2024.09.27 2024.10.09
本記事では、ペットの火葬を持ち込みで行なう場合の手順や必要なものなどについて詳しくまとめました。
ペットを火葬する際に持ち込みできる場所や注意点、持ち込み以外の火葬方法にも触れています。
家族の一員としてかけがえのない存在であるペットは、生き物なのでいつか寿命を迎えます。
ペットが安心できるよう、また家族が納得できる形で火葬を行なうため、流れや注意点を理解しておくことが大切です。ぜひ最後までご覧ください。
目次
ペットを持ち込みで火葬できる場所は3つ
ペットの火葬を持ち込みできる場所は、主に以下の3つがあります。
- ペット霊園
- 自治体が運営する斎場
- ごみ処理施設
それぞれの特徴について詳しく説明します。
ペット霊園
ペットの遺体は、ペット霊園に持ち込んで火葬してもらう方法があります。
霊園ごとに設備やサービスが異なるため、お近くにペット霊園があれば詳細をよく確認した上で依頼するのが大事です。
ペット霊園では、火葬した後にそのまま納骨できるところも多いです。飼い主の納得のいく形でペットを送れる、そのような設備が整っているところもあります。
思っていた葬儀と違ったと感じないよう、事前にしっかり調べておいてください。
自治体が運営する斎場
地域によって異なりますが、人の火葬を行なっている自治体運営の斎場でペットの火葬持ち込みに対応しているところがあります。
斎場によってペットの火葬ができるかは変わってくるので、事前に必ず調べておくのが重要です。
自治体の斎場でペットの火葬を受け付けているところを挙げるので、参考にしながらお住まいの自治体でも確認してみてください。
- 神奈川県横浜市の場合・・・戸塚斎場でのみペットの火葬が可能。
個別火葬と合同火葬の2つから火葬の種類を選択できる
霊園・斎場以外の方法
ペットの火葬持ち込みは、ペット霊園や自治体が運営する斎場などで対応してもらえます。しかし、家庭の事情などでこのような施設を利用できないケースもあるはずです。
そのようなときは、自治体のゴミ処理センターで焼却処分によりペットの火葬を行なうという選択肢があります。
やむを得ず選択することになったペットとのお別れ方法では、ペットの遺体は焼却されてしまうため返骨してもらえません。
火葬後の供養の点も考えながら、ペットを見送る方法を検討する必要があります。
ペットの遺体保護から持ち込みまでの手順
ペットが息を引き取った後火葬のために施設に持ち込むまでの手順は、以下の通りです。
- ペットの遺体を保護・安置する
- 火葬内容について確認・依頼する
- ペットの遺体を持ち込む
- 火葬・引き渡しを行なう
気持ちの整理がつかず悲しさが募る状況ではありますが、大切なペットが安心して眠れるよう飼い主として冷静かつ正しく行動できるようにしてください。
①ペットの遺体を保護・安置する
ペットが亡くなったら、体が腐敗するのを遅らせるようにしないといけません。
ペットの遺体の保護・安置については、以下の流れで対応します。
- ペットの遺体をタオルなどできれいに拭いて清める
- ブラシで毛並みを整える
- 死後硬直が始まる前に手足を軽く曲げ眠っている状態にする
- 遺体の下にタオルやトイレシートなどを敷く
- お腹と頭を中心にタオルに包んだ保冷剤を置く
- 棺または代わる箱にペットの遺体を移す
- 冷暗所で安置する
すでに死後硬直が始まっている場合は、無理に動かすと骨折する恐れがあります。そのような時は、硬直が解けるのを待ちましょう。
硬直後、1日ほど経てば体勢を整えることができるようになります。
②火葬内容について確認・依頼する
ペットの遺体の保護・安置までが完了したら、次に火葬内容の確認や依頼を行ないます。
どこに持ち込んで火葬してもらうのかを決めた後、直接問い合わせて火葬の日時や必要なもの、注意点などを確認します。
ペットの火葬を持ち込む先によって詳細が異なるので、細かい点も尋ねながら無事に火葬の日を迎えられるようにしてください。
③ペットの遺体を持ち込む
ペットの火葬をしてもらう場所が決まったら、決められた日時に持ち込みます。
ペット霊園や自治体運営の斎場は街から少し離れた場所に建てられているところが多いので、車で遺体を運ぶのが一般的です。
一方、自家用車がない場合、腐敗していない小さなペットであれば一部の公共交通機関を利用して運べる可能性があります。
このとき、ペットの遺体をケージなどに入れて運びましょう。
鉄道会社によっては、ケージのサイズや持ち込めるペットの種類に決まりがあり、手回り品として有料になる場合があります。
その点もよく確認をしておく必要があります。
➃火葬・引き渡しを行なう
無事にペットの遺体を霊園や斎場に持ち込めたら、火葬・引き渡しとなります。ペットの遺体を施設の人に引き渡し、火葬が行なわれる形です。
火葬はおよそ30分~2時間程度で、ペット霊園の場合はその後返骨などに移ります。
利用する霊園や斎場の流れをよく理解しておき、火葬当日は落ち着いて対応できるようにしましょう。
持ち込みでのペット火葬に必要なもの
ペットの火葬を霊園などに持ち込んで行なう場合、きちんと見送るためにも必要なものを揃えておくのが大切です。
無事にペットの火葬を終えられて、悲しいなかにも安心の気持ちを感じられるよう、以下に挙げるものを用意してみてください。
- 数珠
- お花
- ハンカチ
- カメラ
- ペットが好きだったおやつ
- ペットがつけていた首輪やおもちゃなどを持ち帰るための袋
また、線香やろうそく、焼香台、おりんなどは火葬場側が用意してくれることがほとんどです。
ペットの火葬を依頼する施設によって用意してもらえるものが変わってくる可能性があるため、念のため詳細を確認しておいてください。
持ち込みでのペット火葬に関する注意点
ペットの火葬を霊園などに持ち込みで行なう場合、必要なものと合わせて注意点についても理解しておくことが大事です。
どのような注意点があるのか押さえ、ペットの火葬を任せられるようにしましょう。
当日火葬を受け付けていないところがある
ペット霊園や自治体運営の斎場などでは、当日のペット火葬を受け付けていないところがあります。
事前予約が必要な施設もあるので、あらかじめ確認をしておくと安心です。持ち込みだからすぐに火葬に対応してもらえるわけでないという点を理解しておいてください。
ペットの火葬を霊園などに持ち込んで行ないたいと考えているときは、予約の流れなども調べておくとスムーズに対応できます。
飼い主は服装に配慮する必要がある
ペットの火葬を自治体の斎場に持ち込む場合、そこでは人の火葬も行なっています。
葬儀に来ている参列者と顔を合わせることもあるため、ペットの飼い主も喪服を着るなど服装に配慮しましょう。
私服で尋ねることで、周りの人に良くない印象を与えてしまう恐れがあります。どこの施設でペットの火葬をお願いするかによって、服装にも注意してください。
ペットのことを思いながら火葬に進むという意味でも、服装には慎重になりたいです。
体重に規制がある場合がある
ペット霊園や自治体運営の斎場では、火葬できるペットの体重に規制がある可能性があります。
大型犬やとても小さなペットの火葬には、対応していないところがあるのです。多くの自治体では、25㎏未満の犬猫のみ火葬可能としています。
ペットの種類によって火葬を受け付けていない場合があるので、その点もよく確認しておくことが必要です。
火葬設備によってペットの体重に規制が設けられている場合があるため、ペットの体の大きさや体重に応じて事前に霊園などに問い合わせておくと安心です。
ペットの遺骨を返してもらえないケースがある
ペットの火葬を持ち込む先によっては、遺骨を返してもらえないケースがあるのでよく調べておきましょう。
たとえば、ペット霊園であっても、合同火葬を選ぶと他のペットと一緒に火葬されるので遺骨を返すことができません。
自治体の斎場でもペットの返骨に対応しているかは場所によって異なるので、事前にきちんと確認しておくことをおすすめします。
大切なペットの遺骨を返してもらえるかどうかにも注目して、火葬を持ち込む先を考えるのも大事です。
持ち込みでのペット火葬が難しい場合の対処法
ペットの火葬は、ペット霊園や自治体の斎場などに持ち込むことで対応してもらえます。
しかし、自家用車がなかったり、公共交通機関を利用するのが難しい場合は持ち込みでの火葬ができません。
そのようなときは、以下に記載する方法でペット火葬について検討してみてください。
移動火葬を利用する
ペットの火葬は、移動火葬を利用する方法があります。移動火葬は、必ず自宅まで火葬業者が来てくれるので心強いです。
移動火葬車が到着し、その中で火葬をしてもらえます。ペットと飼い主にとって親しみのある身近な場所で火葬してもらえるのが、メリットです。
ただし、自宅に駐車場や移動火葬車が入るスペースがないときは、近くの場所に移動して火葬する形になります。
ペットの火葬を持ち込めない、移動手段がないというときは移動火葬の利用を考えてみると良いです。
送迎を依頼する
自治体の斎場やペット霊園のなかには、送迎に対応しているところがあります。
無料で送迎してくれる施設もあれば、最寄り駅まで可能、送迎は不可としているところもあるため、霊園などを選ぶ際にはこの点にも注目しながら選ぶと良いです。
送迎が必要な場合、施設側に詳細を尋ねておくのも忘れないようにしましょう。
ペットの持ち込み火葬を希望している際は、送迎の有無も確認した上で利用してみてください。
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