2025.04.07 2025.04.07
この記事では、外壁のカビの落とし方を徹底解説していきます。
気付くと発生している外壁のカビ。外観に与える影響は大きく、建材へのダメージも気になります。
「外壁にカビ取り剤を使用して傷んだりしない?」
「市販の高圧洗浄機だけでは落ちない?建物に良くない?」
「そもそもカビ?コケ?塗料ハゲ?見分け方は?」
上記のようなお悩みをお持ちの方に向けて、手軽で安全なカビ取りの方法や対策をお伝えします。記事を参考に、状況に合ったベストなカビ落としをぜひ試してみてください!
目次
外壁のカビの落とし方【自分でやる場合】
早速、外壁のカビを落とす方法をご紹介します。自分でカビを落とす時に必要なアイテムや手順、注意点などをチェックしていきましょう。
準備するもの
事前に準備する基本アイテムは、以下が挙げられます。
用意するもの | メモ |
---|---|
外壁用洗剤 | カビ除去専用の外壁用洗剤(ハイターなどの塩素系はNG) |
ブラシまたはスポンジ | 外壁を傷つけない固すぎない素材のもの |
ゴム手袋・マスク | 洗剤から身体を保護するため |
バケツ・水 | 洗剤の希釈やすすぎに使用 |
散水ホース | 外壁を洗い流す際に使用 |
上記は、最低限用意しておくべきアイテム。外壁の素材や汚れの程度によっては、上記だけでは足りず、高圧洗浄機や脚立などが必要なケースもあります。準備に費用がかかりすぎる場合は、業者に依頼したほうがコストパフォーマンスが上がるかもしれません。
手順
手順も見ていきましょう。以下を参考にしてください。
- 散水ホースを使って外壁全体に水をかけ、表面のホコリや汚れを落とす
- 外壁用洗剤をカビが発生している部分にスプレーする
- 15分~30分程度放置して、洗剤をカビに浸透させる
- 柔らかいブラシやスポンジを使って、カビを優しく擦り落とす
- 再度散水ホースで外壁をしっかり洗剤を洗い流す
- 作業後は外壁を十分に乾燥させる
カビを除去するだけでなく、洗剤をしっかり洗い流して、乾燥させるまでが重要な行程です。
Q:「外壁の汚れはカビ?コケ?塗装の剥がれ?」
A:一番シンプルな見分け方として、カビは主に黒色、コケは緑色、塗装の剥がれは手で触れると粉状の物質が付着します。コケは日当たりが良くても湿気さえあれば繁殖するので、日当たりが悪く湿度の高い場所に発生する黒っぽい汚れは「カビ」だと覚えておくと良いでしょう。
注意点
外壁のカビを落とす際、以下の点に注意してください。
<安全対策>
- 作業中はゴム手袋やマスクを着用し、洗剤が肌や目に触れないようにする
- 高所での作業は転落の危険があるため、無理をせず、必要に応じて専門業者に依頼する
<外壁ダメージ予防>
- 強力な洗剤や塩素系漂白剤は外壁を傷めるので使用しない
- 洗剤の洗い残しがあると外壁を傷めるのでしっかり洗い流す
- 硬すぎるブラシは外壁の塗装を傷つける恐れがあるため、柔らかいブラシやスポンジを使用する
- 高圧洗浄機を使用する場合は、圧力をかけすぎないようにする
湿った状態が続くと、再びカビが発生しやすくなるため、乾燥しやすい晴れた日に作業すると良いでしょう。安全面に不安が残る場合や、外壁に負担がかかりそうな場合は、業者に依頼するのをおすすめします。
外壁掃除を自分でやる方法は、以下記事で詳しく解説しています。
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外壁のカビの落とし方は自分だと難しい?業者に頼むべき4つのケース
外壁のカビ落としは、自力で実施するのは難しいケースも多くあります。自分で落としやすいケース、業者に任せるべきケースを、それぞれ比較表にまとめました。
自分で落としやすい ケース |
業者に任せるべき ケース |
---|---|
・カビの発生範囲が狭い ・外壁が新しく劣化していない ・カビが表面的で深くまで入り込んでいない |
・カビの発生範囲が広い ・外壁の内部まで入り込んでしまっている ・高所にカビが繁殖している ・特殊素材の外壁を使用している |
業者に任せるべきケースを4点、以下に解説していきます。
カビの発生範囲が広い
外壁全体など、かなり広範囲にカビが発生している場合、家庭用の洗剤やブラシでは落としきれないでしょう。時間と労力がかかるだけでなく、近隣の敷地にまで水や洗剤が飛び散るリスクもあります。
専門業者なら、高圧洗浄機や専用の薬剤を使い、素材を傷めずに効果的に除去できます。まわりを汚さないよう養生もしてくれるので、その点も安心できますよ。
外壁の内部まで入り込んでしまっている
外壁の表面だけでなく、内部にまでカビが浸透している場合、素人では適切に除去できません。内部にカビが残ったままでは外壁の劣化を早め、外観のみならず建物全にダメージを与えます。
表面のカビが消えたからと言って安心していると、またすぐに再発してより繁殖しかねないので、必ず、プロの技術や機材で根本から除去しておきましょう。
高所にカビが繁殖している
外壁の高所にカビが生えている場合、無理に自力で掃除すると転落の危険があります。特に、2階以上の高所では、安定した足場が必要で、脚立だけでは作業が困難です。
業者であれば、専門の足場や高所作業用の機材を使用し、安全かつ確実に作業できるでしょう。高圧洗浄や防カビコーティングを細部にまで適切に施せるため、長期的なカビ対策にもなります。
特殊素材の外壁を使用している
ガラスやセラミックコーティング、軽量気泡コンクリートなど、特殊な素材の外壁では、市販の洗剤やブラシでの清掃が表面を傷める恐れがあります。間違った方法でカビを落とそうとすると、塗装が剥がれたり素材が劣化したりして、結果的に高額な修繕費がかかるでしょう。
その点、専門業者なら、素材に適した洗浄方法を選び、外壁を傷めずにカビを除去してくれますよ。
外壁のカビ落とし方【業者が使う2つの方法】
業者が実施する外壁のカビの落とし方をご紹介します。
- 高圧洗浄
- バイオ洗浄
上記2つの、メジャーな落とし方を見ていきましょう。
高圧洗浄
高圧洗浄は、高圧の水流を用いて外壁の汚れやカビを物理的に除去する方法。おおまかな手順は、以下の通りです。
- 周囲や窓を保護するために養生する
- 外壁全体に高圧の水を噴射する
- 圧力で汚れやカビを洗い流す
表面的な汚れやカビを迅速に除去できますが、根深いカビの胞子までは完全に除去できないデメリットもあります。
バイオ洗浄
バイオ洗浄は、専用の洗浄剤を使用してカビや藻類を化学的に分解・除去する方法です。手順を簡単にご紹介します。
- 高圧洗浄機、洗浄剤、保護具を用意する
- 洗浄剤の浸透をうながすために、外壁全体を水で湿らせる
- 外壁にバイオ洗浄剤を均一に塗布し、適正時間放置する
- 高圧洗浄機で洗浄剤と汚れを丁寧に洗い流す
表面的なカビの除去に適した高圧洗浄に対して、洗剤がカビの根まで浸透するので、再発防止にも効果的と言えるでしょう。
外壁クリーニングの費用相場については、以下記事もあわせてチェックしてみてください。
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外壁のカビ落としを業者依頼する4つのメリット【プロにお任せが基本!】
外壁のカビ落としを、業者依頼するメリットもお伝えします。
- 外壁が傷つきにくい
- 高所での作業に手慣れている
- 根の張った黒カビでも徹底除去できる
- その他の場所も掃除依頼できる
上記4点を、参考にしてください。
外壁が傷つきにくい
専門業者は、外壁の材質や状態に応じた適切な洗浄方法を熟知しています。高圧洗浄機の圧力調整や素材にあわせた専用洗剤の使用など、外壁を見極めつつカビを除去するので、特殊素材の外壁でも、安心してお任せできるでしょう。
高所での作業に手慣れている
外壁のカビは、高所や手の届きにくい場所にも発生します。足場を設置しなければ除去できないケースも多いので、場数を踏んでいる専門業者に依頼するべきと言えるでしょう。
素人が無理に高所で作業すると、転落などの危険が伴うので、迷わず業者に相談してください。
根の張った黒カビでも徹底除去できる
外壁に深く根付いた黒カビは、表面的な清掃では完全に除去できないとお伝えしました。その点、専門業者ならではのバイオ洗浄などを駆使して、根本からカビを除去すれば、再発のリスクも大きく軽減するはず。
カビを除去した後は、防カビコーティングを施してもらうのもおすすめです。
その他の場所も掃除依頼できる
外壁のカビ除去を依頼する際、同時に屋根や雨樋、ベランダ、門扉など、他の箇所の清掃やメンテナンスも依頼できるのが、屋外清掃業者に依頼する最大のメリット。
一括して作業を依頼すれば、コストや時間の節約につながります。建物全体の美観と機能性を一新できるのも嬉しいですよね。
雨樋や門扉などの清掃に関する詳細は、以下記事を参考にしてください。
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外壁のカビを落とさず放置するリスク【3つの懸念】
外壁のカビを落とさず放置するのは、大きなリスクが伴います。後悔しかねないリスクを3点、挙げていきます。
- 美観が低下する
- 外壁材にダメージが出る
- 健康への悪影響がある
順に見ていきましょう。
美観が低下する
カビだらけの外壁は、家の外観の印象が悪いだけでなく、不衛生なイメージを与えてしまいかねません。
住宅の美観を保つためにも、カビの除去は欠かせないメンテナンスだと言えるでしょう。
外壁材にダメージが出る
カビの繁殖が進むと、外壁の塗膜が剥がれ落ちたりコンクリートが劣化したりするなど、外壁の傷みに直結します。劣化が早くなるので、外壁の修繕や塗り替えの費用もかさむでしょう。
カビの発生を放置せず、早めに対処することが大切です。
健康への悪影響がある
カビは、喘息やアトピー性皮膚炎などの病気を引き起こす原因のひとつ。カビの胞子は空気中を漂い、呼吸とともに体内に取り込まれるので、人体に悪影響を及ぼします。
特に、免疫力の低下した高齢者や乳幼児は、カビの影響を受けやすいと言われています。外壁のカビを放置すると、家族の健康を脅かすリスクにもつながるのです。
外壁のカビを発生させない予防策【黒ずみ対策】
最後に、外壁のカビを発生させないための予防策をお伝えします。カビによる黒ずみ対策として、以下3点に着目してください。
- 換気を意識する
- 外壁塗装する
- 定期的にメンテナンスする
マイホームを守るために、早速実践してみましょう。
換気を意識する
外壁周辺の風通しを良くして、湿気をためこまない工夫は、カビ対策の第一歩。
例えば、外壁近くの植栽を剪定し、日当たりと通気性を確保してみてください。換気を意識すれば、カビの発生は大幅に減るでしょう。
外壁塗装する
防カビ効果のある塗料を使用して外壁を塗装するのも有効な手段。カビの繁殖を防ぐ成分が含まれているだけでなく、外壁の耐久性も向上します。
塗装時は、外壁の汚れや古い塗膜を除去し、ひび割れや穴を補修してから作業に入るので、外壁のメンテナンスも実施できて一石二鳥と言えます。
自治体の補助金や助成金を利用できる場合もあるので、以下記事をチェックしてみてください。
さらに詳しく知りたい方はこちら
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定期的にメンテナンスする
外壁の定期的な清掃と点検は、カビの予防に不可欠です。特に、特に湿気の多い季節に入る前には、外壁の防カビコーティングなどを実施すると、カビの発生を未然に防げますよ。
外壁のカビの楽な落とし方を検討するなら
今回は、外壁に発生するカビの落とし方などをご紹介しました。
しつこいカビは、外壁の見た目・設備・健康、どの面を取ってもリスクにつながります。とは言え、自力で外壁のすみずみまでカビを除去するのは至難の業。専門技術と機材を駆使する清掃業者に依頼するのが一番です。
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- カビ取り剤で外壁は傷まない?
- 除去したのにもうカビが・・・
- 自分ではうまく掃除できない!
外壁の天敵!
カビは放置せず、
プロの業者に丸投げしよう
外壁のカビの落とし方に関するよくある質問
-
Q. 外壁にカビ取り剤を使用しても平気ですか?
A.外壁のカビ取りには、外壁専用のカビ取り剤を選びましょう。ハイターなどの塩素系洗剤を使用すると、強力な成分で外壁を傷めてしまいます。
-
Q. カビから外壁を守る対策を教えてください。
A.外壁のカビを防ぐには、以下の対策が有効です。
- 定期的な清掃
- 適切な換気
- 防カビコーティング
自力でカビを予防しつづけるのは難しいので、定期的に専門業者にメンテナンスを依頼するのがおすすめです。
-
Q. 外壁のカビ対策はどこに相談すべきでしょうか。
A.外壁のカビ対策については、屋外清掃や外壁メンテナンスを専門とする業者に相談してください。セーフリーを活用すれば、屋外清掃や外壁クリーニングを請け負う業者を絞り込み検索できますよ。