2024.02.06 2024.02.06
アシナガバチの巣は、初期のうちなら低リスクで駆除できます。
「初期の巣ってどんな状態?」
「自力で駆除できるリミットは?」
このような疑問を解決するため、本記事ではアシナガバチの巣の初期段階にフォーカスした、駆除方法を紹介しています。
アシナガバチにお困りの方は、ぜひ参考にしてください。
目次
アシナガバチが作る巣の「初期」はいつまで?見極め方は?
アシナガバチが作る巣の初期段階とは、「4月から5月にかけての期間の巣」が該当します。巣の大きさは直径約5cm以下で、女王蜂一匹のみが巣作りをしている状態です。
また初期の巣は、「小さな逆さまのお椀や傘」のような形状をしており、灰色、または茶色です。時期やサイズ感を理解することで、自力で駆除するか否かの判断が可能になるでしょう。
「作り始め」と「巣作りが進んだ状態」の見分け方
アシナガバチの巣の状態は「作り始め」と「作りかけ」で大きく異なります。
「作り始め」の段階は、女王蜂が一匹で巣作りしている時期を指し、巣は非常に小さく、攻撃性も低いため比較的安全です。
一方、「作りかけ」の状態は働き蜂が羽化し、共に巣作りを進めている段階です。5月下旬から6月頃に見られ、巣は10cm〜15cmほどに成長。ハチの防衛力と攻撃性が増すため、駆除の危険性が高くなります。
初期状態の巣の特徴
アシナガバチの巣の初期状態は、直径5cm以内で、傘のような形状をしており、女王蜂のみが巣内に存在します。巣がまだ脆弱で攻撃性が低いことを示しており、自力での駆除は初期状態のときがチャンスです。
巣が初期状態を過ぎると、働き蜂の出現とともに迅速に拡大し、自力での駆除は困難になっていくでしょう。巣が初期状態のときに、いかに早く見つけて対処するかが重要といえます。
アシナガバチの巣は初期に対処を!自力での駆除の流れ
アシナガバチの巣の駆除は、早期に実施するほど安全かつ効率的です。巣が小さく、ハチの数も少ない初期段階に限っては、自力での駆除が可能です。
しかし、駆除作業は危険が伴うため、適切な準備と手順の理解が必要。ここでは、駆除に必要な物と具体的な駆除手順を説明します。
用意するもの
まずは駆除作業に必要なものを用意してください。
- 白い服装(厚手の長袖・長ズボン、手袋、帽子、長靴)
- 殺虫剤
- ほうき、ちりとり、トング
- 丈夫なビニール袋/ごみ袋
白い服装を用意する理由は、アシナガバチが黒い色を好んで攻撃するためです。必ず、黒系の服でなく、明るい色の服を選びましょう。また、黒い頭部やむきだしの手が攻撃される可能性もあるので、帽子と作業用の手袋は着用必須です。
そのほか、香水や整髪料のような強い香りは蜂を刺激する可能性があるため、身体に匂いをつけないのが理想的。殺虫剤については、即効性のあるピレスロイド配合のものが良いでしょう。噴射力が強ければ尚良いです。
駆除すべき時間帯
アシナガバチの巣を駆除する時間帯は、日没後2〜3時間後が最適です。この時間帯はハチの活動が鈍くなるため、攻撃されるリスクを減らせます。日中はハチが活動的であり、駆除作業は危険を伴うため避けるべきです。
実際に駆除する際の手順
アシナガバチの巣を安全に駆除するには、以下のステップで進めてください。
- 巣の周辺のハチの有無を確認
- 殺虫剤を巣に噴射
- 巣を取り除く
- 巣の処理
日が沈んだら、巣の周囲にアシナガバチが飛んでいないか確認します。その後、巣から3〜4メートル離れた場所から風上に立ち、殺虫剤を巣に向かって噴射しましょう。斜めの方向からスプレーすることで、殺虫剤に反応して巣から落ちてくるアシナガバチを避けられます。
殺虫剤が効いて巣にいたハチが動かなくなったことを確認したら、長い棒やトングを使って巣を取り除きます。この際、再度殺虫剤を巣に噴射するとより安全です。
取り除いた巣と死んだアシナガバチは、トングやほうきを使って丈夫なビニール袋に入れ、しっかりと口を縛ります。巣の中の幼虫が羽化することを防ぐためです。その後、自治体のゴミ収集ルールに従って適切に処分してください。
アシナガバチの巣を初期に対処できたら【予防も徹底を】
アシナガバチの巣を初期段階で駆除できたら、次は再発防止のための予防措置に取り組みます。ハチが巣を作りやすい場所を特定し、忌避剤やトラップを使用して再発を防ぎましょう。
ここでは、アシナガバチの巣作りに好まれる場所と予防策について詳しく解説します。
アシナガバチが巣を作りやすい場所
アシナガバチが巣を作りやすい場所は、以下を確認してください。
- 軒下
- ベランダ
- 物置
- ガレージ
- 庭木
- 室外機
上記のほか、乾燥した場所や屋根の直角部分、巣の周囲に空間がある場所は、アシナガバチが巣作りしやすい場所となります。
殺虫剤/木酢液で寄せ付けない
アシナガバチの巣作りを防ぐ予防策として、殺虫剤や木酢液を使用する方法を覚えておきましょう。巣を駆除したら、定期的に巣があった場所に殺虫剤を撒くことで、再発防止や予防につながります。
しかし、屋内や庭木の周辺、ペットのいる場所など、殺虫剤の使用が適さない場所もあるでしょう。その場合は、木酢液を用いた忌避剤がおすすめ。アシナガバチが苦手とする成分を含んでおり、殺虫剤の代替策になりますよ。
トラップを活用する
アシナガバチを寄せ付けないためには、トラップの設置も有効です。市販のトラップを使用するか、自作トラップを設置することで、女王蜂を捕獲し、巣作りを阻止できます。
手作りのトラップは、2リットルのペットボトルを使用。お酒、砂糖、酢を混ぜた液体を入れ、切り込みを入れて吊るすだけです。
香りに誘われた蜂がトラップに入ると、蜂はもはやペットボトル内部から脱出できなくなり、捕獲できる仕組みとなっています。
アシナガバチの巣を初期に駆除するときの注意点
アシナガバチの巣を自力で駆除する際は、以下の注意点を守りましょう。
- 巣やハチの死骸は素手で触らない
- 放置厳禁【巣を作るスピードが速い】
- リミットを超えたら駆除業者に依頼【放置してしまったら】
これらのポイントを理解することで、アシナガバチの対応に困らないでしょう。
巣やハチの死骸は素手で触らない
アシナガバチの巣やハチの死骸を扱う際は、素手で触るのは厳禁です。ハチは死んだ後も刺す可能性があるため、手袋を着用し、長い棒やトングなどを使用して処理しましょう。
また、巣の中に生きている幼虫がいる可能性もあるので、取り扱いには十分注意してください。
放置厳禁【巣を作るスピードが速い】
アシナガバチの巣は非常に早く成長するため、発見したらすぐに対処することが重要です。特に、春から初夏にかけての期間は巣作りが活発になります。
初期の小さな巣であっても短期間で大きくなるため、見つけ次第すぐに駆除するか業者に依頼しましょう。
リミットを超えたら駆除業者に依頼【放置してしまったら】
女王蜂一匹のみの場合や、直径が10cm以下であれば自力での駆除が可能です。しかし、このリミットを超えた場合、または自力での駆除に自信がない場合は、専門の駆除業者に依頼するのが賢明です。
業者に駆除依頼することで、リスクを負うことなくアシナガバチの問題が解決できます。放置すると巣は急速に大きくなり、駆除費用も高くなるため、早めに依頼するようにしてください。
アシナガバチの巣は初期の駆除が理想!安全のため業者依頼がおすすめ
いかがでしたでしょうか?
アシナガバチの巣は、初期のうちなら自力で駆除できる場合も多いです。特に作りかけの場合は、低リスクでの駆除が可能でしょう。
ただし、「巣が大きくなってきた」「高所でそもそも駆除作業が危険」といった条件では、迷わず駆除業者に依頼すべきです。初期の巣と見られても、安全に配慮するなら業者依頼が一番。プロが対応することで、駆除から予防まで徹底してくれますよ。
セーフリーでは、信頼できるハチ駆除業者を多数掲載しています。駆除すべきかどうか、駆除費用がどのくらいかかるかどうかなど悩んでいる場合も、まずは相談してみましょう。
アシナガバチの巣は初期なら簡単に駆除可能!【注意すべきポイントを徹底解説】のよくある質問
-
Q. アシナガバチの巣を初期のうちに駆除できないとどうなる?
A.アシナガバチの量が増え、活動が活発になり自力での駆除は難しくなります。
-
Q. アシナガバチが毎年巣を作る場所は同じ?
A.アシナガバチが巣を作る場所は、毎年同じだと限りません。
-
Q. アシナガバチは生活圏内に出なければ駆除する必要はない?
A.生活圏内に巣がなければ、無理して駆除する必要はないでしょう。
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