排水溝掃除に使う洗剤

排水溝掃除のおすすめ洗剤5選!排水口のニオイ・ヌメリ取りに【使い方も解説】

2023.07.05 2023.08.04

排水溝(排水口)を掃除するなら、ぬめりやニオイを解消してくれる洗剤を使うのがおすすめです。
多種多様な商品が販売されている洗剤の中から、排水溝の掃除に効果的なものを選び正しく使うと効果が発揮されやすくなります。
この記事でご紹介するジェルタイプや泡タイプなどのおすすめ洗剤を参考に、ご自宅の排水溝をキレイに掃除しましょう。

排水溝の掃除に使う洗剤の選び方3つ

排水溝掃除で使う予定のスポンジと洗剤

数多く販売されている排水口掃除用の洗剤には、さまざまな種類があります。
一般的な液体タイプのほか、水を加えて発泡させる粉末タイプ、手軽に使えて排水溝内部に密着する泡タイプなど、使い勝手で選ぶ人は多いでしょう。
しかし、使い勝手だけでなく下記3点を意識して選ぶと、簡単に汚れが落とせて効率的です。

  • 粘度が高いかどうか
  • 汚れに効果的に働く成分が入っているかどうか
  • 水酸化ナトリウムの濃度はどれくらいか

それぞれの選び方のポイントについてご紹介します。

粘度が高いかどうか

粘度が高い洗剤ほど、排水管に洗剤が留まりやすくなります
汚れている箇所に洗剤がしっかり留まってくれるため、汚れを分解しやすくなることが特徴です。
ただし、粘度が高いと排水溝の奥までは届きにくいため、排水溝の奥の汚れを落としたい場合は粘度が低いものを選ぶのも良いでしょう。

汚れに効果的に働く成分が入っているかどうか

キッチンの排水溝は、調理や食べ残しなどで油汚れが多くなりがちです。
そこで、油を分解してくれる「水酸化ナトリウム」が入っている洗剤が効果を発揮します。
皮脂汚れなどにも有効なので、お風呂や洗濯機、洗面台などさまざまな排水溝に使えます。

お風呂の排水溝には髪の毛や皮脂などのタンパク質汚れが多いため、タンパク質汚れを分解してくれる「次亜塩素酸ナトリウム」が入っている洗剤もおすすめです。

水酸化ナトリウムの濃度はどれくらいか

どの排水溝にも使える「水酸化ナトリウム」入りの洗剤ですが、その濃度もチェックポイントです。
内蓋や排水トラップ部分を含めて日常的な掃除でニオイやぬめりを解消するために使うのなら、濃度は1%以下で問題ありません。

排水溝の詰まりを解消するのなら、濃度1%以上が効果的です。
水の流れが悪い、お風呂の髪の毛ヘドロをなんとかしたい、キッチンの食べ残しを溶かしたいなどの場合は、水酸化ナトリウム1%以上のものを選びましょう。
濃度が高いものほど、効果も高くなります。

排水溝の掃除におすすめの洗剤5選!

選び方を踏まえ、ここで排水溝掃除におすすめの洗剤を5つご紹介します。

  • パイプユニッシュ PRO
  • Pix 強粘度ジェルタイプパイプクリーナー
  • かんたん洗浄丸
  • パワーバイオ泡のキッチン排水口きれい
  • らくハピ マッハ泡バブルーン 洗面台の排水管

それぞれの特徴を確認して、最適な洗剤を見つけましょう。

パイプユニッシュ PRO

排水溝掃除に使う洗剤でおすすめの「パイプユニッシュ PRO」
引用元:Amazon

ジョンソンが販売している「パイプユニッシュ PRO」は、少ない量で強力洗浄できる洗剤です。
次亜塩素酸塩、水酸化ナトリウムを含み、粘度が高いため、こびりついた髪の毛ヘドロにもしっかりと働きます。
水酸化ナトリウム濃度は2%と高く、従来の「パイプユニッシュ」と比べると汚れを分解する力も粘度もアップされています。
特に髪の毛を溶解する力に優れているためお風呂の排水溝掃除におすすめですが、基本的に、さまざまな場所で使える洗剤です。

Pix 強粘度ジェルタイプパイプクリーナー

排水溝掃除に使う洗剤でおすすめの「Pix 強粘度ジェルタイプパイプクリーナー」
引用元:Amazon

ライオンケミカルより発売されている「Pix 強粘度ジェルタイプパイプクリーナー」は、その名の通り粘度が高いことが売りの商品です。
1.8%と高濃度の水酸化ナトリウムを含み、排水溝の汚れをしっかり分解してくれます。
キッチンやお風呂をはじめ、さまざまな場所の排水溝掃除に使えますが、特にキッチンの油汚れ解消に定評がある商品です。

かんたん洗浄丸

排水溝掃除に使う洗剤でおすすめの「かんたん洗浄丸」

引用元:Amazon

かんたん洗浄丸は、小林製薬から販売されている錠剤タイプの洗剤です。
排水口に入れるだけで手軽に掃除できることが魅力で、ぬめりやニオイに効果的に働きます。

かんたん洗浄丸には除菌効果があるため、排水溝の掃除だけでなくまな板や食器の付け置きにも使えることが特徴です。
錠剤が排水溝奥に留まって発泡するため、トラップの掃除にもおすすめです。
錠剤は37mmと大きいため、洗面台には「かんたん洗浄丸 小粒タイプ」を使いましょう。

パワーバイオ泡のキッチン排水口きれい

排水溝掃除に使う洗剤でおすすめの「パワーバイオ泡のキッチン排水口きれい」
引用元:Amazon

コジットの「パワーバイオ泡のキッチン排水口きれい」は、粉末タイプの洗剤です。
お湯を注ぐと発泡し、微生物であるバイオと、酵素の泡が排水溝の汚れを落としてくれます
また、活性化したバイオが定着することで、約3週間キレイな状態が保たれるとされる商品です。
消臭効果にも優れていて、掃除の効果が長持ちします。

らくハピ マッハ泡バブルーン 洗面台の排水管

排水溝掃除に使う洗剤でおすすめの「らくハピ マッハ泡バブルーン 洗面台の排水管」
引用元:Amazon

「らくハピ マッハ泡バブルーン 洗面台の排水管」は、アース製薬から販売されている泡タイプの洗剤です。
洗面台の細い排水溝にフィットするノズルが付いていることが特徴で、プッシュしたら後は待つだけで排水溝掃除ができます。
塩素不使用の中性洗剤で洗浄力は劣りますが、泡が汚れや詰まりを一気に押し流してキレイな状態にしてくれる商品です。

排水溝を掃除する時の洗剤の正しい使い方

排水溝の掃除で洗剤を使う際は、正しい使い方をすることがとても重要です。
使い方は洗剤それぞれで異なりますが、一般的な液体タイプの洗剤であれば、下記の手順で使います。

  1. 排水溝周辺のゴミを取る
  2. 排水溝のパーツを取り外す
  3. 洗剤を規定量流し入れる
  4. 規定された時間放置する
  5. 十分な水を流す

液体タイプだけでなく、粉末タイプや泡タイプでも、それぞれで必ず規定の使用量と放置時間があります。
「多く使って長く放置すると汚れも落ちやすいのでは」と思いがちですが、溶けた汚れが排水管の中で固まり詰まってしまう場合があるため注意が必要です。
洗剤を正しい量、正しい放置時間で使い、掃除の回数を多くするほうが汚れは落ちやすくなります。

ちなみに、内蓋などのパーツは歯ブラシなどでこすり洗いすると効果的です。
排水溝奥の排水トラップ部分は、洗剤を使うのも効果的ですが、排水溝専用の長めのブラシでこすり洗いしても良いでしょう。

洗剤を使った排水溝掃除のコツ【キッチン/お風呂/洗面所/洗濯機】

洗剤で掃除している排水溝

排水溝の掃除で洗剤を使う際には、どの場所でも40度前後のお湯がおすすめです。
冷水よりも汚れが落ちやすいため、少し熱いと感じる程度のお湯を使いましょう。
ただし、50度以上の熱湯を使うと排水管を痛めてしまう場合があるので温度には注意が必要です。

ここでは、場所別に排水口掃除のコツをご紹介します。

キッチンの排水溝掃除

キッチンは毎日食材や油汚れが出るため、排水溝も汚れやすいです。
そこで、こまめに排水口を掃除するようにしましょう。

キッチン排水溝掃除のコツは、お湯で洗剤を洗い流した後に、排水溝の受け皿に氷を置いて冷やしておくことです。
雑菌は温度が高くなると増殖するため、少しでも温度を下げることで排水溝掃除の効果を高められます。
また、日々排水溝のゴミを捨てた後にも受け皿に氷を置いておくと、雑菌が増殖しにくくなるのでおすすめです。

ちなみに、排水溝の受け皿には、アルミホイルをまるめたものを入れておくとぬめりを防止できます。
金属イオンによって殺菌されるため、排水溝をキレイに保ちやすくなります。

お風呂の排水溝掃除

毎日使用するお風呂も、排水溝が汚れやすい場所の1つです。
こまめに掃除をしていないと、髪の毛や皮脂だけでなく雑菌も増殖してしまいます。

お風呂の排水溝掃除でのコツは、排水溝のパーツをすべて外すことです。
キッチンと違いお風呂の排水溝はパーツが分かりにくくなっていますが、回せば外せる部品も多いです。
できるだけパーツを外して掃除をすることで、排水溝の汚れをしっかり取ることができます。

洗面台の排水溝掃除

洗面台の排水溝は、キッチンやお風呂に比べると細いことが特徴です。
手を洗う際などに土や泥、皮脂や石鹸カスなどが落ちるため、詰まってしまうことも珍しくありません。

そこで、細い排水溝でも詰まらないよう、こまめに洗剤を使って掃除することがコツとなります。
また、市販されている洗面台の排水溝専用のゴミ受けシートやネットを使うと詰まりにくくなるのでおすすめです。

洗濯機の排水溝掃除

洗濯機の排水溝は、キッチンやお風呂に比べるとなかなか掃除する機会がないかもしれません。
しかし皮脂や土汚れなどで確実に汚れているため、定期的な掃除する必要があります。

洗濯機排水溝掃除でのコツは、排水ホースも忘れずに掃除することです。
排水ホースも排水溝同様に汚れが蓄積するため、ホースを洗わなければ排水溝の汚れはまたどんどん蓄積してしまいます。
排水溝掃除でパーツを洗うのと同時に、排水ホースも忘れずに洗いましょう。

【共通】排水溝掃除で洗剤を使う際の注意点

どこの排水溝でも、洗浄力が強い塩素系のパイプ用洗剤を使うケースも多いでしょう。
塩素系のパイプ用洗剤を使う際は、酸性タイプのクリーナーや液体と混ぜてはいけません
万が一混ぜてしまうと、有毒な塩素ガスが発生してしまうためです。
トイレ用の洗剤やお酢は酸性なので、混ざってしまわないように、掃除の際は近くに置かないようにしましょう。

排水溝は洗剤を使って定期的に掃除しよう!

排水溝の掃除では、場所に合わせて効果的な成分が入っているかなどをチェックし、適切な洗剤を選ぶことが大切です。
ただし、塩素系の洗剤と酸性の洗剤を混ぜると非常に危険な点には注意しなければなりません。

排水溝は、こまめに掃除するとキレイな状態を維持しやすくなります。
洗剤を常備して定期的に掃除する習慣をつけ、清潔な水まわりのキープしましょう。

排水溝掃除のおすすめ洗剤5選!排水口のニオイ・ヌメリ取りに【使い方も解説】のよくある質問

  • Q. お風呂の排水溝・排水口掃除には何を使う?

    お風呂の排水溝掃除には、パイプ用の洗剤を使うと効果的です。
    そのほか、重曹とクエン酸を使っても掃除できます。

  • Q. 排水溝の掃除は何日おきにするのがベスト?

    重曹やクエン酸を使った日常的な排水溝掃除は毎日行うのが理想ですが、1週間に1~3回程度を目安にしても効果的です。
    洗剤は商品ごとに2~4週間に1度など、推奨使用頻度が記載されているので確認してみましょう。

  • Q. 排水溝掃除にはパイプユニッシュとハイターどっちがベスト?

    排水溝の奥までキレイにしたいなら、パイプユニッシュなどの排水溝掃除に特化した専用洗剤が良いでしょう。
    排水溝の受け皿や排水ホースなどのパーツなどは、ハイターを使った掃除も効果的です。