外壁クリーニングの料金相場は?洗浄方法や外壁材による値段差まで徹底解説
2024.04.07 2024.12.05
この記事では、外壁クリーニングの料金相場について徹底解説します。
外壁クリーニングの料金相場は、外壁材や作業範囲、清掃方法などで大きく変わります。また、各業者で設定価格も変わるので、業者選びも重要なポイントです。
記事後半では、業者の選び方や費用を抑えるコツも紹介しています。「外壁クリーニングの料金を抑えたい」「優良な業者を選びたい」という方は、ぜひ最後までご覧ください。
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目次
外壁クリーニングの料金相場【洗浄方法・作業内容別】
洗浄方法など、作業内容別の料金相場は、以下の通りです。
料金相場(1㎡あたり) | |
---|---|
高圧洗浄 | 100〜300円 |
バイオ高圧洗浄 | 200〜400円 |
外壁塗装 | 5,000〜8,000円 |
それぞれの概要について詳しく解説します。
高圧洗浄
高圧洗浄の費用は、1㎡あたり100〜300円が相場です。高圧洗浄は、威力の強い洗浄機で外壁を水洗いする洗浄方法で、通常は外壁塗装の序盤に行われます。足場設置や養生が必要な場合は、以下の費用が別途発生することが多いです。
- 足場設置の費用(600〜800円/1㎡)
- 養生費用(300〜500円/1㎡)
水圧のみで汚れを落とす高圧洗浄には、雑菌効果がなく、カビやコケを完全に除去するのが難しいです。カビやコケを除去したい場合は、バイオ高圧洗浄を検討しましょう。
バイオ高圧洗浄
バイオ高圧洗浄の費用は、1㎡あたり200〜400円が相場です。通常は高圧洗浄で表面の汚れを落としてから、カビやコケの発生を防いでくれる「バイオ洗剤」を塗装していきます。
バイオ高圧洗浄には洗剤が含まれるので、カビやコケが付着した外壁に高い効果が期待できます。しかし、周囲に芝生や植木などの植物にかかると枯れてしまう可能性があるので、植木鉢などは洗浄前に安全な場所に移動させる準備が必要です。
外壁塗装
外壁塗装の費用は、1㎡あたり5,000〜8,000円が相場です。
通常は高圧洗浄で表面の汚れを落としてから、防カビ剤が含まれた塗料で外壁を塗装していきます。費用の内訳は、以下の通りです。
料金相場(1㎡あたり) | |
---|---|
足場設置 | 600〜800円 |
養生費用 | 300〜500円 |
高圧洗浄 | 100〜300円 |
塗装費用 | 4,000〜6,000円 |
塗料は、自浄作用効果を備える「光触媒塗料」を使用するのがおすすめです。光触媒塗料を塗布した外壁は、シリコン塗料の2倍程度の高い耐久性が期待できます。
ただし、アクリルやウレタンなど一般的な塗料より価格が高いのが懸念点。1㎡あたり2,000〜5,000円程度かかります。
外壁クリーニングの料金相場【外壁材別】
外壁別の料金相場は、以下の通りです。
料金相場 | |
---|---|
サイディング | 5〜25万円 |
ガルバリウム鋼板 | 5〜20万円 |
タイル | 10〜40万円 |
レンガ | 10〜40万円 |
コンクリート | 3〜70万円 |
それぞれの概要について詳しく解説します。
サイディング
サイディングの費用相場は、5〜25万円程度です。
サイディングは建物の外壁に張る仕上げ用の板材で、「サイディングボード」と呼ばれています。さまざまな種類がありますが、一般的な戸建て住宅の約70%は、高温高圧の窯で硬化させる「窯業系サイディング」を使用しているのが現状です。窯業系サイディングは目地にコーキングが使われており、これが高圧洗浄で剥がれ落ちてしまうことがあります。高圧洗浄で外壁を掃除する前に、コーキングの点検が必要です。
ガルバリウム鋼板
ガルバリウム鋼板の費用相場は、5〜20万円程度です。
ガルバリウム鋼板は、アルミニウムと亜鉛合金のメッキ鋼板で作られた板材。軽量、かつ耐久性が高いので外壁材として人気があります。ガルバリウム鋼板は、高圧洗浄と塗装で外壁をクリーニングするのが一般的です。
ただし、ガルバリウム鋼板に傷があると高圧洗浄の水が侵入し、サビの原因になることがあります。傷がある場合は、高圧洗浄する前に外壁の補修が必要です。
タイル
タイルの費用相場は、10〜40万円程度です。
タイルは、粘土または無機質の原料を成形して高温で焼き上げた建材。無機質素材であるため、サイディングやコンクリートに比べると耐久性かつ耐候性に優れています。また、基本的に塗装メンテナンスは必要なく、掃除は水洗いのみで十分です。
ただし、自分で外壁全体を掃除するのは大変なので業者に洗浄を依頼しましょう。お手入れ頻度は、年に1回程度で問題ありません。
レンガ
レンガの費用相場は、10〜40万円程度です。
レンガの外壁は、ほかの建材に比べると汚れに強いですが、定期的な掃除が欠かせません。かなり古い外壁の場合、洗浄中にレンガが浮いたり剥がれたりすることがあるので、補修費用が別途発生するケースがあります。
また、洗浄中にレンガが落下する場合も。屋外に駐車中の車を破損させたりすることのないよう、入念な準備が必要です。
レンガの外壁掃除は危険が伴うので、業者に依頼するのがおすすめです!
コンクリート
コンクリートの費用相場は、3〜70万円程度です。
コンクリートは表面の汚れを取る高圧洗浄から、光触媒塗料の塗装など幅広い洗浄方法から選べます。コンクリートの美観性を保ちたいだけなら、高圧洗浄によるクリーニングだけでも問題ありません。
しかし、高圧洗浄後に塗装することで疎水性や防水性を保てます。コンクリートは汚れが溜まりやすく、カビや黒ずみが発生しやすいので、高圧洗浄による定期的なお手入れは必須といってもいい素材でしょう。
外壁クリーニングの料金相場【住居種別】
住居種別の料金相場は、以下の通りです。
料金相場 | |
---|---|
戸建て | 3万〜5万円 |
アパート | 3万〜5万円 |
マンション | 5万〜10万円 |
大型マンション | 10万〜20万円 |
アパートやマンションなど集合住宅の場合、入居者が個別で業者に依頼する必要はありません。基本的に賃貸物件の性能維持や資産価値を高める修繕費は、大家さんが負担してくれます。外壁の黒ずみやカビなど目立つ汚れがある場合は、大家さんに報告して対処してもらいましょう。
外壁クリーニングを怠るリスク【料金に影響も】
主なリスクには、以下のようなものがあります。
- アレルギーを引き起こす
- チョーキング現象が起きる
- 高額費用がかかる
それぞれのリスクについて詳しく解説します。
アレルギーを引き起こす
カビやコケは深く根を張るため、外壁材の奥まで進むと表面の除去だけでは完全に落ちません。また徐々に広がったカビやコケは、室内まで繁殖することがあります。
特にカビは一定期間の間大量に吸い込みすぎると、アレルギーを引き起こすことが多いです。早急な対処が必要でしょう。
チョーキング現象が起きる
外壁クリーニングを怠ると、「チョーキング現象」が起きます。チョーキング現象とは、外壁の塗装が劣化し、塗料に含まれる顔料が粉になって表面に付着する現象です。チョーキング現象が起きた外壁は、見た目はきれいでも、実際に触れると手に白い粉がついてしまいます。
また、塗装の耐久力はすでに失われている可能性がかなり高いので、早急に外壁を再塗装するなどの対処が必要です。
高額費用がかかる
外壁の掃除を怠ると、外壁本来の耐用年数より早く劣化が進んだり見た目が悪くなったりします。外壁の主な汚れはチリやほこりが原因ですが、定期的に掃除しないとどんどん蓄積され、カビやコケに発展することも多いです。
簡単には落ちないしつこい汚れになり、通常の水洗いでは落とせなくなります。外壁掃除の中で費用を抑えられるのは、水圧洗浄です。クリーニング費用を抑えたいなら、水圧洗浄でこまめに掃除して、汚れを溜めないことが重要です。
外壁クリーニングの料金は安くなる?自己流の懸念点3選
業者依頼と自己流の掃除では、以下のような違いがあります。
業者依頼 | 自己流の掃除 | |
---|---|---|
違い | ・効率よく掃除してもらえる
・頑固な汚れもきれいに落ちる ・外壁の状態を見て最適な洗浄方法を選定してもらえる ・外壁掃除が1日で終わる |
・掃除の手間や時間がかかる
・外壁が破損することがある ・仕上がりにムラが出る ・事故や怪我のリスクがある ・専門道具を揃える必要がある |
自分で外壁を掃除すれば、クリーニング費用を抑えられると考える方は多いでしょう。ただし、自分で外壁を掃除する場合は、以下のような懸念点があります。
- 外壁材の破損を招く
- 完全な除去は難しい
- 事故やケガにつながる
これらの懸念点を理解したうえで、業者に依頼するのか、それとも自分で掃除するのかを決めることが大切です。それぞれの懸念点について詳しく確認していきましょう。
外壁材の破損を招く
自分で外壁を掃除する場合、高圧洗浄で無理に汚れを落とそうとして外壁材の破損を招くことがあります。とくに多いのは、汚れをなんとか取ろうとして、高圧洗浄機の吹き出し口を外壁に近づけすぎて洗浄してしまうパターンです。
例えば、多くの外壁に使われている窯業系サイディングは、セメントと木質系成分を混ぜ合わせて作られています。一点集中で力が加わることに弱いため、高圧洗浄機の吹き出し口を近づけすぎると簡単に破損してしまうことが多いです。
また、無理な高圧洗浄は、外壁の目地部分にあるシーリングを傷つける場合があります。シーリングは外壁の止水性を担保しており、高圧洗浄で破断すると雨漏りの原因になることも。結果的に高い修繕費がかかるので、外壁掃除はハウスクリーニング業者に依頼するのがおすすめです。
完全な除去は難しい
油汚れやカビなどの汚れは、簡単な水洗いだけで完全に除去するのは難しいです。とくに外壁材の内部深くまで根を張ったカビやコケは、一度完全に汚れを取り除かないと内部で広がり続け、またすぐ表に出てきてしまいます。表面の見える部分はきれいでも、洗浄後すぐに再発することも多いのはこのためです。
最悪の場合、劣化が進んでしまい、外壁の張り替えが必要になることがあります。外壁全体の張り替えとなると、数百万円かかるので汚れは完全に除去することが大切です。カビやコケの進行具合はプロでないと判断しづらいため、ハウスクリーニング業者に任せることをおすすめします。
事故やケガにつながる
自分で外壁掃除する場合、事故やケガにつながるリスクがあることを覚悟しておきましょう。例えば、外壁の高い位置を洗浄する際、クリーニング剤が目に入ったり脚立から落ちたりなど大きな事故につながる可能性があります。また、高圧洗浄機を使用する際は、水の飛散で近隣トラブルに発展することも。簡単な洗浄と軽視せず、ハウスクリーニング業者に依頼するのはそういった点でも得策でしょう。
外壁クリーニングの料金相場は洗浄方法や外壁材で変わる!まずは見積もりを
この記事では、外壁クリーニングの料金相場について解説してきました。
料金相場 | |
---|---|
戸建て | 3万〜5万円 |
アパート | 3万〜5万円 |
マンション | 5万〜10万円 |
大型マンション | 10万〜20万円 |
外壁クリーニングの料金は、3万円~20万円程度が相場です。ただし、価格は洗浄方法や外壁材に加え、外壁の面積や足場の量、塗料の種類によって大きく変動します。また、クリーニング業者で価格設定が変わるため、相見積もりを依頼してしっかり比較検討することが大切です。
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外壁クリーニングの料金相場は?洗浄方法や外壁材による値段差まで徹底解説のよくある質問
-
Q. 外壁クリーニングの料金設定は洗浄方法で変わる?
A.洗浄方法で料金設定は変わります。洗浄方法以外にも、外壁材や洗浄範囲、足場の量、塗料の種類などで総額が大きく変動する場合も多いです。支払額が気になる方は、業者に見積もりを依頼しましょう。
-
Q. 自己流で外壁クリーニングする際に必要な道具は?
A.水洗いでは完全に汚れを落としきれないので、水圧洗浄機が必要です。近年はお買い求めやすい価格帯で販売されている商品もありますが、プロが使用する水圧洗浄機ほど機能性は高くありません。また備品購入費用も別途かかるので、ハウスクリーニング業者に依頼したほうがお得です。
-
Q. 外壁をクリーニングする適切な頻度は?
A.外壁掃除の頻度は、年に1〜2回程度が目安です。とくに水圧洗浄は外壁の定期的なメンテナンスとして高い効果を発揮してくれます。汚れが蓄積しづらく急激な劣化を防げるので、水圧洗浄を定期的に行うことがおすすめです。