スズメバチの巣作りはいつから?作り始めから危険な時期を解説!
2024.04.07 2024.09.03
この記事では、スズメバチの巣作りが始まる時期について徹底解説します。
スズメバチは、一年の中で決まった時期に巣作りを始めます。初期段階は危険度が低いですが、徐々に個体数が多くなり危険度は高くなるため注意が必要です。
ここでは、スズメバチの巣作りの時期をはじめ、初期段階での駆除方法をご紹介します。巣を作らせないための方法も解説するので、ぜひお役立てください。
目次
スズメバチが巣作りを始める時期
スズメバチの巣作りは決まった時期に始まり、時期ごとに危険度も変わります。
- スズメバチの巣作りが始まった初期段階は危険性が低い
- スズメバチの巣作りで特に危険なのは6月以降
- スズメバチの巣作りで個体数がピークになるのは9~10月頃
時期ごとに、それぞれ見てみましょう。
スズメバチの巣作りが始まった初期段階は危険性が低い
スズメバチは、4~6月初めにかけて巣作りを始めます。
巣作りを始めるのは、冬眠から目覚めた女王蜂1匹のみ。女王蜂は基本的に大人しい性格で、冬眠から目覚めたばかりだと体力も低下しているため危険度は低いです。周囲に危険を察知すると警戒しますが、刺すことはあまりありません。
巣作りがある程度進むと、女王蜂は巣穴に卵を産みつけます。卵から働き蜂が誕生し巣作りが加速するとともに、卵の数も増えていきます。
スズメバチの巣作りで特に危険なのは6月以降
働き蜂が増えてくる6月頃になると、女王蜂は産卵に専念するようになります。これによって働き蜂はみるみるうちに数が増え、巣もあっという間に大きくなります。
危険を感じると刺してくる働き蜂が増えるため、この時期は危険度がとても高いです。特に、8月頃は働き蜂の攻撃性がとても高くなります。
スズメバチの巣作りで個体数がピークになるのは9~10月頃
春先から始まった巣作りで、どんどん数を増やしていくスズメバチ。その個体数がピークに達するのは9~10月頃です。
数百匹から、大きい巣だと千匹ほどのスズメバチが生息していることもあります。この時期はスズメバチはとても攻撃的なので、近寄らないのがベストです。
スズメバチが巣作りに選ぶ場所
スズメバチは、解放的な場所を好み巣を作ります。
- 木や枝
- 軒下
- 天井裏
- ベランダ
- 床下
- 地面の中
最大の特徴は、雨風をしのげる場所を選ぶということ。巣は逆さに釣り下がった形をしていて、マーブル模様や波模様の球状です。巣の底には、出入り用の巣穴が1つあります。
【スズメバチの巣作り】初期段階で駆除する方法
4~6月初め頃の、初期段階のスズメバチの巣であれば、駆除の危険性はそこまで高くありません。
自分で駆除するのも可能ですが、不安があったり作業しにくい高所や閉所に巣がある場合は、無理せず業者へ依頼しましょう。
ここでは、初期段階のスズメバチの巣を自分で駆除する方法についてご紹介します。
- 必要なアイテム
- 駆除のタイミング
- 女王蜂と幼虫のみの場合の駆除方法
- 女王蜂と働き蜂がいる場合の駆除方法
必要なアイテム
スズメバチの駆除は、事前準備が必須です。万全に準備をしてから駆除しないと、刺されてしまう可能性があるため、必ず必要なアイテムをそろえておきましょう。
- 防護服
- ゴーグル
- 帽子
- 軍手
- 防蜂ネット
- 赤いセロハンをつけた懐中電灯
- 殺虫剤
- 剪定バサミ
- ゴミ袋
- 脱脂綿
防護服は購入することもできますが、自治体によっては貸し出してもらえることもあります。
防護服が用意できない場合には、防虫ネットのついた帽子に厚手の長袖長ズボン、厚手のレインコートと長靴で代用しましょう。黒に近い色はスズメバチを刺激するため、白などの明るい色を選ぶことも大切です。
懐中電灯には、必ず赤いセロハンを貼っておきます。強い光のままだとスズメバチに襲われる危険があるためです。
また、殺虫剤はスプレータイプで合成ピレスロイド系成分が入ったものがおすすめです。
駆除のタイミング
駆除は、夕方から夜にかけて、暗くなったタイミングで始めます。明るい時間帯は、働き蜂が餌を求めて巣を離れているためです。
昼間のうちに駆除してしまい、巣がないことに気付いたスズメバチは、より攻撃的になるため注意しましょう。暗いうちであれば外出していた蜂も巣に戻っているため、危険度は低くなります。
また、夜はスズメバチの活動は弱まります。危険度が高いのは間違いありませんが、昼間の駆除に比べればリスクは低いです。
女王蜂と幼虫のみの場合の駆除方法
巣作りが始まったばかりで、まだ働き蜂が幼虫の段階であれば、駆除のリスクはそこまで高くありません。
- 巣の場所と、女王蜂がいるかを確認する
- 巣の1~2m近くで殺虫スプレーを吹きかける
- 女王蜂が出てきたら殺虫スプレーをかけ続ける
- 女王蜂が動かなくなったら、女王蜂と剪定バサミで落とした巣を除去する
- 巣があった場所に殺虫スプレーを散布しておく
女王蜂が巣にいるか分からない場合には、周囲を軽く叩いてみましょう。女王蜂がいれば巣から出てきます。
巣に向かって殺虫スプレーを吹きかけると女王蜂が現れますが、女王蜂は殺虫スプレーが体につくと死んでしまいます。この時、必ず動かなくなるまで殺虫スプレーをかけ続けましょう。
巣は根本から剪定バサミで切って落とします。動かなくなった女王蜂は素手で触らず、剪定バサミを使ってゴミ袋に入れ除去しましょう。
また、万が一幼虫ではなく働き蜂として羽化していた場合を考え、最後に巣があった場所に殺虫スプレーを散布しておくと安心です。
ただし、女王蜂にも毒針があり絶対安全なわけではないため、自分での駆除に不安がある場合は業者へ依頼するのがベストです。
女王蜂と働き蜂がいる場合の駆除方法
作り始めから1ヶ月も経つと、働き蜂が誕生します。働き蜂がまだ10匹ほどまでであれば、自分で駆除できる範囲です。10匹を超える場合は、業者へ依頼して駆除しましょう。
- 巣の場所を確認する
- 巣の1~2m近くで殺虫スプレーを2~3分吹きかける
- スズメバチが出てきたら続けて殺虫スプレーをかけ続ける
- スズメバチが出てこなくなったら、巣の内部に10秒ほど殺虫スプレーをかける
- 巣を除去する
- 巣があった場所に殺虫スプレーを散布しておく
働き蜂がいる場合、殺虫スプレーは長めにかけ続ける必要があります。この時、懐中電灯はつけず、周囲の部屋の電気も消しておきましょう。
巣は根本から剪定バサミを使って落としますが、落とした後は巣穴に脱脂綿を詰めておくと安心です。また、動かなくなったスズメバチには触れないよう注意します。
また、巣から離れていた働き蜂の対策として、巣があった場所に殺虫スプレーを散布しておくのも重要です。
とは言え、働き蜂は攻撃性が高く数匹いれば刺されるリスクも高まります。無理して自分で駆除するのは避け、業者への依頼も検討しましょう。
スズメバチの巣作りが始まったら【業者への依頼】がベスト!
スズメバチの巣は、初期段階であれば危険度が低いとは言え、女王蜂も毒針を持っているため刺されるリスクはゼロではありません。
4~6月初め頃は自分での駆除も可能ではありますが、業者へ依頼するのが一番安全です。
また、巣作りが進行すればするほど働き蜂の数が増え、駆除のリスクも高くなります。巣を発見したら、すぐに業者へ依頼して駆除するのがおすすめです。
スズメバチの巣作りを阻止!業者へ依頼した場合の費用相場
「業者へ依頼するとどれくらい費用がかかるのか不安」という方も少なくありません。スズメバチの駆除費用の相場は、下記の通りです。
巣の大きさ | 費用相場 |
---|---|
~10cm | 8,000~12,000円 |
~20cm | 10,000~13,000円 |
~30cm | 12,000~21,000円 |
ただし、巣がある場所が閉所だったり高所だったりすると料金が高くなります。その他に出張費用などがかかる場合があるため、まずは見積もりを依頼してみましょう。
また、自治体によっては無料でスズメバチを駆除してくれる場合があります。駆除はしていなくても、防護服を貸し出していたり、駆除に補助金を出していたりすることもあるため、まずは相談してみるのがおすすめです。
賃貸住宅や集合住宅の共有スペースにある巣も、管理会社側で対処してくれる場合があるので、相談してみると良いでしょう。
スズメバチの巣作りを予防する方法
初期は危険度が低いとは言え、スズメバチの巣は作られないのがベストです。そこで、巣を作られないための予防策を4つご紹介します。
- 殺虫スプレーをまく
- 水をまく
- 防虫ネットを設置する
- 侵入経路をふさぐ
殺虫スプレーをまく
巣が作られそうな場所に、あらかじめ殺虫スプレーを散布しておくと予防に効果的です。
- 庭の木
- 軒下
- 屋根裏
- ベランダ
- 戸袋
- 倉庫や物置
- 玄関
- 土の中
上記を中心に、2週間に1回を目安にして散布しましょう。
殺虫スプレーではなく、蜂よけスプレーや蜂予防スプレーなども効果的。また、庭の木はあらかじめ剪定しておき見通しを良くしておくと安心です。
水をまく
水が苦手で、雨風をしのげる場所を好んで巣を作るスズメバチ対策には、水をまくことも有効です。玄関や土の中など、水をまける場所に限った方法になりますが、簡単にできるのでおすすめです。
防虫ネットを設置する
巣作りを予防するには、女王蜂が入ってこれないようにする方法が最も有効です。そこで、防虫ネットを設置して侵入を防ぐ方法があります。
たとえば通風孔などであれば、目が細かい防虫ネットを張るだけでスズメバチの巣作りを予防できます。
侵入経路をふさぐ
床下や屋根裏、戸袋などの閉鎖空間に巣を作られたことがある場合は、侵入経路を特定してふさぐことが大切です。穴が空いていないか、侵入できそうな亀裂がないかを徹底的にチェックしてふさぎましょう。
スズメバチの巣作りを発見したらすぐに業者へ依頼しよう!
スズメバチの巣は、大きくなればなるほど駆除に際しての危険が高くなります。初期段階でも100%安全とは言い切れないため、無理せず業者に依頼するのがオススメです。
駆除業者を探すなら、セーフリーをご活用ください。多数の業者を掲載しているので、希望に沿う業者が見つかるはずです。セーフリーを活用して業者を見つけ、一刻も早くスズメバチの巣を駆除しましょう。
スズメバチの巣作りはいつから?作り始めから危険な時期を解説!のよくある質問
-
Q. スズメバチが集まっているのは巣作りのため?
スズメバチが集まるのは、巣作りのためだけではありません。エサがあったり、黒色や強いニオイに反応して集まっていることもあります。
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Q. スズメバチはどの高さまで巣を作れる?
種類によりますが、ビル3~4階ほどの高さでも巣を作ることがあります。15階以上での目撃情報もありますが、エサがなければ必要以上に上昇することはありません。
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Q. スズメバチの巣は縁起物?
スズメバチを駆除した後の巣は、昔から縁起物とされてきました。「商売繁盛」や「千客万来」のほか、魔除けとして飾る家もあります。