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2025.03.30 2025.03.30
ペットロス時に見られる症状をご紹介します。
大切な家族であるペットとの別れは、人生において深い悲しみを伴う出来事のひとつです。ペットを失うことは、想像以上に心と体に大きな影響を与え、時には症状が長引き苦しむ人も。
この記事では、ペットロス時に見られる症状に加え、その背景にある感情、乗り越えるための方法について詳しく解説します。
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目次
ペットロスで引き起こされる症状
ペットロスで引き起こされる症状についてご紹介します。
人によって表れ方が異なるペットロスですが、幾つか共通している症状があります。
ペットロス時の症状の多くは、以下のようになります。症状について解説していきましょう。
憂鬱な気持ちがずっと続く
ペットロスの大きな症状として挙げられるのは、憂鬱な気持ちが続くこと。
突然のペットとの別れによって、なかなかそれを受け入れられず、日常の楽しさや意味を見失ってしまうことがあります。気力が湧かず、何をしても心が晴れない、そんな状態が続くと危ないかもしれません。
憂鬱な気持ちは、長期化すると軽度のうつ症状に発展することもあるため、特に注意が必要です。悲しみの感情は自然なものですが、それが長期化する場合は心のケアを検討すべきタイミングでしょう。
疲れやすく集中できない
疲れやすくなり、何にも集中できないという症状に悩まされる飼い主も少なくありません。
ペットが亡くなってから、自分では普段通りに過ごしているつもりでも、通常は問題なくこなせる仕事や家事に集中できなくなったり、すぐに疲れてしまう症状が出ることも。
これは心が消耗している状態で、この状態が続くと身体的にも影響が出て、力が出なくなり疲労も感じやすくなります。これは脳がストレスによって過剰に緊張している証拠ともいえるでしょう。
考え方がネガティブになる
ペットロスによって気持ちが落ち込んでしまうと、考え方全てがネガティブになるという症状に悩まされる人も少なくありません。
特に多いのが、「自分に価値はない」といった否定的な思考。ペットの存在が日々の支えだった飼い主にとって、その喪失は人生観そのものに影響を及ぼします。
このような思考の連鎖は、自尊心の低下にも繋がりかねず、長引かせるとうつ病発症の可能性も出てくるので、早めの症状の回復が望まれます。
いつもイライラしている
ペットロスによって、特に理由もないのに周囲の人や物事に対して怒りっぽくなる場合もあります。
これは、実際には悲しみとして表現されるべき感情が、怒りという形で現れることがあるのです。どうしようもなくイライラするという時には、自分で自分の感情を上手くコントロールできない事への焦りもあるでしょう。
心の中で整理できていない感情が無意識に表出している状態ですので、焦らずに気持ちを整理し、人に話すなどして少しずつ発散させる必要があります。
食欲がなくなる
極度の悲しみによって自律神経が乱れてしまうと、消化機能が低下し、食欲が著しく減退することがあります。普段から食が細い人、もしくは食に執着がない人が陥りやすい症状です。
食べることができない状態が一定期間続くと、身体的な体力も落ち、さらに気分が沈んでしまうという悪循環に陥ることもあるため、注意が必要です。
不眠が続く
ペットロスの症状で特に多いのが、不眠です。特に静かな夜になると、ペットとの思い出が鮮明に蘇り、なかなか眠りにつけないという声も多く聞かれます。
もし眠れたとしても浅い眠りが続き、翌日に強い倦怠感を感じることもあり、質の良い睡眠を確保できないため、心身の不調も悪化してしまうのです。不眠は様々な病気の根源になりやすい症状です。
あまりに症状が続くようなら、専門の医療機関への相談も検討してください。
理由もないのに涙が出る
ペットロスの症状の一つとして、ふとした瞬間に涙がこぼれてしまうという経験をする人も多いもの。
ペット中心の生活を送っていた人は、特にその喪失感が強く、感情のコントロールが難しくなるのです。ですが、ペットが好きだった食べ物や遺品を見て涙が出るのは当然のことです。
注意すべきなのは、何でもない時に感情を抑えられなくなり、涙が出る症状です。涙は悲しみの自然な表現でもありますが、日常生活に支障をきたすようであれば対策が必要でしょう。
ペットロスの症状が出ているときの感情と心理
ペットロスの症状が出ている時の感情と心理をご紹介します。
ペットロスの症状が出ている時には、実は心の中で様々な感情や心理が働いています。
自分ではなかなか認識にしくいものですが、客観的に見ることでペットロスから抜け出す、糸口になるかもしれません。
ペットロスのときにどんな感情と心理が働いているのか、具体的に解説します。
悲しみと喪失感
ペットロスの根源は、ペットを失ったことによる「悲しみ」や「喪失」の感覚です。
特に長い間一緒に時間を過ごしたペットであれば、家族を亡くした時のような感覚に陥り、ぽっかりと心に穴が空いたような気持ちになります。この悲しみは深く、時には言葉にできないほどの感情を伴うもの。
人によってこの悲しみと喪失感の度合いは異なりますが、ほとんどの飼い主が一度は経験する感情です。
怒り
悲しみの他に多い感情や心理としては、「怒り」という感情。何に対して怒りを感じているのかは様々ですが、どこにもぶつけようがない怒りのゆえ、苦しい思いをする点では共通しているかもしれません。
「どうして急に逝ってしまったのか」とペットに対して抱く怒りもあれば、「もっと何かできたはず」という自分自身への怒りや悔しさがこみ上げてくることもあります。
特に突然の別れだった場合、その感情はより強く現れ、多くの飼い主が経験します。もし怒りの矛先が自分や他者に向かうと、周囲との関係にも影響を及ぼす可能性があるでしょう。
罪悪感
ペットが事故や病気などで亡くなった場合、自分の対応が適切だったのかと自責の念にとらわれるケースも少なくありません。いわゆる罪悪感を抱いてしまうのです。
「もっと早く病院に連れていけばよかった」、「気づいてあげられなかった」といった思いが、飼い主の心を蝕みます。
罪悪感は悲しみや怒り以上に心に残り続け、自責や後悔に悩むあまり何も手につかないなど、仕事のほか私生活にも支障が出てしまいます。
罪悪感が感謝の気持ちに変わるにはかなりの時間を要し、苦しい期間ですが、この期間を乗り越えられればペットロスの回復にグッと近づくでしょう。
ペットロスに陥りやすい・長引きやすい人
ペットロスに陥りやすい、もしくは長引きやすい人の特徴をご紹介します。
誰もが少なからずペットロスを経験しますが、性格や環境によってペットロスの期間は異なります。比較的早く立ち直る人もいれば、何年も長い間苦しむ方も。
どのようなタイプの人がペットロスに陥りやすいのか、まだ長引きやすい人の特徴も解説していきます。
ペットへの愛情が人一倍強い人
ペットをわが子のように可愛がっていた人は、その分だけ喪失時のダメージも大きくなる可能性があります。
日常がペット中心だった場合は、ペットがいなくなることで生活全体が一変するため、心の支えを失ってしまうのです。ぽっかりと心に穴があいたような状態になり、それだけ辛い期間も続いてしまいます。
責任感が強い人
真面目で責任感が強く、ペットをきっちりと世話していた人は、ペットロスが長引く可能性があります。
特に不慮の事故や病気で突然ペットを失った場合、「最後まできちんと看取るべきだった」、「もっとしてあげられたはず」と自分を責め続けてしまう傾向があります。
過度な自責に陥ると心の回復が遅れてしまうため、時にはリスクになってしまうこともあるかもしれません。
感情の起伏が激しい人
感受性が豊かで、普段の生活の中でも喜怒哀楽を強く感じる人は、悲しみも深く受け止めてしまいがちなので、ペットロスに陥りやすく、長引く可能性も高いです。
また、落ち込みやすく気にするタイプの人もペットロスが長期化しやすい傾向にあります。
ペットを亡くしたことの悲しみや自責、後悔を常に考えてしまい、回復するまでの期間も長引いてしまうのです。
内向的な性格の人
内向的で自分の心の内を人に話すことが苦手なタイプは、悲しみをひとりで抱え込みがちです。
周囲の人に辛い気持ちを打ち明けられず、発散できないので溜め込み、症状が長期化する傾向があります。
内向的な性格の人でなくとも、悩みや弱みを人前で見せない、気持ちを吐露するのがそもそも苦手な人も長期化しやすいです。
胸中を明かさず抱え込む、これらはペットロスを長期化する要因の一つ。
悲しみや喪失感は簡単に拭えるものではありませんが、どこかで感情の赴くまま発散することがペットロス回復への糸口です。
ペットロスはその他の病気を引き起こす可能性も！
一度重症化してしまったペットロスは、その他の様々な病気を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。
というのも、ペットロスの症状を経験している時は、本人が思っている以上に精神面や肉体的で多くの負担が掛かっています。特に精神的なダメージが蓄積すると、心の不調が体にも影響してくるものです。
よく見られるケースとしては、うつ病や不安障害、さらには自律神経失調症などの病気を誘発することもあるため、決して軽視はできません。
また食欲が落ちることで体力が低下し、免疫力が落ちて風邪をひきやすくなったり、持病が悪化するケースも報告されています。不調が長引く場合は、心療内科やカウンセリングを受けることをおすすめします。
ペットロスを乗り越える方法
ペットロスを乗り越える方法をご紹介します。
当初は辛すぎると感じるペットロスでも、必ず乗り越える方法はあるものです。時間が解決してくれる場合もありますが、生活に支障をきたさないためにも、多くの方が試している実際的な方法を解説します。
- 規則正しい生活を送る
- ペットの葬儀や供養を行う
- 同じ経験をした人と気持ちを共有する
- 新しくペットを迎える
より早くいつもの生活を取り戻すためには、規則正しい生活を送ることが大切です。心が不安定な時こそ、決まった時間に起きて食事をとり、適度に体を動かすことで、気持ちが安定するでしょう。
また気持ちを整理するには、ペットの葬儀や供養を行ったり、同じ経験をした人と気持ちを共有することも効果的です。客観的に現実を受け入れることで、心の区切りがつけやすくなります。
他にも心が落ち着いてきたタイミングで、新たなペットを迎えるという選択肢も。新しいペットとの出会いが、失った悲しみを少しずつ癒やしてくれることもあるのです。
さらに詳しく知りたい方はこちら
ペットロスを乗り越える方法をご紹介！過程や長引く要因も詳しく解説
2025.03.17 2025.03.30
ペットロスは焦らずに乗り越えよう！
ペットロス時に見られる症状をご紹介しました。
ペットロス時には、悲しみの感情から精神的にも身体的にも、予想以上の負担が掛かるものです。症状が出る期間は人それぞれですが、ペットロスは必ず乗り越えることができます。
どれだけ辛くても悲しみは少しずつ薄らいでいきますので、無理に忘れようとせず、悲しむ時間も大切にしてください。
もし心残りがある場合は、最期にペットを手厚く供養してあげましょう。そうすることで気持ちを整理しながらペットロスを解消し、少しずつ日常生活を取り戻せるようになります。
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ペットロスに関するよくある質問
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Q. ペットロスの人にしてはいけないことは何ですか？
A.ペットロスの症状は人によって様々です。また回復の仕方も異なりますので、こうした方がいいなどのアドバイスも押し付けないようにしましょう。
新しいペットを飼う、すぐに悲しみが癒えるなどのその場しのぎの言葉をかけた場合、感情を逆なですることもあるので要注意です。まずはゆっくり相手の気持ちを聞いてあげてください。
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Q. ペットロスの症状で聞くブレインフォグとはどんなものですか？
A.ブレインフォグとは「脳の霧」という意味で、頭の中がボヤっとしてスッキリせず、記憶障害や集中力の低下が見られます。
コロナの後遺症などでもよく名前が挙がりましたが、睡眠不足や極度のストレスや疲れなどでも引き起こされ、ペットロスも引き金になることがあります。
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Q. ペットロスがどのくらい長引いたら病院に行くべきですか？
A.症状の度合いは人それぞれですので、病院に行く判断も異なります。ただ、食べれない・眠れないなどの生活に支障が出る症状が1カ月以上続いた時は、医療機関に相談することも検討してください。
集中力が続かないなどの症状は仕事ができませんし、運転などの作業にも危険が伴いますので、早期の回復が望まれます。
