加湿器の掃除方法を徹底解説【お手入れを怠るリスクや適切な頻度も】
2024.03.08 2024.03.08
今回は、加湿器の掃除方法やお手入れ頻度、掃除を怠った場合のリスク等について徹底解説していきます。
乾燥する時期に室内を適切な湿度に維持してくれる加湿器は、欠かせないアイテムと言ってもいいでしょう。しかし、水を使用する加湿器は、適切な頻度で掃除をしないとカビや細菌、水垢の宝庫に。
カビや細菌が繁殖すると、発熱や咳、頭痛など身体的な症状を引き起こす可能性もあり、小まめにお手入れすることが大切です。汚れがひどい場合の対処法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目次
加湿器掃除のキホン【加湿タイプ別に手順解説】
加湿器の種類は、以下の4つに大きく分かれます。
気化式 | 水を含んだフィルターに風を当てて加湿するタイプ |
---|---|
超音波式 | 超音波の振動で水を霧状にして加湿するタイプ |
スチーム式 | 水を熱で沸騰させて水蒸気を放出するタイプ |
ハイブリッド式 | 気化式と超音波式を組み合わせたタイプ |
種類によってお手入れ方法が変わるので、使用している加湿器のタイプを理解しておくことが大切です。種類別の掃除方法について詳しく解説します。
気化式
気化式は、水を含んだフィルターに風を当て、気化させることで加湿するタイプです。フィルターが常に水を含んでいる状態で、細菌が繁殖しやすくカビが生えやすいため、小まめなお手入れが欠かせません。
【掃除の手順】
- 加湿器からフィルターを外す
- フィルターの汚れを水で洗う
- 洗浄したフィルターを乾かす
- 吸気口フィルターの汚れは掃除機で取る
水垢が気になる場合はクエン酸を、カビ臭い場合は重曹を溶かした水に浸け置きしてから洗いましょう。2週間に1度の頻度でフィルター掃除するのが理想です。
超音波式
超音波式は、超音波の振動で霧状にした水を放出して加湿するタイプです。水を加熱しないためカルキは付着しづらいですが、煮沸消毒されないため、水に細菌が含まれていると部屋中に広がる危険性があります。
【掃除手順】
- 吸気口に付着した埃を掃除機で取る
- 1リットル程度の水にクエン酸5gを入れる
- 給水タンクをクエン酸入りの水に約2時間浸け置きする
- スポンジやブラシで汚れを擦り洗いする
- 水で十分にすすぎ、しっかり乾かす
超音波式は、殺菌効果が弱いです。除菌には、オキシクリーンやハイターなどなどの漂白剤を使用した掃除が有効になります。ただ漂白剤が手に触れると荒れてしまうので、必ずゴム手袋を装着してください。週に1回の頻度で給水タンクの掃除するのが理想です。
スチーム式
スチーム式は、水を熱で沸騰させて水蒸気を放出させて加湿するタイプです。水を加熱して加湿するため、細菌の繁殖を抑えられます。ただ、加熱すると給水タンク内にカルキが付着するのでお手入れが欠かせません。
【掃除手順】
- 1リットルの水にクエン酸5gを入れる
- 水垢の部分をクエン酸入りの水で洗う
- タンクの角はスポンジなどで擦り洗う
- 水で十分にすすぎ、しっかり乾かす
掃除する際、給水タンク内に加熱中の水があると火傷する可能性があります。火傷しないために、本体が冷めるまで待ちましょう。給水タンクは頻繁に掃除する必要はありませんが、水を入れ替える際に適量の水で振り洗いしておくと掃除が楽になります。
ハイブリッド式
ハイブリッド式は、気化式と超音波式を組み合わせたタイプです。水を加熱しないため、細菌が繁殖しやすくカビが発生しやすい特徴があります。細菌を部屋に放出しないためにも、小まめなお手入れが必要です。
【掃除手順】
- 1リットルの水にクエン酸5gを入れる
- 水垢の部分をクエン酸入りの水で洗う
- タンクの角はスポンジなどで擦り洗う
- 水で十分にすすぎ、しっかり乾かす
ハイブリッド式は、抗菌加工が施されており、1週間程度水を替えなくても良い機種も出ています。ただ、給水タンクの水は毎日取り替えるのがおすすめです。フィルターや給水タンクは、週1回を目安に掃除しましょう。
加湿器につきやすい汚れの掃除方法【4つの汚れ】
加湿器に溜まりやすい汚れには、以下のようなものがあります。
- 水垢
- カビ
- ほこり
- におい
それぞれの方法について詳しく解説します。
水垢
加湿器の汚れとして挙げられるのが、給水タンク内にこびり付く水垢です。水垢は水に含まれるミネラルが固まったもので、発生そのものを完全に防げません。水垢を放置すると、水蒸気を空気中に放出できる加湿能力が落ちてしまいます。
カビ
加湿器内のカビや細菌の繁殖も注意しなければいけません。
水道水には除菌効果のある塩素消毒が施されています。ただし、除菌効果が効く期間は、給水タンクに入れてから1日程度。小まめに水を入れ替えないと、カビや細菌が発生してきます。
カビや細菌が発生すると、水蒸気と一緒に部屋中に拡散します。その状態を放置すると、喉の痛みや咳など人体に影響が出てくるので注意が必要です。
近年は、カビや細菌が発生しにくい抗菌設計を採用している加湿器も増えているので、そういった加湿器への買い替えも対策の一つでしょう。
ほこり
空気を吸い込むタイプの加湿器は、フィルターにほこりが溜まりやすいもの。ほこりが溜まると、うまく空気が吸いこめず加湿性能が落ちてしまいます。
また、ほこりはカビの栄養源になり、掃除を怠ると一気に増殖する場合もあるので注意が必要です。
におい
加湿器から出るにおいの原因は、カビや細菌の繁殖です。細菌は給水タンク内で起こるので、水を長時間放置すると細菌が繁殖してにおいの原因になります。
加湿器のカビは、掃除を怠ることで発生することが多いです。もともと加湿器はカビの好む環境が整っているので、小まめなお手入れが必須でしょう。
加湿器の掃除を怠る危険性【3つのリスク】
加湿器の掃除を怠る危険性やリスクには、以下のようなものがあります。
- レジオネラ菌が発生する
- 加湿能力が落ちる
- 水垢がひどくなると火災の原因にも
以下、それぞれのリスクについて詳しく解説します。
レジオネラ菌が発生する
発熱や頭痛、下痢などを引き起こすレジオネラ菌が発生することがあります。レジオネラ菌とは、水中や土壌に存在する細菌です。入れ替わりの少ない水で繁殖しやすいため、加湿器の掃除を怠ると発生してしまいます。人体にも影響を及ぼすため、加湿器は小まめに掃除することが大切です。
加湿能力が落ちる
加湿器の掃除を怠ると、加湿能力が落ちる可能性があるので要注意です。給水タンク内に入れる水道水には、カリウムやナトリウムなどのミネラル成分が含まれています。そのミネラルが固着してこびり付くのが水垢です。
水垢を掃除せずに放置すると、フィルターが目詰まりを起こして加湿能力が落ちる原因になります。最悪の場合、加湿器の故障につながるので注意が必要です。水垢を完全に防ぐのは難しいので、給水タンクを定期的に掃除して水垢を取り除く必要があります。
水垢はひどくなると火災の原因にも
給水タンク内に溜まった水垢を放置すると、最悪、火災の原因になるので注意が必要です。過去に加湿器の電源を入れた時に、出火した事故が発生しています。
出火の原因は、水垢が固着したために内部に亀裂が生じ、水が内部のヒーター線に侵入したことです。長期間水垢を放置している場合は、なるべく早く掃除するのが望ましいでしょう。
加湿器の掃除頻度はどれくらい?
給水タンクとフィルターの掃除は、以下のような頻度が適切です。
- 水を入れるタンクは毎日洗う
- フィルターは週一で掃除する
それぞれの概要について詳しく解説します。
水を入れるタンクは毎日洗う
水を入れる給水タンクは、ミネラルが固まった水垢が発生しやすいです。水垢は完全に防げないため、毎日お手入れすることが大切になります。例えば、水を入れ替えるタイミングで給水タンクに少量の水を入れて振り洗いするのが有効です。
また、水の交換を疎かにすると水垢でフィルターが目詰まりを起こしてしまいます。カビや細菌の温床になる可能性があるため、水は毎日入れ替えるのがおすすめです。
フィルターは週一で掃除する
フィルターの目詰まりを防ぐには、週一で掃除するのが理想的です。ただし、加湿器によって掃除の適切な頻度は変わるため、メーカー推奨の期間を確認しましょう。また、目に見えるほこりやゴミは掃除機で吸い取り、除去できない汚れはブラシで取ることをおすすめします。
加湿器の汚れがひどい場合の掃除方法【3つの対処法】
加湿器の汚れがひどい場合の掃除方法には、以下のようなものがあります。
- クエン酸で汚れを落とす
- 加湿器用洗剤を使用する
- ハウスクリーニング業者に依頼する
それぞれの対処法について詳しく解説します。
クエン酸で汚れを落とす
水洗いだけで落ちない汚れは、市販のクエン酸を使用するのがおすすめです。水、またはぬるま湯にクエン酸を溶かして、その水で洗ったり浸け置きしたりします。クエン酸は食用にも使われる安全な素材ですが、塩素系漂白剤と混ぜると有毒ガスが発生するので、使用時は十分に注意してください。
加湿器用洗剤を使用する
ひどい汚れは、加湿器用洗剤を使用して掃除をしましょう。水垢を効率よく落とせるクエン酸入りの洗剤や、大手家電メーカーが手がけるものなど様々な種類があります。加湿器用洗剤によっては、気になるにおいや水垢の発生を抑える効果も期待できます。
ハウスクリーニング業者に依頼する
仕事や家事で多忙な場合は、加湿器内部の部品まで細かくお手入れするのが難しいことがあるはずです。カビや黒ずみが発生しやすいエアコンやトイレ、お風呂と合わせて、加湿器の掃除をハウスクリーニング業者への依頼を検討しましょう。加湿器のお手入れを掃除のプロに任せることで、カビや細菌、水垢の発生を防げるので長く使い続けられます。
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加湿器の汚れは分解洗浄できれいに掃除しよう!
この記事では、加湿器の掃除方法やお手入れ頻度、掃除を怠る危険性について紹介してきました。
主なポイントは、以下の4つです。
- 汚れを放置すると故障する可能性がある
- 加湿器の掃除方法は種類や汚れで異なる
- タンクは毎日水洗い、フィルターは週一掃除が適切
- 頑固な汚れはクエン酸や加湿器用洗剤がおすすめ
乾燥する時期には欠かせない加湿器ですが、掃除を怠ると火災が発生したり、カビや細菌が繁殖して身体に影響が出たりすることがあります。最悪の場合、加湿器が故障するため、適切な頻度でお手入れすることが大切です。
しかし頻繁に掃除していなかった場合、汚れが簡単に落ちないことがあります。「内部までしっかり洗浄したい」「嫌なにおいが解消されない」なら、加湿器を分解洗浄できるハウスクリーニング業者に依頼しましょう。
依頼先を決めかねているなら、信頼できる業者が見つかる「セーフリー」をご活用ください。利用方法も簡単で、カテゴリの中から希望のサービスを選び、条件や日程から絞り込むだけです。口コミを参考に、自分に適したハウスクリーニング業者を選びましょう!
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加湿器の掃除方法を徹底解説【お手入れを怠るリスクや適切な頻度も】のよくある質問
-
Q. 加湿器は小まめな掃除が必要?どのくらいの頻度が適切?
A.加湿器は小まめな掃除が必須です。給水タンクは毎日洗い、フィルターは週に1度掃除することをおすすめします。 -
Q. 加湿器は自分で分解して掃除できる?
A.加湿器は自分で分解可能です。ただし、加湿器を分解して掃除した後に元に戻せなくなる場合があります。故障の原因にもなるので、不安な場合はプロに任せるのが一番です。 -
Q. 加湿器の汚れを放置する健康上のリスクは?
A.加湿器の汚れを放置すると、発熱や頭痛、下痢などを引き起こすレジオネラ菌が発生することがあります。人体に影響を及ぼすため、加湿器は小まめにお手入れすることが大切です。
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