2025.05.09 2025.05.09
この記事では、外壁に毛虫が大量発生した際の対処法を徹底解説します。
「外壁に毛虫がびっしり!危ない毛虫?種類の見分け方は?」
「どう対処したら安全?」
「毛虫の駆除はどこに頼める?」
といった疑問をしっかりカバーしていきます。
記事後半では、駆除後の再発防止策まで丁寧にご紹介。毛虫被害でお困りの方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
外壁に大量発生する毛虫の種類【見分け方や毒性とは】
外壁に大量発生する毛虫としては、以下のようなものが挙げられます。
(毛虫の種類) | 特徴・見分け方 | 危険性・毒性 |
---|---|---|
チャドクガの幼虫 | ・体長は1〜2cm程度と小さい。 ・薄いオレンジと黒の模様 ・全身に細くて短い毛(毒針毛)が密集している |
★★★★★ |
イラガの幼虫 | ・体長2〜3cmで、黄緑色の平たい体 ・多数のトゲのような突起を持ち、背面に青・黄・茶色の斑点模様がある。 |
★★★☆☆ |
モンクロシャチホコの幼虫 | ・ 体長3〜4cmとやや大型で、黒地に白や黄色の帯模様が体に数本走っている ・体毛は短い |
★☆☆☆☆ |
毛虫の中には、毒性が高く危険な種類もいます。ここでは、見分け方や毒性などについて簡単に紹介します。
チャドクガの幼虫
チャドクガの幼虫は、体長1〜2cm程度と小型で、灰色〜薄茶色の体に無数の細かい毒針毛を持つのが特徴です。
外見はふわふわした印象を与えますが、見た目に反して非常に危険です。チャドクガの幼虫の毒針毛は空中に飛散しやすく、触れなくても肌に付着することで強いかゆみや発疹、湿疹を引き起こします。
主にツバキやサザンカ、チャノキなどに発生し、庭木から外壁やベランダへと移動して大量に発生することもあります。刺されると症状が長引くため、チャドクガの幼虫を見つけたら決して素手で触れず、専門業者に駆除を依頼するのが安全です。
イラガの幼虫
イラガの幼虫は、「電気毛虫」という異名を持つほど、刺されたときにビリッと走るような強烈な痛みを与える毛虫です。
体長は2〜3cm程度で鮮やかな黄緑色の平たい体を持ち、全体にトゲのような毒針が生えています。背中には青や黄色、茶色の模様が浮かび上がり、派手な外見が特徴です。毒性は高く、刺されると激しい痛みとともに赤く腫れ、水ぶくれを伴うこともあります。発生時期は6〜9月頃で、サクラ、カエデ、ケヤキ、柿などの広葉樹を好みます。
モンクロシャチホコの幼虫
モンクロシャチホコの幼虫は、外壁に大量発生することがある毛虫の中でも比較的毒性が低く、見た目の不快感が主な問題となる種類です。
体長は3〜4cmとやや大型で、黒地に白や黄色の帯模様が走っており、全体的にやや派手な印象を与えます。毛は短めで、チャドクガやイラガのような毒針毛は持っていません。ただし、素手で触ると軽いかぶれやかゆみを引き起こす可能性があるため、注意は必要です。発生時期は5〜8月頃で、ヤナギ、ポプラ、サクラなどの街路樹や庭木に発生し、葉を食い荒らした後、壁面を這って移動することもあります。
毛虫が外壁に大量発生した時の対処法
ここでは、毛虫が外壁に大量発生した時にとるべき対処を紹介します。
家庭でできる応急処置を試みる
毛虫が外壁に大量発生しているのを見つけたら、まずは家庭でできる応急処置を試みましょう。市販の毛虫専用の殺虫スプレーを使用するのが効果的です。
スプレーは毛虫に直接噴射するタイプを選び、風上から噴射して自分に薬剤がかからないよう注意します。また、毛虫に触れずに物理的に取り除くためには、長い柄の付いたブラシやホウキで壁面を掃き落としたり、熱湯をかける方法もあります。
ただし、チャドクガなど毒針毛を持つ種類の場合、飛散した毛で皮膚トラブルを引き起こす危険があるため、防護服やゴーグル、マスクを着用して慎重に作業しましょう。
専門業者に依頼する
毛虫の大量発生を安全かつ確実に処理したい場合は、専門の害虫駆除業者に依頼するのが最も確実な方法です。
専門業者は、毛虫の種類に応じた適切な薬剤や機材を使用して、安全かつ迅速に駆除を行ってくれます。また、外壁や庭木全体を防虫処理することで、今後の再発予防にもつなげることが可能です。特に、チャドクガやイラガなど毒性の高い毛虫の場合は、自力駆除による健康被害リスクが高いため、プロに任せた方が安心です。
毛虫が外壁に大量発生する理由【なぜこんなに集まった?】
庭木などを植えていないのに外壁に毛虫が大量発生し、疑問に感じている人もいるかもしれません。毛虫が外壁に大量発生する理由にはいくつかありますが、主に以下の2つのいずれかに当てはまっていることが多いです。
外壁に毛虫のえさとなる苔が生えている
毛虫が外壁に大量発生する原因の一つに、外壁に付着している苔を餌にしているケースがあります。
特に、日当たりの悪い場所では外壁に苔や藻が繁殖しやすく、それを毛虫が食べ物として認識して集まります。さらに、苔のある外壁は湿度が高く、毛虫の生息にも適した環境となるため、結果的に大量発生を招きやすくなります。
毛虫の発生を防ぐためには、定期的に外壁を清掃し、苔の除去と防止対策を行うことが有効です。
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外灯・ポーチライトがある
毛虫が外壁や玄関まわりに集まるもう一つの理由が、外灯やポーチライトなどの照明です。
毛虫の成虫である蛾は、光に引き寄せられる走光性を持っています。外灯に集まった蛾がその周辺で産卵し、孵化した毛虫が大量に外壁や庭木に広がる、というサイクルが発生するのです。特に紫外線が多く含まれる白熱灯などは虫を引き寄せやすいので注意しましょう。
毛虫被害を抑えるためには、光源を虫が嫌う波長に調整できる防虫ライトに交換したり、夜間は必要最小限の照明だけにしたりするなどの工夫が効果的です。
外壁の毛虫駆除を頼める業者サービスの費用相場とは?大量発生時の料金目安も
業者に依頼した場合の費用相場は、毛虫の発生範囲や建物の構造によっても異なりますが、一般的には1回あたり8,000円〜15,000円程度が目安です。
外壁全体などの広範囲に大量発生しているケースや、庭木の伐採が必要となるケースではで50,000円以上かかることも。料金には、殺虫剤の散布、死骸の処理、再発防止の薬剤処理などが含まれるのが一般的です。
特に、チャドクガやイラガなど毒性の強い毛虫が発生している場合は、安全性や確実性を重視して、費用よりも実績で業者を選ぶのがおすすめです。
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外壁に大量発生した毛虫駆除を安く依頼するコツ
外壁に毛虫が大量発生した場合は、健康被害や近隣住民への配慮から少しでも早く専門業者に相談するべきです。毛虫駆除を安く依頼するには、以下のコツを抑えておきましょう。
- 自宅でできる予防策を徹底する
- 複数の業者に見積もりをとる
- 見積もり無料の業者を探す
- 作業内容・費用の内訳が明瞭な業者を選ぶ
自宅でできる予防策を徹底する
毛虫駆除の費用を抑えるには、自宅での予防策を徹底することが重要です。毛虫が大量発生して被害が広範囲に及んでいると、その分費用が高くなってしまうためです。
庭木の剪定を定期的に行い、密集した枝葉を減らすことで毛虫の発生を防げます。また、外壁に苔が生えないように清掃し、湿気をため込まない工夫も効果的です。さらに、夜間の外灯を最小限に抑える、防虫効果のあるライトに交換するといった方法も毛虫を寄せつけにくくなります。
発生を未然に防げれば、そもそも高額な駆除作業を依頼する必要がなくなり、結果として大きなコスト削減につながります。
複数の業者に見積もりをとる
毛虫駆除の依頼では、必ず複数の業者から見積もりをとりましょう。同じ作業内容でも、業者によって料金設定には大きな幅があり、数万円単位で差が出ることもあり得ます。
最低でも2〜3社から相見積もりをとり、価格だけでなく、作業内容や保証内容も比較しましょう。対応のスピードや説明のわかりやすさも業者選びの重要なポイントです。
複数業者から相見積もりをとれば、よりコストパフォーマンスの高いサービスを選べる可能性が高まります。
\しっかり比較していい業者に!/
見積もり無料の業者を探す
駆除業者の中には、現地調査や見積もりに別途料金が発生するケースもあるため、費用を抑えたいなら、見積もり無料の業者を選ぶことがコツです。
無料で現地調査を行い、毛虫の種類・発生状況をしっかり確認したうえで正確な見積もりを提示してくれる業者なら、初期コストをかけずに比較検討ができます。無料見積もり後でもキャンセル可能な業者であれば、安心して相談できるでしょう。依頼前には、見積もり無料かどうか、必ず事前確認をしておきましょう。
作業内容・費用の内訳が明瞭な業者を選ぶ
駆除費用を抑えつつ安心して依頼するためには、作業内容と費用の内訳が明確な業者を選ぶことが必須です。
たとえば「薬剤散布のみ」「防除施工まで対応」など、どこまでが見積もりに含まれているかを事前に把握する必要があります。作業内容があいまいなまま契約すると、後から追加費用を請求されるリスクがあるため注意しましょう。
見積書に具体的な作業項目と単価が明記されている業者を選び、総額がどこまで含まれるかを確認しておけば、不要な出費を防げます。
外壁に毛虫を寄せつけない4つの方法【大量発生の再発防止策】
毛虫は見た目の不快さだけでなく、刺されると皮膚トラブルを起こすこともあり、住宅まわりに発生すると深刻なストレスになります。とくに庭木や壁沿いは格好のすみかとなりやすく、放置するとまた大量発生してしまうことも。
駆除後に再度毛虫を発生させないためには、以下の4つの対策をとりましょう。
- 庭木の剪定を定期的に行う
- 定期的に外壁塗装をする
- 防虫スプレーや忌避剤を活用する
- 適切なタイミングで殺虫剤を撒く
庭木の剪定を定期的に行う
毛虫を外壁に寄せつけないためには、庭木の剪定を定期的に行う必要があります。庭木が生い茂っていると、毛虫が卵を産み付けやすくなり、繁殖・大量発生を招きます。
特に春先や秋などに剪定すると、枝葉の密集を防げて効果的です。枝と枝が重なり合っている部分を中心に、風通しを良くするように剪定することで、毛虫にとって住みにくい環境を作ることができます。
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定期的に外壁塗装をする
外壁にヒビ割れや劣化があると、そこに苔やカビが生えやすくなり、毛虫を引き寄せる原因になります。
定期的に外壁塗装を施すことで、表面を保護し、苔や汚れの付着を防ぐことが可能です。塗装の際に防汚性や防カビ性に優れた塗料を選べば、さらに効果的に毛虫の発生を抑えられます。
外壁塗装の際に利用できる補助金については、以下の記事も参考にしてください。
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防虫スプレーや忌避剤を活用する
市販の防虫スプレーや忌避剤を上手に活用することも、外壁への毛虫の接近を防ぐ有効な手段です。
特に春先や初夏など、毛虫が活動を始めるタイミングで、壁面や庭木の幹、葉の裏にスプレーを散布すると効果的です。忌避剤には、毛虫が嫌う成分(ピレスロイド系など)が含まれており、寄りつきを防止できます。雨が降ると効果が薄れるため定期的な再散布が必要ですが、自宅で簡単に取り組める手軽な対策といえます。
適切なタイミングで殺虫剤を撒く
毛虫の大量発生を防ぐには、発生初期の段階で殺虫剤を撒くことが非常に有効です。特に、春の終わりから初夏にかけての卵が孵化し始めた時期が狙い目です。この段階で対応すれば、成長して外壁や庭全体に広がる前に抑え込むことができます。庭木や外壁に広範囲に散布できるタイプの殺虫剤を使用し、葉の裏側や枝の隙間までしっかり撒くことがポイントです。
周囲への影響を考え、使用後は子どもやペットが近づかないよう配慮しましょう。
毛虫が外壁に大量発生したらプロに相談!まずは見積もりを
今回は、自宅に毛虫を寄せ付けないための予防策や、毛虫が大量発生した際の対処法を紹介しました。
毛虫は、春〜夏にかけて発生し、見た目が不快なだけではなく毒針などによって健康被害も起こすケースもあります。万が一自宅に大量発生した場合は、自力での駆除は危険な場合もあるため、できるだけ早いタイミングで専門業者に相談しましょう。
毛虫の駆除業者は
セーフリー
を利用して探すことが可能です。気になる業者を見つけたら、無料見積もりから始めてみてください。
毛虫駆除に関するよくある質問
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Q. 市販の薬剤は毛虫にすぐ効く?
A.毛虫専用の殺虫スプレー(ピレスロイド系など)を直接噴射すれば、比較的すぐに効果が現れます。ただし、種類によって効き目に差があるため、対象害虫に適した製品を選ぶことが大切です。
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Q. 洗濯物に毛虫がつかないようにするにはどうしたらいい?
A.洗濯物は外壁や庭木から離れた場所に干したり、洗濯物カバーを使ったりするのが効果的です。特に毛虫の活動期(春~秋)は外干しを控えるなど注意しましょう。
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Q. 急に毛虫が大量発生するのはなぜ?
A.毛虫は、春〜初夏に一斉に孵化するためです。暖かい気候や餌となる庭木の成長に合わせて、卵が一斉に孵化し、短期間で大量発生することがあります。