2023.07.02 2024.08.22
お風呂の排水溝を掃除したい人はぜひチェック!汚れやにおいにごとに、おすすめグッズや掃除方法を解説していきます。
お風呂は水回りの中でも特に大量の水や湿気が発生する場所なので、排水溝以外にもこまめな掃除が欠かせません。お風呂の排水溝を自力で掃除しきれずプロに依頼した方が良いケースや、水回り全体の排水溝の掃除方法についても記載するので、家の水回りの掃除方法を知りたい方はぜひ最後まで一読ください。
目次
お風呂水溝掃除の全体像!状態別のおすすめアイテムも
お風呂の掃除方法にも色々あり、汚れやにおいなどに合わせて適切な方法を選択する必要があります。
排水口の状態 | おすすめグッズ | おすすめの掃除方法 |
---|---|---|
A.黒い汚れが見られる | 塩素系漂白剤・ブラシ・ペーパー | 洗剤を染み込ませ、残った汚れをブラシでこする |
B.ドロドロしたぬめりの塊 | アルカリ性洗剤・ブラシ | ぬめりの塊を取り除いたあと、洗剤で磨く |
C.軽いにおい・ぬめり | 重曹とクエン酸 | 重曹とクエン酸から発生した泡で汚れを浮かして流す |
おすすめの掃除方法について、A〜Cの状態別に、以下で詳しく解説していきます。
【状態別】お風呂の排水溝掃除方法
状況別のお風呂の排水溝掃除方法は以下の通りです。
A. 黒い汚れが見られる
お風呂の排水溝の代表的な汚れとして、ブツブツとした黒い物体があります。この正体は黒カビ。
高温多湿なお風呂の排水口はカビが発生しやすい場所と言えます。さらに水や湿気がけでなく、人の皮膚や石鹸カスなどが混ざり合うことで、カビの増殖が加速します。
黒い汚れ、つまり黒いカビの掃除には塩素系漂白剤・ブラシ・ペーパーを使用しましょう。
塩素系漂白剤には「カビキラー」や「カビハイター」などの市販のカビ取り剤が便利です。
下記手順で掃除を進めてみてください。
- 換気や手袋・マスクを着用
- 塩素系漂白剤をお風呂の排水口の黒カビにかける
- 上からキッチンペーパーなどをかけて染み込ませる(洗剤が流れてしまうのを防止)
- 10分程度待機
- 使い古しの歯ブラシなどで優しくこする
- 流水でしっかり洗剤とカビを流す
塩素系漂白剤は強力なので、取り扱いには十分注意しましょう。
B.ドロドロしたぬめりの塊
お風呂の排水溝に溜まったドロドロしたぬめりの塊は、髪の毛や皮脂、ソープなどが混ざり合ってできたものです。
ドロドロとした塊を手で取り除き、残った汚れはブラシなどで磨くという手段もありますが、ぬめりを触りたくないという人もいるでしょう。
ドロドロしたぬめりの塊を触らずに落とすアイテムとして、「パイプユニッシュ」のようなアルカリ性洗剤がおすすめです。
パイプユニッシュは髪の毛などの固形物を溶かし、流れやすくするための洗剤です。
下記の手順で掃除しましょう。
- 換気のため窓を開け、手袋を着用
- パイプユニッシュをお風呂の排水口にかける
- 15分から30分程度放置し、ドロドロした塊が溶けるのを待つ
- シャワーの水で洗剤と溶けたドロドロの塊をしっかり流しきる
パイプユニッシュも強力な洗剤なので、換気や手袋の着用は徹底しましょう。
C. 軽いにおい・ぬめりを落とす
上記のようなドロドロの塊にはなっていなくても、お風呂の排水溝から軽いにおいやぬめりが発生する場合は、少量の髪の毛・皮脂・ソープなどが原因です。
軽い臭いやぬめりの掃除には、重曹とクエン酸を活用しましょう。
ぬめりの除去は下記手順で進めます。
- 重曹3に対してクエン酸1を排水口に注ぐ
- しばらくすると泡が出てきたら30分ほど放置
- シャワーの流水で泡や汚れを流す
- (汚れが残っていれば)ブラシで磨く
軽いにおいやぬめりがなくなれば、お風呂の排水口掃除は完了です。
【お風呂の排水溝掃除】汚れを防ぐための日ごろの簡単クリーニング
お風呂の排水溝掃除は、できるだけ綺麗なうちに簡単に済ませたいもの。
特に汚れやにおいに抵抗がある場合、掃除のためにお風呂の排水溝を触りたくないという人もいるでしょう。
お風呂の排水溝掃除を簡単にするため、日ごろからできる簡単クリーニングとして、以下の方法がおすすめです。
ヘアキャッチャーのゴミは入浴後こまめに捨てる
お風呂の排水溝には、水道管に髪の毛が流れないようにヘアキャッチャーがあります。
ヘアキャッチャーとは網目状の取り外し可能な部品で、そこに髪の毛や汚れが溜まる構造です。
ヘアキャッチャーのゴミを放置していると、汚れだけでなく水の詰まりにも繋がり衛生的ではありません。
入浴のたびにヘアキャッチャーに溜まった髪の毛や汚れを捨てる習慣をつけると、ドロドロの汚れやぬめりを防げます。
素手でヘアキャッチャーに触りたくない場合は、使い捨て手袋やティッシュペーパー越しで捨てましょう。
“入れるだけ”の錠剤タイプの洗剤で触らず掃除する
お風呂の排水溝からの異臭やカビを防ぐために、定期的に“入れるだけ”の錠剤タイプの洗剤の利用をいすすめします。
錠剤タイプの洗剤を使用すると、排水溝に触らず掃除できるメリットがあります。
また、錠剤を入れるだけなので掃除の手間もかからず、途中で面倒になってやめてしまうリスクも低いでしょう。
お風呂の排水溝掃除には、「らくハピ」のような防カビ効果が期待できる洗剤がおすすめです。
ぬめり取りアイテムをセットする
お風呂の排水溝の汚れやぬめりを予防するために、ぬめり取りアイテムの利用がおすすめです。
例えば「浴室の排水口ヌメリつかーず」は、排水溝に錠剤タイプの洗剤を置くだけで、水を流すたびに除菌・洗浄効果を期待できます。
一度設置すれば3週間から1ヶ月程度効果が持続するので、こまめに掃除するのが苦手という人でも問題ありません。
ぬめり取りアイテムをセットすれば、重度のドロドロ汚れや黒カビに遭遇するリスクも抑えられるでしょう。
お風呂の排水溝を掃除したのに臭い……プロに依頼すべきケースは?
ここまでお風呂の排水溝セルフ掃除方法について解説しました。しかし、自分での掃除には限界があり、せっかくお風呂の排水溝を掃除したいのに臭い・問題が解決されない可能性もあります。
以下のような場合は、セルフクリーニングではなくプロに依頼することをおすすめします。
お風呂の排水溝以外の箇所がカビ臭い
お風呂の排水溝を掃除し、排水溝からのにおいが解消されたにもかかわらず、浴室がにおう場合は他の部分にカビが生えている可能性が高いです。
お風呂のカビが生えやすい箇所として、排水桝や換気扇が挙げられます。
排水桝とはお風呂やキッチンなどの各水道管から屋外へ水を流すための連結部分で、地下に埋まっているため普段目にする機会はあまりありません。
排水桝には排水溝から流れた汚れやゴミが溜まりやすく、カビが発生しやすいです。
また、お風呂の換気扇もホコリや湿気が付着しやすいため、カビが発生しやすい部品です。
排水桝や換気扇は自分で分解して掃除するのは困難かつ危険なので、業者に依頼しましょう。
カビを放置していると、せっかくの入浴タイムが不快になるだけでなく、健康リスクに繋がる可能性もあります。
水の詰まりが解消されない
お風呂の排水溝を掃除しても水の詰まりが解消されない場合、水道管に固形物や大きなヘドロの塊がある可能性が考えられます。
このような固形物や塊は市販の洗剤の洗浄力ではなく、プロが使用する専門的な洗剤を使用しなければ掃除できないでしょう。
水の詰まりを放置していると、浴室全体のカビの増殖や水漏れなどのリスクに繋がります。
お風呂以外の排水溝からも悪臭がする
お風呂以外のキッチンや洗面台などの排水溝からも悪臭がする場合、部屋全体の排水溝に問題がある可能性が高いです。
原則として、一軒家やマンションの部屋はそれぞれの排水口が1本の水道管に繋がっています。
そのため、1ヶ所から異臭が発生する場合、芋づる式で他の排水口にも問題が出るでしょう。
キッチンや洗面台からも異臭がする場合、家全体の排水口や排水管のクリーニングを検討しましょう。
ハウスクリーニングで検索し、コストや口コミなどから自分に合った業者を選んでください。
お風呂の排水溝を掃除せず放置した場合のリスクは?
最後に、お風呂の排水溝を掃除せず放置した場合のリスクについて解説します。
お風呂の排水溝を掃除せず放置すると、以下のような3つのリスクに繋がります。
カビや悪臭などによる健康リスクに繋がる
お風呂は湿気が多く、カビや悪臭が発生しやすい場所です。そのため、こまめに掃除しなければカビや悪臭に囲まれた中で入浴するという事態になってしまいます。
カビや悪臭は嗅覚的なデメリットだけでなく、健康リスクにも繋がります。
カビは人体に有害で、特に免疫力が弱い子供や高齢者なら、アレルギーや病気につながる可能性も。
カビによる鼻炎や肺炎などを防ぐためにも、お風呂の排水溝は常に清潔にキープしましょう。
ハエやゴキブリなどの害虫が増える
ハエやゴキブリなどの害虫は、湿気や汚れを好みます。
お風呂の排水溝を掃除せず放置しておくと、排水溝経由でハエやゴキブリが発生する可能性があります。
害虫は見た目が気味悪いだけでなく、様々な病原菌を持っている可能性が高いので、掃除によって事前に発生を防ぎましょう。
家全体の排水溝から水漏れが発生する
先述したように、一軒家やマンションの部屋は、排水口は1本の水道管に繋がっています。
そのため、1ヶ所の排水溝で水漏れが発生すると、お風呂だけでなくキッチンや洗面台の排水溝からも水漏れが発生してしまいます。
部屋全体から水漏れが発生すると、生活に支障をきたし、修理代も膨大になってしまうでしょう。
水漏れが発生しないように、お風呂の排水溝は常に掃除しましょう。
まとめ
お風呂の排水溝の掃除方法について解説しました。お風呂は水回りの中でも水や湿気が多い場所なので、カビや汚れが発生しやすく、日ごろから自分でもしっかりと掃除する必要があります。お風呂の排水溝を掃除しても効果が無い場合は、健康リスクや水漏れを回避するためにもすぐにプロに依頼しましょう。また、お風呂以外の排水溝の掃除方法について知りたい人は、こちらの記事もチェックしてください。
お風呂の排水溝(排水口)の掃除方法は?プロに依頼した方が良いケースも解説!のよくある質問
-
Q. お風呂の排水口(排水溝)掃除での洗剤の使い方は?
A.排水口の汚れやぬめりを全体的に溶かすために、排水溝全体に流れるようにかけます。
-
Q. お風呂の排水溝にいるハエは掃除しないことが原因?
A.ハエは水やゴミが多い箇所を好んで寄ってきます。そのため、お風呂の排水溝を掃除せず放置することは、ハエが発生する一因と言えるでしょう。
-
Q. お風呂の排水溝にある白いブヨブヨの掃除方法は?
A.白いブヨブヨの正体は、石鹸カスなどです。石鹸カスを放置するとカビや水漏れなどに繋がるため、こまめに取り除きましょう。
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