これから剪定していくキンモクセイ

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キンモクセイ(金木犀)の剪定時期やお手入れ方法を徹底解説【コツや費用相場もご紹介】

2024.10.06 2024.10.06

この記事では、キンモクセイ(金木犀)の剪定時期や手入れ方法について徹底解説していきます。

キンモクセイは、秋に咲く可愛らしく甘い香りが魅力の樹木。庭木としてだけでなく生垣に使われることも多いですが、生長が早いため、定期的に手入れしてやる必要があります。

記事後半では、失敗しないためのポイントや業者へ依頼した場合も費用相場もご紹介。これからキンモクセイの手入れをされる方は、ぜひ最後までご覧ください。

キンモクセイの剪定時期【適切なお手入れのタイミングは?】

剪定が必要なキンモクセイ

キンモクセイの剪定時期には2通りあり、希望によって適切な時期を選ぶ必要があります。

  • 花を楽しみたい場合
  • 樹形を維持したい場合

なぜ剪定するのかを考え、希望に合った時期に剪定しましょう。

花を楽しみたい場合

キンモクセイは、美しい花と香りが魅力的です。この花と香りを楽しむなら、11月に剪定しましょう。キンモクセイの花は9~10月に咲くので、咲き終わったタイミングがベストです。

ただし、花が咲き終わった11月頃は、軽めに樹形を整える程度の剪定に留めなければなりません。剪定しすぎると幹が弱り、冬の寒さに耐えられなくなってしまうので、注意が必要です。

樹形を維持したい場合

樹形を維持したいなら、3~4月に剪定しましょう。生育期に入る前なので、効率的に剪定できます。また、新芽が芽吹く前のタイミングとなるため、剪定しても花数が減りにくいのもメリットです。

それでも伸びすぎてしまった枝は、5~6月頃に剪定しましょう。

1年に15cmほど伸びることもあるキンモクセイの樹形を維持するためには、こまめに剪定するのも大切です。

基本的には、11月末から3月はじめ頃の寒い時期以外であれば、不要な枝をこまめに剪定して問題ありません。

キンモクセイの剪定に必要な道具【必須のお手入れアイテムも】

キンモクセイの剪定をするなら、下記のアイテムをそろえておきましょう。

  • 園芸用手袋
  • 剪定バサミ
  • ゴミ袋

剪定バサミは、自分の手にフィットして使いやすいものを選びましょう。また、ケガ防止のため、園芸用手袋は必ず着用します。太い枝を剪定する予定があるなら、剪定ノコギリも必要です。

樹高が高いキンモクセイの剪定では、下記のアイテムもあると安心です。

  • 刈り込みバサミ
  • 剪定用バリカン
  • 高枝切りバサミ
  • 脚立

脚立を使う際は、ほかの人に支えてもらうなどして、十分安全へも配慮しましょう。転倒の危険もあるので、専門の業者へ依頼するのもおすすめです。

キンモクセイの剪定方法①【樹形を整えるには?】

剪定したキンモクセイ

樹形を整えるためには、切り詰め剪定と刈り込み剪定が必要です。

切り詰め剪定では、その年に伸びてきた枝を適切な場所で切っていきます。3本に分かれた枝は、下記のように切りましょう。

  • 真ん中の枝:付け根から剪定
  • 左右の枝:1節もしくは2節部分で剪定

あわせて、細い枝や混み合っている枝などの不要な枝も剪定しておきます。

不要な枝の剪定が終わったら、樹形を整えるための刈り込み剪定です。

  • 玉仕立て
  • 円柱形仕立て
  • 円錐形仕立て
  • 生垣仕立て

上記をはじめ、さまざまな樹形に剪定できます。刈り込み剪定では、下から上へと刈り進めるのが基本。

刈り込みながら、少し離れた場所から全体的な樹形をチェックしていくと、キレイに仕上がります。

キンモクセイの剪定方法②【高さを抑えるには?】

高さを抑えるためには、芯止めが必要です。希望の高さの、横枝のすぐ上で主幹を剪定しましょう。

この時、枝や葉が一気に少なくなるような低い位置で切るのは避けなければなりません。低すぎる位置で剪定すると、枯れてしまうことがあるためです。2~3mほどの樹高を目安にして、あまりにも低くしないようにしましょう。

また、キンモクセイにとって大きな負担となるため、夏の芯止めは避ける必要があります。

芯止めは太い幹を高い位置で切ることもあるため、転倒やケガの危険があります。また、失敗して木が枯れてしまうケースもあるので、専門の業者へ依頼するのがベストです。

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【キンモクセイの剪定をするなら!】害虫の有無チェックも

剪定時には、害虫の有無も一緒にチェックしましょう。

  • ハダニ
  • カイガラムシ
  • イラガ
  • マエアカスカシノメイガの幼虫

害虫は陽が当たらない場所で発生しやすいため、剪定時は細かくチェックすると安心です。ハダニが発生して黄ばんでしまった葉は除去し、キンモクセイ全体に十分水をかけておきましょう。

害虫を見つけたら、殺虫剤などを使って駆除しておきましょう。

さらに詳しく知りたい方はこちら

キンモクセイの剪定で失敗しないためのポイント6つ

キンモクセイの剪定でのポイント

キンモクセイの剪定で失敗しないためには、覚えておきたいポイントが6つあります。

  • 上部分を深めに剪定する
  • 葉が残るように剪定する
  • 枝を落としすぎない
  • いろんな角度から樹形をチェックする
  • 強剪定はなるべく避ける
  • 太い枝や幹を剪定したら癒合剤を塗る

キンモクセイの魅力を長く楽しむために、ぜひポイントを理解しておきましょう。

上部分を深めに剪定する

キンモクセイの生長は、上部分が早め。全体的に同じように剪定すると、上部分だけ大きくなってしまいます

そこで、上部分は深めに剪定するとバランス良く仕上がります。特に、外側の枝は伸びやすいため、優先的に剪定しましょう。

葉が残るように剪定する

葉が少なすぎると、光合成が不十分になりキンモクセイが弱ってしまいます。丸坊主になるほど葉を落としてしまうと、木全体が枯れてしまう危険も。

枯れないまでも、葉が少なすぎると花が減る場合があるので注意しましょう。

枝を落としすぎない

剪定に集中していると、花芽や新芽が付いている枝まで剪定してしまうケースがあります。剪定では不要な枝を切りますが、必要な枝も一緒に切ってしまうと花や葉が付かなくなってしまいます

場合によっては、光合成が難しい樹形になって枯れてしまうので注意が必要です。

いろんな角度から樹形をチェックする

剪定時は、どのような樹形にするのかをあらかじめ決めておく必要があります。あわせて、剪定の途中に、いろんな角度から樹形をチェックすると失敗しにくいです。

樹形のチェックは、少し離れた場所から全体を見るようにするのがポイントです。

強剪定はなるべく避ける

キンモクセイは、決して強い樹木ではありません。強剪定をすると枝枯れを起こす危険があるので、極力避けます。

また、キンモクセイは一度枝枯れすると、回復までに数年ほどの時間を要することもあります。どうしても全体的にしっかり剪定したい場合は、3~4年に1回などを目安にすると良いでしょう。

コンパクトにしたい場合は、一気に強剪定するのではなく、こまめに切り戻し剪定するのがおすすめです。

太い枝や幹を剪定したら癒合剤を塗る

太い枝や幹を剪定した後は、癒合材を塗って切断面を保護しましょう。殺菌効果がある癒合材を選べば、菌の侵入を防ぎやすくなります。

キンモクセイの剪定費用相場【大きく生長した木のお手入れはプロ依頼が基本!】

キンモクセイは、10mほどまで伸びることがある樹木。大きく生長したキンモクセイの剪定は、転倒やケガのリスクが高くなるため、プロの業者へ依頼するのがベストです。

そこまで大きくなっていなくても剪定には大変な労力が必要なので、無理せず業者へ依頼する方法も検討してみましょう。

キンモクセイの剪定を業者へ依頼する場合、1本あたりの費用相場は、下記のとおりです。

  • 3m未満:3,000~4,000円ほど
  • 3~5m:6,000~8,000円ほど

ただし、状況や依頼する業者により費用は異なる場合があります。まずは見積もりを取り、実際の価格を確認してみましょう。

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キンモクセイの剪定は目的に合わせた時期を選ぼう!

キンモクセイのキレイで甘い香りの花を長く楽しむなら、定期的に正しく剪定することが欠かせません。ただし、大きく育ちすぎたキンモクセイの剪定では、転倒などの危険があります。無理せず、業者へ依頼しましょう。

キンモクセイの剪定業者は、セーフリーでお探しください。条件で絞り込んで業者検索できるので、自宅近くの業者を見つけやすくなっています。セーフリーで依頼先を見つけ、自宅のキンモクセイを長く楽しみましょう。

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キンモクセイ(金木犀)の剪定時期やお手入れ方法を徹底解説【コツや費用相場もご紹介】のよくある質問

  • Q. キンモクセイの樹形を整える方法は?

    A.

    樹形を整えるためには、切り詰め剪定と刈り込み剪定が必要です。その年に伸びてきた枝や不要な枝を剪定してから、全体的に刈り込んで樹形を整えます。

  • Q. キンモクセイの剪定時期はいつ頃がベスト?

    A.

    キンモクセイの剪定時期は、下記がベストです。

    ・花を楽しむ場合:花が咲き終わった11月頃
    ・樹形を維持する場合:3~4月

  • Q. キンモクセイ剪定時のポイントは?

    A.

    キンモクセイの剪定で覚えておきたいポイントは、下記6つです。

    ・上部分を深めに剪定する
    ・葉が残るように剪定する
    ・枝を落としすぎない
    ・いろんな角度から樹形をチェックする
    ・強剪定はなるべく避ける
    ・太い枝や幹を剪定したら癒合剤を塗る

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