2024.11.06 2024.11.06
この記事では、キイロスズメバチの駆除について徹底解説していきます。
スズメバチの中は小柄なキイロスズメバチですが、攻撃性が高く毒性も強いため、駆除する際は最大限注意しなければなりません。特に、巣が大きく数が多いなら、自分で駆除するより専門の業者へ依頼するのが安全です。
記事後半では、業者へ依頼した場合の費用相場や費用を抑えるポイントについてもご紹介。スズメバチの被害でお悩みの方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
キイロスズメバチ?駆除前に「特徴」や「見分け方」をチェック!
スズメバチには、数種類いて、それぞれ特徴が異なります。そこで、駆除するなら本当にキイロスズメバチで間違いないのか知っておく必要があります。
- キイロスズメバチの特徴
- 他のスズメバチとの違い・見分け方
- 巣の特徴
上記それぞれをチェックして、自宅にいるのがキイロスズメバチかどうか確認してみましょう。
キイロスズメバチの特徴
キイロスズメバチは、その名のとおり、全体的に明るい黄色をしています。止まっていると黒と黄色の縞模様を確認できますが、飛んでいると明るい黄色や赤みがかった黄色に見えます。
北海道では「ケブカスズメバチ」と呼ばれる別の種類もいますが、特徴はキイロスズメバチとあまり変わりません。
- 色:黄色と黒の縞模様 飛んでいると明るい黄色や赤みがかった黄色に見える
- 大きさ:女王蜂が2.5~2.8cm 働き蜂が1.7~2.4cm
- 活動期間:3~11月頃
- 毒性:オオスズメバチの次に強い
- 攻撃性:オオスズメバチ・ツマアカスズメバチの次に高い
キイロスズメバチは、都市部に巣を作るのが大きな特徴です。また、巣が大きく働き蜂の数も多いため、人間が多く住む都市部でも被害が多くなっています。
スズメバチの中では一番小さい種類であるキイロスズメバチですが、気性が荒い上に行動範囲も広く、毒性も攻撃性も高いため、オオスズメバチの次に危険なハチです。
他のスズメバチとの違い・見分け方
スズメバチにはさまざまな種類がいるので、それぞれの違いも知っておくと安心です。
種類 | 大きさ | 見た目 | 特徴 | 危険度 |
---|---|---|---|---|
キイロスズメバチ | 女王蜂:2.5~2.8cm 働き蜂:1.7~2.4cm |
黒と黄色の縞模様。飛んでいると明るい黄色や赤みがかった黄色 | 都市部に生息し個体数が多く攻撃的 | 高い |
オオスズメバチ | 女王蜂:4.0~4.5cm 働き蜂:2.7~4.0cm |
スズメバチの中で一番大きい。全体的にオレンジ色 | 攻撃性が高く強い毒を持つ | 非常に高い |
モンスズメバチ | 女王蜂:2.8~3.0cm 働き蜂:2.1~2.8cm |
全体的に黄色く、腹部に黒い波模様がある。 | 攻撃的で夜も活動する | 高い |
オオスズメバチなどは4~10月に活動しますが、キイロスズメバチは3~11月頃と長い点も特徴です。
また、キイロスズメバチはあまり揺れず、素早く飛びます。アシナガバチは上下に揺れながらゆっくり飛ぶので、飛び方にも注目してみると分かりやすいです。
巣の特徴
キイロスズメバチの巣は、短期間で非常に大きくなるのが特徴。働き蜂が多いため、あっという間に大きな丸い巣が出来上がります。
キイロスズメバチの巣には、下記の特徴があります。
- 球体や楕円形
- 貝殻のようなまだら模様
- 入口は1つのみ
3~5月頃に巣を巣作りが始まり、6月には働き蜂が羽化し出します。7~9月には個体数が増え、場合によっては巣を引っ越すこともあります。
- 軒下
- 屋根裏
- 木の上
- 橋の下
- 看板の裏
上記など、雨風をしのぎやすい場所を見つけて、巣を作ります。
キイロスズメバチの駆除【巣を見つけた時の注意点3つ】
キイロスズメバチは危険度が高いため、巣を見つけたら注意すべき点が3つあります。
- 近付かない
- 刺激を与えない
- 巣の大きさや場所を確認しておく
安全のために、注意点それぞれをチェックしておきましょう。
近づかない
キイロスズメバチは、近づいただけで攻撃してくる危険があります。視力も反応速度も速いため、動くものを見つけたらすぐに威嚇したり攻撃してきたりするので注意しましょう。
刺激を与えない
近付くだけでも攻撃態勢に入るキイロスズメバチは、刺激を与えるとさらに攻撃的になります。刺激を与えないためのポイントは下記のとおりです。
- 大声を出さない
- 手で追い払おうとしない
- 香水や整髪料などのニオイを避ける
- 黒っぽい服装を避ける
- ひらひらする服装を避ける
万が一巣に近付いてしまったりキイロスズメバチに出逢ってしまったりした場合は、音を立てずにゆっくり後ずさりするようにしてその場を離れましょう。
巣の大きさや場所を確認しておく
危険度が高いキイロスズメバチは、見つけたらすぐに駆除するのがベスト。そのためには、巣の大きさや場所を確認しておく必要があります。
ただし、巣に近付くのは危険です。必ず、離れた場所から確認するのみに留めましょう。
キイロスズメバチを退治!自分で駆除する方法
キイロスズメバチは、状況によって自分での駆除も可能です。ただし、下記に当てはまる場合はより危険度が高いため、専門の業者へ依頼しましょう。
- 巣が10cmを超える大きさ
- 巣が閉所や高所にある
- 7~9月で個体数が多い
- ハチに刺されたことがある
業者へ依頼する以外にも、自治体が駆除してくれたり防護服を貸してくれたりするケースもあります。自分での駆除を進める前に、住んでいる地域の自治体についても調べてみるのがオススメです。
駆除手順
自分で駆除する際は、あらかじめ必要な道具をそろえておかなければなりません。
- 防護服
- フェイスガードやゴーグル
- 肌を露出しない服装やアイテム
- 赤いセロハンを貼った懐中電灯
- 殺虫剤
- 剪定バサミ
- 脱脂綿
- ゴミ袋
- ほうきとちりとり
攻撃性が高いキイロスズメバチから身を守るためには、防護服が必須です。自治体で貸し出しているケースもあるため、事前にチェックしてみましょう。
また、長袖長ズボン、ヘルメット、厚手の手袋、長靴などで肌をしっかり守るのも重要です。首にも、マフラーやタオルを巻いておくと良いでしょう。
駆除はキイロスズメバチが巣に戻ってくる夜間に行うため、刺激しないよう赤いセロハンを貼った懐中電灯を使用します。実際の駆除は、下記の手順で進めましょう。
- 静かに巣に近付き、巣に殺虫スプレーをかけ続ける
- キイロスズメバチがいなくなったら巣を落とす
- 巣穴に脱脂綿を詰め、ほうきとちりとりで巣や死骸をゴミ袋に入れる
- 巣があった場所に殺虫剤を散布する
殺虫剤は、ハチが出てこなくなるまでかけ続けるのがポイント。羽音がしなくなり、巣から出てこなくなるまでかけ続けましょう。巣を落としたら、念のため巣穴の脱脂綿を詰めて中にいるハチが出てこないようにしておくと安心です。
最後は、駆除時に外出していて戻ってきた「戻りバチ」対策です。
駆除のポイント
キイロスズメバチの駆除でのポイントは、下記の3つです。
- 殺虫剤は複数本用意しておく
- 死骸には直接触らない
- 戻りバチ対策も忘れない
殺虫剤を連続してかけることで、自分の身を守りやすくなります。殺虫剤成分に触れたキイロスズメバチは落下して死滅するため、複数本用意して全滅するまで5分ほどを目安にかけ続けましょう。
キイロスズメバチの死骸は、直接触ると毒針が刺さる場合があります。駆除後の掃除では、必ずほうきとちりとりを使いましょう。
また、戻りバチ対策として1週間ほど殺虫剤を散布しておくのも重要なポイントです。
キイロスズメバチを駆除せず放置するリスク
キイロスズメバチを駆除せずに放置すると、刺されるリスクが高くなります。キイロスズメバチは1匹が何度も刺してくるだけでなく、仲間を呼び大群で襲ってくることもあるので十分注意しなければなりません。
刺されると患部が腫れ、強い痛みがあります。また、アナフィラキシーショックを起こすと、呼吸困難などの重篤な症状が現れ、命の危険がある場合もあります。
キイロスズメバチを放置するのは非常に危険なので、なるべく早めに駆除しましょう。
キイロスズメバチ駆除の費用相場【プロ依頼が基本!】
キイロスズメバチ駆除にかかる費用相場は、20,000~30,000円ほどです。ただし、下記の状況により費用は変わってきます。
- 巣の数
- 巣の大きさ
- 巣の場所
巣が複数個あったり大きかったりすれば、その分費用は高くなります。また、屋根裏などの狭い場所や軒下などの高所にある巣は、費用が高くなりがち。狭い場所での駆除作業は危険度が高く、高所での駆除作業にはハシゴやクレーンなどが必要なためです。
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キイロスズメバチ駆除費用を抑える3つのポイント
キイロスズメバチ駆除の費用を抑えたいなら、ここでご紹介するポイントを押さえておくと安心です。
- 相見積もりを取る
- 集合住宅なら管理会社に相談してみる
- 巣が小さいうちに業者へ依頼する
それぞれの内容をチェックし、できるだけ安くキイロスズメバチの巣を駆除しましょう。
相見積もりを取る
巣の状況が費用に大きく影響するため、駆除を依頼する際は複数社から見積もりを取りましょう。相見積もりを取ると、現状での相場が把握できるだけでなく、安く依頼できる業者を見つけやすくなります。>> ハチ(蜂)の駆除業者を比較検討してみる
集合住宅なら管理会社にすぐ相談する
マンションやアパートなどの集合住宅なら、まずは管理会社に相談すると良いでしょう。廊下やロビーなどの共有スペースにある巣であれば、管理会社が駆除してくれるのが一般的です。
巣が小さいうちに業者依頼する
巣が大きくなればなるほど個体数も増え、駆除作業の危険は高くなります。そこで、巣を見つけたらなるべく小さいうちに業者へ依頼すると費用を抑えやすくなります。
キイロスズメバチ駆除はプロにお任せ!安全に退治しよう
巣が小さく危険度が低ければ、自分での駆除も可能なキイロスズメバチですが、働きバチが多くなってきたら自治体や管理会社に相談したり、専門の業者へ依頼したりするのがベストです。費用を抑えるためには、相見積もりを取って早めに依頼しましょう。
キイロスズメバチの駆除業者を探すなら、セーフリーをご利用ください。条件検索ができるので自宅近くの業者を見つけやすいだけでなく、相見積もりを取りやすくなっています。
複数の業者を比較検討して、キイロスズメバチを駆除してくれる業者を見つけましょう。
攻撃的で危険なキイロスズメバチは業者依頼!
キイロスズメバチの駆除方法に関するよくある質問
-
Q. キイロスズメバチは自分で退治できる?
A.キイロスズメバチは、自分で駆除することも可能ですが、危険度が高いためオススメはできません。特に、下記に該当する場合は業者依頼がベストです。
・巣が10cmを超える大きさ
・巣が閉所や高所にある
・7~9月で個体数が多い
・ハチに刺されたことがある -
Q. キイロスズメバチを駆除する方法は?
A.キイロスズメバチを駆除する方法には、下記4種類があります。
・自分で駆除する
・自治体に駆除してもらう
・集合住宅なら管理会社に駆除してもらう
・専門の業者に依頼して駆除してもらう危険度が高いキイロスズメバチは、自分での駆除はオススメできません。
-
Q. キイロスズメバチ駆除にかかる費用の相場は?
A.キイロスズメバチ駆除にかかる費用は、20,000~30,000円ほどが相場です。