2025.06.06 2025.06.06
この記事では、防犯砂利のデメリット5選とデメリットの解消法を徹底解説します。
不審者の侵入を防ぐため、防犯砂利が導入されるケースは年々増えています。導入にあたって、そのメリットだけでなくデメリットまできちんと把握しておくことは非常に重要です。欠点をカバーする対策まで施せば、導入後に後悔するようなこともないでしょう。
記事後半では、防犯砂利の種類や選び方、ケース別のベストな防犯対策までご紹介。建物周囲のセキュリティ向上を検討中の方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
防犯砂利のデメリット5選!防犯対策を検討する際に知っておきたいポイント
防犯砂利にはいくつかのデメリットがあります。思わぬトラブルを招くこともあるので、デメリットもよく理解しておくことが大事です。主に次のような5つのデメリットがあります。
- 粉砕し流されやすい
- 掃除がしづらい
- 防草シートを敷く必要がある
- 転倒や怪我のリスクがある
- 大きな音が近所迷惑になる
詳しく解説しますので、確認してみましょう。
粉砕し流されやすい
防犯砂利は軽くて砕けやすい素材のものが多く、踏むことで粉々に砕けてしまいます。細かくなると、音が鳴りにくくなり、防犯効果が低下する恐れがあるため、注意が必要です。
さらに、粉塵が風に飛ばされて洗濯物や外壁を汚したり、雨に流されて数が減っていったりします。周りに散らばって見た目もよくありません。
掃除がしづらい
防犯砂利が敷いてあると、何もない土の状態よりも、掃除に手間がかかります。砂利の隙間に落ち葉やゴミが挟まりやすくなるためです。ホウキを使って一気に掃けないため、手で拾うなど時間もかかります。
防草シートを敷く必要がある
防犯砂利を敷くときは、防草シートを併用する必要があります。土の上にそのまま敷くと、雑草が隙間から生えてきたり、重みで砂利が地面に沈み込んだりするからです。結果的に見た目も悪く、砂利の補充も必要になるため、防止したい方は防草シートをおすすめします。
転倒や怪我のリスクがある
防犯砂利の上は凸凹になっているため、小さな子どもや高齢者の方が歩くと転倒するリスクが高くなります。また、防犯砂利が砕けて鋭利になっている場合は、ケガをする可能性もあるので、注意が必要です。
大きな音が近所迷惑になる
防犯砂利の音が隣家へ迷惑になることもあります。
そもそも防犯砂利は、一般的な砂利よりも音が大きく出やすいのが特徴です。その音の大きさは掃除機の音と同等とされており、敷く場所によってはうるさく感じる可能性が高いでしょう。
家族がよく往来する場所を防犯砂利にすると、騒音トラブルに発展する恐れがあります。
これらの5つのデメリットについては、次に解消法を紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
防犯砂利のデメリット解消法!欠点をカバーする4つの対策とは
防犯砂利のデメリットはあるものの、次のような有効な解決策を行えば、トラブルも少なくなります。防犯砂利を設置の際は、ぜひ取り入れてください。
【軽い砂利の飛散・減少対策】定期的に補充する
軽くて粉砕しやすい防犯砂利には、定期的な補充が必要です。補充の目安は以下のとおりです。
年に1〜2回の点検・補充が目安
音がなりにくくなった、地面がみえてきたら補充のタイミング
ただし、よく踏まれる場所や雨風の強い場所は補充の頻度は多くなります。
また、音の大きさは小さくなりますが、普通の砂利と混ぜることや、粉砕しにくく飛ばされにくい防犯砂利を選ぶのも有効です。
【騒音対策】設置場所を使い分ける
防犯砂利は大きな音がでるのが特徴ですが、その音が逆に騒音トラブルになりやすいのも事実。対策として、設置場所を使い分けるのが有効です。
- 人がよく通る場所は、飛び石や音が小さめな天然砂利などを使用する
- 人が通らない場所には音が大きめの防犯砂利を敷く
また、敷く砂利の厚みを調節して音をコントロールしたり、防音壁を設置したりするのもよいでしょう。音が響きやすい夜間や早朝は、砂利の上を通らないようルートを工夫すると音を抑えられます。
防犯砂利の設置場所の詳細については、次の施工箇所で紹介していますので、合わせてご覧ください。
【ケガ対策】ケガしにくい種類を敷く
砂利の歩きにくさを解消するなら、タイルを敷いて歩く場所を確保するのが有効です。小さな子どもが不用意に侵入しないよう、扉やフェンスを設けるのもよいでしょう。
また、粉砕して鋭利になりやすい防犯砂利よりも、丸みがあり粒が大きいもの、安定感があり滑りにくものを選ぶと、安全性が高まります。
防犯砂利の種類については後述するので、参考にしてください。
【掃除対策】ブロワーを使う
防犯砂利は隙間に落ち葉やゴミが溜まりやすくなります。掃除の際は、風圧でゴミを吹き飛ばすブロワーが便利です。軽いゴミなら簡単に取り除いてくれます。
また、砂利の汚れはホースで強めの水で洗い流すか、高圧洗浄機を使うときれいに落ちるでしょう。
掃除は見た目がきれいになるだけではなく、砂利自体を長持ちさせるため、定期的に行いましょう。
防犯砂利のデメリットを考慮して敷こう!メリットしかない施工箇所3選
防犯砂利を設置するなら、防犯性を高めるために次のような場所が効果的です。ぜひ、防犯砂利を敷いて欲しい場所は3つ紹介します。
- 人目につかない場所:家の裏側や陰になって見えにくい死角となる場所
- リビンクの窓や勝手口側通路:人目が少ない場所のため、狙われやすい
- 隣家の境界線:狭くて放置されやすいため侵入経路になりやすい
上記のような、泥棒や不審者が侵入しやすい場所を重点的に設置するのがおすすめ。とくに、勝手口や住宅の裏手の窓は狙われやすい場所の一つです。また、室外機や物置、フェンスなど死角となるものがおいてある場所も格好の隠れ場所。防犯砂利や他の防犯グッス(防犯フィルムや防犯灯など)を併用すると不審者を威嚇できます。
逆に普段から人通りが多い場所(玄関アプローチなど)に防犯砂利を設置すると、踏まれて粉々になって飛ばされるため、せっかくのメリットがデメリットになる可能性になるため注意しましょう。
防犯砂利の素材4種と選び方【デメリット・メリット徹底比較!】
防犯砂利には4つの種類があり、その素材の特徴を活かした選び方や設置が必要です。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
ガラス製 | ・比較的安価 ・大きな音が出やすく、軽い |
・強度があまり高くなく、砕けやすい ・雨や風で流されやすい |
セラミック製 (陶器・磁器) |
・音が非常に大きい ・頑丈で長持ちしやすい ・雨風に飛ばされにくい |
・重さがある ・値段が高い |
天然石・溶岩性 | ・落ち着いた色味で高級感がある ・デザイン性がある ・耐久性や保水性に優れている ・雨風に流されにくい |
・重いため設置する際に労力が要る ・値段が高い ・音もやや小さめ |
瓦製 | ・浸透性と保水性に優れている ・耐水性が高い ・価格が安価 |
・音が小さめ |
このように、上記の特性を活かした、選び方を具体的に紹介します。
防犯に必要な「音の大きさ」で選ぶ
音の大きい素材なら、ガラス製とセラミック製が適しています。大きな音がでるため、防犯が必要な家の裏側や勝手口、人目のつかない場所、隣との境界線などに設置しましょう。
軽くて大きな音が出やすいガラス製なら、比較的安価で、使い勝手が良いためよく用いられています。また、音の大きさと耐久性の強さなら、セラミック製がおすすめ。70〜75dB以上の音量が出る商品が多いです。値段が高いのため、他の種類と混ぜて使うとよいかもしれません。
敷く箇所の外観に合った「デザインやカラー」で選ぶ
防犯砂利のカラーや粒の大きさに注目して選ぶのもおすすめです。玄関前のアプローチや大きな掃き出し窓がある場所は、庭や外観と異なる色よりもマッチするほうが、見た目が良くなります。
色が豊富でデザイン性の高さでは、天然石や溶岩性を選びましょう。重くて雨や風に流されにくく、使っているうちに周りに溶け込み美しく演出してくれます。あまり音は高くはないので、外から見えやすい場所や玄関アプローチなどに設置しましょう。
初期費用+メンテナンスの「総合的なコストパフォーマンス」で選ぶ
値段が比較的安いものでは瓦製のもの。水に対しても耐久性があり、雨に流されにくいため、維持費用もあまりかかりません。和風の庭は相性が良く、雰囲気もあります。
ただし、他の素材より音が小さめです。あまり音が出てほしくない場所に使うか、他の砂利と混ぜて使うなど工夫しましょう。
防犯砂利のデメリットを押さえていざ依頼!施工費用の目安
上記で、防犯砂利の種類を述べましたが、実際に防犯砂利敷きを業者依頼すると、いくらになるのか、気になるでしょう。防犯砂利の設置は普通の砂利敷きと同じ工程ですが、砂利自体の費用が少し高くなります。
防犯砂利と施工費込の料金は次のとおりです。
- 防犯砂利の設置費用:1㎡あたり4,000〜10,000円程度
施工費用は設置したい場所の広さによって変動します。30㎡あたりなら12万円〜30万円ほど。
しかし、業者によって砂利敷きの費用にどの工程が含まれるかは異なるため、追加で費用がかかるケースもあります。上記の費用以外では、防草シート代、草刈りの費用、整地費用などです。また、砂利の流れを止めるコンクリートやレンガなどの仕切りが必要なら別途発生します。
詳しい砂利敷きの費用については下記の記事を参考にしてください。
さらに詳しく知りたい方はこちら
砂利敷きの費用相場・平米単価は?施工費総額を安くするコツも解説
2025.04.06 2025.04.06
防犯砂利のデメリットや特性を踏まえた「万全の防犯対策」とは
防犯砂利を最大限に活かすためには、防犯砂利の特性を知る必要があります。また、併用するとよい防犯グッズなどについても合わせて紹介するので、ぜひご活用ください。
防犯砂利の特性
防犯砂利は一般的な砂利に比べ、上を歩いた時に大きな音が鳴るよう加工されています。人が踏んだときに出る音の大きさは70dB(デシベル)以上。これはセミの鳴き声や洗濯機の稼働音に相当する大きさで、かなりうるさい音です。そのため、侵入者にとって十分に警戒させるほどの効果があるといえるでしょう。
さらに防犯砂利には、次のようなメリットも複数あります。
- 施工が簡単で防犯対策の中では費用が安い
- 雑草対策にもなる
- デザイン性があり種類も豊富
- 靴裏の汚れ防止になる
初期費用や維持費の面でもコストが安いというのも魅力的です。防犯砂利以外で人工芝やコンクリートの施工もできますが、費用が高くなりやすいです。防犯砂利と防草シートを併用すれば、費用が安い上に、草むしの手間が省けて美観も保てます。また、カラーや大きさの種類も豊富なため、外観に合わせて演出を楽しめるでしょう。
このように防犯だけではない、さまざまなメリットを活かした活用方法が複数あるのも、防犯砂利ならではです。
相性のいい防犯対策【おすすめの組合せ】
防犯対策として防犯砂利だけではなく、ほかの防犯グッズと組み合わせると万全になります。次におすすめ3選を紹介します。
- ×防犯カメラ:死角になりやすい場所に設置することで、記録と抑止の両面で効果を発揮
- ×防犯センサーライト:人の動きを感知して自動で点灯するため、心理的圧力を与える
- ×窓やドアの補助錠・防犯フィルム:窓やドアのこじ開け対策として、物理的な防御力が向上
防犯砂利は音による威嚇や検知が特徴ですが、それに上記を組み合わせると心理的圧力や物理的な防御力を高めるため、さらに効果的でしょう。
さらに詳しく知りたい方はこちら
庭の防犯対策パーフェクトガイド!セキュリティ向上の重要ポイントや役立つグッズも解説
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さらに詳しく知りたい方はこちら
防犯カメラの設置費用を徹底解説【補助金などの節約ポイントも】
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防犯砂利はデメリットを理解したうえで導入を!適切な対策を進めよう!
防犯砂利は普通の砂利と違って大きな音がなりやすたいめ、防犯効果があるのが大きな魅力です。ただし、素材によって粉砕しやすかったり、掃除しにくかったりデメリットがありますが、素材の特性を活かして適切な場所に設置すれば防犯砂利のメリットを最大限に活かせるでしょう。
セーフリーでは防犯砂利を使った庭や外構工事の実績が豊富な業者が多数掲載されています。防犯砂利の設置を検討中なら、専門業者へ相談するとベストな選択肢が見つかります。まずは、お近くのエクステリア・外構工事業者を探してみましょう。
- 防犯砂利のデメリットをカバーしたい
- 防犯砂利設置を迷っている
- 最適な防犯砂利を選びたい!
防犯砂利は素材選びや設置場所が重要!
設置に迷ったら
まずはプロへ相談しよう!
防犯砂利のデメリットに関するよくある質問
-
Q. 防犯砂利って近所迷惑になるほどうるさいの?
A.防犯砂利は素材によっては70〜75dBの高い音(掃除機音に相当)がでるため、近所迷惑になるケースもあります。
-
Q. 防犯砂利のデメリットを教えて!
A.粉砕し流されやすい、防草シートが必要、掃除しづらい、転倒やケガのリスク、騒音などのデメリットがあります。
-
Q. 防犯砂利のデメリットをカバーする方法はあるの?
A.防犯砂利の素材を活かした適切な場所に設置する、ブロワーを使った掃除など対策が可能です。