1種類のコウモリがパタパタ飛んでいる様子

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コウモリの種類は980種以上!家に出るのはどれ?危険性は?【駆除難易度も解説】

2024.08.03 2024.09.26

世界には980種類以上、日本には34種類のコウモリがいます。
このうち、日本の家に住み着く困ったコウモリは、1種類だけ!コウモリは鳴き方や大きさが異なるため、簡単に種類を見分けられます。
本記事では、身近にいるコウモリの種類とその特徴を解説します。最後までお読みいただくと、コウモリの種類を見分けられたり、人に説明できるようになったりしますよ!
途中、駆除に役立つ情報もご紹介していきますので、コウモリ被害でお困りの方も、ぜひご活用ください。

コウモリは世界で何種類いるの?

コウモリの種類

コウモリは自力飛行ができる唯一の哺乳類。世界にはコウモリが960種類以上生息しています。

そのうち、日本には約35種類のコウモリが生息していると言われています。しかし、人の近くに出てくるコウモリは基本的に「アブラコウモリ」と呼ばれる1種類だけ。

コウモリといえば「怖い・危険」などのイメージがある人も多いですが、実は、蚊やハエなどを食べてくれる益獣でもあります。以下では、自宅に住み着くコウモリの特性・生態について詳しく見ていきましょう。

コウモリは大きく分けると「オオコウモリ」と「ココウモリ」

木にぶら下がった1種類のコウモリ

約960種類とたくさんの種類がいるコウモリ。そんなコウモリは、大きく「オオコウモリ」と「ココウモリ」に分けられます

両者の違いや、日本に住んでいるのはどちらかなどを以下解説していきます。

オオコウモリの特徴

オオコウモリは、その名の通り、コウモリの中でも大きな種類のものを指します。世界の2割のコウモリがオオコウモリに分類されています。

例えば、インドオオコウモリは翼を広げた長さが1.5メートルと大人の女性程度の大きさがあります。

体が大きいオオコウモリですが、食べ物は花粉や果実と可愛い点がポイント。リンゴやみかん、バナナなどの果実が大好きなことから、別名フルーツコウモリとも呼ばれています。

野生のオオコウモリの平均寿命は8~10年と長く、飼育されている場合だと20年以上生きるほど長生きです。

日本にいる野生のオオコウモリは、クビワオオコウモリ・オガサワラコウモリの2種類のみ。 上野動物園にはオリイオオコウモリが飼育されており、さつまいもやバナナなどを食べていますよ!

ココウモリの特徴

ココウモリは、オオコウモリよりも、体が小さいコウモリのことをいいます。最小で10センチ程度の小さなココウモリもいます。

なお、世界のコウモリの8割がこちらのココウモリです。日本に生息するコウモリも、34種類のうち32種類がココウモリ!日本でコウモリを見かけたら、ココウモリであることが大半でしょう。

オオコウモリはフルーツが主食でしたが、ココウモリは主にゴキブリや蚊などの昆虫を食べてくれます。超音波を使って餌や障害物を感知するため、暗い中でもスイスイ飛ぶことが可能です。

害虫を食べてくれる点で「益獣」といえるコウモリですが、同時に人間の生活に迷惑をかける害獣の側面もあります。

移動や餌探しに使う超音波が聞こえる人は、コウモリをうるさく感じてしまいます。屋根裏や壁の隙間に入ると音が反響し、さらに大きな音に。

菌だらけの動物なので、繁殖して数が増えると、フンや死骸の処理もやっかいです。臭いコウモリの糞尿は、他のゴキブリやハエを寄せ付ける原因に。コウモリの糞尿の処理について知りたい人は、以下の記事を参考にしてくださいね。

さらに詳しく知りたい方はこちら

日本で見かけるコウモリの種類は「アブラコウモリ」

鍾乳洞にいる1種類のコウモリ

日本の家に住み着く迷惑なコウモリは、基本的に「アブラコウモリ」という種類です。アブラコウモリは、家に巣を作ることから「イエコウモリ」とも呼ばれます。家でコウモリを見かけたら、アブラコウモリであると考えてまず間違いありません

アブラコウモリは、以下のような特徴を持っています。

体長 50mm
フン 黒い パサパサしている
見た目 灰色がかったオリーブ色
鳴き声 チッチッチッと刻むような声
体重 5~10g
主食 蚊・ユスリカなどの小さな昆虫
活動時間 日没から2〜3時間で活動的に飛び回る
繁殖期 10月頃
子供の数 2 〜4匹

生態

アブラコウモリは、洞窟や木の穴、人間の家に住み着く小さなコウモリです。

アブラコウモリは夜に活動を行い優れた飛行能力で、1日で蚊のような小さな虫をなんと500匹も食べます。たくさん食べるため、糞尿もたくさん!家の屋根裏や壁などに積もるようにパサパサした糞尿があるならアブラコウモリを疑いましょう。

また、50ミリと小さく、体を折りたたみながら1.5センチの隙間があれば家の中に入り込めます。アブラコウモリを家から追い出すためには、侵入経路を見つけ塞ぐことが大切です。

危険性

コウモリは吸血鬼のように血を吸うイメージを持っている人もいるかもしれません。しかし、アブラコウモリは攻撃性はなく、人間を襲うことはまずありません。蜂のように、攻撃してくることはめったにないため、その点では危険性が少ないといえます。

アブラコウモリの危険性は、持っている菌やウイルスなどにあります。世界中を飛び回りながら危険な感染症の原因を持ち運んでいるのです。

さらに詳しく知りたい方はこちら

例えば、致死率がほぼ100%の狂犬病、致死率50%エボラ出血熱、致死率11%SARSなどがあります。また、コウモリだけではなくコウモリが出した糞尿にも菌やウイルスが含まれており、容易に触ることは絶対に避けなければいけません

駆除の難易度

屋根裏や壁の隙間に住み着くアブラコウモリは、寄生虫や感染症の危険性がある糞尿をしたり、うるさい音を立てたりと、害獣として認識されます。繁殖力が高く放置しておくと無尽蔵に増えるため、すぐに駆除が必要です

コウモリが冬眠している場合や子育てをしている場合は、プロでも駆除をすることは難しいです。しかし、コウモリが栄養補給をしている時期(4~5月頃)や、冬眠の準備をしているタイミング(10月頃)では、割と簡単に駆除することが可能です。

しかし、素人判断でコウモリ駆除を行うと、引っかかれたり噛まれたりして感染症の危険性があるので要注意。餅は餅屋とも言うように、コウモリ駆除はプロに任せておきましょう。

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たまに見かけることがある日本のコウモリの種類

コウモリの種類のひとつであるウサギコウモリ

日本に住む他のコウモリが気になるという人もいるのではないでしょうか。以下では、日本のコウモリの中でも特に興味深いコウモリの種類とその性質についてご紹介します。

オガサワラオオコウモリ

オガサワラオオコウモリは、日本に生息する2種類のオオコウモリのうちのひとつ。その名の通り、小笠原諸島住んでいる国の天然記念物です。

オガサワラオオコウモリは、バナナやグアバ、ヤシの木の葉っぱなどを食べるフルーツコウモリです。翼を広げた長さは、80センチとコウモリな中では大きめ。

オガサワラオオコウモリは、百から二百匹ほどしかいないため、絶滅危惧IA類にも登録されています。数を減らしている原因は、オガサワラオオコウモリのねぐらが失われているためと言われています。小笠原諸島の林をねぐらにしていますが、家や畑のために気が切り倒されてしまい、繁殖するためのねぐらを作れないのです。

小笠原諸島の自然を守ることで、オガサワラオオコウモリの住処を守ってあげる必要があります。

オヒキコウモリ

オヒキコウモリは、かわいいらしい尻尾を引きずって歩く様子から、その名前をつけられました。虫を食べるコウモリの中では、最大の大きさを誇ります。

オヒキコウモリは、絶滅危惧Ⅱ類に分類されています。北海道から九州にかけて数十匹しかいないとされていましたが、2000年の広島市で200~300頭もいるオヒキコウモリの大きな巣が見つけられました。

その希少性から、日本での研究があまり進んでいないので、謎に包まれたコウモリであるといえるでしょう。

カグラコウモリ

カグラコウモリは、石垣島や西表島などに生息するコウモリです。カグラコウモリは、ヒダ状のつぶつぶの鼻を持っており、神楽のお面に似ていることからその名前がつきました。

巨大な巣を作る特徴があり、最大で15,000頭を超える巣の報告例があります。基本的に森の中に住んでおり、開けた場所に出てこないため、人間の住む家屋などに巣を作ることはないので、安心してくださいね!

カグラコウモリは、縄張り意識が強く、狭い洞窟でも一定の距離を取って休んでいます。たくさんの数の巣を作るのに、コウモリ同士くっついたり、密集したりしない点が面白いですね!

キクガシラコウモリ

キクガシラコウモリも、特徴的な鼻が名前の由来です。菊の花のような形をした不思議な鼻を持っています。日本全域に住んでおり、まれに家屋に巣を作ることも。

キクガシラコウモリは60ミリ前後と大きく、超音波のような声を出します。通常数百匹程度の巣を作るため、鼻が菊の花のようなコウモリを見かけたらすぐに駆除業者に連絡しましょう。

ニホンウサギコウモリ

ニホンウサギコウモリは、うさぎのような長い耳を持つかわいいコウモリです。ニホンウサギコウモリは3〜5センチほどと小さく、まるで小さなうさぎ!

可愛い見た目を指定ながら、昆虫をパクパクと捕食します。耳が大きいことからか、飛行速度は他のコウモリに比べて遅めです。

日本の固有種で、西多摩・本土部では、絶滅危惧IB類と判断されています。

コウモリを1種類でも見つけたらプロに任せよう

コウモリが家に巣を作っている場合、衛生的に危険な可能性が高いため、すぐに業者に依頼し駆除してもらうことが必要です。
コウモリを少しでも見かけたら、身を守るためにも業者に連絡しましょう。

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コウモリの種類は980種以上!家に出るのはどれ?危険性は?【駆除難易度も解説】のよくある質問

  • Q. 日本にいるコウモリの種類は?

    A.

    日本には、アブラコウモリ・オガサワラオオコウモリなどの34種類が生息しています。

  • Q. 危険なコウモリの種類は?人間を襲ってくることはある?

    A.

    コウモリは基本的に人間を襲うことはありません。

  • Q. コウモリのどの種類が家に出たら駆除すべき?

    A.

    アブラコウモリというコウモリは繁殖力が高いため、すぐに駆除をする必要があります。

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