2026.02.01 2026.02.01
本記事では、冬場の松の剪定方法を紹介します。
松は美しい樹木ですが、剪定やお手入れにはコツがあり、不安に感じる方も多いでしょう。
冬剪定は1年で最も重要なお手入れ時期であり、やり方を間違えると、春の芽吹きが弱くなる恐れもあります。「時期はいつがいい?」「正しいやり方は?」などといった悩みを抱える方に向け、詳しい手順をまとめました。
あわせて、剪定時の失敗しないためのポイントも解説します。剪定に不安を感じている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
松の冬剪定は1年で欠かせない作業【適切な時期・理由】
松の冬剪定は、樹形を美しく保つだけでなく、春以降の健やかな成長を支えるために非常に重要な役割を担います。まずは、適切な時期や剪定の理由を見ていきましょう。
冬剪定の適切な時期

松の剪定は、成長サイクルに合わせて年2回行うのが理想的です。
- 春剪定(4月〜5月):ミドリ摘み
- 冬剪定(10月〜1月):もみあげ・透かし剪定
春に行うのは「ミドリ摘み」と呼ばれ、新芽を欠いて枝の伸びを抑える作業です。対して、冬に行う剪定では、主に「もみあげ(古葉落とし)」と「透かし剪定」の2つの作業を行います。
この時期は松の休眠期にあたるため、大きな枝を切っても木へのダメージが少なく、じっくりと時間をかけて樹形を整えるのに最適です。また、害虫が潜みやすい古い葉を落とすことで、翌春の病害虫被害を予防する効果も期待できます。
冬剪定する理由
冬に剪定を行うのには、主に以下のような明確な理由があります。
- 日当たりと風通しの確保
- 樹形の維持
- 翌春の成長促進
- 病害虫の予防
- 木の負担軽減
春に行うミドリ摘みは、主に樹形の維持や木の負担軽減のために行われます。一方、松の冬剪定ではもみあげで病害虫の予防、透かし剪定で日当たりと風通しの確保が可能です。
さらに、古い葉や枝を取り除くことで翌春の成長促進にもつながります。
冬場に行う松の剪定方法【もみあげと透かし剪定】

冬の剪定は、不要な枝を抜く「透かし」と、古い葉を落とす「もみあげ」が中心です。以下で、詳しい手順や内容を紹介します。
1.準備を整える
松の剪定を始める前に、まずは安全な装備と適切な道具を揃えましょう。松の葉は鋭く、作業中に松脂(まつやに)が付着するため、肌を露出しない長袖・長ズボンの着用が必須です。
手袋は、滑り止め付きの軍手や革手袋を用意してください。必要な道具としては、以下のようなものがあります。
- 剪定ハサミ
- 植木バサミ
- 剪定ノコギリ(太い枝)
- 脚立
松脂で道具がベタつきやすいため、専用のクリーナーやヤニ取りスプレーも準備しておくと便利です。
2.夏に伸びた枝を減らす(透かし剪定)
まずは、夏以降に勢いよく伸びすぎた「徒長枝(とちょうし)」や、樹形を乱している不要な枝を間引きます。松は一つの箇所から複数の枝が車輪状に生える「車輪枝」になりやすいため、バランスを見て2〜3本に絞り、残りは付け根から切り落としましょう。
このとき、上を向いて伸びている強い枝よりも、横や斜めに伸びている落ち着いた枝を残すと、松らしい趣のある姿に仕上がります。枝を減らすことで樹冠(松の上部で葉が茂っている部分)の内部に光が差し込むようになり、内側の枝が枯れるのを防ぐことが可能です。
3.古い葉を取り除く(もみあげ)
松の冬剪定において最も特徴的な作業が、古い葉を手でしごき取る「もみあげ」です。前年以前から残っている茶色っぽくなった古い葉、密集しすぎている青葉を指で摘み取っていきます。
この作業を行う目的は、見た目をスッキリさせるだけでなく、風通しを劇的に改善することにあります。地道な作業ですが、一箇所ずつ丁寧に古い葉を落として松特有の透き通るような美しい景観を作りましょう。
4.全体のバランスを整える
最後に、全体のシルエットを確認しながら仕上げを行います。ここで行うのが「透かし剪定」と「切り戻し剪定」の使い分けです。
透かし剪定は枝の付け根から抜いて密度を下げる手法で、主に風通しの改善に用います。一方、切り戻し剪定は枝の途中で切って長さを詰める手法で、樹形を小さく維持したいときに有効です。
ただし、松は葉のない場所で切るとその枝が枯れてしまう性質があるため、必ず葉を残した位置で切りましょう。遠目から何度も確認し、濃淡のムラがないように整えれば完了です。
松の冬剪定を失敗しないためのポイント【種類別も】

松の剪定は繊細なため、基本ルールを守ることが成功への近道です。
冬剪定で失敗しやすいポイント
冬剪定で押さえておきたいポイントは、以下の通りです。
- 作業は必ず「上から下へ」「奥から手前へ」進める
- もみあげは指の腹を使って丁寧に行う
- 「強い芽は小さく」「弱い芽は残す」など力のバランスを意識する
- 葉のない場所で枝を切らない(枯れ込みの原因になる)
松の剪定には「上から下へ」「奥から手前へ」の鉄則があります。上から始めることで、落とした葉が下の枝に引っかかるのを防ぎ、二度手間を減らせます。
また、もみあげ作業では、なるべくハサミを使わず手で行いましょう。ハサミで葉を切ると、切り口から茶色く変色して見栄えが悪くなるためです。
種類別の剪定ポイント(黒松・赤松・五葉松)
日本の代表的な三種類の松には、それぞれに適したお手入れのコツがあります。
| 特徴 | 剪定ポイント | |
|---|---|---|
| 黒松 | ・葉が太く硬い ・成長が早い ・樹皮が黒褐色 ・力強く荒々しい印象を持つ |
・強めに透かして日当たりを確保 ・力強い枝振りを活かす |
| 赤松 | ・葉が細く柔らかい ・樹皮に赤みがある ・優美で繊細な印象を持つ |
・枝が折れやすいため丁寧に扱う ・繊細な葉の重なりを活かして優しく透かす |
| 五葉松 | ・一箇所から5本の葉が出る ・成長が遅い ・樹形が乱れにくい |
・成長が緩やかなため切りすぎに注意 ・古い葉の整理を主体とする |
黒松は成長が早いため、多めに透かしても問題ありません。一方、五葉松は成長がやや遅いので、透かしすぎないように注意が必要です。それぞれの松の特徴を捉えつつ、正しい剪定を行いましょう。
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【剪定とあわせて】冬場の松のお手入れのポイント

冬の剪定と併せて、以下のメンテナンスを行うと松がより健康に育ちます。
- 日当たり管理
- 水やり
- 病害虫対策
- 適度な肥料
冬場は太陽光が弱くなるため、剪定によってすべての枝に光が当たる状態をキープしましょう。地植えの場合は基本的に不要ですが、乾燥が続く日は午前中に根元へ水を与えるのがおすすめです。
その他、病害虫対策や適度な施肥も欠かせません。適切なメンテナンスを行い、健康で美しい松へと仕上げましょう。
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松の冬剪定はプロへの依頼も選択肢
松の冬剪定は、他の樹木と比べても格段に手間と技術を要する作業です。もし、少しでも不安を感じているのであれば、プロへの相談を検討しましょう。
プロに依頼すべき理由

松の冬剪定を業者に依頼すべき理由は、以下の通りです。
- 「もみあげ」など細かい作業が多いから手間や時間がかかる
- 透かし剪定では切るべき枝の見極めが難しい
- 失敗して弱らせると回復まで数年と時間がかかる
- 樹形を整えるのがプロでも難しい
松の冬剪定において「もみあげ」は非常に地道な手作業であり、一本の松を仕上げるのに丸一日以上の時間がかかることも珍しくありません。
また、「透かし」の判断は樹木の将来を見越した高度なテクニックが必要です。初心者が誤って重要な枝を切ってしまうと、元の形に戻るまで数年以上かかるケースもあります。
高齢者の脚立を用いた高所作業は転落やケガのリスクが高い!
上記のような手間やリスクを考えると、安心して任せられるプロの業者がオススメです。
依頼先の選び方
剪定業者を選ぶ際は、まず「松の剪定実績」が豊富かどうかを確認しましょう。松は職人の腕の差がはっきりと出る樹木なので施工事例をチェックし、松に関する知識が深い業者を選ぶのが安心です。
また、事前に明確な見積書を提示してくれるか、高さを抑えたいなど依頼者側の要望を丁寧に聞き取ってくれるかも重要な判断基準となります。口コミサイトや比較サイトを活用して、近隣での評判が良い業者をいくつかピックアップし、対応の早さや誠実さを比較して選びましょう。
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松の木の剪定費用の相場
松の剪定費用は、一般的に「木の高さ」や「作業時間」で決まることが多いです。他の庭木に比べて手間がかかるため、以下のように料金設定が高めに設定される傾向にあります。
- 3m未満:5,000〜40,000円/本
- 3〜4m未満:15,000〜60,000円/本
- 4〜5m未満:25,000〜80,000円/本
低木であれば数千円から、中木〜高木になると数万円単位になることもあります。松の形や枝の混み具合によって作業時間が変わるため、正確な金額を知るには現地調査による見積もりが欠かせません。
ゴミの回収費用が別途かかる場合もあるため、総額でいくらになるのかを事前に確認しましょう。
松の剪定費用の相場はこちらをチェック!
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冬場の松の剪定はバランスが大事!無理せずプロへ相談しよう
今回は、冬場の松の剪定について解説しました。
松の冬剪定は非常に重要な作業で、景観や成長を良くするためには欠かせません。剪定を怠ると、思い通りに育たなくなるケースもあるので、注意してください。
剪定に少しでも不安があるときは、無理せずプロの業者に相談しましょう。セーフリーには、松の木の剪定実績が豊富な業者が多数掲載されており、剪定やお手入れについて相談に乗ってもらえます。
ぜひ、お近くの剪定業者を検索してみましょう。
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冬場の松の剪定は専門業者へ相談!
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松の冬剪定に関するよくある質問
-
Q. 冬の松の剪定時期はいつですか?
A.冬場に松を剪定する際は、10月~1月くらいに作業を行いましょう。
-
Q. 松の冬剪定の方法を教えて下さい。
A.冬の松の剪定では、もみあげと透かし剪定を行うのが基本です。
-
Q. 松の冬剪定でやってはいけないことは何ですか?
A.無理に枝を切ろうとしたり、どこを剪定したら良いか分からずに対応したりするのは危険です。少しでも不安があるなら、業者への依頼も検討しましょう。






























