2024.07.07 2024.09.04
この記事では、引っ越しの単身パックについて、料金相場やメリット、注意点や単身での引っ越し費用を安くするポイントを紹介していきます。
単身赴任や実家を出ての1人暮らしなど、新天地での生活は何かと出費が増えがちです。新生活に備えて、適正な引っ越し費用を知りたい人や、引っ越し費用を抑えたいと考える人も多いでしょう。
単身パックなら、引っ越しの規模が合致すれば、引っ越し費用を抑えられます。家具付き住居やシェアハウスへの引っ越しにも適しているので、単身での引っ越しを予定している人は、ぜひチェックしてみてください。
目次
【1人分の引っ越しに便利!】単身パックとは?
単身パックとは、決まったサイズのコンテナボックスに、荷物をパッキングして運搬する単身者向けの引っ越しサービスです。単身者だけでなく、業者側にもメリットが多くあるため、格安料金で提供されています。
注意点としては、コンテナボックスに入りきらない大型の家具や家電は運搬できません。ただし、少量の荷物なら安く引っ越しできるので、荷物量の少ない単身者の引っ越しに最適です。
単身パックと単身プランの違い
単身パックと単身プランは、名前は似ていますが、同じサービスではありません。単身プランはコンテナボックスの数と移動距離で料金が確定しますが、単身プランは詳細な見積もりによって料金が決まります。
運べる荷物量に上限がある単身パックに対し、単身プランはトラックを貸し切るため、大型の家具や家電の運搬も可能。そのため、単身プランは単身パックより割高になるので、勘違いして利用しないようにしましょう。
荷物が多い場合は通常プランが割安になるケースもある
単身パックは、一人暮らしの引っ越しで最も安いサービスというわけではありません。あくまでもサイズが決められたコンテナボックスに運ぶ荷物が収まる、荷物量の少ない単身者向けのサービスです。
荷物量が多い、または大型の家具や家電を運びたい単身者の人は、通常プランの方が結果的に安くなるケースもあります。単身パックのコンテナボックスに、荷物が入りきらなそうな人は、通常プランも検討してみてください。
引っ越し単身パックの料金相場
引っ越し単身パックの、移動距離によるの料金相場を紹介します。通常の単身引っ越しの料金相場と合わせて紹介するので、比較してみてください。
移動距離 | 単身パックの料金相場 | 通常の単身引っ越しの料金相場 |
---|---|---|
同市区町村程度(〜15km未満) | 15,000円 | 20,000円 |
同都道府県程度(〜50km未満) | 18,000円 | 21,600円 |
同一地方程度(〜200km未満) | 21,000円 | 30,000円 |
近隣地方程度(〜500km未満) | 24,000円 | 43,100円 |
遠距離地方(500km以上) | 26,000円 | 54,000円 |
参照:引っ越し侍
上記の金額は、繁忙期を除く5〜2月の平均金額相場です。同都道府県程度までなら、大きな金額差はありません。
ただし、移動距離が長くなるほど料金の差が開くため、遠距離の単身引っ越しなら単身パックの利用がお得です。
主な引っ越しサービスの単身パックの料金例
単身パックを提供している、主な引っ越しサービスの料金例を紹介します。単身パックの利用を考えている人は参考にしてください。
サービス名 | 料金目安 | コンテナボックスのサイズ
または荷物量の目安 |
ヤマトホームコンビニエンス「わたしの引越」 | 23,100円〜(専用ボックス1本) | 幅100cm×奥行100cm×高さ170cm |
日本通運
「単身パックLサイズ」 |
30,800円〜 | 幅108cm×奥行104cm×高さ175cm |
キタザワ引越しセンター
「単身カーゴパック」 |
25,300〜90,750円 | 幅110cm×奥行110cm×高さ190cm |
日本引越センター
「学生・単身パックプラン」 |
18,700〜46,200円※沖縄のみ要問い合わせ | 幅105cm×奥行105cm×高さ145cm |
プロスタッフ
「単身引越しパック」 |
16,500円〜 | 大物家具4点+小物20点程度の荷物 |
参照:ミツモア
表からわかるように、単身パックはサービスによって料金や積載容量が異なります。自身の荷物量を把握し、お得に引っ越しできるサービスを選びましょう。
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引っ越しに単身パックを利用するメリット5選
単身の引っ越しで、単身パックを利用するメリットは以下の5つです。
- 引っ越し費用を大幅に抑えられる
- 料金体系がわかりやすい
- オンラインで予約が完結するケースが多い
- 荷物の破損リスクが少ない
- 荷物の搬出や搬入をしてくれる
各メリットについて、詳しく解説していきます。
引っ越し費用を大幅に抑えられる
単身パックは、引っ越し費用を大幅に抑えられるのが大きなメリット。単身パックは以下のような理由により、料金が安く設定されています。
- 1台のトラックで複数人分の荷物を同時に運べる
- 荷物量が少ないので作業人数が少なくて済む
- コンテナボックの数と移動距離で料金が決まるため見積もりの必要がない
引っ越し業者が効率良く仕事をできる点が、格安料金の理由だと言えるでしょう。
料金体系がわかりやすい
単身パックのメリットの1つが、料金体系のわかりやすさです。基本的に、コンテナ1台あたりの料金が運搬距離ごとに設定されています。
下記の情報を、引っ越し業者のHPの見積もりフォームで入力するか、問い合わせ時に口頭で伝えればすぐに料金がわかります。
- 現住所・引っ越し先の情報
- 荷物量(品目や段ボールの数など)
業者によっては、HPで料金表を掲載している場合もあるので、比較検討もしやすいです。
オンラインで予約が完結するケースが多い
単身パックは、オンラインで予約が完結するケースが多いため、スムーズに手配ができます。業者によっては電話申し込みの場合もありますが、多くの引っ越し業者は、公式HPから簡単に申し込み可能です。
また、コンテナボックスのサイズと運搬距離で料金が決まるので、基本的に訪問や電話での詳しい見積もりを必要としません。見積もり日程の調整を考慮する必要もないので、急な引っ越しの際も、比較的スピーディーに手配できます。
荷物の破損リスクが少ない
単身パックは、荷物の破損リスクが少ないのもメリットの1つ。単身パックのコンテナボックスは、ほとんどが金属製で頑丈に作られています。
そのため、運搬中に大きな衝撃が与えられても、中の荷物が破損する可能性は低いです。自宅から引っ越し先までコンテナボックスで運搬されるので、荷物を個別に積み込む一般の引っ越しよりも、破損のリスクがありません。
荷物の搬出や搬入を行ってくれる
単身パックは格安のプランですが、その分、利用者が多くの作業を負担しなければならないプランというわけではありません。通常の引っ越しと同様に、スタッフが搬出から搬入までしてくれます。
梱包資材の用意や梱包、荷解きを自分でする必要はありますが、運搬はプロのスタッフがしてくれるので、作業負担は少ないでしょう。業者によっては、新居での荷解きや家具の設置まで対応してくれるケースもあります。
単身パックで引っ越しする際の注意点4つ
引っ越しで単身パックを利用する際の注意点は、以下の4つです。
- 追加料金が発生するケースがある
- サイズによって運んでもらえない荷物がある
- 基本的に新居への荷物到着は翌日以降
- 梱包資材をもらえないケースが多い
順番に詳しく解説していきます。
追加料金が発生するケースがある
単身パックの利用時は、追加料金が発生するケースに注意しましょう。例えば、当日に荷物を積みきれなかった場合は、コンテナボックスを追加しなければなりません。
単身パックはコンテナボックスごとの料金なので、ボックスを1台利用する予定で、もう1台追加すれば料金は2倍になります。
積みきれなかった荷物を、別の手段で配送するにも料金は発生するので、荷物が収まるかどうか、事前にシミュレーションしておくことが大切でしょう。
サイズによって運んでもらえない荷物がある
単身パックで要注意なのが、サイズによって運んでもらえない荷物がある点です。運搬できる荷物は、原則としてコンテナボックスに収まることが条件になります。
ベッドやソファ、サーフボードなど、ボックスのサイズを超える荷物の運搬は、基本的に難しいです。大型の家具や家電を運びたい人は、単身プランや通常プランを検討しましょう。
基本的に新居への荷物到着は翌日以降
単身パックを利用する際は、基本的に荷物の到着が翌日以降になる点も注意してください。単身パックは、複数人分の荷物が集まってからの発送になるため、最短1日以上かかるのが一般的。
業者によっては当日便などに対応してくれる場合もありますが、その分料金は高くなります。当日便に対応していない業者もあるので、1日で引っ越しを終わらせたい人は、事前に確認するようにしてください。
梱包資材をもらえないケースが多い
単身パックは、梱包資材を自分で用意しなければならない点にも注意が必要です。一般的な引っ越しプランは、梱包資材を無料提供してくれるケースが多いですが、単身パックのほとんどは、梱包資材の無料提供をしていません。
オプションとして梱包資材を販売している業者もあるので、そこで購入するか、ホームセンターや通販などで調達しておきましょう。段ボールはスーパーやドラッグストア、家電量販店で無料でもらえる場合もあります。
【単身パック以外にも!】引っ越し費用を抑えるコツ6選
一人暮らしの引っ越し費用を抑える方法は、単身パック以外にもあります。引っ越し費用を抑えるコツは、主に以下の6つです。
- 複数の引っ越し業者から見積もりを取る
- 単身引っ越し料金が安いサービスを探す
- 不用品を処分する
- 作業時間を指定しない
- 赤帽のチャーター便を利用する
- 新居は初期費用の安い賃貸物件を探す
それぞれ解説していくので、ぜひ活用してみてください。
複数の引っ越し業者から見積もりを取る
引っ越しは、複数の引っ越し業者から見積もりをとると、コストを抑えやすくなります。複数の業者で相見積もりを取れば、最安の業者がわかるだけでなく、料金交渉に応じてもらいやすくなるためです。
業者によって引っ越しの設定料金も異なるので、必ず比較するようにしましょう。少しでも費用を抑えて引っ越しするためにも、見積もりは少なくとも3社以上から取るようにしてください。
単身引っ越し料金が安いサービスを探す
引っ越し費用を抑えたい人は、単身引っ越し料金の安いサービスを探しましょう。引っ越し業者は、それぞれ得意とする分野が異なります。
例えば、単身者の引っ越しに特化した業者は、単身者向け引っ越しサービスの料金が比較的安いです。また、荷物の少ない単身者向けのミニ引っ越しプランも、「短距離の運搬」「段ボール10個まで」などの制約はつきますが、非常に安い料金で引っ越しができます。
不用品を処分する
引っ越しは、事前に不用品を処分してしておくと、料金を抑えやすいです。一般的な引っ越しプランは、運搬距離と荷物の量から料金が算出されます。
荷物の量が少ないほど料金が安くなるので、できる限り不用品を減らしておきましょう。まだ利用できる家具や家電は、リサイクルショップなどに買い取ってもらえば、引っ越し料金の相殺も可能です。
作業時間を指定しない
引っ越し料金は、引っ越しの作業時間を指定しないことでも安くできます。引っ越しは時間を指定したり、人気の午前便を利用すると料金が高くなりがちです。
また、作業時間を業者の都合で決められるフリー便は、料金が安く設定されています。時間に余裕のある人は、フリー便を利用したり、時間指定を避けるようにしてください。
赤帽のチャーター便を利用する
大型の家具や家電を含む単身の引っ越しであれば、赤帽のチャーター便もおすすめです。作業時間が2時間以内で、走行距離が20km以内の引っ越しなら、14,300円〜で利用できます。
軽トラックを貸し切りにできるので、荷物量が多い単身者の引っ越しに最適。ただし、基本的にスタッフはドライバー1名のみなので、作業を進めるには利用者本人も作業をする必要があります。
新居は初期費用の安い賃貸物件を探す
引っ越し費用でなく、住宅に関連する費用を抑え、全体的な出費を減らすのもおすすめ。新居に初期費用の安い物件を選べば、その分引っ越し料金の負担を減らせます。
例えば、敷金礼金なしの物件なら、家賃2ヶ月分のコストが削減可能です。一定期間家賃のかからないフリーレント物件などもあるので、引っ越し時の出費を抑えたい人は、賃貸物件の探し方も見直してみてください。
【お得に引っ越しするなら】単身パックや業者をしっかり比較しよう!
単身での引っ越しで、少しでも費用を抑えたいなら、サービスや業者をしっかり比較しましょう。同等の荷物量の単身パックでも、業者や移動距離などで利用料金は異なります。
追加料金の有無などサービス内容も確認し、総合的に判断するのが重要です。
単身での引っ越し業者選びに困った時は、ぜひ「セーフリー」を活用してください。単身者向けの優良引っ越し業者はもちろん、数多くの業者を紹介しているので、料金もしっかり比較検討できます。
無料見積もりや相見積もりに応じてくれる業者も掲載されているので、気になる引っ越し業者を見つけたら気軽にお問い合わせください。
引っ越しの単身パックとは?料金相場やメリット・注意点について解説のよくある質問
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Q. 単身パックで引っ越しをするのにいくらかかりますか?
A.業者、荷物の量、時期によって異なりますが、2万円~7万円ほどになります。
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Q. 単身パックにはどれくらい荷物が入りますか?
A.引越し業者によって異なりますが、コンテナボックスのサイズとなり、大体幅105cm・奥105cm・高さ175cmくらいまでとなります。
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Q. 単身の引越しにかかる平均額は?
A.時期、距離、荷物量によって異なりますが2万円~7万円が相場になります。