2025.06.22 2025.06.22
この記事では、着物買取が安い理由を解説した上で、少しでも高く売却する方法を解説します。
「着物買取してもらったら100円にしかならなかった」
「着物を査定してもらったら安くてがっかりした」
こんな声を聞いたことがある方は多いでしょう。着物の売却を考えている方の中には、着物の買取価格が安すぎて売ることを迷っているかもしれません。
そんな方のために、本記事では、着物買取は本当に100円なのか、実際の買取例や安い理由などを紹介します。記事後半では、少しでも高く着物を買取してもらう方法や買取の際の注意点も解説しますので、ぜひお役立てください。
着物買取予定のある方、少しでも高く着物を売りたい方は必読です。
目次
着物買取の査定額が100円でがっかりはあり得る?【安い理由6選】
読者の方の中には「着物買取で100円なんてあり得るの?」と思っている方もいるかもしれません。結論から言うと、着物の状態によって100円はあり得ます。
ここでは、なぜ着物買取の査定額がそんなに安いのか理由を解説します。着物の査定額が安くなる原因は主に以下の6つです。
- 着物の元の値段が安い
- 保管状態が悪い
- サイズが小さい
- 10年以上前の着物
- 着物の需要が下がっている
- 買取業者の知識不足などの問題
それぞれ詳しく解説していきます。
着物の元の値段が安い
着物買取で100円などがっかりする査定額がつく場合は、その着物自体の価値が低いことが考えられます。着物は高価なイメージがありますが、ノンブランド着物や正絹でない着物などは元の価格が安価です。具体的には次のような着物です。
- 有名作家や産地・織元でない、ノンブランドの着物
- 素材がポリエステル・化学繊維のもの
- 正絹の素材でも織りや染めなどによって価値が変わる
例:単衣よりも手描き友禅が価値が高いなど
元値が安い場合は、着物と言えど「古着」にカテゴライズされるため、数百円程度になってしまいます。
保管状態が悪い
着物の状態は買取価格を決める最も重要な要素です。一般的に次のような「状態の悪い着物」は買取不可や買取価格が大幅に下がってしまいます。
- シミや汚れが付着している
- 虫に食われている
- カビが生えている
- 傷みやほつれが目立つ
たとえ高価な着物でも上記のような状態であれば、数百円程度になることもあるでしょう。
着物は、日ごろから手入れをして適切に保管すれば上記の状態は避けられるので、防虫剤の使用や定期的な風通しを心がけましょう。
サイズが小さい
昭和初期以前の古い着物は小さい寸法が多い点も、買取価格が安くなってしまう理由のひつとです。
昔は今よりも小柄な人の体型にあわせて、極端に小さく仕立てられているものが多いため、現代の人が着ると身丈や裄丈が足りません。着物は小さいと仕立て直しができずに着用できる人が限られるため、査定額が大幅に下がります。
ちなみに、現代の日本人女性の平均身長は約160cmです。そのため、着丈が160cm以下の着物は、査定額が低くなりやすいでしょう。
10年以上前の古い着物
10年以上前の着物は査定額が低い傾向にあります。着物にも流行があり、10年以上前の着物の中には、柄や色が現代の流行にマッチしていないものもあるためです。
10年以上前の着物でも、高額査定がつく着物がありますが、買取サービスの査定士に着物の知識がないと、ただの古い着物として扱われる可能性もあるので、業者選びも慎重にしましょう。
着物の需要が下がっている
着物買取が安い理由には、着物の需要低下もあげられます。着物を購入する人は年々減少傾向にあります。着物を着る習慣がなくなっていることに加え、着物を購入するのではなく、レンタルする人が増えているためです。
「着物は買うものではなくレンタルするもの」という認識が高まっていることで、中古着物の価値が下がっている、というわけです。
買取業者の知識不足などの問題
着物買取が安い理由には、査定する買取業者側に問題があり、低くなるケースがあります。次のような例では、100円など極端に安い査定になりがちです。
- 査定士に着物を査定する知識がない
- 着物の買取に力を入れていない
- 悪質な買取サービス
着物の知識がない査定士だと、着物の価値が分からず低い査定額になってしまいます。また、着物の買取に力を入れていない買取業者なら、まとめて数百円や買取不可になるでしょう。
ごく一部ではありますが、悪質な買取サービスは故意に不当に低い査定額をつけることも。買取サービスを選ぶ時は、事前に口コミや評判を確認して、信頼できる業者を選びましょう。
着物買取の実例を紹介【100円ではない高額査定のケースも】
着物の買取価格が100円のケースもありますが、状態がよいものや次のような価値が高い着物であれば、高く買い取ってもらえます。帯や和装小物は意外と高額になるケースもありますので、参考にしてください。
- 訪問着:5万7,800円(加賀友禅/初代由水十久)
- 紬:20万5千円(大島紬本場奄美大島古代染色純泥染)
- 振袖:3万8千円(絞り鹿の子梅の木)
- 帯:5万7千円(染色家浦野理一)
- 帯留め:7万5千円(サンゴ使用)
- 浴衣:8,600円(絞り鹿の子)
上記のように、好条件であれば高額で査定される場合が多いでしょう。
一方、仕立て済みの量産品の査定額は、1着数百円~数千円ほど。その場合は他のアイテムと一緒に査定に出せば査定額アップにつながるでしょう。
着物を高く売るコツをのちほど詳しく解説しますので、ぜひご一読ください。
さらに詳しく知りたい方はこちら
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着物買取は、100円など極端に低い査定額になるケースばかりではありません。以下の着物は、高額査定になる可能性も!
- ブランドの着物
- 作家物の着物
- 骨とう品としての価値がある着物
- 状態の良い着物
それぞれ詳しく解説していきます。
ブランドの着物
ブランドの着物は、一般的に高額で買取してもらいやすいでしょう。着物のブランドとは主に以下を指します。
- 作家物の着物:染物作家、繊物作家、刺繍作家が手掛けた着物
- 伝統的工芸品の着物:大島紬や牛首袖など「伝統証紙」の表示がある着物
- 老舗ブランドの着物:川島繊物、大羊居など伝統ある店の着物
- デザイナーや芸能人の着物:モリハナエ、コシノジュンコなどのデザイナーの着物
上記の着物は、保管状態が良ければ数十万円で取引されることもあります。ただし、状態によってはどんな高額な着物も100円、買取不可になるケースがあるため、査定に出す前にしっかり確認しましょう。
骨董品としての価値がある着物
着物の中には、骨董品としての価値があるものもあり、高額査定の対象になります。骨董品としての価値がある着物には以下があげられるでしょう。
- 明治時代から昭和初期までに作られた着物
- 夢いな産地や作家の着物
明治時代から昭和初期に仕立てられた着物は、現在では希少価値が高く人気があるため高額査定がつきやすい傾向にあります。
大島紬、結城通麦、城後上布、加賀友禅など有名産地の着物は、骨董品としての価値があります。「伝統工芸品」としての証紙がついていると、価値がさらに上がるでしょう。
状態の良い着物
元の値段がそれほど高価でなくても、状態の良い着物は高額で買取してもらえる可能性があります。「状態が良い」は一般的には以下のような状態です。
- 未使用のまま保管されていた
- 目立つ汚れ・シミがない
- 経年劣化のあとが見られない
- 定番のデザイン
上記の条件を満たす着物は、元値の1~2割で買取してもらえるでしょう。
【着物買取で100円にもならずがっかり?】買取不可になる可能性の着物4選
ここでは100円にすらならず「買取不可」になるケースを紹介します。
- 状態が極めて悪い
- 喪服
- ウール・ポリエステル素材の着物
- 着丈が極端に短い着物
それぞれ詳しく解説していきます。
状態が極めて悪い
着物の状態が極めて悪いと、着物専門のクリーニング業者でも対処が難しいため、買取不可となります。
- 大きなシミがある(直径5cm以上)
- シミが着物の表側にあり目立つ
- シミが刺繍部分にかかっている
- 染めた箇所が変色している
- ひどい色あせがある
上記に加え、カビが生えていたり、虫食いのあとがあったり、臭いがキツく残っていたりする着物も不可になります。
喪服
着物の中でも「喪服」は状態を問わず買取不可になります。喪服以外での着用シーンが限られ需要がかなり低いことと、家紋が入っているのが理由です。
家紋は家ごとに異なるため、中古では家紋入りの着物は好まれません。そのため、喪服は保管状態が良好であっても、買取に対応しない業者がほとんどです。
ウール・ポリエステル素材の着物
ウール素材の着物は多くの買取サービスが買取不可にしています。ウールの着物は虫がつきやすく、一緒に保管する服も虫害にあう可能性が高いためです。
もともとウール自体の販売価格も安い上に需要が低く、保管コストと手間もかかるため、買取業者に敬遠されます。
また、ポリエステル素材の着物も、ウールと同じように、素材の価値が安価で需要が低いため、買取不可になる可能性が高いでしょう。
このような素材の着物は、他のアイテムと一緒に売れば買い取ってもらいやすくなります。幅広いアイテムを扱う買取りサービスの方が査定額がアップすることも!
着丈が極端に短い着物
着丈が極端に短い着物は再販が難しい理由で買取不可になる可能性があります。具体的には、着丈が160cmに満たない着物は、着用できる人が限られるため、買取を躊躇されがちです。
ただし、帯や、小物とセットであれば買取してもらえる可能性がアップするでしょう。
着物買取100円でがっかりしないための対処法5選【高額査定のコツ】
着物買取は、着物の状態によっては思ったような査定額がつかずがっかりしてしまうこともあります。しかし、これからご紹介する5つのコツを実践すれば、お得に着物の売却ができるでしょう。
- 買取サービスを厳選する
- 証紙があれば提示する
- 付属品も一緒に査定に出す
- できる範囲で汚れを落とす
- 他のアイテムとまとめて査定に出す
注意点も一緒に解説しますので、ぜひ参考にしてください。
買取サービスを厳選する
着物を少しでも高く売りたい方は、買取サービスを厳選しましょう。
- 高額な着物や骨董品として価値のある着物は買取実績が豊富な専門業者
- 元値が安い着物や状態が良くない着物は総合買取業者に他のアイテムとまとめて売る
判断が難しい場合は、複数の買取サービスに査定を依頼して、一番高額を提示する業者に買取してもらいましょう。
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証紙があれば提示する
ブランドなど価値のある着物には「証紙」が付いています。証紙は、着物の品質を証明する鑑定証のような役割を果たすため、あるとないとでは、買取価格に数万円の差が生じることも!
また、証紙があるとその着物の価値がわかるため、査定がスムーズなのもメリットです。
付属品も一緒に査定に出す
着物の査定額を少しでもアップさせるには、付属品も一緒に査定に出しましょう。付属品には以下があげられます。
- 収納袋
- 下駄
- かんざし
- 帯留め
着物単品でも査定に出すことはできます。しかし、一式そろっているとセットアイテムとして再販できるため、査定額をアップしてもらえる可能性が大です。
できる範囲で汚れを落とす
着物は、適切に保管しないとシミやカビができ、査定額に大きく影響します。小さな汚れや簡単に除去できそうなカビを落としておくと、査定額がアップするでしょう。
しかし、高く売りたいからと言って、着物をクリーニングに出すのは避けましょう。着物の種類によっては、クリーニングが原因で色落ちしたり、ひび割れが生じたりするリスクがあるためです。
着物専門クリーニングは高額なため、まずはできる範囲で汚れを落として、査定に出すのがおすすめです。
他のアイテムとまとめて査定に出す
着物は、一定の条件を満たさないと低額査定になりがちです。しかし、他のアイテムとまとめて査定してもらうと査定額がアップする可能性があります。
ブランド品や貴金属、金製品などは買取サービスに高額査定してもらいやすいアイテムです。買取サービスによっては、家電、家具、服、本などあらゆるアイテムを買取る業者もありますので、この機会に家に眠っている不用品をまとめて査定に出すのもおすすめですよ!
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着物買取で100円は本当!安い理由を理解した上でがっかりしないための対策を
着物買取が安い理由は様々です。もともと価値が低い着物や、保管状態が悪く劣化した着物などは、査定額も低くなる傾向があります。しかし、中には業者が不当に安い査定額をつけるケースもあるため、少しでも高く売りたい方は、着物に強い買取サービスを選ぶのがポイントです。
また、思ったような値がつかない着物も、他のアイテムとまとめてなら査定額がアップすることも。ぜひ、セーフリーで近所の買取サービスを検索して、一番高く買取ってくれる業者を探しましょう。
- 着物を一番高く買取してくれる業者は?
- 着物をまとめて売りたい
- 古い着物でも買取してくれるのは?
着物の買取りなら
買取業者選びが大切
セーフリーで比較検討を!
着物買取が安い理由に関するよくある質問
-
Q. 着物買取で100円になることがあるって本当?
A.着物の状態や種類によっては査定額が100円になる可能性はあります。
着物買取が安い理由6選 -
Q. 着物買取が安い主な理由は?
A.着物の状態や元の価値など様々な理由があります。着物の買取実績が豊富な買取サービスを選べば、不当な低額査定は避けられるでしょう。
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Q. 着物買取の査定額をアップさせるコツは?
A.買取サービスを厳選し、複数の業者に査定を依頼しましょう。
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地域からおすすめ業者を探す
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