【冬場のエアコン結露対策まとめ】暖房部屋の結露予防とひどい水滴の対処法
2025.01.07 2025.01.07
この記事では、冬場のエアコンの結露について徹底解説していきます。
「エアコンも結露するもの?霜取り運転やエアコン性能にも影響する?」
「北側と南側で水滴のつきやすさも変わってくる?」
冬は、暖房でエアコンの使用頻度がとても高くなる時期。結露を放置するとカビが発生するため、どんな対策をしておくべきなのか、気になる人も多いでしょう。また、水滴や水漏れのような症状で困っている方もいるかもしれません。
ここでは、そんな冬場の結露対策や、トラブル対処法について詳しくご紹介します。記事後半では、結露予防で試したいアイデアもご紹介するので、ぜひ最後まで参考にしてみてください。
目次
冬場エアコンも結露する?結露しやすい環境とは
エアコンは、冷たい空気を取り込み、内部で暖めた空気を排出します。そのため、内部は結露が発生しやすいです。特に冬は、設定温度を高くしたり稼働させ続けたりすると、結露が発生しやすくなります。
また、北側の部屋は、南側の部屋に比べるとエアコンが結露しやすい傾向にあります。北側の部屋は日光が当たりにくく湿気がこもりやすいためです。
エアコンが結露すると、霜取り運転をはじめとしたエアコン性能に影響する場合があります。結露するとすぐに影響するわけではありませんが、結露がひどくなるとエアコン内部のパーツが腐食したりショートしたりする危険もあります。
冬は窓などの結露が目につきやすいですが、エアコンの結露にも気を配りましょう。
エアコン内部の結露を発生させる6つの原因【特に冬場!】
エアコン内部で結露が発生する原因は、設定温度が高かったり常時運転させていたりするほかに、下記の理由が考えられます。
- ルーバーが下向きになっている
- フィルターが汚れている
- 熱交換器(アルミフィン)が汚れている
- ドレンホースに問題がある
- ドレンパンが劣化している
- エアコンの取り付けが正しくない
部屋のエアコンが結露しやすい状況になっていないか、一緒にチェックしていきましょう。
ルーバーが下向きになっている
エアコンの吹き出し口であるルーバーが下向きになっていると、水滴がエアコンから落ちてきやすいです。ルーバーが下向きになっていることで、エアコンに取り込まれる冷たい空気がルーバーに当たり、水蒸気が冷やされるためです。
フィルターが汚れている
部屋から取り込んだ空気からホコリなどの汚れを除去するフィルターは、エアコンを使う毎に汚れるもの。汚れたまま使っていると、冷たい空気がエアコン内部に溜まりやすくなって結露が発生します。
吹き出し口から水漏れしているなら、フィルターの汚れが原因である可能性が考えられます。
掃除方法については、次の項目で紹介します。
熱交換器(アルミフィン)が汚れている
部屋から取り込んだ空気を暖かくしたり冷たくしたりするのが、熱交換器(アルミフィン)です。熱交換器には結露が発生しやすいですが、通常であれば結露した水分は排水される仕組みになっています。
しかし、熱交換器にはホコリなどが溜まりやすく、汚れが蓄積すると目詰まりが発生します。目詰まりを起こした熱交器は、結露した水分を排出できません。そのため、エアコンから出てくる風と共に水分が飛んでくるような症状が現れます。
ドレンホースに問題がある
熱交換器など、エアコン内部で発生した結露を外へ排出するためのパーツが、ドレンホースです。ドレンホースはエアコン内部から室外機近くへつながっていて、結露水はエアコン内部に留まらず排出される仕組みです。
しかし、ドレンホース内部にホコリなどの汚れが詰まっていたり、虫が入り込んでいたりすると、結露水をスムーズに排出できなくなります。
排出できなかった結露水は、エアコン内部に留まり吹き出し口から水滴として落ちてきてしまいます。
ドレンパンが劣化している
ドレンホースに流れる前に、エアコン内部の結露水を溜めておくのがドレンパンです。ドレンパンが劣化して破損していると、結露水を溜めておけず、水漏れが発生してしまいます。
エアコンの取り付けが正しくない
エアコンは、正しく取り付けないとトラブルが発生します。まっすぐに取り付けることはもちろん、ドレンホースも正しく設置しなければなりません。取り付けが正しくないと、結露が発生しやすくなります。
たとえばドレンホースの場合、本来ならば、エアコン内部から水が流れるような角度で設置されるはずです。しかし、エアコン内部から伸びたホースが上方向に向いて設置されていると、結露水が正常に排出できず、室内側に流れ出てきてしまいます。
冬場のエアコン結露がひどい!水滴が多い・したたる場合の対処法5選
エアコンの結露が発生した際、正しく対処しなければなりません。ここでは、対処法を5選でご紹介します。
- まずはすぐに拭く
- フィルターを掃除する
- 熱交換器を掃除する
- 業者にエアコンクリーニングを依頼する
- エアコンの不具合ならエアコン修理を依頼する
まずは、できるだけ早めに結露を拭き取ることから始めましょう。
まずはすぐに拭く
結露の水をそのままにしていると、カビが発生してしまいます。フローリングや畳などにしたたってしまえば、床材を傷めてしまう場合が高いです。放置せず、すぐ対処しましょう。
吸水性の高いタオルや新聞紙、キッチンペーパーなどを使い、結露部分を丁寧に拭き取ります。拭き残りがないよう、最後に乾拭きするのがポイントです。
フィルターを掃除する
フィルターを掃除して、結露を改善する対処も必要です。
- エアコンの下に新聞紙を設置しておく
- エアコンの電源を落とす
- エアコンカバーを開けてフィルターを外す
- 掃除機でできるだけフィルターのホコリを吸い取る
- 歯ブラシを使ってこすり洗いする
- 洗い流してしっかり乾燥させる
こすり洗いだけではホコリが落ちない場合は、中性洗剤を使うのが効果的です。
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熱交換器を掃除する
熱交換器を掃除すれば、結露を改善できる可能性があります。
- エアコンの下に新聞紙を設置しておく
- エアコンの電源を落とす
- エアコンカバーを開けてフィルターを外す
- 熱交換器の表面の汚れを掃除機でできるだけ吸い取る
- 柔らかい歯ブラシなどを使って熱交換器の目に沿って汚れを落とす
最後にエアコンクリーナーなどを使って汚れを落とす方法もありますが、内部の電子パーツが水で濡れてしまうリスクがあります。故障の原因になるため、エアコンクリーニングは清掃業者に任せましょう。
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業者にエアコンクリーニングを依頼する
故障などのリスクを負わずに徹底的に内部を掃除するなら、専門のエアコンクリーニング業者へ依頼しましょう。結露の原因が汚れなら、汚れを徹底的に一掃してもらえるため、根本的な解決につながります。
エアコンの不具合ならエアコン修理を依頼する
エアコンの取り付け方が原因だったり、掃除しても結露が改善しなかったりするなら、エアコンそのものの不具合の可能性があります。結露を含めてエアコンを使い続けるなら、専門の業者へ依頼して修理してもらいましょう。
冬場のエアコン結露を放置するリスクとは?【1年中注意】
エアコンの結露を放置すると、カビが増殖するリスクが高くなります。高温多湿環境を好むカビにとって、結露は好環境となるためです。
カビが増殖したエアコンを使い続けると、エアコンから出る風にカビ胞子が含まれるようになります。カビ胞子が体内に入ると、咳や鼻水、目のかゆみなどのアレルギー症状が発生するケースがあるので注意が必要です。
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冬場のエアコン内部の結露予防法4選
エアコン内部の結露を予防するための方法として、ここでは4つを厳選してご紹介します。
- 設定温度は20度を目安にする
- 風向きを「上」にする
- 風量は「弱」にしない
- 結露を防止する機能があれば活用する
すぐにできる予防策も多いため、ぜひ実践していきましょう。
設定温度は20度を目安にする
設定温度と部屋の温度の差が大きければ大きいほど、結露は発生しやすくなります。
冬場はすぐに部屋を暖めたいため設定温度を高くしがちですが、20度程度にしておくのがオススメです。
風向きを「上」にする
風向きが下になっていると、部屋内の冷たい空気が吹き出し口前面に当たり、結露が発生しやすくなります。
上向きにしておくと冷たい空気の影響を受けにくくなり、結露の発生を防ぎやすくなります。
風量は「弱」にしない
風量を弱くすると、設定温度になるまで時間がかかってしまいます。稼働時間が長くなると冷たい空気と暖かい空気がぶつかる時間が長くなるため、結露が発生しやすくなります。
そこで、風量は「自動」にするか、設定温度になるまでは「強」にしてその後「自動」にするなどの対策がオススメです。
結露を防止する機能があれば活用する
エアコンの中には、「結露防止運転」などの結露を防止するための機能が搭載されているモデルがあります。自動で結露防止運転をしてくれる機種もありますが、手動で機能を使わなければならないケースもあります。
そこで、結露防止機能が搭載されているなら、説明書を読んで適切に活用していきましょう。
冬にエアコンを使っている部屋の結露対策7選
冬のエアコンを使っていると、エアコンだけでなく窓なども結露しやすくなります。エアコンを設置している部屋で結露が発生すると、窓や窓枠、パッキン、カーテンなどにカビが増殖しやすくなるので注意が必要です。
そこで、エアコン使用時の結露対策についてもご紹介します。
- こまめに換気する
- 部屋の空気を循環させる
- 除湿機や除湿剤を活用する
- 加湿器をかけすぎない
- 水槽や観葉植物は換気扇近くに置く
- 窓は薄めた中性洗剤で拭いておく
- 結露防止グッズを使う
できることから、結露対策をスタートさせましょう。
こまめに換気する
寒いと窓を開けたくないものですが、朝夕5分ずつでも良いので換気すると室内の湿気を追い出して結露予防ができます。換気扇を常時まわしておくのも、換気に効果的です。
部屋の空気を循環させる
結露しやすい窓周辺は、サーキュレーターや扇風機を使って部屋の空気を循環させましょう。循環させることで湿気が窓周辺に留まりにくくなり、結露予防になります。
除湿機や除湿剤を活用する
冬は乾燥が気になりますが、加湿しすぎると結露が大量に発生しやすくなります。そこで、除湿器や除湿剤を適切に使って湿度が上がりすぎないようにしておきましょう。
加湿器をかけすぎない
加湿器は、湿度50%を目安に使います。湿度設定ができない加湿器の場合は、加湿しすぎないよう使用時間に配慮すると安心です。加湿器自体も、定期的にお手入れしましょう。
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水槽や観葉植物は換気扇近くに置く
水槽や観葉植物は、結露の元となる水分を多く発生させます。窓や壁の近くに設置すると結露が発生しやすくなるため、換気扇近くに配置して湿気を効率的に逃がせるようにするのがオススメです。
窓は薄めた中性洗剤で拭いておく
結露しやすい窓には、薄めた中性洗剤をつけたタオルで拭いておくと水を弾くようになります。ただし、効果は1週間ほどしか持続しないので、定期的に拭き直すのが大切です。
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結露防止グッズを使う
結露防止シートなどをのグッズを使えば、手軽に予防できます。
気泡緩衝材(プチプチ)や発泡スチロールも、結露防止グッズの代わりになりオススメです。
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冬はエアコンも部屋も結露対策!こまめな換気と掃除で予防しよう!
エアコンが必須になる冬には、結露対策も忘れずに実施しておく必要があります。特に、エアコンをかけると室内の温度が上がり結露が発生しやすくなるため、設定温度に配慮し、除湿機も使うなどの工夫が必要です。
結露が発生してしまったエアコンは、プロに依頼して一度徹底的に汚れを除去するのがオススメです。熱交換機などは掃除が難しいため、自分で掃除するよりもプロに任せたほうが安心です。
エアコンクリーニングの業者を探すなら、セーフリーをご利用ください。業者が多数掲載されているので、比較検討しやすい環境が整っています。
まずは自宅に近い業者を検索し、見積もりを取ってみましょう。
- エアコンから水がポタポタ落ちてくる…
- フィルターを掃除しても結露が発生する…
- エアコンを掃除する時間がない…
エアコンクリーニングは技術が命!
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冬のエアコンの結露に関するよくある質問
-
Q. エアコンが結露する原因は?
A.エアコンが結露する原因は、下記が考えられます。
・ルーバーが下向きになっている
・フィルターが汚れている
・熱交換器(アルミフィン)が汚れている
・ドレンホースに問題がある
・ドレンパンが劣化している
・エアコンの取り付けが正しくない -
Q. エアコンが結露したらどうすべき?
A.エアコンが結露したら、下記の対処が必要です。
・まずはすぐに拭く
・フィルターを掃除する
・熱交換器を掃除する
・業者にエアコンクリーニングを依頼する
・エアコンの不具合ならエアコン修理を依頼する -
Q. 暖房を効かせた部屋のひどい結露を予防する方法は?
A.暖房を効かせた部屋のひどい結露を予防する方法は、下記がオススメです。
・こまめに換気する
・部屋の空気を循環させる
・除湿機や除湿剤を活用する
・加湿器をかけすぎない
・水槽や観葉植物は換気扇近くに置く
・窓は薄めた中性洗剤で拭いておく
・結露防止グッズを使う