや費用についてもお分かりいただけたかと思います。

「すでに大量のスギナが生えている…」「毎年生えるから何とかしたい」といった場合は、除草効果の高いプロの業者に依頼すべきでしょう。今あるスギナの除草から繁殖対策まで徹底してくれますよ。

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スギナの除草・駆除に関するよくある質問

  • Q. スギナは自力で除草できる?

    A.

    除草剤を使い丁寧に地上部から塗布、そして根まで浸透させる方法であれば自力での作業でも効果が期待できます。ただしかなりの労力を伴うため、専門業者に依頼するのをおすすめします。

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  • Q. スギナの除草はどれくらい費用がかかる?

    A.

    一般的な相場は以下の通りです。

    • 平地:2,500〜9,000円/10㎡
    • 法面・急斜面:3,000〜10,000円/10
    • 畑:2,000〜8,000円/10㎡

    自力作業であれば薬剤代のみで数千円に抑えらますが、広範囲なら業者に依頼する方が効率的です。

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  • Q. スギナの除草は熱湯でも可能?

    A.

    熱湯をかけることで地上部のスギナを一時的に枯らすことは可能ですが、地下茎まで完全に駆除するのは難しいです。スギナ対策としては、除草剤の使用や防草シートの設置といった、より確実性の高い方法を選びましょう。

    スギナを除草・駆除するときのNG行為について>>

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