2024.05.04 2024.07.02
この記事では、ルビーの買取相場や事例などについて紹介します。
ルビーは産地や色によって買取価格が異なるため、査定に出す前にある程度の相場感を把握したい方も多いでしょう。
ルビーの買取価格を決める評価基準や、買取価格をアップさせるコツについて解説しています。記事後半では、失敗しない業者選定のポイントにも触れているので、ぜひ参考にしてください。
目次
ルビーの買取評価基準について
ルビーの価値を決める要因は、以下6点です。
- カラー
- 加熱処理/エンハンスメント
- 産地
- アステリズム
- カラット
- クラリティ
市場において高く評価されるのは、色彩が鮮やかでクリアな内包物の少ない石ですが、処理方法や産地によっても価値が大きく変わることがあります。
カラー
ルビーのカラーは、価値を大きく左右する要素。一般的に深みのある赤色が望まれるものの、色が濃すぎる、薄すぎると価値が低下します。
最も理想的なのは、生き生きとした鮮やかな赤色であり、内部のクリアさと合わせてルビーの美しさが際立っているものです。
加熱処理/エンハンスメント
ほとんどの色石に適用される加熱処理は、ルビーの色調を改善し、透明度を高めるために実施されます。加熱処理により色が濃くなり、石の全体的な魅力が向上するのです。
一方、エンハンスメントは、ワックスやオイルを使用し表面の小さな傷や欠点を目立たなくする処理。一般的に天然石でよく実施されますが、この処理は価値を下げるものではありません。
注目すべきは、加熱処理を施していない「非加熱ルビー」で、自然な美しさから高く評価されます。
産地
ルビーの産地は、価値を示す重要な指標となります。特にミャンマーから産出されるルビーは、「ピジョンブラッド」と称されるほど評価が高いです。
ミャンマーのモゴック地区は、ルビーの名高い産地として知られ、色彩とクオリティの高さで鑑別書にも記載されるのが一般的。
他にもタイ、ベトナム、カンボジアからのルビーも市場に出回っていますが、最も価値があるとされるのはやはりミャンマー産です。
アステリズム
アステリズム(星彩効果)は、カボションカットされたルビーに見られる特有の現象で、光が宝石内のシルクインクルージョン(絹糸状の内包物)に反射し、六本の星形の光条を形成します。
高く評価されるのは、アステリズムのバランスが良く、色味や星の形がはっきりしているもの。
星彩効果の例としては、「デロング・スター・ルビー」が色の深さとクリアな星の形で価値が高いとされています。
カラット
ルビーのカラット数は大きさを示し、カラット数が大きいほど価値が高まります。3カラットを超えるルビーは、市場において非常に高い評価を受けるケースが多く、価格が急激に上昇する傾向です。
大きな石は稀であり、その希少性が価値をさらに引き上げる要因となります。
クラリティ
ルビーのクラリティは、内包物の有無と視認性によって評価されます。天然ルビーに完全にインクルージョンがないのは稀ですが、内包物が少なく、視覚的に目立たないほど評価は高くなります。
特にルチル(針状のインクルージョン)が含まれることにより形成される星形の光の筋は「スタールビー」として特別に評価され、より高価で取引される場合が多いです。
ルビーの宝石買取相場・事例をチェック!
ルビーは具体的にどれほどの価格で取引されているのか、相場と事例を紹介します。
カラット/ランク | Sランク | Aランク | Bランク | Cランク | Dランク |
---|---|---|---|---|---|
0.8カラット | 1万7,000円 | 9,000円 | 5,000円 | 2,000円 | 200円 |
1カラット | 19万円 | 12万円 | 7万円 | 4万5,000円 | 1万2,000円 |
2カラット | 42万円 | 24万円 | 14万円 | 10万円 | 1万2,000円 |
3カラット | 93万円 | 60万円 | 35万円 | 22万円 | 5万円 |
5カラット | 255万5,000円 | 108万円 | 58万円 | 30万円 | 5万5,000円 |
10カラット | 720万円 | 370万円 | 230万円 | 80万円 | 23万円 |
(参照元:おたからや)
前述にもあるように、3カラットを超えると買取相場は急激に上昇しているのが分かります。Dランクのルビーでも、2カラットと3カラットでは3倍近く買取価格が変動しています。
アクセサリーの買取事例
アクセサリーの買取事例は以下の通りです。
- ルビーリング(1.250カラット):92,500円
- ルビーブローチ(K18含む総重量28.7グラム):230,000円
- ルビーイヤリング(0.15カラット):92,600円
※参照元:大黒屋
アクセサリーは周辺部分も買取評価されるため、ルビー単体で売却するよりも高価買取が期待できます。
高価買取が期待できるルビーの色
ルビーの評価を決める一つの要素である色について、詳しく見てみましょう。高価買取が期待できるルビーの色は「ピジョンブラッド」「チェリーピンク」「ビーフブラッド」「赤色」の4種類です。
ルビーの色 | 特徴 |
---|---|
ピジョンブラッド | 鳩の鮮血のような鮮やかな赤色が特徴で、他のルビーと比較し1カラットあたりの価格が10倍以上になるのも珍しくない。豊かな彩度と明るいトーンが特徴で、最高品質のルビーとして高い需要がある。 |
チェリーピンク | ピンクサファイアを思わせる明るいトーンで、透明度が非常に高くルビーの中でも評価が高い。 |
ビーフブラッド | タイで主に採掘されるビーフブラッドは、牛の血のような深い赤色で、鉄分を多く含むためやや黒っぽく見えるのが特徴。透明感は高くないものの、独特の高級感と希少性から特別な評価を受けている。 |
赤色 | 鮮やかな赤色や紫がかった深い赤色のルビーは、濃厚で深みのある色合いが高く評価される。 |
売却予定のルビーが上記に当てはまれば、思いも寄らない査定結果になるかもしれません。
ルビーの宝石買取価格をアップさせる【4つのコツ】
ルビーを高価買取してもらうためには、いくつかのコツがあります。
- メンテナンスしてから査定に出す
- 複数業者に査定してもらう
- 買取相場をチェックしておく
- 鑑別書・付属品を揃える
ここでは、ルビーの買取価格を高める4つのコツをご紹介します。
メンテナンスしてから査定に出す
ルビーを査定に出す前に、メンテナンスを実施しましょう。宝石は時間とともに埃や油分でくすんでしまう場合があります。クリーナーで丁寧に洗浄すると、ルビー本来の輝きを取り戻し、査定時の印象が良くなるでしょう。
また、細かい傷がある場合は、プロによる研磨作業を検討するのも一つの手段。状態を整えることで、買取価格が上がる可能性があります。
複数業者に査定してもらう
一つの業者にのみ査定を依頼するのではなく、複数の買取業者に査定を依頼するのが望ましいです。業者間の買取価格を比較し、最も高い評価をつけた業者に売却すると良いでしょう。
評価基準は業者によって異なるため、複数の査定を聞き、公正な買取価格を引き出します。また、他店・他業者の査定価格を知るのは、交渉材料として役立ちます。
買取相場をチェックしておく
ルビーを売る前に、現在の市場価格や買取相場を理解しておきましょう。インターネットや宝石専門店、オークションサイトの直近取引価格を調べれば、現在ルビーはどれくらいの価値があるのか把握できます。
この情報をもとに、買取業者と交渉する際に適正価格であるかを判断するための基準を把握できるでしょう。市場の相場を知ることで、適切なタイミングで売却する判断もしやすくなります。
鑑別書・付属品を揃える
ルビーの買取価格を高めるには、鑑別書や保証書、箱や袋などの付属品をセットで査定に出します。特に鑑別書は、ルビーの真正性や品質を証明する重要な書類であり、査定価格に影響します。
付属品が完備されているのは、ルビーが適切に扱われていた証拠でもあり、買取業者にとっても安心材料となるため、評価額の向上につながるケースが多いです。
合成ルビーは買取可能?【偽物との見分け方も紹介】
合成ルビーも買取の対象になりますが、天然ルビーとの価値は大きく差があります。天然ルビーは高価で取引されるのに対し、合成ルビーは価格が格段に低く、場合によっては天然ルビーの1/1000以下で評価されることも。
また、天然でも人工的な処理が施された「処理石」も、未処理の天然石に比べ価値が下がる傾向にあります。
本物と偽物の見分け方
ルビーの本物と偽物を見分ける方法はいくつか存在しますが、最も確実なのは専門家による鑑定です。自分でできる基本的なチェックとしては、ルビーの質感や硬度を試す方法があります。
偽物ルビーにはガラスなどの合成物が使用されており、本物のルビーに比べ明らかに質感が異なります。また、ルビーは非常に硬い宝石であり、簡単に傷がつかないため、爪で軽く引っかけてみて傷がつくかどうかを確認するのも一つの方法。傷がついた場合、それは偽物の可能性が高いです。
また、ルビーに透明感があるか、内部に特徴的なインクルージョン(内包物)が見られるかどうかも観察すると良いでしょう。
ルビーを適正価格で買取してくれる業者選び【4つのポイント】
ルビーのような宝石を適正価格で買取してもらうためには、信頼できる業者を選ぶのが大切。業者選びにおいては、以下4つのポイントを考慮しましょう。
- 有資格者の鑑定士が在籍しているか
- 貴金属の買取価格を公表しているか
- 口コミ・評価が悪くないか
- 目の前で査定してくれるか(店頭の場合)
これらのポイントは、ルビーを公平に評価し、適正価格で買い取ってもらうための基準となります。
有資格者の鑑定士が在籍しているか
業者を選ぶときのチェックポイントとして、その業者に有資格者の鑑定士が在籍しているか確認してください。専門的な知識と技術をもつ鑑定士がいれば、ルビーの真の価値を正確に評価してもらえます。
また、鑑定士が在籍していることは、業者が業界の基準や倫理を守っている証拠でもあります。
貴金属の買取価格を公表しているか
買取価格の透明性は、信頼できる業者を選ぶ上で重要な要素と言えます。そのため、貴金属の買取価格を公式サイトや店舗で、明確に公表している業者を選びましょう。
価格が公表されていることで、買取額の予測や相場感を掴めます。また、業者が適正な価格設定をしているかどうか、事前に把握できるでしょう。
口コミ・評価が悪くないか
業者を選ぶときは、インターネット上の口コミや評価も参考にするのも有益です。他の利用者の体験談は、業者のサービスの質や信頼性を確認する指標となります。
一貫してポジティブな評価が多い業者は、安心して取引できる可能性が高いでしょう。
目の前で査定してくれるか(店頭の場合)
店頭での取引の場合、査定を目の前でしてくれるかどうかも重要なポイント。査定の過程を透明にすることで、業者の公正さや信頼性が確認できます。また、査定が公開されていることによって、不明瞭な減額が防げるため、公平な取引が期待できると言えます。
ルビーを高価買取してもらうなら業者選びが大切!
今回はルビーの買取相場や事例、買取価格を決める要素について解説しました。
売却時の買取相場を把握し、できるだけ綺麗な状態、そして付属品をなるべく揃えるのが、誰でもできる買取価格アップのコツです。本記事を参考にしながら、査定に出す準備を進めてみましょう。
業者選定でお悩みの方は、セーフリーの検索サービスをご活用ください。ルビーの買取に強い専門業者が掲載されています。気になる業者を見つけ、無料で査定依頼してみましょう!
ルビーの買取相場や評価基準を解説!高価買取を狙うコツ・業者選定方法ものよくある質問
-
Q. ルビーはいつ売るべき?
A.ルビーに売り時はなく、買取相場は常に変動しています。高価買取のために保管するのであれば、定期的なメンテナンスを欠かさないようにしましょう。
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Q. ルビーの査定額に満足できなかったらキャンセルOK?
A.多くの業者で、査定後のキャンセルは無料です。満足しなければ他の業者を検討しましょう。
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Q. ルビーは宝石専門買取店で売るのがベスト?
A.ルビーは宝石専門買取店で売るべきです。宝石に関する知識が豊富であり、査定も信頼できると言えるでしょう。
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