2025.06.09 2025.06.09
この記事では、自宅前の側溝掃除について徹底解説していきます。
「家の前の側溝にゴミが溜まっていて気になる…」
「雨が多くなる前にキレイにしておきたい」
「自分で掃除しても問題ない?」
などの疑問に、丁寧にお答えしていきます。
記事後半では、おすすめの清掃頻度や詰まってしまうとどうなるのかまで詳しくご紹介。側溝の汚れ、落ち葉などの蓄積が気になる方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
自宅前の側溝掃除は誰がやる?対応が異なる3つのケース
自宅前の側溝は、状況により誰が対応すべきかが異なります。
自宅前の側溝掃除の 責任者 |
|
---|---|
側溝が自分の私有地にあるケース | 自分 |
側溝が住宅街の公道にあるなどのケース | 町内会/自治会 |
側溝が主要道路などの公道にあるケース | 市役所など自治体/行政 |
それぞれの状況について、詳しくみてみましょう。
自分で掃除すべきケース
側溝は、基本的にその土地の所有者が掃除しなければなりません。所有している土地の範囲内に側溝が含まれているのなら、基本的には自分で掃除するか、自分で業者へ依頼して清掃を手配する必要があります。
共有している土地の場合も、共有している所有者間で話し合い、掃除します。
私有地ではなくても、自宅の前にある側溝は自主的に掃除するケースも多いです。ただし、所有する土地外にあるのなら、掃除は義務ではありません。
町内会/自治会で掃除することになっているケース
公道のうち、住宅街などにある側溝については町内会や自治会で掃除するのが一般的。公道の場合は市区町村などの自治体が掃除の義務を負いますが、手が回らないため町内会や自治会へ依頼しているケースが多いためです。
自宅前にある側溝が私有地外にあり、詰まっていて水があふれるなどのトラブルが発生しているなら、まず町内会や自治会に対応を相談してみると良いでしょう。
市役所など自治体・行政が掃除してくれるケース
公道にある側溝は、基本的に市役所などの自治体や行政に掃除義務があります。すべての公道の中でも、市役所などの自治体や行政が対応するのは、主要な道路に面していたり側溝の幅や深さなどのサイズが大きかったりする場合です。
自宅前の側溝が主要道路に面していたりサイズが大きかったりするなら、市役所などに相談してみると良いでしょう。
自宅前の側溝掃除に必要なアイテム
自宅前の側溝を掃除するなら、以下のアイテムをそろえておきましょう。
- 軍手
- ゴム手袋
- 安全靴
- 大きめの角スコップ
- スクレーパー
- ジョレン
- 土嚢袋
フタを持ち上げる際は、軍手を使うと良いでしょう。滑り止めが付いていて厚手のものが好ましいです。重すぎて持ち上がらない場合は、側溝のフタを上げる機械を使うのも一手です。
側溝内の汚れを除去する際は、水を通さないゴム手袋があると安心。安全靴も装備すれば、安全に作業しやすくなります。
掃除で使うのは、大きめの角型スコップやスクレーパー。ジョレンは、汚泥の中から固形ゴミを除去するのに役立ちます。
除去した汚泥は土嚢袋(どのうぶくろ)に入れて処理します。無料でもらえる自治体もあるので、購入前に市役所などに確認してみるのがオススメです。
自宅前の側溝の掃除方法【清掃手順5ステップとコツ】
自宅前の側溝は、以下5つのステップで掃除しましょう。
- フタを外す
- 側溝内を掃除する
- 側溝内を水で流す
- フタを戻す
- ゴミや汚泥を処分する
各ステップを、詳しく見ていきます。
1.フタを外す
最初に側溝のフタを外します。フタはコンクリート製の場合や、金属製の「グレーチング」の場合などさまざまですが、中には60~70kgほどと大変重いものもあるため、2人以上で作業するのがオススメです。軍手と安全靴を着用し、ケガや転倒に注意して慎重に作業しましょう。
外したフタは、安全な場所に置いておくのも大切です。
鉄の格子状のフタよりも、コンクリートのフタのほうが重さがあるので注意して作業しましょう。重すぎる場合は、機械を使うのも良い方法です。腰を痛めたり、指を挟んだりしないよう、十分注意してください。
2.側溝内を掃除する
まずはスコップを使い、汚泥をできるだけ取り除きます。汚泥除去の際は、ジョレン(=先の広い鍬[くわ]のような道具)を使ってプラスチックなどのゴミを除去しながら進めると処理がラクです。
汚泥は水を含むため、見た目以上に重量があります。除去する際は重さに注意して転倒などのリスクを抑えましょう。
3.側溝内を水で流す
汚泥を取り除いたら、側溝内に水を流して仕上げます。フタにも水をかけて掃除しておくと良いでしょう。
水だけでも良いですが、高圧洗浄機があると効率的に汚れを落とせます。
4.フタを戻す
汚れを除去できたら、フタを元の場所に戻します。指を挟むなどのトラブルが起きやすいので、2人以上でゆっくり丁寧に戻すのがポイントです。
5.ゴミや汚泥を処分する
最後に、除去したゴミや汚泥を処分します。ゴミは自治体のやり方に合わせて処分し、汚泥は乾燥させてから土嚢袋に入れて処分するのが基本です。
ただし、汚泥は産業廃棄物に該当するため、一般ゴミでは処分できません。自治体によって処分方法が異なる場合があるため、事前に確認しておきましょう。
汚泥は、乾燥させると水分が抜けて軽くなるので運ぶのがラクになります。乾燥させる際は、できるだけ平らにしておくと効率的です。
自宅前の側溝を掃除しないと起こるトラブル【放置厳禁!】
自宅前の側溝を掃除しないでいると、以下のようなトラブルが起こりやすくなります。
- 悪臭が発生する
- 雨で冠水しやすくなる
- 害虫や害獣が発生する
側溝の掃除は重労働ですが、トラブルを回避するためには必要な作業です。そこで、汚れを放置した場合のリスクについて知っておきましょう。
悪臭が発生する
汚泥には、ゴミなどが多く含まれます。水分も多く含んでいるため、腐敗が進みやすく、悪臭を発生させやすいのが特徴です。
特に、梅雨時期などで高温多湿な環境が続くと、悪臭がひどくなります。悪臭は近隣住民とのトラブルの元にもなるので注意しなければなりません。
雨で冠水しやすくなる
汚泥によって側溝が詰まっていると、大雨が降った際に冠水しやすくなります。側溝で雨水が効率的に流れなくなり、道路に溜まってしまうためです。
特に、梅雨や台風などで雨が多く降る時期には、冠水により大きな被害が出るケースもあります。
害虫や害獣が発生する
側溝に溜まったゴミを含む汚泥には、さまざまな害虫や害獣が寄り付きます。
- ゴキブリ
- セアカゴケグモ
- ムカデ
- 蚊の幼虫
- ネズミ
上記をはじめ、多くの害虫・害獣が側溝で生活し、産卵して増殖してしまいます。毒を持つセアカゴケグモや、感染症を媒介するネズミなどが増えると、健康被害が出る可能性が高くなるので注意が必要です。
自宅前の側溝掃除のおすすめ頻度
自宅前の側溝は、年に1~2回の頻度で掃除しましょう。また、汚れが目立ってきたり詰まっているようであれば、すぐにでも掃除をするのがオススメです。
悪臭や冠水などのトラブルを防ぐため、側溝に汚れが溜まっていないか、こまめにチェックしましょう。
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自宅前の側溝掃除を業者依頼した場合の費用相場【つまりは迷わず連絡】
専門業者に側溝掃除を依頼した場合の費用相場は、10mあたり15,000~20,000円ほどです。ただし、業者によっては汚泥回収費用が別途で計算される場合もあります。
汚泥回収費用は、10メートルあたり3,000~14,000円ほどが相場です。また、側溝の深さや幅、汚れ具合によっても費用が変わる場合があります。実際の費用は、見積もりを取ってみるのがオススメです。
業者依頼する際は、複数の業者から見積もりを取って比較してみましょう。
料金体系が違う業者もあるので、作業内容と費用のバランスを見て、納得の行く依頼先を見つけるのが大切です。
自宅前の側溝を掃除は定期的に!自分の担当なら業者お任せがラク!
側溝にゴミや汚泥が溜まっていると、雨が降った際に冠水する危険があります。天気が良いタイミングで、早めに掃除しておきましょう。
自分で掃除しなければならないなら、業者へ依頼して汚れを一掃してもらうのもオススメです。
- 側溝の汚れが気になる…
- 側溝からの悪臭をなくしたい
- 自宅前の環境を整えたい!
自宅前の側溝掃除は定期的に!
汚れを一掃するなら
業者への依頼もアリ!
自宅前の側溝掃除に関するよくある質問
-
Q. 自宅前の側溝掃除は誰がすべき?
A.自宅前の側溝掃除は、自分の私有地にあるなら自分で掃除します。住宅街の公道にあるなら、町内会などの自治会に相談しましょう。主要道路などの公道にある側溝の場合は、市役所など自治体や行政に相談します。
-
Q. 自宅前の側溝を掃除しないとどうなる?
A.自宅前の側溝を掃除しないでいると、以下のリスクを負います。
- 悪臭が発生する
- 雨で冠水しやすくなる
- 害虫や害獣が発生する
-
Q. 自宅前の側溝の掃除方法は?
A.自宅前の側溝の掃除方法は、以下が基本です。
- フタを外す
- 側溝内を掃除する
- 側溝内を水で流す
- フタを戻す
- ゴミや汚泥を処分する