2025.07.29 2025.08.07
本記事では、宝石の見分け方を種類別に解説します。
「宝石を売りたいけど本物か自信がない…」
「少しでも高く売るにはどうしたらいい?」
そんなお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。特に、価値ある宝石は偽物も多く出回っているため、見分けるのも簡単ではありません。
この記事では、よくある偽物の特徴を紹介しつつ、自分でできる簡単な見分け方を紹介します。また、記事の後半では宝石を自分で見分けられないときの対処法や売却する際の注意点もまとめました。
宝石の真贋に不安がある方は、ぜひ参考にしてください。
目次
宝石の見分け方に必須の基礎知識!4パターンのニセモノとは【本当に本物?】
宝石の見分け方が難しい理由のひとつは、見た目が天然石とそっくりな、偽物や模造品が数多く存在するためです。近年では技術の進歩により、プロもわかりにく精巧な偽物も流通しています。
偽物として売られている宝石一覧
偽物として売られている宝石には、以下のような代表的なものがあります。
特徴 | 代表的な宝石 | |
---|---|---|
合成石 | 天然石と同じ成分・構造持つ人工石 | 合成スピネル、合成クォーツ、合成サファイヤ、など |
処理石 | 天然石に、加熱・染色など加工を施したもの | ー |
模造石 (イミテーション) |
ガラスやプラスチックなど本物に似せ他素材で作られたもの | キュービックジルコニア (ダイヤの模造品) |
貼り合わせ石 | 複数の素材を重ねたもの | タブレット、トリプレット |
これらの偽物が本物の宝石として高値で取引されるケースも少なくないため、注意が必要です。
宝石の見分け方まとめ!種類ごとの本物と偽物の違い【試せる判別方法】
宝石を見分ける方としては、一般的に光の反射や屈折、硬さや内包物の有無、熱伝導率などを観察する方法などが挙げられます。
光の屈折とは、光が異なる物質に入る際に進行方向が変わる現象のことです。宝石は屈折率がそれぞれ異なるため、ある程度は判別できる可能性があります。
ただし、これはあくまで自己判断の目安であり、確実な鑑定には専門知識と専用の機器が必要な点に注意が必要です。以下では、代表的な宝石ごとのチェックポイントをご紹介します。
ダイヤモンドの見分け方
判別方法 | 本物の反応 | 偽物の反応 |
---|---|---|
息を吹きかける | 曇らない 曇ってもすぐ戻る |
曇りが長く続く |
水を垂らす | 表面に留まる | 周囲に流れる |
線を透かして見る | 歪んで見える | ほぼ歪まない |
ルーペを使う | カット面が鋭角に見える | カット面が丸みを帯びている |
ブラックライトを当てる | 青く光る | 青く光らない |
息を吹きかけるといった見分け方は、熱伝導率を利用した方法です。熱伝導率の高いダイヤモンドは、息を吹きかけても曇りにくく、曇ってもすぐに消えます。
その他にさまざまな見分け方がありますが、いずれもあくまでも目安です。確実な判別は、プロに依頼しましょう。
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ルビーの見分け方
判別方法 | 本物の反応 | 偽物の反応 |
---|---|---|
色と輝きを見る | 深みのある鮮やかな赤色に光る | くすんで見える |
表面を引っ掻く | 傷が付かない | 傷が付きやすい |
白いタイルにこする | タイルに傷が残らない | タイルに赤い線が付く |
ブラックライトを当てる | 鮮やかな赤色に光る | 淡い色に光る |
カットの仕方を見る | 左右非対称でばらつきがある | 左右対称でばらつきが少ない |
ルビーは鮮やかな赤色が特徴で、色や輝きで本物かどうか見分けがつくケースがあります。
また、ルビーを白いタイルにこすりつけると、偽物の場合は赤い線が付く場合があります。その他にも、さまざまな見分け方があるので、試してみましょう。
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エメラルドの見分け方
判別方法 | 本物の反応 | 偽物の反応 |
---|---|---|
傷やインクルージョンの有無を見る | 傷やインクルージョンが含まれる | 傷やインクルージョンがない |
紫外線ライトを当てる | 黄緑色・暗褐色に見えるか変化しない | 暗褐色・強い赤色に見える |
価格をチェックする | 高い | 安い |
本物のエメラルドは「庭園(ガーデン)」とも称されるように、天然由来のインクルージョンや傷が多かれ少なかれ含まれます。一方、偽物にはないことがほとんどです。
色や価格による判別は非常に難しく、「〇円以下は偽物」といった明確な基準もありません。
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サファイアの見分け方
判別方法 | 本物の反応 | 偽物の反応 |
---|---|---|
ルーペで観察する | 多少の傷が見える | 細かい傷が多い きれいすぎる |
気泡の有無を見る | 気泡がない | 気泡がある |
白いタイルにこする | タイルに傷が残らない | タイルに青い線が付く |
サファイアは、もともとルビーと同じ石なので同様の見分け方が使えます。ただし、ルーペでの観察や気泡の有無は見分け方が難しく、素人ではほとんど判別できません。
また、白いタイルにこする方法も、やり方を間違えると宝石自体を傷付けてしまう可能性もあります。少しでも不安がある場合は、プロに鑑定を任せるのがおすすめです。
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オパールの見分け方
判別方法 | 本物の反応 | 偽物の反応 |
---|---|---|
台座の裏を見る | 金属で覆われてない | 金属で覆われている |
表側・横を見る | 独特な模様や輝きが見える | 人工的な柱状の模様が見える |
ルーペで観察する | 層状の構造が見えない | 層状の構造が見える |
偽物のオパールは台座の裏が金属で覆われており、表面だけを本物にしているケースが多く見られます。裏側を隠すことで、表面の見た目だけで本物だと判断しやすくするためです。
見た目の違いは見分け方が難しいものの、複数の素材を組み合わせていることが多い偽物は、横から見ると層になっているのが見える可能性があります。
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アメジストの見分け方
判別方法 | 本物の反応 | 偽物の反応 |
---|---|---|
発色を見る | 濃淡が見られる | 均一のことが多い |
欠陥・不純物を確認する | 多少ある | 全くない |
クラリティを見る | 透明度が高い しっかりした濃い紫色 |
クラリティが悪い |
手で触れてみる | ひんやりした感覚が長く続く | すぐに冷たくなくなる |
ガラスでこする | 傷が付かない | 傷が付きやすい |
アメジストは、発色や不純物の有無などで偽物か判断できる可能性があります。クラリティは、石に含まれる内包物や傷の量を示すもので、本物は透明度が高いのが特徴です。
また、手で触れた感覚やガラスでこすった後からも、本物だと判別できます。
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真珠の見分け方
判別方法 | 本物の反応 | 偽物の反応 |
---|---|---|
質感で判断する | 凹凸などがある | 滑らか |
見た目で判断する | 断面が滑らか 表面に細かな傷や窪みがある |
断面が不均一 表面が滑らか |
重さを測る | 重みがある | 軽い |
手で触ってみる | ひんやりと感じる | 冷たく感じない |
ブラックライトに当てる | 青や緑に光る | 色の変化が少ない |
真珠をはじめとした宝石類は、自然の中で生成されているため、本物の場合は手触りが滑らか過ぎず、凹凸があったり小さな窪みがあったりします。
また、ずっしりとした重さがあるのも特徴で、偽物の場合は軽く感じるはずです。
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ヒスイの見分け方
判別方法 | 本物の反応 | 偽物の反応 |
---|---|---|
見た目で判断する | 透明度がある | 内部に気泡がある |
重さを測る | 重みがある | 軽い |
手で触ってみる | ひんやりと感じる | 冷たく感じない |
金属やガラスでこする | 傷が付かない | 傷が付きやすい |
軽く叩く | 高い音が鳴る | 低い音が鳴る |
透明度に関しては、近年では精巧な作りのものが増えてきており、それだけでは判断が難しくなっています。
ただし、本物のヒスイは硬度が比較的高く、ガラスや金属でこすっても傷が付きにくいものです。強い力をかけすぎると、傷が付が付くため注意が必要です。
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宝石を見分けられないときの対処法3選
素人判断で価値のあるものを捨ててしまったり、相場より安く買い取られてしまったりするケースは少なくありません。宝石の真贋が判断できない場合は、プロの力を借りるのが最も確実です。
ここでは、宝石を見分けられないときの対処法3選を紹介します。
鑑定書を探す
もし、宝石に鑑定書や鑑別書が付属していれば、それは最も信頼性の高い証拠となります。
鑑定書は宝石の品質などを詳細に記したもので、鑑別書は宝石が天然か人工か、どのような処理が施されているかなどを証明するものです。
鑑定書は、本物かどうかの判断だけでなく、適正な価値を知る上で非常に役立ちます。
専門機関で鑑定を受ける
宝石鑑別機関では、プロの鑑定士が、最新の機器を用いて宝石の成分や構造を分析し、正確に判断してくれます。
費用はかかりますが、高価な宝石であれば、その価値に見合う安心感を得られるでしょう。郵送などで鑑定をしてくれるところもあるので、あわせてチェックしてみましょう。
鑑定士在籍の買取業者へ依頼する
最も手軽で、かつそのまま売却も視野に入れられるのが、宝石の専門知識を持つ鑑定士が在籍する買取業者に依頼することです。
買取業者の中には、GIA(米国宝石学会)の資格を持つ鑑定士や、長年の経験を積んだベテラン鑑定士が常駐している店舗もあります。
資格を持つだけでなく、経験豊富で丁寧な説明をしてくれる鑑定士を選びましょう。特に、最新の相場情報を把握している鑑定士は、適正な価格での査定が期待できます。
\高価買取に期待/
宝石を見分けたら!売却前の3つの注意点
宝石が本物とわかった場合、あるいは残念ながら偽物だった場合でも、売却を考える際に知っておくべき注意点があります。
買取相場を事前に確認する
売却する前に、必ず以下の買取相場をチェックしましょう。
- ダイヤモンド:5,000円~20,000円/0.1カラット
- ルビー:5,000円~100,000円/1カラット
- エメラルド:5,000円~200,000円/1カラット
- サファイア:2,000円~30,000円/1カラット
- アメジスト:3,500円程度/10カラット
宝石の価値は、種類・重さ・品質(カット・カラット・クラリティ・カラーなど)によって相場は大きく変動します。相場を知らずに査定に臨むと、安く買い取られてしまう可能性があるので、注意してください。
宝石の買取相場はこちら!
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鑑定書など付属品も忘れずに
宝石を売却する際は、鑑定書・鑑別書・ブランドの保証書・購入時の箱など、付属しているものは全て一緒に査定に出しましょう。
付属品は、宝石の信頼性や真正性を裏付ける重要な証拠となり、査定額アップに繋がる可能性があります。特にダイヤモンドの鑑定書は、品質を客観的に証明するものとして有効です。
偽物は買取できない
残念ながら、査定に持ち込んだ結果、宝石が偽物と判別された場合、基本的に買取はしてもらえません。
ただし、宝石自体が偽物であったとしても、土台が金やプラチナなどの貴金属であれば、値がつく場合があります。そのため、とりあえず、まとめて査定に出すのがおすすめです。
なお、偽物であると知りながら本物と偽って売却し、金銭を受け取った場合は、詐欺罪に問われる可能性があるので、正直に伝えたうえで査定に出しましょう。
宝石を見分けるのが困難な種類も!本物か判別できないときはプロの査定へ!
宝石は種類が多く、見た目だけで本物かどうかを見極めるのはなかなか難しいものです。「自分で見極められない」「適正な価格で査定して欲しい」と感じたら、プロに相談するのが得策です。
セーフリーには、宝石の買取実績が豊富で、評判の良い業者が多数掲載されています。業者を複数比較すれば、高額買取に繋がる可能性も!ぜひ、比較してみてください。
\宝石の買取実績豊富/
- 宝石の見分け方が分からない…
- 本物か分からないけど査定して欲しい
- 宝石を高価買取してもらいたい
宝石の見分け方は難しい!
本物か分からないときは
実績豊富な買取業者へ!
宝石の見分け方に関するよくある質問
-
Q. 偽物の宝石にはどんなものがありますか?
A.ガラスやプラスチック製、模造品など多くの種類があります。
-
Q. 宝石の基本の見分け方を教えてください。
A.一般的には、光の反射や屈折、硬さや内包物の有無、熱伝導率などで見分けます。
-
Q. 宝石の見分け方が分からないときはどうすれば良いですか?
A.プロの鑑定士や鑑定士在籍の買取業者に相談しましょう。