アシナガバチは駆除すべきか?危険性やタイミングについて
2024.02.06 2024.09.03
「アシナガバチって放置したらやばい…?」
「駆除は自力でしていいの?」
といったように、アシナガバチの存在に悩まされている方もいるのではないでしょうか?
本記事では、アシナガバチの駆除を検討している方に向けて、危険性や駆除方法を解説します。記事後半では、駆除のタイミングから注意点まで詳しく紹介していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
アシナガバチは駆除すべきか?知っておくべき【3つの危険性】について
アシナガバチは、蜂の中でも比較的おとなしい種類とされています。そのため、生活圏内でなければ、無理にアシナガバチや巣を駆除する必要はありません。駆除しなくてもよい判断基準は、以下を参考にしてください。
- 自宅から離れた人通りの少ない場所
11月から3月の間に発見した古い巣
賃貸物件や分譲マンションで発見した巣
自治体が駆除をサポートしてくれる場合
しかし、生活圏内で発生したアシナガバチを放置するのは、いくつかのリスクが伴います。以下3つの危険性を理解し、適切な対応を取ることが重要です。
アシナガバチに攻撃される
アシナガバチは通常、攻撃的ではありませんが、巣に近づいたり、刺激を与えたりすると攻撃してくる可能性があります。
アシナガバチに刺された場合、強い痛みや腫れを引き起こし、最悪の場合はアナフィラキシーショックによる死亡事故につながります。
子供やペットが近づけてしまうような位置に巣が作られてしまった場合は、特に注意が必要です。
他の害虫が寄り付く
アシナガバチの巣を放置すると、ヒメスズメバチなど他の種類の蜂を引き寄せる恐れがあります。これらの蜂はアシナガバチの幼虫やサナギを餌とするため、一つの場所に複数種の蜂が巣を作り始めてしまうと手に負えなくなってきます。
近所とのトラブルに発展する
アシナガバチの巣を放置することで、近隣住民とのトラブルに発展する可能性も考えられます。例えば、自宅にある巣が原因で近隣の人が刺されると、最悪の場合は損害賠償問題に発展することも。
また、コミュニティ内での安全への懸念が高まることで、信頼関係に影響を及ぼすこともあるでしょう。
アシナガバチとよく似たスズメバチとの比較
スズメバチは発見次第、早急に駆除しなければならないハチ。しかし、アシナガバチとスズメバチは一見似ている場合もあり、見分けがつきにくいケースもあるでしょう。
そこで、「アシナガバチだと思っていたら、スズメバチだった」といったことにならないよう、見分け方について簡単に比較します。
アシナガバチ | スズメバチ | |
---|---|---|
特徴 | 黄色くて細長い 体長2センチ程度 後ろ足が長い |
オレンジ色 体長3センチ程度 羽の音が大きい |
飛び方 | ふらふらとゆっくり飛ぶ | 直線的に速く飛ぶ |
巣の形状 | おわん型 穴がたくさんある |
丸い形状 マーブル模様 |
アシナガバチとスズメバチを体長で見分けるのは難しいかもしれませんが、色や後ろ足で判断しやすいです。また、巣の形状を見ることで、確実に見分けられるでしょう。
アシナガバチの駆除を自力でするときのタイミングとは
アシナガバチの駆除は、自分でするかプロの駆除業者に依頼するか、自治体に対応してもらうかの三択となります。基本的に安全で確実なのは駆除業者への依頼ですが、費用を抑えたい方は小規模な巣であれば、自力での駆除も可能です。
しかし、自分で駆除する際は、時期や場所、巣の大きさを考慮しながら判断しないと危険です。以下3点は、アシナガバチの駆除を自力でするときのタイミングとして覚えておきましょう。
- 巣を発見したのが4〜5月のとき
- 巣の大きさが10cmに満たないとき
- 視界が良好な場所に巣があるとき
アシナガバチの駆除における最適な時期は、春先の4月から5月です。この時期の巣は小さく、蜂の数も少ないため駆除が比較的簡単です。その上、巣の大きさが10cm未満、かつ逃げやすい開放的な場所にある場合は、自力での駆除も可能です。
ただし、高所や視界が悪い場所にある巣はリスクが高いため自力での駆除は避け、専門業者に依頼することをおすすめします。安全が最優先であり、万が一のリスクを考慮して対応してください。
アシナガバチを自力で駆除する4つのステップ
アシナガバチを安全かつ効果的に駆除するには、計画的な準備と正しい方法を守ることが大切です。以下は、自力でアシナガバチを駆除する際のステップとなります。
- 駆除道具を揃える
- アシナガバチの巣に殺虫剤を吹きかける
- アシナガバチと巣を回収する
- 巣があった場所に再度殺虫剤を噴射する
順番に見ていきましょう。
①駆除道具を揃える
まず、駆除作業に必要な道具を揃えます。駆除道具は以下を準備してください。
- 防護服一式
- 殺虫剤2本
- ゴミ袋
- 懐中電灯
- 長い棒/トング
- ほうきとちりとり
防護服は長袖長ズボン、手袋を着用するのはもちろん、マスクとゴーグルも必須です。また、黒い色を避け、白い防護服が望ましいです。着用する際は、アシナガバチが入れる隙間を作らないようにしてください。
殺虫剤はピレスロイド系成分が含まれるものが良いでしょう。即効性や効き目が強いことから、さまざまな害虫に対する駆除に使用されています。また、万が一1本目が空になってしまった際などに備えて2本あれば安心です。
②アシナガバチの巣に殺虫剤を吹きかける
駆除は日が沈んでから1時間以上経過した夜間に開始します。アシナガバチは夜になると活動が鈍くなるため、夜間の作業が最も安全です。
実際の駆除作業は、殺虫剤を巣に直接吹きかけるだけでOK。10~20秒間スプレーしてください。アシナガバチが飛び回っても、躊躇せずに吹きかけましょう。
その後、長い棒やトングを使用し巣を落としてください。
③巣があった場所に再度殺虫剤を噴射する
アシナガバチと巣が全て地面に落ちたら、一晩放置します。翌日明るくなったら、地面に落ちたアシナガバチと巣をトングなどでビニール袋に回収してください。回収した巣は、袋の上から潰しましょう。
④巣があった場所に再度殺虫剤を噴射する
巣があった場所には念のため殺虫スプレーを再度噴射し、再発を防ぎましょう。何日か続けて殺虫剤を吹きかけることで、戻り蜂を対策します。
ここまで終われば、アシナガバチの駆除は完了です。
アシナガバチを駆除するときの注意点
アシナガバチの駆除を自力でするときは、いくつかの注意点があります。
- 高所の作業は危険
- 周囲の安全に配慮する
- 巣の大きさ/駆除の時期に気を付ける
まず、巣が高所にある場合は落下や転倒のリスクがあるため、脚立やはしごの使用には特に注意してください。少しでも危険がある場合は、自力ですべきではありません。
また、夏から秋にかけては蜂の活動が活発になるため、駆除が困難になります。巣が大きくなりアシナガバチの量も増えるため、4〜5月の時期を過ぎたら自分で駆除するのはやめましょう。
アシナガバチは自力で駆除すべきか?【業者依頼の安全性】
アシナガバチの駆除は、条件がそろえば、自力でもできなくはないことがお分かりいただけたかと思います。しかし、安全性と確実性を第一に考えると、やはり専門業者への依頼を強く推奨します。
ここでは、専門業者に依頼するときの選ぶポイントと、駆除費用の相場について解説していきます。
駆除業者の選ぶときのポイント
アシナガバチの駆除業者を選ぶ際は、以下のポイントを押さえてください。
- アフターフォローや保証の有無
- 対応の早さ
- 現地調査を実施している
- 明確な見積もりを提供してくれる
まず、アフターフォローや保証の有無を確認しましょう。駆除後に再び巣ができてしまうケースも考えられるため、そうした場合に対応してくれる業者を選ぶことが望ましいです。
次に、対応の早さも重要な選定基準です。アシナガバチの巣は時間が経つにつれて大きくなり、リスクも高まるため、迅速に対応してくれる業者を選ぶと良いでしょう。
また、現地調査を実施し、明確な見積もりを提供してくれる業者を選ぶことで、後から追加費用が発生するなどのトラブルが避けられます。
駆除業者に依頼するときの費用相場
アシナガバチの駆除を業者に依頼する際の費用相場は、30,000円程度です。ただし、駆除する巣の大きさや場所、状況によって費用が変動することを覚えておきましょう。
駆除費用を抑えたい場合は、できるだけ早めに相談することをおすすめします。
アシナガバチは駆除すべきか?【プロの業者に依頼する】が正解
いかがでしたでしょうか?
アシナガバチは攻撃的になると危険な害虫であること、また自力での駆除方法についてお分かりいただけたと思います。
アシナガバチは発見次第、近寄らずに早急に駆除業者に依頼しましょう。プロの業者が対応することで、今後の発生防止も兼ねた対策を講じてくれますよ。
セーフリーでは、信頼できる駆除業者を多数掲載しています。少しでも自力での駆除に不安を感じたらまずは相談してみましょう。
アシナガバチは駆除すべきか?危険性やタイミングについてのよくある質問
-
Q. アシナガバチに遭遇したらまずどうする?
巣を見つけて駆除に備えましょう。
-
Q. アシナガバチは放っておけば攻撃されない?
アシナガバチは刺激しなければ、攻撃してくる可能性は低いです。
-
Q. 一匹だけしかいなくても駆除すべき?
巣を作る女王蜂である可能性があるため、一匹の場合でも駆除しましょう。